社会福祉士の仕事は、何らかの事情により、日常生活を送るのに支障のある人々の相談にのり、問題を解決する方法を考え、それらの人が生活をするのに必要な援助をすることです。社会福祉士の資格が生かせる職場としては、在宅介護支援センターや介護老人保健施設、病院、行政機関などさまざまな場所があります。援助の内容は、生活費や教育費、医療費など各種費用の受け取り・支払いの手助け、補ちょう器、車イスなどの支給、母子生活支援施設への入所の手続き、家庭奉仕員(ホームヘルパーなど)の派遣など広い範囲にわたります。

公的機関で働いている場合は地方公務員となりますが、地方自治体の福祉にかかわる職員の試験は難しく、公務員として社会福祉の職につくのは厳しい状況にあります。そのため、民間の福祉施設やシルバー産業などで社会福祉士の資格を生かす人も増えてきています。

福祉は、かかわる人の心が大切で、社会をよくしたい、人の役に立ちたいという気持ちと情熱をもっていることが大切です。相手の立場になって話を聞き、勇気づけたり、よい方向へと導く力や、さまざまな問題の原因を正しく理解する能力も必要です。

福祉サービスの内容にはいろいろな種類があり、社会福祉に携わるスタッフにも今まで以上に専門的な知識や技術が求められています。したがって社会福祉士には、それぞれの専門性を生かした活躍ができることがますます期待されます。