企業などのウェブサイトをつくるのが、ウェブクリエーターです。まず、どんな内容にするかを考えてから、写真や文章、イラストなどの素材を集め、デザインします。次に、デザインをウェブサイトに表示させるためのデータをつくります。サウンドやアニメーションの作成、アンケートなど特別なしかけのためのプログラムを作ったり、サーバーやシステムの管理まで行うこともあります。ふつうは何人かで分担しますが、一人でいくつもの役割をこなすこともあります。完成してインターネット上で公開されてからは、追加や訂正などの「メンテナンス」、情報を新しいものに書きかえる「更新」などの作業も行います。

ウェブサイト制作やシステム開発を行う会社、ウェブサービスを提供する会社で働くほか、一般の企業でも、その会社のウェブサイトやウェブコンテンツをつくるためにウェブクリエイターを雇用している場合があります。また、経験をつんでフリーランスとなり、家にいながらにして仕事をする場合もあります。

ウェブサイトをつくるには、すじみちをたてて論理的に考える力が必要です。注文した人に納める期限に間に合わせるよう仕事を進める計画性や、責任感をもっていることも大切です。お客様などとの打ち合わせでは、わかりやすく説明できる力やコミュニケーションをはかる力も求められます。

たくさんの人が、情報を検索したりネットで買い物をしたり、映画を見たり音楽を聴いたりするためにインターネットを利用しています。そのため、インターネットを利用した新しいビジネスも広がっています。ウェブクリエーターには、ただウェブサイトを作るだけでなく、システムをつくったり、たくさんの人に見てもらえるアイデアを考えたりするなど、はば広い仕事が望まれるようになり、仕事も増えると考えられます。