芸能マネージャーは、担当する歌手や俳優、タレントなどが十分に能力をはっきし、芸能活動をスムーズに行えるよう管理し助けるのがおもな仕事です。スケジュールを管理したり、放送局や雑誌社などへ営業をかけたり、芸に対するアドバイスをしたりと、はば広くサポートします。担当するタレントをどのように売るか、社内の関係者と細かい所まで作戦を練ったうえで、テレビ局、ラジオ局、レコード会社、新聞社、雑誌社など、芸能に関するマスコミに売りこみます。また、浮き沈みのはげしい芸能界では、急に人気が落ちてしまうことも少なくありません。そのため、なやみをかかえている芸能人も多く、そんななやみを聞き出し、こころの支えになるという役割もあります。

芸能プロダクションに所属し、担当するタレントを割り当てられて働くのが一般的です。学歴や年齢にかかわりなく、実力がものをいう世界なので、若くしてタレントの信頼を得てキャリアをつむ人もいます。さらに、経験をかさねて実績をつめば、自分で芸能プロダクションを設立することも可能です。

スケジュールを管理するのが主なな仕事なので、段取りなどをじょうずに調整していける力が必要です。そして、タレントにも仕事を依頼してくる人にも好感を与えられるひとがらが求められます。それだけでなく、自分が担当するタレントをどんどん売りこむ押しの強さや、礼儀正しさ、へこたれない打たれ強さも必要とされます。タレントより早く起きて遅くねるという生活が何日も続くことがあり、体力に自信があることや忍耐力があることも条件です。

テレビに出てタレント的な活動をする大学教授やジャーナリスト、弁護士なども見られるようになるなど、芸能活動をする人の種類も多様化しており、マネージャーにも質の高さや変化に対応する力が求められています。また、これからは国際的に活躍するタレントが増えてくることが予想され、外国語がうまく話せて、国際感覚が豊かなマネージャーなども必要になってくるでしょう。