証券会社では、株式や債券、投資信託など、お金と同じ値打ちのある証券を扱っています。証券会社の社員は、お客様に株式の状況を伝えたり、お客様から証券の売り買いを頼まれ、代わって取り引きするのが主なな仕事です。また、証券会社の窓口には、証券などについてどんな内容か聞いたり、どうすればいいかを相談できる、アドバイザーと呼ばれる人がいます。

日本の経済を動かす証券会社は、大都市に集中しています。そのため、大都市での勤務が基本となるでしょう。売り買いをしたり、あたらしく発行される証券やすでに売られている証券を、多くの人に買ってもらえるよう勧誘したり、証券会社自身のお金で証券を売り買いしたりと、業務の内容ははば広いものとなっています。この業界は競争がはげしいため、いそがしくなることも多いです。

お客様の大切な財産をあずかる仕事なので、信頼できる人であることが条件と言えます。また、株式市場の動きをつかむ力や、状況におうじていちばんいい方法を選択できる判断力や行動力も欠かせません。さらに、株式の取引は必ずしもよい結果ばかりが出るとは限らないので、少しのことにうろたえず、前向きにものごとを考えていく姿勢や強い精神力も大事です。

日本経済の動きがより世界と結びつくようになったり、インターネットでの取引が広がったりするにつれて、株価の動きもはげしくなり、証券会社はきびしく選ばれるようになってきています。また、規制がゆるやかになるなど、証券業界が変化してきているため、より優秀な人材がこれまで以上に求められるのは確実です。また、外資の証券会社やネット専門証券会社という選択肢もあります。