『高校の選び方 高校を選ぶ理由ランキング』

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2022.04.15
2024.09.06

高校の選び方 高校を選ぶ理由ランキング

キミがいま中3ならば、高校をどう選ぶかは喫緊(きっきん)の課題だよねー。
まわりは「どうするの?どうするの?」と攻めてくるけど、こっちが聞きたい。「どうするの?」いやマジで。
そこの中1や中2のキミ、「関係ないや」じゃないよー。高校選びは中1・中2から始めたほうが良い結果に結びつく。その理由は後で話そう。
実はベネッセ教育総合研究所の調査で、どんな理由で高校を選んだのかがわかる資料がある。そのランキングを見てみよう。2011年のもので少し古いのだけど、キミの実感とは少し違うかもしれないね。
まずはそれを見てみよう。

高校の選び方 高校を選ぶ理由ランキング

※参照「Benesse教育情報サイト 志望校選び 重視したこと」

あれ、「制服がかわいい」とか「私服で通学できる」とかないの? 施設が新しくてキレイとかは? うんうん、わかるよ、その気持ち。
その辺も含めて高校選びってどうやったらうまくいくの? をお話ししていこう!

高校の種類ってなにがあるの?

彼を知り己を知れば百戦危うからず。
「孫子」の言葉だ。その意味は「敵の実情と味方の実情をよく知って戦えば、何度戦っても敗れることはない」ということ。あ、高校は敵ではないけどね(笑。
キミは高校のこと、どのくらい知っているかな? だって選ぶにしても、どんな選択肢がどのくらいあるかを知っておかないと選べないじゃない?

公立の高校

高校を決める第一段階で公立・私立・国立のどれにするの? 問題がある。
公立というのは「都立」「県立」「道立」「府立」の高校のこと。公立は高校数が多いので選択肢が豊富。キミにあった学校を見つけやすかもしれない。
だけど、公立高校では、入試本番の点数とともに、中学校での成績である「内申書」が評価されることが多い。
高校選びを中1・中2から始めると有利なのは、高校の選び方によっては、時間の余裕を持って準備できることが大きいんだ。内申点はその最たるもので、自治体によって中1の成績から評価対象になることもある。すると、中3の段階で公立に決めたけど、すでに内申点を伸ばすには限界がある場合もあるじゃない? そうならないための早期の高校選びなんだ。

私立の高校

私立は学校ごとの特色あるカリキュラムや校風が魅力だよね。入試についても推薦入試や入試当日の結果のみで合否が決まる場合もある。公立高校との併願や、単願などさまざまな受験方法もあるんだよ。あらかじめ知っておき、対策を立てていけるといい。

国立の高校

国立高校は国立大学の系列校。多くの国立大学は進学校でとてもレベルが高いと思っていたほうがいいよ。
「でも高校にさえ入っちゃえば国立大学にエスカレーター式で合格できるんでしょ?」と思うかもしれないね。残念!附属高校から系列大学への進学も難関となっている。

大学附属の高校

国立高校だけではなく、私立の大学でも附属高校を持つところは多い。
高校から大学まで一貫教育を目指しており、内部進学する人も多いね。でも全員がかならず内部進学できるわけでもないんだ。それぞれ条件を課しているから、そこはキチンと調べるようにしよう。

中高一貫校

ええ? なんで高校受験の話に中高一貫が出てくるの? といぶかるかもしれないけれど、中高一貫のなかには、高校受験時に募集をかけるところもある。あこがれていた中高一貫校があるなら、高校での受験が可能なのかどうか調べてみよう。

共学・男子校・女子校

最近は共学の高校が増えているものの、「男子校」「女子校」も存在しているよ。
それぞれの学校によって教育方針や特色、雰囲気も違うので、自分に合うかどうかをしっかり見定めることが大切だね。
また、男子・女子とも募集するけど、教室(男子クラス・女子クラス)や校舎などが分けられている学校もあるよ。

全日制 定時制 通信制の高校

全日制は毎日通学して授業が朝から夕方にかけて行われる高校。
定時制は毎日通学するものの、授業時間は1日4時間。授業はおもに夕方から夜にかけて行われる高校だ。1日の授業時間が4時間程度の場合、3年では必要な単位を取得し切れないため、基本的に4年間で卒業する人が多くなるようだ。
通信制の高校は基本的には自宅学習を行い、必要に応じて通学するものだよ。通信制高校は学年制ではなく「単位制」なのも特徴だね。
単位制といえば、定時制の高校でも単位制を取り入れている学校が増えていて、別の時間帯にも出席して単位を修得することで3年間で卒業することもできるようになってきているよ。

普通科・専門学科・総合学科

普通科は進学を目的とするカリキュラムが組まれている。学年が上がると文系・理系に分かれるなど、卒業後の進路に対応した教育が行われるんだ。
普通科では通常学年ごとに履修科目が決まっている(学年制)のだけれど、なかには学年をこえてさまざまな科目を履修できるカリキュラムの学校もある。それを普通科単位制というんだ。学年制と比べて一人ひとりの進路希望に応じた科目選択パターンを作成できるのが魅力なんだよ。
専門学科(工業高校 商業高校 農業高校など)では、将来の進学や就職に直結する、スペシャリストとして必要な専門的知識・技術の基本を身に付けるための学習をする。その指導内容は学校ごとに大きく異なり、自分の興味のある分野に進み、専門学科のみを学ぶことができるんだ。
総合学科の高校は英語・数学・国語・理科・社会の普通科と共通の科目に加えて、商業・農業・ビジネス・福祉などの専門科目などを学べる。
自分の進路に応じて、共通科目と専門科目の中から選ぶことができるんだよ。 

高校の選び方 情報の集め方

高校選びの情報の集め方

どうだろう? いろんな高校があることがわかったかな? 状況はどんどん変わっていくから、高校選びのためには「情報」が決め手になる。ではその情報をどう集めればいいのかな?

高校のホームページ

キミは高校のホームページを見に行ったことはあるかな? カリキュラムや部活の種類、進学先などの情報がまとまっていることが多いよ。
説明会に行くのも大切なんだけど、説明会に行く前にホームページを見ておくのがいい。
というのは、ホームページを見ておくことで、あらかじめ自分がより知りたいポイントが整理でき、実際に学校を訪問したときに疑問をぶつけられるからだ。
もちろん説明会の日程などもホームページで知らされるので、時期になったら頻繁にチェックしていこう。

学校説明会

講堂などで教職員の先生から学校の説明を受けるのが「学校説明会」。
その学校の教育理念や指導方針、進学実績を知ることができる。
まあ、それだけならホームページでもわかるけど、実際の先生を見ることができるのは大きい。また施設案内などもしてくれるから、自分が思い描いている高校生活になりそうかどうかを感じることができるよ。

行事などを見に行く

体育祭や文化祭などは、その学校の雰囲気がナマでわかるからぜひ一度は行っておきたい。
たとえば「文化祭」はその学校の学習や研究の成果をまとめた展示物や、各部活動による演奏や演劇、ダンスの発表などがある。
もちろん文化祭は普段の学校生活とは少し違うけれど、学校の特徴や雰囲気、先輩たちのイキイキした表情がよくわかるよね。その学校での学生生活が想像しやすくなるんだ。

先輩の話を聞こう!

同じ中学の先輩がその高校に通っているなら時間を作ってもらって話を聞いてみよう。
説明会や文化祭のちょっとよそ行きのプロフィールではなくて、実際に通っている人の感想はなによりも貴重だよね。

中学校の先生に進路相談

実は中学校でも高校に関するさまざまな情報を集めている。
進路指導の先生は何人もの先輩のデータを持っているから、相談してみるといい。キミをよく知っている先生からの親身のアドバイスがもらえるはずだよ。

高校の選び方 教室風景

高校選びのチェックポイント

高校選びって結局なにをポイントにしていけばいいのだろう?情報を集めれば集めるだけ迷っちゃうよー!
わかるわかる。では情報を集めて咀嚼(そしゃく)したあとに、どんなポイントに注目して高校を決めたらよいのか話していこう!

自分の学力の伸びしろを客観的に見積もろう

高校選びの一番のポイントと考えがちな「学力」、もっというと偏差値。たしかに偏差値が高校選びの一つのものさしであることはいなめない。
自分の実力とはかけ離れた学校にはそもそも合格が難しいだろうし、運よく受かったとしても本当に実力が伴っていなければ、高校生活を充実させることが難しくなってしまうかもしれないからね。
でも、一方で今の成績ですべてを決めてしまうのも危険なんだ。
キミが今3年生だとしても受験まで成績が伸びることは考えられるし、1、2年生であればなおさらだよね。
だから、受験までにどのくらい実力を伸ばすことができるのかを客観的に冷静に見積もることが大切だ。
伸び代を見積もることで、自分が納得できる高校を選べることにつながるよね。

校則にはどんなものがあるか

髪型や服装などがどのくらい校則で決められているのか? 生徒の自主性を尊重するのか?など、校則は毎日の学校生活に大きく関係してくるよ。
校則を調べてみて、キミにとって「これは納得できない」となるか「ぜんぜんオッケー!」なのかを確認しておこう。

校風や、在校生の雰囲気をチェック

キミがその学校に入学して「なじめるかどうか」。
そう言っちゃうと、なんとなくフワッとした基準に感じるかもだけど、けっこう大事。だから実際に学校行事を見学してみて、キミにしっくりくるか確認したい。

学科やコース、どんな授業があるか

自分の将来を考えて「こんな進路に進みたい」と決めているなら、それにふさわしいカリキュラムがあるのかどうかはしっかり確認だ。キミ自身の人生に関わってくる問題だからね。将来についてまだ考えていないというキミも、その学校のカリキュラムに興味が持てるかどうかを考えてみよう。

進路・進学実績を忘れずに

たとえば、卒業後大学進学を考えているのに、就職希望のほうが多い学校に行ってしまったとする。もちろん大学進学はキミの努力次第だけど、周りが進学を希望していないなかで、受験勉強を進めていくのは結構厳しい。受験はただでさえハードなものだから、モチベーションを保つのが大変だ。ときには孤独に感じることもあるかもしれない。
だから、進学にしても就職にしても自分と同じように考える人が多い高校を選ぶほうがなにかとスムーズに進むと思うよ。それがわかるのが、進路状況や進学実績だよ。

部活の状況

「この部活に入りたいからこの学校にした」という先輩も少なくないと思う。その高校にしかなかったり、部活が強豪だったりすると、高校選び=その部活に入ることが目標になる場合が多いよね。部活は高校の醍醐味(だいごみ)と言っても過言ではないので、部活動の種類や内容はしっかり把握しておこう。
一方で、高校の部活よりも先のことも同時に考えることを忘れないように。部活さえ楽しければ、高校生活はOKかな? キミの将来はそこから先が本番だから、高校の部活同様に重きを置いて考えるべきだね。

通いやすさも大切

3年間通うわけだから「通いやすさ」は大切だ。
家からの近さや交通手段などを比較してみよう。遠いからだめではないよ。遠くてもキミが絶対に行きたい理由があるなら問題なし!だね。

高校選びで失敗しないためには

高校選びのコツ、わかってきたかな? 
高校選びで人生が決まるわけではないけれど、できるなら失敗しない選択をしたいものだよね。ではどのようにすれば失敗をさけられるのか、というと・・・

中3ではなく、中1、2から考える

なにごとでもそうだけど、準備や決断を直前にやる人っているよね。
そんな直前の決断では、自分の状況に合わせて選ぶことができなくなってしまう。直前では選択肢が限られてしまうからだ。
高校選びも同じ。
中3の2学期になって選択するのでは、「行けるところに行く」しかなくなってしまうことも。だから中3でもなるべく早い時期、できれば中1中2から高校を考え始めるほういいよね。

志望校は複数校考えてみる

キミの学力をはじめとしてさまざまな要素がこの先変化していくからだ。そんなとき柔軟に方向転換をするためにも、志望校は複数考えておこう。

偏差値だけで考えない

学力は高校決定の大きなファクターだけど、「自分の行ける範囲で一番偏差値が高いところ」という考え方は少々古い。
なによりも高校やその先の進路を含めて「キミの能力やパーソナリティーが一番伸ばせる」ことが大事なので、偏差値の高さを競ってもあまり意味はない。
キミを活かしてくれる、しっくりくる学校を探してみよう!

これだけで決めてはいけないこと

今はとても大事に思えることでも、「それだけで決めてはいけない」こともあるよね。
それを二つ話しておこう。

先輩が通っているから 友達が受験するから

高校選びのキモは「キミを活かせるかどうか」だよ。先輩や友達が一緒だと心強いと思う気持ちもわかるけれど、それで本当にキミを活かすことができるかな?
自分の行く高校は、自分の意思で決めなきゃね。

保護者の方がこの学校を勧める

気持ちはよくわかるよ。子どもとしては親の期待に答えたいって思うよね。
でも高校に通うのはキミ自身。キミの希望をしっかり伝えて納得してもらおう。

キミを活かす高校選びが大切

進路を決める、高校を選ぶってちょっとこわいよね。
自分の選択で人生が決まっていってしまうものだから。
精一杯考えて決めた結論はきっとキミを活かす考えだ。自信を持って進んでいこう!
高校選びに関する職業を紹介していこう。
もしキミがこのような職業につくなら、生徒たちにどんなことを言ってあげたいだろうか?
そんなことを考えながら職業について考えるのもおもしろいよね。
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