『専願と併願の違いとは?メリット・デメリットを解説!』

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2022.07.07
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「専願(単願)」や「併願」という言葉を聞いたことはあるかな?あまり理解していないまま受験にのぞんでしまい、後悔してしまうこともあるんだ。
逆に、それぞれの特徴やルールを正しく理解して利用すれば、私立高校の高校受験を有利に進めることができるんだ。
ちなみに、公立高校には、専願や併願といった概念はないよ。
今回は、受験にあたって知っておくべき、専願と併願について説明するよ!


専願(単願)とは?メリットやデメリットも紹介!

併願とよく区別されて使われることが多い専願(単願)。
その意味と、どういったときに専願が向いているのか、そのメリットやデメリットをわかりやすく説明するよ!(併願についてもこのあと詳しく解説するよ)

専願の意味

専願または単願といい、私立高校入試で「合格したら他校を受験せず必ず入学する」ことを前提に願書を出すこと。
合否判定の際、少し合格ラインを下げてもらうなどの優遇をされることが多いよ。

専願のメリット

続いて、専願のメリットを紹介するよ。

―専願のメリットー
□合否判定で優遇されやすく、合格しやすい
□受験の日程が公立高校よりも早いため、早めに受験が終わる


まずなんといっても、合格するチャンスが大きいことだ。これが最大のメリット。
勉強をがんばっても、あと一歩学力がどうしても足りなくて受かるかどうか微妙なときに、専願であれば受かる可能性が高まるんだ。
これは受験直前に、希望の光にもなる。
そして、合格発表の時期も、公立高校の入試より早い。
そのため4月に高校に入学するまで、たっぷりと時間がある。この時間で、高校についてもっと事前に調べたり、中学の内容を復習したり、高校の内容を予習することだってできるんだ。

専願のデメリット

デメリットまで正しく理解しておかないと、「こんなはずじゃなかったー!」なんてことにもなりかねないんだ。

―専願のデメリットー
□合格したら、必ずその高校に進学しなくてはならない
□専願は、一校しか出願できない


逆にデメリットとしては、合格したら必ず進学しなくてはいけないこと。
つまり、第一志望であれば全く問題ないのだが、第二志望以下だったときにとっても困るんだ。
「受かりやすいから専願にしてみる!でも本命は他の高校!」っていうことが許されない受験のしかたなんだ。
ただし、「家庭での収入が減り、高い授業料を払っていくのが難しい」など絶対に進学が難しいときなどは、辞退することができる場合もある。
だけど基本的には、受かった以上は進学するのがルール。
つまり、専願で受けると決めた場合、その高校に受かりやすくなるけれど、そのかわりに、受かったとき「やっぱり他の高校に行きます!」っていうことができないということなんだ。

専願入試に落ちたらどうするの?

専願入試で高校に合格しなかった場合、次のステップを考える必要があるよ。

私立高校の1.5次入試を受験

「1.5次入試」とは、私立高校の一般入試の合格発表後、公立高校の入試日よりも前の時期(主に2月中旬から下旬)に再募集し、実施する入試のことを言う。
大阪府、京都府、兵庫県の私立高校では、毎年実施されているよ。
年によって1.5次入試を実施するかは異なるから、受験前に各私立高校のHPなどで確認するようにしよう。

公立高校の一般入試を受験

専願で出願をしていた場合でも、不合格になってしまうと公立高校の一般入試を受けることができるよ。
さらに公立高校が不合格になった場合は、私立の二次募集を受験できる。
二次募集の実施は年によって、学校によって違うし、あまり期間もないので事前に調べておこうね。

専願校を選ぶポイント

ここまでの話から、専願校を選ぶポイントが見えてくる。そう、本当に行きたい高校なのかということが重要なんだ。
受かりやすいからというだけで専願にしては大変だ。
第一志望であるなら、合格率が上がるので、あまり迷うことなく専願にすればいい。
必ずこの高校に行きたいんだという意欲が大切だ。
ただそうではなく、他に第一志望の高校があるなら、まずは併願を考えるほうがいい。
第一志望の高校がどうしても学力的に届かないときに、第二志望であったとしても、その高校に受かりやすいというメリットを取るという判断ももちろんありだ。
とても大事な判断になるから、保護者の方や学校の先生に質問してみたりして、相談して決めるようにしよう。

併願とは?メリットやデメリットも紹介!

併願とはなにか、その意味やメリットやデメリットについて説明するよ!

併願の意味

併願とは、単願とは異なり、複数の学校を受験すること。
もし公立高校が第一志望の場合、万が一残念な結果だったときのことを考えて私立高校を受験することがあるけど、このように第一志望校とともに受ける高校を「併願校」と呼ぶよ。
公立高校・私立高校ともに何校受験できるか、は地域によって異なるんだ。

併願のメリット

併願のメリットを紹介するよ。

―併願のメリットー
□公立高校を第一志望にしている中学生が、不合格に備えて私立高校を受験しておくことができる
□第二志望の高校に受かれば、安心して第一志望の高校を受験できる


併願のメリットとしては、第一志望がだめだったときに行ける高校を確保できることだ。
だからこそ、もしかしたら行くことになる高校という意識を持って、しっかり選ぶことが大切なんだ。

併願のデメリット

続いて、併願のデメリットを紹介するよ。

―併願のデメリットー
□併願校のための受験対策も必要になり、第一志望校専用の受験勉強の時間が減ってしまう
□併願校によっては、手続きや入学金の支払いが必要になる


デメリットとしては、併願校に合格するために、その高校の受験対策に少なからず時間がかかってしまうことだ。
とはいっても、勉強自体が無駄になることはないので、そこまで心配することではないかもしれない。
特徴的な入試問題が出題されたり、対策が必要な高校かはあらかじめチェックしておくとよい。
もう1つのデメリットは、手続きや入学金が必要になる高校があることだ。
逆に、公立高校の合格発表まで入学金の支払いを待ってくれる高校もあるよ。
学校ごとに異なるので、気になる高校は調べてみよう!

併願優遇制度とは?

東京都や神奈川県などの私立高校を受験する場合に、「併願優遇制度」というものがあるよ。
各私立高校が成績等の基準を設け、その基準を満たした生徒が中学の先生を通し高校の先生とあらかじめ事前相談を行うことで、加点などの優遇を受けられる制度だよ。
これにより、合格の可能性がぐっと高まる仕組みになっているんだ。
でも、内申点の点数などが私立高校の定める基準を超えていることが条件。
内申点は、私立高校の受験にも影響してくる大事な要素なんだ。
内申点を上げる方法は、日々の学校の定期テストで高い得点を出すことや提出物を出すことだ。
気を抜かずに、日々の学校の内申点対策も取り組もう!

併願校を選ぶポイント

併願校は、大きく以下の観点で選ぶ受験生が多いようだ。
1. 自分の実力(高校の難易度)
2. 大学進学実績
3. カリキュラムや学習内容
4. 環境(駅から近い、新しいなど、校舎・設備の特徴)
5. 部活動・行事
6. 学費
7. 通いやすさ(通学時間)

第一志望がだめだったときに通うことになる高校だから、確実に合格できる高校を選ぶのがポイント。
また、通うことになったときに、併願校の雰囲気が自分に合っているのかなど、満足できる高校であるかは確実にチェックしておこう。
実際に通っている高校の先輩の話を聞くことができれば、理解を深められるよ!
学校説明会に参加して、実際の学校内の雰囲気を見ておくのもいいだろう。
また、高校卒業後の進路によって、併願校を決めるのもよい。
学科やコースによって学ぶ内容などが異なるため、将来を意識したうえで判断できるといいぞ!

バレなければ専願できる?

専願は、一校しか出願できないと紹介したけど、「バレなきゃだいじょうぶなんじゃないの?」と思った人もいるかもしれない。
残念だけど、世の中そんなに甘くないんだ...。
なぜなら、出願するには「調査書」という書類が必要になる。
「調査書」は、担任の先生を通じて学校が許可することで発行されるため、絶対にバレてしまうよ!

部活と両立を考えたときに読みたい記事!

第一志望校なら「専願」で、第一志望校がだめだったとき用の高校は「併願」で!

ここまで「専願」と「併願」についてそれぞれの特徴、メリット、デメリットを確認してきた。
受験においてとても大事な判断になるので、よく理解したうえで、周囲のおとなにも相談して戦略を立てよう。そのうえで、「専願」にするのか「併願」にするのかを選択しよう。
もちろん、それぞれの高校の入試形態や入試日程、受験での必須科目なども確認して、準備しておくことが大切だね!
『進研ゼミ中学講座』なら、豊富な入試情報や入試の制度の説明も提供しているよ!
志望校別の受験対策もバッチリできるよ!
もちろん、受験当日、どれだけ点数を取れるかが、どの受験においても大事だ。早めに対策をスタートさせて、合格を勝ち取ろう!
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2022.07.07

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