『ミライ科 夏の映画祭2024
7日目「誕生日」』
今を良いものにすることも、今をつまらないものにすることも、自分次第。
誰かのために頑張ること。
誰かの存在があるから生きていけること。
誰かを想い、信じることがこんなにも美しいものであること。
全部、絃(いと)が教えてくれた。
自分自身の価値や、未来へ不安を感じている小中高生に観てほしい作品です。
映画制作に欠かせない存在が映画プロデューサー。どんな職業なのかな?
映画プロデューサーは映画制作全体にかかわる
映画プロデューサーには、制作のトップであるプロデューサーと、制作の資金を提供するスポンサー側のプロデューサーがいます。
制作プロデューサーは、制作現場の全体にかかわり、さまざまなセクションをまとめ上げます。作品がヒットするか否かは、制作プロデューサーの腕しだいといってもいいほど、責任の重い仕事をしています。
世の中のニーズをつかみながらどんな作品をつくるかを決めて、その原作を探し、原作が決まると、その原作のジャンルを得意とする監督やキャスト、スタッフを選び、予算、制作期間などを決めて、作品の制作に関する全体の企画を立てます。
また、映画制作に必要な資金を集めるために、企業などスポンサーを募るのも、プロデューサーの役割のひとつです。映画プロデューサーは、出資を募るために、広告代理店やスポンサーとなる企業との交渉をします。
制作が決定した後は、各制作工程のスケジュールを管理して、作品の制作の進みが遅れないようにします。そして、予算内でクオリティーの高いものが制作できるように、各工程にかかる制作費の管理をします。
このように映画プロデューサーは、予算とスケジュールを守りながらクオリティーの高い作品をつくり、しかも確実に利益を生み出せるように、制作の進行管理と予算管理を行っています。
それだけでなく、作品をヒットさせるために、どう宣伝していくのかの戦略も考えます。どんな宣伝をいつ、どのようにすれば作品がヒットするのかを考えながらその戦略を立て、広告代理店と打ち合わせを行ったり、広告を出したりします。
映画プロデューサーは高いコミュニケーション能力と交渉力が必要
映画の制作プロデューサーには、作家性や、演出力、楽曲をつくる力などは必要ありません。
映画が大好きであることには変わりませんが、プロデューサーの仕事の適性は、スタッフによい作品をつくってもらい、売り上げを挙げることが重要な役割なので、納期までに作品ができ上がるように、スケジュールの進行や予算の管理、制作スタッフに適材適所のポジションを与えられるマネジメント能力のある人が向いています。
またプロデューサーは、作家や演出家、監督、役者、スポンサーなど、多くの人とかかわっていい関係を築いたり、交渉したりしていく仕事です。そのため高いコミュニケーション能力や、人脈が多く「社交性」のある人に向いています。
映画の制作現場は、多くの人やチームが制作のプロセスを分担しています。そうした現場では、制作スケジュールが必ずしも予定通りに進まないこともあります。
そうしたときでも臨機応変に立て直す判断や、うまく調整したりする対応力のある人が向いています。