『綺麗なノートの書き方 中学生の授業ノート』

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#学習法
2022.06.01
きれいなノートの書き方

授業中、キミは何にいちばん集中しているかな?
先生の話を聞くこと?だれかを見つめること?
それともノートを書くこと?
授業中に書くノート「授業ノート」は、コツを覚えることで「復習ノート」として大活躍するアイテムになるんだ。

授業ノートをきれいに書いたら、復習しながら書き込みをする


まず、「授業ノート」はなんのために書くのか、考えたことはある?
それは、定期テスト対策の勉強をするときや、あとでわからないところが出てきたときに、より効率的にかつ効果的にポイントを見直したり復習したりするためだ。
「授業ノート」はスペースを十分に使って余白は多めに取っておこう。そうすれば、ふり返ったときに、新しい情報を付け加えたり、関連する問題を書きこんだり、重要だなと思ったポイントをメモしたりできるので、理解も深まるし頭に入るよ!

授業ノートをきれいに書くポイントはこれ


「きれいなノートにしたいけど、ポイントがいまいちわからない...」そんなキミのために、8つのポイントを紹介しよう。

フォーマットを決めて書く


まず、自分がノートを書きやすい、見やすいと思えるフォーマット、書くルールを決めよう!日付、対応する教科書のページ、単元名、問題の番号、メモスペース...など、自分で書きやすい形を見つけて、決めておくと迷わないよ。

見出しをつける


ノートは、探している内容がどこに書いてあるのか、後から見返すときには意外にわかりづらいもの。
ひとつの問題やテーマごとに2~3行あける、「単元名」「大見出し」を書くときは2行使って太めのマーカーで書く、「小見出し」はひとまわり小さい文字で書く、など自分なりのルールを決めておくといい。

板書を丸写ししない


授業中は必死で板書を写す、これはついついおちいりがちなワナ。
板書を一生懸命(いっしょうけんめい)書くことでノートもうまるし達成感も感じられるんだよね。でも、自分が得意なところや、教科書を見れば書いてあることをわざわざノートに書く必要はない!ノートにメモしておくべきなのは自分にとっての要点だ!

読み返したとき内容がわかるように


「つまりこの単元はなにを言ってるのか?」「ひとことでまとめるとポイントは?」など、あとから見直してすぐに内容を思い出せるように心がけよう。
自分が引っかかりを感じた箇所(かしょ)、先生の話で印象に残ったことは積極的に書いておこう。

論理的に書く


暗記ノートではないから、単語を並べても仕方がない。「AだからB」なのか「A=B」なのか...など、因果関係や起こった順番、たがいにどういう関係がある内容なのかを書いておくと、復習のときに役立つよ。
先生が口頭で説明してくれるポイントをしっかりメモしよう。

「箇条書き(かじょうがき)」にこだわる


ポイントはひとめで確認できるようにスッキリまとめたほうが覚えやすい。
文章ではなく「箇条書き」を意識してみよう。

略語や記号を利用する


大切なマークには★をつける、説明の部分には「説」と書く...など、自分がわかりやすい略語や記号を活用するのも、ノート作りをスピードアップさせるコツだ。

間違えを消さない


授業中に問題を解くことってあるよね。解いてみたらまちがえた!でもそれは消してはダメ。
キミがまちがいえやすいところだから、復習ポイントだとわかるように、そのまま残しておこう。

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授業ノートを復習ノートにしていくポイントはこれ


自分なりのルールを決めて作った授業ノート。次はそれをあとから役立つ「復習ノート」にしていくポイントを紹介するよ。

授業を受けた当日に復習の書き込みをする


まず、記憶(きおく)が新しいうちに復習の書き込みをすること。
授業を受けた当日だったら先生の話もまだ耳に残っているはずだから、ノートをざっと見直して、記憶には残っているのにノートには書きもれていたポイントがないか、ふり返っておこう。

自分が理解できるように書き込みをする


「え~っと、これはどうしてメモしたんだろう...」自分で書いたはずなのに、記憶があやふや。
なんてことにならないように、印象的だった先生の雑談や、だれかの発言も書き込んでおくといい。

大切な部分を丸囲みする


授業中にはどこが大切なのかわからなかったところも、少し時間を置いて見返すと「ああ、ここがポイントか」と気づくことがある!見直すときに、大切な部分に気づいたらマーカーで囲ったり、ラインを引いたりするといいよ。

色ペンや色シートを使う


色ペンやシートはうまく使うと効果的なまとめができる!
ただし、「何色にしよう...」と考えることに時間を取られないように、そしてカラフルになりすぎないように、色数は絞(しぼ)ってね!

コピーを使う


例えば地図、複雑なグラフなど、写すことに時間がかかるもの、写し間違いが起きそうな内容のものは、コピーを貼(は)ったほうが効率的。

きれいなノートのためのフォーマット例


これまでたくさんの人がノート作りに悩んできたようで、世の中にはオススメのフォーマットが色々とあるよ!いくつかためしてみるのもいい。

コーネル式


まず紹介したいのは、世界的にも有名なノート術「コーネルメソッド」。まず、ノートの左に「キーワードスペース」、ノートの下に「サマリースペース」、それ以外を「ノートスペース」として区切って使う方法だ。 「キーワードはなんだろう?」「このページの内容はつまり...」と考えることで、情報が整理され、復習のときにも使いやすいノートになる。

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1ページ2分割


とくに数学にオススメなのは、1ページを縦に2分割して使う方法だよ。
左側に問題を解き、右側はポイントを書きこんだり、解き直したりするのに使うんだ。 数学は簡潔な文章で解答を書くことが多いから、縦半分でもスペースは十分。

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見開き3分割


続いては、2ページ分を1回分として使う方法。
左のページは板書をメモするのに使い、右ページは2分割して、左側に気付きを、右側には内容の要約やキーワードを書きこむのに使う。
一見、スペースがもったいないように思えるかもしれないけれど、復習のしやすさはバツグンだ。

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5分割


続いて5分割。ノートの向きを横にして使うよ。まずは1ページの上3~5センチあたりで横線を引いて2分割する。上のスペースを縦に2分割して左半分には単元名などを書きこみ、右半分にはページ全体のまとめを書きこむ。下のスペースは縦に3分割して、左から順に「板書や教科書の内容のメモ」→「自分の考えや気付き」→「キーワードや内容の要約」といった形で書きこもう。

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科目別のノートのポイント


これまでは基本的なノートの取り方をお話ししたよ。
では科目別にみた場合、ポイントはどこにあるのかな?
科目別のポイントを理解して、基本のノート術をアレンジしていこう!

●英語のノートのポイント


英文と和訳はセットで扱う
英文の和訳が、そのすぐ下に書いてあれば、復習の効率が上がるよね。
また、その英文のなかに重要語句や文法、新出の英単語や熟語がある場合はマーカーでチェックをしておこう。
和訳がすぐ下にあると暗記しにくい人は赤シートなどが利用できるように和訳を赤字で書いていこう。
次の英文はそこから行を開けて書き出すと、気づいたことを書き込めて便利だよ。

●数学のノートのポイント


「解き直し」がしやすいことがポイント
数学では、「解き直し」がとても大切。さまざまな問題を何度も解き直すことで、問題を解くパターンが手に入るんだ。それが多いほど、数多くの問題にスムースに対応できるわけだ。
そこで「解き直し」がすぐできるように
1 まちがえた問題にはすぐにふせんをつける
2 計算問題はかならず途中式や計算の過程を書く
3 問題を解くためのポイントをメモする

また問題を多く解くなら別のノートを作るのもいい方法だよ。

●国語のノートのポイント


先生の説明が大切
中学校の国語では授業中に扱った文章が定期テストで出題されることが多い。
そこを集中して攻略することがテストの点につながるんだ。
だから、板書を書き写すとき「先生が口頭で補足したこと」「先生がした雑談」などをメモしておきたい。
国語のノートは下3分の1をメモとして空けておこう。そこに授業中の先生の言動や、その時点でキミが疑問に思ったことを書き入れておこう。もちろん、新出の漢字や熟語、重要な文法事項も書き入れて、マーカーでチェックしておこう。

●理科のノートのポイント


図を大きく描き、気づいたポイントを書き込む
理科は実験のようすをノートにまとめることも多いよね。
そのときは思い切って実験のイラストやグラフを大きく書こう。
そこに気づいたことやまとめを書き込んでいくことが大切だよ。
理科には計算も出てくる。数学と同じく途中式や計算も書いておこう。どこでまちがえたのかを知ることで、次のミスを防ぐことができるよ。

●社会のノートのポイント


暗記教科なので、赤ペンと赤シートの利用を中心にしたノートにする
たとえば歴史は年号や人名、出来事などを大量に覚えながら時代の変遷をとらえていく科目。
なによりも大量に暗記するべき要素があるよね。
当然、赤ペンと赤シートを利用して「暗記するためのノート」を作ることが基本になるよ。でも全面赤ペンになってしまうと、シートをかけたとき、文脈すらわからなくなってしまうため、そこは注意しておきたい。
語句そのものを覚えるだけではなく、語句の説明や出来事が起こった原因などもしっかり書き込もう。
また、略地図、略図や図・表などをきれいに書くように注意しよう。

効率が悪いノートの取り方


最後に「これはやっちゃダメ!」という効率の悪いノート例も紹介しよう。

授業用と復習用を別に作る


この方法は「2倍の時間がかかる」というのが問題だ。ゴールはノートを作ることじゃなく、「理解すること」という、大切なポイントを思い出してね!

複数の教科を1冊にまとめてしまう


確かに持ち物が少なくなるかもしれないけれど、復習のことを考えたらやめたほうがいい方法だ。ノートを忘れて別のノートの最後のページを使った...なんていうときは、後で切り取って本来の教科のノートに貼ることを忘れないように。

きれいな見た目にこだわりすぎてしまう


完璧(かんぺき)さを求めたくなる気持ちもわかるけど、ノートを参考書のようにきれいに作りこむ必要はない!その時間を使って覚えよう! 自分にぴったりのノートの作りかたは、やってみながら探すしかない。まずはノート作りが上手な人の方法をマネしてみるのもオススメだよ!

ノートの書き方に興味を持ったキミにぴったりな仕事
全体のバランスや色使い、余白のいかし方などにこだわる...そんなキミは「グラフィックデザイナー」について調べてみよう。
なにがキーワードで、要約するとなにが言いたいのか、などを考えるのが楽しいキミは「編集者」に向いているかも。
本やチラシなど、印刷物を作る仕事としては「印刷会社」で働く仕事もある。勉強方法としてのノート作りに興味がわいたら「塾講師」がオススメ!
どんな仕事かな?と思ったら「ミライ科」を見てみてね!

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