『ミライ科 夏の映画祭2024
4日目「ガンバレール」』
テストが近づき、勉強しようと机に向かいながらも、がんばれないケイに、母は「ガンバレール」を買ってくるように促す。
ところが店につくと、「ガンバレール」は売り切れ。
がんばれない自分に必要な「ガンバレール」の存在とは...もしもの世界を描いた短編作品。
映画を盛り上げる「音」。それを作っていくのは音響エンジニアという仕事だよ。
音の調整や編集で演出をする
音響エンジニアの仕事は、放送局やライブ、イベントなどで音を使った演出をすることで、音響機材を使用して音の調整や編集をすることです。
映画やテレビ、ラジオ、舞台などでは音楽だけでなく、ドアの開く音や風の音といったさまざまな効果音が使われています。
それらの音楽や効果音を調整しているのも音響エンジニアで、「ミキサー」と呼ばれることもあります。
放送局では、スタジオから送られる音を調整し、効果的な音をつくっています。
また録音スタジオでは、レコーディングの音の質をよくする作業をしています。
イベントやライブで、PAと呼ばれる音響拡声装置をあつかう音響エンジニアもいます。
PAをあつかうエンジニアは、PAエンジニアとも呼ばれます。
音響エンジニアはどんな働きかたをするの?
音響エンジニアのおもな就職先には音響会社や録音スタジオ、放送局などがあります。
音響関連の会社、映画やテレビなどの制作会社、レコード会社の音楽制作にかかわる部門などに就職してアシスタントとして経験を積んでいくのが一般的です。
大手の放送局やレコード会社は非常に倍率が高く、狭き門といえます。
音響エンジニアの仕事はイベントや放送スケジュールなどに合わせて進めるので、勤務時間や休けい、休日は不規則なものとなりがちです。
コンサートや舞台となれば、事前のリハーサルから本番、終了後のミーティング、撤収作業など、丸1日~数日間かかることもめずらしくありません。
また、制作が予定どおりに進まず夜遅くまで作業が続いたり、長時間の労働になったりすることもよくあります。
音響エンジニアは、音感がするどく、微妙な音の違いを聞き分けられることが大切です。
音の大小や楽器の音色、チューニングなどを聞き分け、機材の調整による音の変化を正確につかみ、音でさまざまな作品や舞台・ライブづくりに貢献します。