『高校受験理科のおすすめ勉強法 よく出る問題や問題集の選びかた』

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2022.05.29
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中学生活は3年しかない。部活や行事、ときどきやってくる定期テスト...。中学生活って本当にあっという間に終わってしまうんだ。
そして、高校受験こそ、中学生活の最後に待ち受ける試練だ。公立高校を受験するという人は、5教科を3年分勉強しなくてはならない。
英語 数学 国語はしっかり対策したけど、理科 社会では手が回らずに受験当日をむかえる...。なんてことになってしまう人も少なくない。
とくに理科は、1教科のなかにタイプが異なる科目が4つも存在するやっかいな教科。暗記しなくてはならないことも多いのに、暗記だけでは高得点が取れない。
今回は、そんな理科でも受験のときに大成功できるように、科目別・時期別に対策法を教えるよ!

過去3年間で、受験でよく出題されていた単元は?


いきなりだけど、入試でどの単元が全国で良く出題されているのかを知っているかな?
過去3年間の入試データを分析してみてわかった、ここ最近一番出題されていた単元をランキング形式で紹介するよ!

1位 回路の電流や電圧を調べる実験【物理分野】
2位 酸性とアルカリ性の水溶液を混ぜ合わせる実験(中和)【化学分野】
3位 地震【地学分野】
5位 力学的エネルギーの実験【物理分野】
5位 化学変化の前後での質量に関する実験【化学分野】

5位は同じ数だけ出題されていたので同率としたよ!
どうだったかな?生物分野からの出題がベスト5には入ってこなかったけど、ベスト10には入ってくるんだ。つまりどの科目からもまんべんなく出題されているってこと。
だけど、そのなかでも"実験"が出やすいことが確認できるね。ほかの教科にはない、理科の大きな特徴の1つといえる。
ただしここで注意が必要なのは、このデータはあくまで全国での傾向ということ。キミが受験する都道府県のデータだけを見ているわけじゃないことに注意しよう!
ここからは、理科でも受験のときに大成功できるように、科目別・時期別に対策法を教えるよ!

高校受験で成功するには、理科の対策が近道!


模試などを受けたときに、理科と社会の点数にショックを受けた経験がある人もいるんじゃないかな?
ふだんは英語・数学・国語の3科目の勉強が中心になっていると思うから、時期にもよるけれどあまり気にしなくてもだいじょうぶだ。
逆に言えば、理科と社会の勉強をまわりの受験生よりも早く始めることができれば、模試の点数も偏差値も上がるってこと。
結果的に、高校受験合格の可能性は一気に高まるんだ!

理科と社会はみんなが後回しにしがち


「中3になって塾に行き始めた」という人も、ほとんどまともに理科と社会の受験勉強まではできていないことが多いんだ。
それだけ英語数学国語の勉強は時間がかかる。
受験に失敗してしまう原因の多くは、秋以降にあわてて理科と社会の中1と中2の範囲の復習と、中3の内容を一気にやろうとして、結局間に合わずに終わってしまうことなんだ。

理科は一気に得点アップが狙える!


じつは理科は、短期間で勉強の成果が出やすい教科なんだ。
「暗記が苦手」という人も「計算が苦手」という人も、みんなそれなりの点数までは一気に取れるようになる。
「それなりの点数ってなんだよ!」っていう声が聞こえてくるような気がするけど、70~80点だと思ってくれればいい。
もちろん、勉強量やもともと得意だったかにもよるけど、80点くらいまでなら、きちんと勉強すれば到達する可能性があるんだ。
その秘密は、理科の特徴である「4つの科目にわかれている」ことにある。
それぞれの科目に合った勉強方法をしっかりと実践すれば、どの教科よりも早く点数が上げることができるんだ。

理科は暗記と計算の合わせ技!


4つの科目とは「生物」「地学」「化学」「物理」のこと。ちなみにそれぞれの科目の代表的な単元は以下だ。

生物分野:植物、動物など
地学分野:地震、地層、天気、天体など
化学分野:気体や水溶液、化学式やイオンなど
物理分野:光や音、電流、力、運動、仕事など


このうち「生物」と「地学」は暗記が多い科目。
「物理」は計算が多く、「化学」はその中間といったところ。
「暗記の要素と計算の要素がどっちもあるから大変!」というのも確かに正しいけど、社会ほど暗記は大変じゃないし、数学ほど計算も大変じゃない。どっちも"それなり"にできれば、高得点が取れるというわけだ。
だからこそどの教科よりも、早めに勉強の効果が表れやすいのが理科なんだ。
要は、高校受験で成功したいなら、みんなより早く理科の対策に取りかかって、理科で点数をかせげるようになることが近道なんだよ。

高校受験における理科の勉強法


ではその具体的な方法を科目ごとに見ていく前に、理科全体の勉強法を確認しよう。

高校受験に向けて、苦手な単元を知ることがコツ!


まずは、自分がどの単元が苦手なのかを知ることが大切だ。なぜなら、単元によって勉強法が変わってくるからだ。「生物」「地学」「化学」「物理」のうちどの単元が一番苦手なのかをきちんと把握(はあく)しよう。そうすれば、効率的に短時間で高得点を狙っていくことができる。
全部苦手という人は、ひとまず「暗記」が好きか嫌いかを考えてみよう。
暗記が好きで得意なのであれば「生物」「地学」から取り組んで、確実に得点源にしてしまおう。暗記に苦手意識があるのであれば、あまり暗記項目が多くない「化学」「物理」から勉強するのがいいよ。

自分の苦手分野に合わせた対策法を知ろう


まずがんばる単元を決めたら、あとはその対策法に沿って取り組むだけ。
それぞれの対策法を順にチェックしていこう!

理科の単元別の対策法


ここからは具体的にそれぞれの単元ごとの対策法をみてみよう。苦手な単元だけではなく、得意な単元についても知らない発見があるかもしれないから、全科目チェックしてみよう!

「生物」と「地学」は暗記分野。声に出して図とセットで覚えよう!


「生物」と「地学」は暗記分野と説明してきたけど、ただの暗記だと効率が悪い。地層や植物のつくりなど、覚えることがたくさんあるからだ。
そこで、ポイントは"図とセットで覚える"こと!
教科書や資料集を見ながら覚えるといい。たいていの用語は、漢字の意味を考えると覚えやすい。たとえば、節足動物の節足の意味を調べながら、体のつくりを見てみよう。
飛躍的に覚えるペースがはやくなって、忘れにくくなるはずだ。声に出して覚えるのも、暗記法として効果的だ。一問一答形式で勉強するのもおすすめだよ。1つずつ知識を増やしていこう。

「化学」はルールを覚えよう


「化学」は、"ルールはなにか"を理解するのが近道。
化学変化や化学反応など、一見すべて覚えなくてはならないように感じるが、実はルールがある。
丸暗記しようとしている人は要注意だ。どこまでを覚えて、どこからはルールに従っていけばいいのかの線引きがわかることが大事。
あとは、そもそもルールがあるのかどうかは知っておかないと始まらない。
教科書から探してみたり、学校の先生に、なにかルールがあるかを聞いてみたりするのもいいだろう。
もちろん、元素記号など覚えないと始まらないものも当然あるけど...。
そして実は狙われやすいのが、実験に関する問題だ。実験の注意点の理由などを記述させる問題も出題されるから、なぜその操作をするのかまで覚えておこう。

「物理」はほとんど計算。単位に注意!


「物理」は電流分野をはじめ、公式を利用した計算問題がほとんどだ。だから数学が得意な人は、物理が得意な傾向がある。当然、ケアレスミスも、数学同様注意が必要だ。
だが数学よりもさらに気をつけないといけないのが、圧力などでもよく登場する「単位」だ。どの単位で聞かれているかによって、単位を変換しないといけないことが多い。
「物理」の特徴として、この変換ミスが非常に多いこともあげられるので、テストの際は必ず見直しをしよう。

理科の時期別の対策法


続いて、入試までの期間で区切ってそれぞれの時期ごとの対策法をみてみよう。
中3のはじめから受験当日までを、大きく4つに区切って、それぞれの時期のざっくりとしたスケジュールを紹介していくよ。

中3の夏までにやることは、中1と中2の範囲を総復習!


夏までに、中1と中2の復習に重点的に取り組んで欲しい。入試では、中学3年間の学習内容が幅広く出題される。
つまり、中1と中2の範囲ができていればそれだけで6割くらい点数を取ることだってできてしまうんだ。ただし、夏以降は忙しくて、なかなか復習に時間を割けないもの。だからこそ、夏までに今まで習ったことを総復習することが大事なんだ。
とはいっても、まだ部活が終わっていない人も多いはず。1日に30分ずつでもいいから、理科に復習の時間をあてるように心がけよう。

中3の夏は勝負! 夏にやるべきなのは苦手分野!


中3の夏休みは、とにかく重要な時期! 部活も引退して、多くの中3生が勉強モードに切りかえる。この流れに乗り遅れたら一大事だ。
大切なのは、ただやみくもにも取り組むのではなく、苦手分野をまずは克服していくこと。
ここで、夏までに総復習をしていたことがいきてくる。
中1と中2の範囲の苦手が洗い出されているはずだから、まずはそこから集中的に取り組んで、不安を取り除こう。
計算問題の精度を上げることを意識してみるのも、夏におすすめの行動だ。

中3の夏から冬休みまでにやること!


この時期は、どんどん応用問題にも取り組もう。
暗記分野に近い「生物」や「地学」も、一問一答形式では覚えていても、問われかたに慣れていないと「わかっているのに解けない」ということになりがちだ。
問題演習をおろそかにせず、ワークや問題集に積極的に取り組もう。解説を見てもわからないところは、参考書を見るだけではなく、学校の先生にどんどん質問してみよう。
授業や定期テスト対策以外でもがんばっていることが伝わって、成績が少し有利になることもあるぞ。内申点も受験の成績に関わる都道府県がほとんどだから、受験対策として、先生にアピールするのも作戦の1つだ!
模試も積極的に受験してみよう。高校入試本番の練習になるよ。もちろん、間違えたところを解き直すことが一番大切だから、絶対にやろう!

冬休みから入試直前までにやること!


志望校の過去問を中心に演習をしよう。
1回やって終わりではなく、5年間分を2回~3回は取り組もう。
つまり、2023年度の入試を受験する人であれば、2022年度だけではなく、2018年度くらいまでさかのぼって取り組んでほしい。
過去問で解けない問題を無くすことができれば、かなりの高得点を狙えるはずだ。間違えた問題は、ノートに書き出しておくなどして解き直しの効率を高めよう。
また、記述問題の対策をするものいいだろう。都道府県によっては、配点が高めに設定されるところもあるから要注意だ。

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公立の高校入試の対策は、過去問が近道!


高校入試対策として、基礎がある程度固まってきたら、中学3年の夏までに必ず一度は自分の県の過去問を見て欲しい。
もちろんこの時点で解ける必要はまったくない。ただ、どんな出題形式なのかは早い段階で知っておく必要があるんだ。

都道府県によって出題形式はいろいろ!


日本には全部で47の都道府県があるけど、その出題形式は都道府県ごとに本当にさまざま。たとえば東京都だと、理科の大問1は、小問集合といわれる独立した問題が5~6問ほど出題される。大問2からは、「生物」「地学」「化学」「物理」のいずれかの大問で構成されている。
案外、この大問1が点数の取りどころだったりする。しかし、これはほかの都道府県では必ずしもあてはまらないんだ。
だからこそ、まずは自分の県の出題傾向を把握するために、早めに過去問をチェックしてみるのが重要だよ。

さいごに


理科のまとめ問題は難問に見えても案外解きやすい問題も!


理科の入試問題は、「生物」「地学」「化学」「物理」が1つの大問に複数入った、いわゆる融合問題が発展的に出されることがある。
一見解き方がわからずかなり難問に見えるが、案外1問1問はやさしい問題だったりすることもしばしば。
問題形式にドキっとするかもしれないが、しっかり問題文を読んでみよう。ただ複数の単元を1つにまとめただけのパターンで、簡単に解答を出せる問題も多いはずだ。

次の年ではどの単元が出やすい?


入試直前の奥の手として、どの単元が出やすいのかを予想するという方法もある。
あまりおすすめはしないが、超直前であれば出る単元をある程度過去問から予想してみるのもありかもしれない。
たとえば物理で、2年に1回のペースで「光」の単元が出題されていたとする。そして昨年度は「光」ではなく「エネルギー」の問題だった。だから、今年は「光」かも!?
なーんていうふうにヤマを張るのも最後の最後には価値があるかもしれない...。
※最初から山を張って、なにかしらの単元を捨てるのは絶対NGだよ!

理科の対策をはじめて一歩リードしよう!


さあ、さっそく理科の勉強をスタートさせよう。
進研ゼミ『中学講座』を活用することで、普段の授業だけではなく、定期テスト対策・受験対策までスムーズに行えるよ!
暗記や演習をバッチリできる教材やアプリをお届けしているから、ムダなく最速で合格を目指せるよ。参考書をわざわざ購入しなくても受験に対応できるボリュームを提供している。カリキュラムに沿って勉強をスタートさせてね。
ハイブリッドスタイルを受講してくれている会員のみんなは、受験レッスンで提案されるレッスンに取り組めば、だいじょうぶ!
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