『友だちとのつきあいかた、どうしてる? 』
新年度が始まって約1か月。
4月は新しい学年やクラスに慣れるために大わらわで、疲れがたまって連休はグッタリ、なんて人も多かったかもしれないね。
5月の連休もあけて、新しい環境にも慣れてくるこの時期は、クラスの中や部活の人間関係で、ちょっぴり気になることも出始めるとき。
今回は、そんな友だちとの関係性について考えてみよう。
目次
中学生の友だちとのつきあいかたって?
友だちってあらためて考えると、クラスメイトを友だちというべきか、友だちってどの程度ならいえるのかなんてちょっと考えちゃうけど、クラスや部活でおしゃべりしたりするくらいの軽いつきあいでも、中学生活では重要だよね。
学校に行けば、クラスメイトや部活の仲間と多くの時間を過ごすし、学校以外の時間でもSNSでのやりとりなど、友だちづきあいは生活の中で重要な位置をしめることが多いはず。
そんな友だちづきあいだけど、実は悩みもつきものっていうのは、中学生ならちょっと心当たりがあるよね。
学校生活も落ち着いてきたこの時期、自分にとって心地いい友だちづきあいってどんな感じか、考えてみない?
そろそろ気になる人間関係
新学期が始まったときには、そわそわしてそれどころじゃなかったかもしれないけれど、1か月ほどたってきたこの時期、ちょっとずつ仲のいい人やよくいっしょにいる人ができたりなど、人間関係ができてくるころだよね。
気の合うグループでいつもいっしょでめちゃ楽しい! という人もいれば、なんとなくいっしょにいる友だちはいるけど、すごく気が合うかっていうとどうかなあという人、とくにいっしょにいる人が決まっているわけではないけど、別にいいんじゃない? という人など、さまざまだと思う。
また、基本的にはいっしょにいて楽しいけど、ときどき友だちの発言や行動が気になるとか、グループの中で気の合う人とそうでもない人がいるなど、困っているっていうほどでもない。
でもちょっと人間関係で気になることが出てくるのも、この時期かもしれない。
クラスメイトは友だち?
まずは友だちって何だろうって、やっぱりちょっと考えちゃうよね。
中学校の毎日の生活の中心になる単位は、まず「クラス」。
学校ではふつうに「クラスの友だちと仲よくしよう」「クラスで団結しよう」と言われるから、クラスメイトとは仲よくしなくちゃって思うよね。
もちろん、団結力の強いクラス、みんなが仲のいいクラスは、ステキだと思う。
でもちょっとだけ考えてみて。
クラスって、言ってみれば「たまたまそこに集まった同じ年齢の集団」だよね。
その集団の全員と気が合って、全員といい友だちになれるっていうのは、ある意味「奇跡的」なこと。
だから、同じクラスだからって友だちにならなきゃとか、ずっと仲よくできる友だちを見つけなきゃって思いこむ必要はないんじゃないかな。
クラスメイトは、「一年間勉強や行事をいっしょにやっていく仲間、メンバー」みたいなもの。
その仲間は友だちといえるかもしれないし、いえないかもしれない。
でも仲間であることに変わりはない。
そう考えると、「友だち」っていうもののとらえかたが、少し変わってくるんじゃない?
友だちにもいろいろな友だち関係がある
クラスはたしかに一日の大半の時間を過ごす場所だけど、よく考えてみるとクラスメイト以外の人間関係っていうのも、実はけっこうたくさんある。
部活の友だちや塾(じゅく)の友だち、習いごとの友だち、小学校やもっと小さいころからの友だち、趣味や好きなものでつながっている友だち、転校しちゃったけれど連絡を取り合っている友だちなどなど、いろんなところに友だちや仲間がいるはずだよね。
また、同じ年齢に限らなくても年上や年下の人だって関係性によっては友だちといえることもある。
友だちの友だちと、けっこう気が合って友だちの輪が広がった! なんていうこともあるし、友だち関係っていうのはゆるく広くつながっていくものなのかもしれない。
いい友だち関係を築くには?
いろんな場面で知り合っていく人たちと、すごく仲のいい友だちになれたらラッキー。
でも、必ずしもそうなるとは限らない。
とはいえ、できることならそれなりにいい友だち関係を築きたいよね。
そこで、いい友だち関係を築くためのつきあいかたのポイントを教えるよ。
ほどよい距離感でつきあう
友だち関係について考えるときに意識したいのは、その「距離感」。
ほどよい距離感ってどんなものだろう。
距離感というと、「近すぎる」というときに使われることが多い言葉かもしれないね。
距離感が「近すぎる」っていうと、たとえば四六時中いつでもいっしょにいないと気が済まない、家でもSNSなどで連絡をとり合っていないと心配、ほかの人とは全然つきあいがなくて、仲間うちだけで仲よくしてしまう、という感じかな。
こういうつきあいは、友だちなら当然でしょって思う人もいるかもしれないけど、ちょっと息苦しいなあと感じる人もいるかもしれない。
いろいろな友だちづきあいがあるし、いろいろな世界があるもの。
あまり特定の人とだけべったりになって、相手の行動や人間関係を制限してしまったり、その人といっしょにいることが義務のように感じてしまったりするのは、いい人間関係とはいえないよね。
いっしょにいるときはいるけれど、それ以外の時間や居場所もおたがいに大切にすることができる関係がステキだよね。
逆に、同じグループや班にいるのに、全然しゃべらないとか連絡をとらない、連絡をもらっても返さないなど、距離感が遠すぎるのも相手にとっては?? となってしまう。
近すぎず遠すぎず、ほどよく心地いい距離感をつかみたいよね。
プライバシーを尊重する
ちょうどいい距離感をもってつきあうときに大切なのが、おたがいにプライバシーを尊重し合うということ。
仲よくなると、相手のことをたくさん知りたいと思うのは自然なことだけれど、必要以上に詮索(せんさく)したり干渉(かんしょう)したりするのはいやがられてしまうかも。
自分といっしょに過ごす時間以外にふみこんだり、ほかの友だちとつきあうことを制限したりするのはNGだ。
コミュニケーションが相手の負担になっていないか、自分も無理をしていないか、このタイミングで見直してみるのもいいかも。
おたがいの価値観を尊重する
どんなに仲がよくても、おたがいに一人の人間。
それぞれに好きなものやニガテなもの、大事にしたいことや考え方などはちがっているはずだよね。
なにが好きで、なにを大切にしているか、どう考えているか、などのことを「価値観」というよ。
おたがいの価値観を尊重することは、いい友だち関係を築くうえでとても大切。
たとえば、おたがいに好きなもの、大切なものは共有したいよね。
でも相手の好きなものを、自分も好きとは限らないし、自分が好きなものを相手も好きとは限らない。
それをふまえたうえで、おたがいがそれを好きという気持ちを否定しないで、大切にしよう。
ニガテなものやきらいなものも同じこと。
おたがいのニガテなものやきらいなものがわかってきたら、そこを避けるようにする気づかいは、心地いい関係を築くために大切なことだよ。
友だちなんていらないと思うこともある?
友だちといっしょに過ごしたり、コミュニケーションをとったりするのは楽しい。
でも、だれだって人間関係に疲れてしまうことはある。
友だち関係についてあれこれ考えるのがイヤになってしまったり、一人のほうがラクだなって思ったりするのは自然なこと。
そんなときはどうすればいい?
友だちなんていらない! って宣言する前に、ちょっとだけ立ち止まってみよう。
友だち関係に疲れた、そんなとき
気づかないうちに相手にとってイヤなことをしてしまったのかギクシャクするとか、楽しいはずの友だちづきあいに疲れてしまったとか、そんなこともときにはあるよね。
早めに話し合って、解決できればいいけど、そうできるとは限らない。
友だち関係にちょっとつまずいてしまうと、そのことが気になって考え込んでしまいがちだけど、そんなときは少し広い視点で考えてみよう。
悩みやストレスを感じたときの対処法
友だち関係について悩みやストレスを感じたときの解決方法としては、真正面から向き合っていく方法もあれば、別のことでリフレッシュして問題から少し離れてみるという方法もある。
問題に向き合うなら、まずはだれかに相談してみよう。
家族や別の友だち、スクールカウンセラーや悩み相談の窓口など、信用できる人に話すだけでも、問題の本質が見えてくることもあるし、的確なアドバイスがもらえることもある。
問題から少し離れてみるなら、好きなことをして思いきりリフレッシュしてみよう。
別の友だちと遊んで発散してみたり、一人の時間を大切にしてみたりするのもいいね。
どちらがいいかはそのときの状況や気持ちの状態などにもよるし、どちらも試してみてもいい。
ほんとうの友だちって?
こんなことを考えていると、ほんとうの友だちってどんな存在だろうって思うよね。
どちらかがガマンしているような関係や、言いたいことが言えないような関係は、ほんとうの友だちじゃない。
大切なのは、おたがいに相手のことを思いやる気持ちがあることだ。
友だち関係について悩んだりストレスを感じたりしたときは、相手は自分にとってどんな存在なのか、おたがいの関係性はどんなものなのか、一度考えて直してみるのもいいかもしれない。
しんどくなったら離れてもいい
そして、どうしてもこんな友だち関係じゃつらいなあ、と思ったときは、無理にいっしょにいる必要はない、ということも頭に入れておこう。
友だちづきあいは相手のあることだから、自分ひとりががんばってもどうにもならないこともある。
キミの友だち関係や居場所は、今いるところだけではない。
目の前の人間関係から離れたり、どうしてもつらかったら学校を休んだり、環境を変えたりしてもいいんだ。
中学生のほどよい友だちづきあいとは?
友だちづきあいには、ほどよい距離感が大切と話したけれど、どのくらいの距離感でつきあうのがちょうどいいかは人によってちがう。
この子とはこんな距離感、あの子とはこんな距離感、ということもあるよね。
心地いいともだちづきあいは、だれかが決めるんじゃなくて、自分自身。
自分にとっていい感じのつきあいかたを見つけられるといいよね。
友だちづきあいは自然体で
いい友だちづきあいのポイントは無理をしないこと。
相手を尊重するために、自分がゆずれるところはゆずることも大切だけど、自分の気持ちをおさえてまで合わせる必要はない。
友だちと意見や考えがちがうと思うときには、落ち着いてキミの考えを相手に伝えよう。
そういうことが率直に話せるってことが、友だちってことでもあるよね。
いい人間関係を築くために必要なこと
そして、友だちといい関係を築きたいと思ったら、ぜったいにおさえておきたいポイントがある。
■人の悪口や陰口(かげぐち)は言わない。
もしほかの人が悪口を話していても、話に参加しない。
キミだって、そんな人と友だちでいたいとは思わないよね。
■ほかの人を見下したり、ほかの人を下げることで相対的に自分のことを上げようとしない。
だれかと比べてどうこういわれるのはだれだってまっぴらだよね。
自分からだれかと比較する発言をするのはかっこ悪いことだと覚えておこう。
■人によって態度を変えない。
先輩や先生にきちんとした態度をとるのは大切だけど、同じクラスメイトや部活の仲間うちで人によって態度を変えたり、とくに男子の前と女子の前で態度や話しかたを変えたりするのは、かなり悪印象なので気をつけよう。
■なんでも「みんながいいほうでいいよ」はNG。
そうなの? と思う人もいるかもしれないけれど、なんでもみんなのいいほうで、というのは、優しいようで自分ではなにも考えてないのでは? と思われてしまうことも。
だれかの意見がいいと思うなら、それをきちんと伝えよう。
まとめ
ちょうどいい友だちづきあいは、中学生にとっては永遠のテーマかもしれない。
たまにはぶつかりあうことがあっても、それによっておたがいにいろんなことを学んでいくのが友だち関係だ。
友だち関係はゆっくりはぐくんでいくもの。
大切なのは、いっしょにいて楽しい、心地いいと思えること。
あせらず自分のペースで、心地いい友だちづきあいのスタイルを見つけていこう。
ほどよい距離感で人づきあいすることがトクイ、というキミは、営業という仕事に向いているかも?
営業と販売はどう違う?
商品を売ったりサービスを提供したりする会社で、商品やサービスを会社や店、買ってくれる人などに売り込む役割が営業の仕事です。
営業が商品やサービスを売り込む仕事であるのに対し、販売は商品やサービスを買いたいと考えている人に対応する仕事であるといえます。
同じ業種や会社でも、営業の部署と販売の部署は分かれていることが多く、求められるスキルも異なってきます。
営業の仕事では、現在購入する意欲のない客に商品やサービスを売り込むため、客の課題を掘り起こし、それがどのように解決され、満足してもらえるのかの提案力が必要となります。
営業の仕事のやりがいは?
多くの会社では、営業には目標やノルマなどが設けられています。契約件数や売上が上がればその分すぐに評価にもつながります。
商品・サービスだけでなく営業担当者を信頼して継続して安定した取引をできる場合もあります。
営業の仕事では、相手が望むことを聞き出し、相手のメリットになることを説明して商品やサービスを売り込むなどの販売のアイディアやプレゼンテーション能力が求められます。
また、ビジネスマナーがあり、社交性があって明るく、誠実な対応ができる人なら、相手からよいビジネスパートナーとして認めてもらえるでしょう。
自分で目標を立てていく計画性があり、少しくらいのことではくじけない強さ、体力も必要です。
友だちはもちろん、さまざまな人と接するのは楽しそうだな...と思うキミは、秘書・議員秘書という仕事に興味が持てるかも?
高度な専門職についている人たちが仕事に集中できるよう手助けをする
社長や重役など企業のトップや議員、高度な専門職についている人たちなどが、仕事に集中できるよう手助けをするのが秘書の役割です。
会社秘書には、一般的な事務を担当する秘書から、経営者の右腕としての役割を担う秘書までいます。
また、議員につく秘書を議員秘書といい、国会議員には、公費雇用の公設秘書として「第一公設秘書、第二公設秘書、政策担当秘書」がつきます。
秘書の仕事内容は、社内外の人との連絡や応対、文書の作成、資料・情報の収集と整理、スケジュールの調整などが中心です。
ほかにも、会議の準備や客の接待、経理的な事務など、とても広い範囲にわたります。
秘書、議員秘書の仕事内容は?
秘書の仕事はたくさんあるので、オフィスワークの基本ができることは大前提です。
たとえば、きちょうめんで正しい日本語が使えること、落ち着きがあり、身だしなみがよく、気配りができることなどは大事です。
また、いくつもの仕事を同時にこなすことも多いので、記憶力と機転がきくことも求められます。
秘密を守れる性格であることも、大切な条件です。
また、上司の右腕的な役割を担う秘書には、調査力や情報収集力、分析力などが求められます。
これは国会議員の秘書にも当てはまります。