『おしゃれな本で読書の秋!』

ミライ科
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2024.10.11

食欲の秋、スポーツの秋・・・いろいろな秋があるけれど、読書の秋ってなんか知的でかっこいい感じがするよね。
でも、読書といっても、何を読めばいいのか悩んじゃうという人もいるかもしれないね。
そんなときは、まずは「おしゃれ」かどうかで決めちゃうのもアリなんじゃないかな。
なにごとも初めはカタチから入るもの。
なんだかおしゃれに見える、頭良さそうに見えるっていう理由で本を選んだっていいんじゃない?

目次

「おしゃれ」で本を選んだっていい! 

好きな作家や作品の新作が出たから読みたい! っていう、中身で選ぶ読書が王道かもしれないけど、装丁、つまり表紙やカバーも本の一部。
だから見ためが「おしゃれ」だったり、単純に好み、なんだか興味がそそられる、っていう理由で選ぶのだって、全然悪いことじゃない。
レトロデザインや洋書など、持っているだけで「おしゃれ」な気分になれるのも本の魅力。
キミのカバンに1冊、本で「おしゃれ」を持ち歩こう。

ジャケ買いが楽しい! おしゃれな装丁の本

装丁とは、表紙の図案やデザインだけではなくて、紙質や厚さ、印刷するインクや印刷方法、製本のしかたなど、本を装うすべてのこと。
作品の内容に合わせてものすごく考えて作られていて、装丁家(ブックデザイナーともいわれる)という職業もあるぐらい。
そうやって作られた本から、たまたま目にしてビビッときたものを選ぶといった選びかたもおすすめだよ。
ちなみにこういう「見ため」で商品を選ぶことを、「ジャケ買い」というんだ。
中学生のキミは音楽はサブスクやネットで知ることがほとんどかもしれないけど、かつてはレコードやCDを店頭で見て、そのデザインなど見ためで選んで買うことをジャケット買い=ジャケ買いといって、自分の知らない新しい音楽などを知る機会にしていたんだ。
本も同じで、見ためで選ぶことで、新しい世界が広がるかもしれないね。
ちなみに、おしゃれな装丁の本を見つけたら、出版社や作家のことが書いてあるページを見てみよう。
そこには必ず、カバーデザインや装丁した人の名前も書いてある。
装丁家で本を選ぶ、なんて、かなり上級者って感じでかっこいいよね。

思わず手に取りたくなる表紙デザインって?

ふだんあまり本を読まないから、おしゃれな表紙デザインの本っていわれてもピンとこないなっていう人もいるかもしれないね。
そんな人も、見たら思わず手に取りたくなる表紙のデザインの例をいくつか紹介するよ。

まずは、ファンタジーの世界に出てくる魔術書のような本。
手に取って表紙を開いたら、別世界に連れていかれてしまうかも。
大正・昭和時代の古い本やその時代風のレトロスタイルの本も、今にはない雰囲気が魅力的だよ。
洋書のペーパーバックはシンプルにタイトルがどーんと書かれているものが多く、印象的でおしゃれだね。
ほかには、時代劇に出てくるような日本の伝統的な方法で作られた和装本も出版されているよ。
作品のタイトルも重要。
金の箔(はく)で重厚にデザインされたものや、あえてちょっと読みにくくしているもの、なかには、表紙にはタイトルがない! なんて本もある。
タイトルがなかったら、手に取って表紙を開かずにはいられないよね。

もってるだけで「おしゃれ」な気分になる本は?

おしゃれなアイテムをもっていると、それだけで「おしゃれ」な気分になれる。
本だってそう。
見ためがおしゃれな本もそうだけど、なんだか中身もおしゃれな感じ、頭良さそうに見えるという本もいいよね。
「おしゃれな本を読んでいる自分・・・おしゃれ!」とか
「洋書に挑戦する自分、ちょっとオトナ」って思える。
ここまでに紹介したジャケ買いしたおしゃれな装丁の本、洋書やレトロデザインの本。
キミがおしゃれな気分になれる本を持ち歩こう。

見た目で選ぶ本の楽しみかた

選ぶところから楽しいのが本。
さっと見て、どんな本がキミの目にとまるかな。
直感を信じて気になった本を手に取ってみよう。
1冊読み切るまで、次の本を手に取ってはいけない、なんてルールはない。
見ためで選んだ本は、ただそこにあるだけで楽しい気持ちになるよね。
その本を、ぽんと、部屋や机の上に置くだけで、なんだか部屋までおしゃれになった気がしない?
次に、見ためが気に入った本の装丁を見くらべてみよう。
表紙を開いた内側にもイラストや模様があったり、本題に入る前の扉といわれるページだけ違う紙が使われていたり、手でふれて、見て楽しむこともできる。
本は読むだけじゃなく、いろんな楽しみかたがあるんだ。

本でおしゃれを学ぶ!

見た目のおしゃれな本もいいけど、どうせならおしゃれを学びたい!
おしゃれって、もともとセンスがいいとか、一種の才能みたいに思っていない?
実はそんなことはなくて、理論や法則がちゃんとある。
それに、おしゃれなものをたくさん目にすれば、自然とおしゃれなものを選べるようになれるはず。
だから、本でおしゃれなものをたくさん見て、その法則を知っておしゃれを学ぶことだってできるんだ。

センスを磨く! ファッションを学ぶ本

おしゃれといえば、ファッション。
ファッションを学ぶ本でキミのセンスを磨こう。
ファッション選びには、骨格や体形に合わせた服選びや、色の組み合わせなどセオリーがある。
そういうおしゃれなファッションを、理論的に学ぶことができる本があるよ。
難しい理論というよりは、手軽にわかりやすく、簡単なルールにしたがって服を選ぼうという内容の本が多いから安心だ。
ほかにも、漫画家やイラストレーターが絵を描くときに参考にしている、ファッションとポージングの本やファッション図鑑、服装の歴史の本からもおしゃれを学ぶことができるよ。

ファッションだけじゃない、「おしゃれ」を学ぶ本

「おしゃれ」はファッションだけじゃない、本当におしゃれな人は、言葉づかいやしぐさにもそれがあらわれるもの。
キミの好きな俳優さんやモデルさんは、そのしぐさも素敵なんじゃないかな。
そんな「心のおしゃれ」を学べるのは、話しかたや食事のマナー本。
茶道や華道のような、美しいけれどちょっと難しそうな作法があるものも、写真やイラストをたくさん使った本がある。
きちんとしたお茶会じゃなくても、家族とプチお茶会をしてみたり、素敵だなと思ったしぐさをマネしてみるのも「心のおしゃれ」にぴったりだね。

おしゃれはニガテ、ならマンガで学んでみる? 

おしゃれってちょっとハードルが高いと感じたり、ニガテだなって思ったり、やってみたいけどどうしたらいいの?っていう人もいると思う。
そんな人におすすめなのは、マンガで学ぶおしゃれ。
服選びを教えてくれる作品もあるし、モデルやデザイナーが主役のファッション業界が舞台になっている作品もあるよ。
こういう物語には、かならずおしゃれなファッションが出てくるから参考になるね。
江戸時代や中世、中央アジアなどが舞台になっている作品も、今の日本とは違う文化や服装がきれいで、おしゃれやセンスを磨くのにぴったりだよ。

おしゃれな本はどこにある?

もってるだけでおしゃれな本、読めばおしゃれを学べる本。
いいなって思うけど、そんなおしゃれな本はどうやって探せばいいの?
そもそも、どんな本がおしゃれなのかよくわかんないっていう人もいるかもね。
本といえば、本屋や図書館が定番だけど、ほかにも意外なところにおしゃれな本があるから、おしゃれな本を探すヒントを教えちゃおう。

本屋

まず、本を探しに行くなら本屋。
いつもたくさんの新しい本が入荷されているから、最新のおしゃれな本を見つけることができる。
本屋さんによっては、時期ごとにいろいろな企画をやっていて、季節や流行だけじゃなく、そのお店の人の趣味やこだわりのテーマなど、いろいろなフェアがある。
おしゃれな本も見やすく陳列されているはずだから、チェックしてみよう。
古本屋さんもおもしろいので、キミの町にもこだわりの古本屋がないか探してみよう。
新しい本にはない、ちょっと古びた歴史を感じるおしゃれな本を見つけられるかもしれない。
ちなみに、東京の神田神保町エリアには、世界最大規模といわれている古書店街がある。
そこには100軒以上の古本屋があって、芸術関係の本、音楽関係の本、洋書専門、特定の地域の本専門などなど・・・内容も、お店の雰囲気も、なんだかかっこいいおしゃれな書店街になっているんだ。

図書館

図書館でもおしゃれな本を見つけることができるね。
図書館にある本には、ラベルがはられているのに気づいていたかな。
これは、本を整理するための分類番号。
3けたの数字に小数点以下2けたなどで、頭の数字で哲学、歴史、社会科学などにわけられているから、キミの興味のある分野からおしゃれな本を選ぶことができるよ。
歴史なら、難しい文章ばかりではなく「写真で見る~」といった、美しい写真で解説している本などは、表紙もおしゃれなものが多いよ。
文学なら、教科書で読んだ作品を探してみるのはどうだろう。
教科書にあるような作品の場合、図書館でも何冊も所蔵していることが多いから、違う装丁のバージョンが並んでいることもあるよ。

センスのいいお店

カフェや雑貨屋などのセンスのいいお店は、インテリアや演出として本を飾っていることがあるよ。
旅行雑貨のお店が旅に関する本を置いていたりと、それぞれにこだわりがあるので、見ためも中身もおしゃれでしっかりしたものを知ることができる。
カフェでは、お店でゆったりとした時間を過ごしてもらうための工夫としても本を飾ったり、自由に読めるようにしているんだ。
また、カフェに意外とよくあるおしゃれな本が、絵本。
中学生になるとあまり読まなくなるかもしれないけど、最近は大人向けの絵本もたくさんある。
昔からある名作絵本のキャラクターをあしらった大人向けのアイテムもたくさん出ているし、絵本はおしゃれアイテムの定番なんだ。

おしゃれな本はどんな本?

おしゃれな本っていうけど、それっていったいどんな本?
そんなふうに思う人もいるかもしれないね。
そんな人へおしゃれな本のヒント。
ファッションやアートの本はやっぱりおしゃれで美しいものが多い。
おいしそうな料理の本も見ためがおしゃれだよね。
洋書や文芸書なら、見ためだけじゃない知的おしゃれな本といえるね。

おいしそうな料理を目で楽しむ

料理のレシピ本は、おいしそうな料理の写真がたくさん!
おいしそう! 食べたい! 作りたい!
読者にそんなふうに思ってもらえるために、彩りや盛りつけ、配置にこだわった映え写真ばかり。
おいしそうな料理を目で楽しめるし、色彩や配置の美的感覚をみがくこともできるよ。
もしも自分でも作れそうだなっていうレシピがあったら、映え写真を撮るところまで挑戦してみよう。

アートブックで美を知る

アートブックとは、アーティストが自分の作品を自らまとめた本や、本そのものを芸術作品としたもののこと。
アーティストの表現が凝縮された1冊が、アートブックなんだ。
絵画、彫刻、浮世絵、ジュエリーなどの作品をまとめたものから、古代文明の遺跡や中世、現代までの古今東西の建築物をまとめたものなど、さまざまな美を知ることができる。
アートブックは図書館や本屋のほかに、美術館のミュージアムショップなどにあるよ。
とくに図書館の大型本コーナーにあるアートブックは見ごたえ抜群。
教科書では小さくのっているだけの美術作品や、歴史上の人物の肖像画も、大型本で見ると新しい発見があるよ。

洋書でグローバル気分

洋書は見た目もおしゃれだし、読んでたらなんだかかっこいい。
日本にいても、本を開くことで、まるで外国にいるようなグローバルな気分になれるかもしれないよ。
英語はニガテ、難しいって思っている人は、絵本からスタートするのをおすすめするよ。
昔読んだことのある絵本なら、イラストと簡単な英語だし、ストーリーを知っているからなんとなくでも内容がわかるんじゃないかな。
そこからだんだん、児童向けの短いお話にステップアップ。
おしゃれな本でグローバルな気分を味わいながら、英語の勉強もできて一石二鳥!

文芸書でインテリ気分

文芸書とは小説、エッセイ、詩、短歌、俳句、戯曲のこと。
この中で聞きなれない「戯曲」は、演劇の脚本のような、上演することを目的した作品のことをいうよ。
作品の幅が広くて、さっとさわやかに読めるものから、重厚なストーリーものの小説、はっとさせられるフレーズがちりばめられた詩や、作家その人ならではの日常と感性を知ることができるエッセイ。
短歌や俳句も、教科書にある古典だけではなく、最近の作品をまとめた本もある。
小説はなかなか読み進められないんだよね、という人は、エッセイなどのほかの文芸書を読んでみると、意外と自分にあっているかもしれないよ。
文芸書を手にもってインテリ気分にひたろう!

まとめ

おしゃれな本ではじめる、読書の秋。
おすすめする理由や、本の探しかた、楽しみかたを紹介してきたけど、どうだったかな。
図書館に行けば借りることができる本は、お金をかけずに手軽にはじめられる趣味のひとつ。
これまであまり本を読んでいなかった人も、「おしゃれ」をきっかけに、読書の秋をはじめてみよう。

おしゃれな本の基本は装丁。その装丁を考える装丁家というお仕事について調べてみよう。 

書籍のブックカバーや表紙、扉、帯など本の外観をデザインする

装丁家とは、書籍の表紙部分を専門にデザインする人です。
「ブックデザイナー」と呼ばれる場合もあります。
ブックデザイナーの場合、本の表紙部分だけでなく、中身の本文の文字の配置などを手がける人もいます。
書籍のブックカバーや帯は、デザイン次第で書籍の売り上げを大きく左右するため、装丁家の仕事は責任重大です。
それだけに本が売れる実績のある装丁家には、多くの書籍編集者から仕事の依頼が集中します。

本の内容、著者、読者層などからイメージをふくらませる

装丁家は本のタイトルや、内容、著者、想定される読者層などの情報を編集者から聞いて、ふさわしいデザインを考えます。多くの場合、表紙より先に著者の原稿ができているので、その原稿を読んで表紙のイメージをふくらませます。
本が書店に並んだ場合、パッと目を引いて思わず手に取りたくなるデザインを考えることがなによりも大事です。
装丁家は、編集者と相談しながらデザイン案を出し、その案の中でいちばんよいものを選び、それをデザインしていきます。
本が売れるということは、装丁家のデザインが多くの読者に魅力的に映り、手に取ってもらえたあかしです。また著者や編集者からも感謝され、次の仕事につながっていくのもうれしいことです。

図書館でいろんな本の貸し出しや相談に乗ってくれるのが司書さんだ。本のスペシャリストといえる司書という仕事について知ってみよう。

図書館や会社の資料室などで、本やCDなどを集め整理し、貸し出しす仕事

司書は資格を得た上で、国公立の図書館や民間企業の図書室などで働きます。
司書教諭は、学校司書と教員の両方の資格をもち、学校図書館で、図書を買い入れたり、読書について指導をしたりしています。
資料を探しやすいように図書にコード(分類記号)をつけ、コンピュータなどに記録することも重要な仕事です。
また、図書館によっては、子ども向けの読書会やコンサートなど人々が文化に親しむためのイベントを計画したり、巡回バスによる移動図書館なども行っています。

司書の仕事は狭き門

司書は国公立または私立の図書館や、民間の企業の図書館などで働きますが、採用人数がとても少ないため、どの都道府県でも高い競争率になっています。
近年は図書館司書の正職員としての採用は少なく、非正規職員として働く人も多くいます。多くの図書館が土曜・日曜にも開館しているため、時間をずらして出勤したり、交替で休日を取ったりするなど勤務は不規則であることが多いです。
企業の図書館は、それぞれの企業で募集を行っています。
司書教諭については、小学校、中学校、高校の採用試験に合格することが必要です。

装丁同様、本の印象を左右するのが表紙のイラスト。本をイラスト買いしちゃうって人は、イラストレーターという仕事について調べてみては?

ア・メリカさん イラストレーター 主線なしイラスト! 経歴は?

どんな仕事かな? と思ったら「おしごと事典」を見てみよう!

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