『冬支度ってナニするの?』

ミライ科
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#季節の行事#放課後
2024.11.29

 「冬支度(ふゆじたく)」って聞いたことある?
何となく「ていねいな暮らし」って感じでいい響きだと思わない?
冬支度とは、文字通り、冬を迎える準備をすること。
とくに昔のエアコンなんてなかった時代の人にとって、冬は過ごすのが厳しい季節だった。
厳しい寒さや雪の中で、どうやったら少しでも快適に過ごせるかを考えた、知恵の結晶ともいえるんだ。
現代はそれに比べれば過ごしやすくなっているけれど、外は寒いし雪が降る地域もある。
今回は、冬支度についていっしょに考えてみよう。

目次

冬支度ってナニ?

冬支度といっても、実際なにをどんなふうに支度するの?って思うよね。
冬支度とは、具体的に言うと、衣類や部屋で使う道具などをととのえ、寒さに備えるということ。
また、冬の季節の服装そのものを指して「冬支度」ということもあるよ。
中学生は元気いっぱいで、冬支度なんて必要? って思う人もいるかもしれないけれど、冬を健康に、そして快適に過ごすための工夫は、知っておいて損はないはずだ。

なにやら風流な響きの「冬支度」

昔の冬支度と、現代の冬支度は内容が違う。
エアコンなどはないから、炭を起こして火鉢で暖を取ったりしていた。
だから、そのための炭を準備したり、まきを準備したり。
湯たんぽは今でも愛用しているよっていう人もいるかもしれないね。
衣類では、丹前(たんぜん)や半纏(はんてん)など、年末年始におじいちゃんおばあちゃんの家に行くと出してくれる、なんてこともあるのでは?
最近はおしゃれな湯たんぽや半纏もある。
「少しでも寒さをしのぎたい」「健康に、快適に過ごしたい」という気持ちは今も昔も同じ。
暮らしの工夫や知恵は、形を変えて続いているんだ。

なぜ冬支度が必要なの?

11月も終わりに近づいてくると、気温もぐっと下がってくる。
地域によっては、すでに雪が降り始めているところもあるよね。
寒さや雪への対策を早めにしておけば、急に大雪が降ってあわてるということもない。
また、季節の移り変わりを楽しんで準備をすることで、前向きな気持ちで冬を迎えることができるよ。
寒くてイヤだなあ...だけじゃなくて、寒いけど冬の空ってきれいだな! なんて感じるほうが、ステキだよね。

本格的な冬になる前に準備しよう!

冬支度はいつするものなんだろう?
寒くなったり、雪が降ったりしてからあわててするのではなく、本格的に冬を迎える前にするのが正解。
昔の人も、冬支度は晩秋、つまり秋の終わりごろに行っていたんだ。
ちなみに俳句でも、「冬支度」というのは秋の季語になっているんだよ。

厳しい冬を快適に過ごすための準備

実際、どんな準備をすれば冬を快適に過ごせるだろう?
もちろん、住んでいる地域や、寒さに強い体質かどうかなどによっても違ってくると思う。
ぜひ、自分にとっての「ちょうどいい冬支度」を見つけてほしい。
ポイントは、衣食住の中の、「衣」と「住」。
自分が身につけるものや日常で使うものについて考えてみよう。

衣替え

寒くなってくると、着るものや身につけるものも変わってくるよね。
日々気温は変わっていくし、最近ではいわゆる「季節はずれ」の暖かい日や寒い日などが出てくることもある。
その日の天気や気温に合わせた服装を自分で考えることが大切なんだ。
地球の気候変動によって、これまで考えられてきた季節の区切りや平年並みの天気・気温といったものが変わってきている。
冬支度というと、基本的には夏物や秋物の服をしまって、冬物の服を出すということなんだけれど、現代はその日の天気・気温に合わせて調節できるように、季節はずれのものも含めて、取り出しやすい場所に準備しておくことがおすすめだ。
コートやセーターのほか、薄手の長袖や羽織れるカーディガンや上着など、重ね着して調節できるものも出しておくといいよ。
久しぶりに出す衣類であれば、虫食いがないか、しまうときに気づかなかった汚れやしわがないかなどチェックしておこう。
そのほか、マフラーや手袋、レッグウォーマー、ブーツなどの冬用の小物、冬用のパジャマなども出しておこう。

部屋をあたたかくする工夫

暑かった夏の間に使っていた扇風機などは、出しっぱなしにはなっていないかな?
エアコンの暖房効率を上げるためにサーキュレーターを使っているという人はそのままでもオーケーだけど、冬の間使わないものはかたづけて、暖房器具を出しておこう。
エアコンのフィルター掃除なども必要なので、おうちの人といっしょに準備するといいよ。
暖房器具だけでなく、窓やドアからのすきま風が気になるときは、テープやシートで防ぐことができるよ。
寒い場合はおうちの人に相談してみよう。

温かい寝具で夜を快適に!

ふだん使っている布団やシーツといった寝具。
ケアや交換をおうちの人まかせにしていないかな?
毎日長い時間を過ごす布団やベッドの中を快適にすることはとても大切。
睡眠の質が上がれば、勉強だってはかどるはず!
というわけで、冬の寝室を快適にするために、おうちの人に相談しながら、いろいろ工夫してみよう。
冬の寝具としてそろえておきたいのは、冬用のシーツまたは敷きパッド、毛布、羽毛布団、冬用の掛布団カバー、冬用の枕カバーなど。
寒さの感じ方や肌触りの好み、重さの感じ方の違いなどもあると思うから、自分が快適だと思うものを選ぼう。
ちなみに、毛布や掛布団は、それぞれの素材によって、どちらを上に重ねるかによっても快適さが変わるといわれている。
毛布の素材がアクリルの場合は、吸湿性が低いので、掛布団の上にかけるほうが快適。
毛布の素材が、ウールやカシミヤなど天然のものの場合は、吸湿性が高いので、肌に直接触れるようにかけ、上から掛布団をかけるのが快適なんだって。
毛布を上にかけるのではなく、敷いて使用するのもおすすめだ。
また、掛布団の素材が羊毛か羽毛によっても変わってくるので、いろいろ試して、快適なパターンを追求してみよう。
寝具についてあまり意識していなかったかもしれないけれど、これを機に自分にとっての快適な寝具や組み合わせ、使い方などを考えてみてね。

乾燥は健康と美容の大敵!

秋冬は湿度も下がり、空気が乾燥しがちな季節。
空気が乾燥していると、風邪のウイルスが体に入りやすくなったり、体内の水分量が減って脱水症状を起こしたりしてしまうこともあるんだ。
気をつけたいのは、健康面だけじゃない。
乾燥は、肌にとってもかゆみや肌荒れといったトラブルの原因になってしまうことがあるんだよ。
肌トラブルを引き起こさないためにも、冬の乾燥には注意しよう。

乾燥はあなどれない!

肌の中でも、顔やひじ、ひざ、足のすね、足の裏などは乾燥しやすいところ。
さわってみてカサカサしていたりパサついていたりする場合は、乾燥肌になっているかもしれない。
お風呂から上がったときに、肌がつっぱる感じや、かゆみがある場合も乾燥が考えられるよ。
肌が乾燥していると、皮膚のバリア機能が低下してしまい、摩擦によるかゆみや炎症が起きてしまう。
肌が乾燥している場合は、クリームをぬるなどして、トラブルを予防しよう。
トラブルがひどい場合は家の人に相談して、薬局やクリニックに行ってみてね。

加湿器を活用しよう

家に加湿器がある場合は、ぜひ活用しよう。
加湿器は、部屋の湿度を上げてくれるので、乾燥の予防になるよ。
部屋全体を加湿するタイプのものから、卓上用の小型のタイプまで、いろいろなものがある。
電気を使うものもあれば使わないものもあり、電源もコンセント、USB、充電式などバリエーションも豊富。
自分が使いやすい形のものを使ってみよう。
加湿器がない場合でも、湿度を上げる方法はいろいろあるよ。
たとえば、ぬらしてしぼったタオルを部屋の中に干しておいたり、水を入れたコップなどを部屋に置いておいたり。
床を水拭きしたり、部屋に洗濯物を干しておいたりすることでも乾燥の予防になるよ。

加湿をすると結露が出るのだ

乾燥予防のために部屋を加湿する場合、気をつけておきたいのが結露。
結露というのは、窓ガラスなどに水滴がついてしまうこと。
部屋の中の暖かい空気にふくまれた水分が、冷たい窓ガラスに触れたときに水滴となってついてしまうことが原因なんだ。
外が寒く、部屋の中が暖かいと、その温度差が大きくなり、結露が発生してしまうんだ。
結露は放っておくとカビの原因になってしまうので、気をつけたいところ。
必要以上に部屋の中の温度や湿度を上げすぎないように気をつけたり、窓から離れた位置に加湿器を置いたりすると、結露の予防になる。

冬の寒さを楽しむ

冬は寒いけれど、それもまた季節の移り変わりを感じ取ることができて、風流なものでもある。
それに、寒いほうが好き、雪を見るのが楽しみ、という人もいるよね。
寒いのイヤだなあとちぢこまっているよりも、冬の澄んだ冷たい空気を体で感じ、前向きに過ごせるといいのかも。
それに、寒いからこそ、ぬくもりが余計にありがたく感じられる、なんてこともあるかもね。

あったかアイテムで心もあたたかく

コートなどのアウターだけでなく、暖かく過ごすためのアイテムはたくさんあるよ。
たとえばふわふわ、モコモコのスリッパや、ネックウォーマー、レッグウォーマー、アームウォーマーなど。
手持ちの洋服に合う色のものや、差し色になるものを選べば、ファッションコーディネートのスパイスとしても活躍。
部屋で使えるものもいろいろある。
暖かいカバーのクッションや、湯たんぽ、ひざかけなど。
たとえば湯たんぽは、カバーがかわいいものなどもあり、部屋のインテリアをちょっと華やかにしてくれるかも。
ゆっくりとお湯につかるお風呂タイムも、暖かく過ごすための大切な時間。
入浴剤を使ってゆっくりと入浴すれば、血行もよくなりお風呂上がりの体はぽかぽかになるよ。
寒いからこそ、あったかアイテムを活用し、くつろぎ時間を楽しもう。

体をあたためる工夫

また、ちょっとした運動や生活習慣でも、体を温めることはできるよ。
たとえば、足首や足指のまわりをストレッチしたり、つま先立ちなどをしたりすると、血行がよくなって温まりやすくなる。
また、「3つの首」と言われる、首・手首・足首を温めると、効率的に体を温めることができると言われている。
ブランケットやレッグウォーマーなどを上手に使って、冷えを防止しよう。
食べものや飲みものも意識して、体を温めるものを選べばさらに効果アップ。
たまねぎ、にんじん、ごぼうなどの根菜類や、みそ、チーズといった発酵食品、紅茶、しょうが、にんにくなども体を温めると言われているよ。
自分の好みに合わせて、食生活に取り入れてみよう。

冬は好きな人と近づけるチャンス??

気温が下がり、寒くなってくる冬は、少し人肌も恋しくなる季節。
クリスマスやバレンタインといった行事も少しずつ近づいてきて、なんとなく好きな人のことを思い浮かべることも多くなる...?
寒くても、好きな人のことを考えるとそれだけで心はポカポカするよね。
そんな冬って、案外悪くないかも。

まとめ

少しずつ冬の足音が近づいてくるこの季節。
本格的に寒くなってくる前に、衣類や小物、寝具や部屋の環境を冬仕様にととのえる「冬支度」をぜひやってみよう。
自分の好きなアイテムを選べば、ファッションやインテリアも快適で居心地のいいものでそろえることができるかも。
春夏秋冬、それぞれの季節のよさや美しさ、心地よさを感じ取り、自然に感謝してこの冬を過ごしてみよう。

暖かさとおしゃれを両立させたい! というキミは、ファッションコーディネーターという仕事について調べてみては?

ファッション業界でも、とりわけ「センス自慢」

ファッションコーディネーターは、ファッションの流行や市場分析を行いながら、自社ブランドの企画立案や、販売促進、広告の戦略計画などをしています。
その仕事内容は幅広く、同じ「ファッションコーディネーター」でも、職場や働く部門ごとに変わります。
企業によっては「ファッションディレクター」とも呼ばれ、営業やデザイナー、マーチャンダイザーなど、ほかの職種と兼務することもあります。

スタイリストとどう違う?

ファッションコーディネーターは、ファッションアイテム同士の組み合わせや小物の使いかたまでを考えて提案します。
スタイリストは選んだコーディネートを実際に着てもらったときの着こなしかた(例えばそで口をこのように折って着るとかっこいいとか、シャツをインした方がスッキリするなど)まで考えて提案します。
ファッションコーディネーターは一般的にアパレルメーカーなどに所属して働き、スタイリストは個人名で活躍する人が多い、という違いもあります。

最近めっきり厳しくなる寒さや暑さに、環境面から考えたい! というキミは、森林官という仕事に興味がもてるかも?

林業の知識を持ち国有林を守る国家公務員

森林官は林野庁の出先機関である各地域の森林事務所に所属して、国有林を守り育てる仕事をします。
具体的な仕事内容は、管轄(かんかつ)の区域にある国有林を歩いて、森林の育成状況の調査をし、植林や収穫、「間伐(かんばつ)」と呼ばれる樹木の間引きの計画を立てています。
実際に間伐や植林や収穫をするのは専門の業者に依頼をしており、森林官はその現場監督を行います。
また、林道の建設計画や、不法投棄などの不正もパトロールしています。
そのほか地域の住人と交流して山の祭りなどの行事に参加したり、森林教室の講師の仕事をしたりすることもあります。

国有林を守ることがさまざまなことに影響する

自分で森林を調査・計画した間伐や植林の結果が、そのまま山の状態に何年も先の未来まで反映されるため、責任もスケールも大きな仕事と言えます。
例えば間伐をすると残された木が強く育って10年先、20年先、30年先に強い森林に育っていきます。
そうした長い年月まで見通したスケールの大きな仕事ができるのは森林官のやりがいです。
また健全な国有林は、国民の飲料水の確保にも大事な役割を果たしており、土石流などの自然災害を防止するためにも重要なものです。
森林官は森林を守るだけでなく国民生活を守る役割も担っていることも、やりがいの一つです。
自然や森が好きな人が向いているのはもちろん、一日中歩く仕事なので、体力的にかなり自信がある人、登山が好きな人などが向いています。
また日々森林を育てる調査をし、伐採や植林の計画を立てることも重要な仕事なので、事務処理能力が高いことも大切な適性です。

センスよく暖かい工夫をして部屋を整えたいと思うキミは、インテリアコーディネーターという仕事について知ってみよう。

町田ひろ子さん アカデミーでインテリアコーディネーターを育成

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