『合唱コンクール 勝てる並び方』
目次
合唱コンの練習、うまくいっているかな?
ところで、合唱は並び方を工夫することで、練習がスムーズになったり、本番でより上手に聞こえやすくなったりするって知っていた?
合唱コンの勝負は、歌の上手さだけでなく、並び方でも決まるんだ。
今日は合唱コンクールにおける勝てる並び方についてお話ししよう。
練習のときはじょうずな人を後列に
合唱コンで勝てる並び方は、練習のときと本番のときとで変わるんだ。
まず、練習のときは、歌のうまいメンバーを後列に配置すると練習がうまく進みやすい。
どうしてなのか、説明していこう。
前の人がうしろの人の音に合わせやすいから
後ろの人のうまい歌が前の人にもしっかりと聞こえることで、前列の人も音を取りやすく、歌を合わせやすくなる。
この状態で練習を重ねれば、全体のレベルを上げていくことができるんだ。
音色がそろいやすくなるから
うしろの列にいる、歌のうまい人に歌を合わせることで、全体の音色がいっそうそろいやすくなるよ。
合唱は歌や表現がそろっていると、よりうまい演奏に聞こえるんだ。
前にいる人には、うしろからの声をよく聞いて歌ってもらうように伝えよう。
歌っていて楽しくなるから
歌は音を覚えるまでに時間がかかるよね。
不安なまま歌っていると、なかなか歌うのも楽しくない。
そんなときは、うしろからじょうずな人の安定した歌が聞こえると、前にいる人も自信をもって歌うことができて、歌うことが楽しくなるんだ。
楽しく練習することで、自然と声が大きく出るようになって、合唱のレベルもアップするよ。
本番はうまい歌い手を前列に
練習とはちがって、本番ではうまい歌い手を前の方に配置したほうが、じょうずに聞こえるんだ。その理由も解説していくよ。
前列の人の声は客席に聞こえやすいから
ステージで歌うときは、後列で歌う人の声よりも、前列で歌う人の声のほうが客席に聞こえやすいんだ。
前列にじょうずな人が配置されることで、客席にじょうずな人の歌がよりダイレクトに届くから、全体の合唱のレベルもより高くなったように聞こえるんだ。
審査員や観客を引き込むことができて、審査でも高評価になる可能性が高まるよ。
ソロは最前列に配置することが多いから
合唱では、たまにソロを歌う人が出てくるよね。
ソロの人はたいてい、一番前の列に並んで、ソロのパートのときは一歩前に出て歌うことが多いよ。
そのほうが、一人で歌っても声が客席に聞こえやすいし、誰が歌っているのかがわかりやすいからね。
ソロがいる場合は、ソロの人を最前列に配置するようにしよう。
本番が近くなったら本番と同じ並び方で
本番は歌いなれた並び順で歌うことがベスト。
本番が近くなったら、うまい人は前列に変えて、本番と同じ並びにしよう。
本番の並びで気をつけること!
本番の並び方を考えるとき、どんなことに気をつけたらいいのか、見ていこう!
王道の並び方を知ろう
王道の並び方は指揮者から見て左から、ソプラノ、アルト、男声の順に並ぶ並び方。
男声が2パートに分かれているときは、指揮者から見て左からソプラノ、アルト、テノール、バスの順番。
パートの声がまとまって聞こえるし、指揮者からの指示も出しやすい並び方なんだよね。
ちなみに、舞台の右側と左側にはそれぞれ名前があって、指揮者から見て左側を下手(しもて)、右側を上手(かみて)と呼ぶ。
知っているとちょっとかっこいいかも?
パートの境目はつられにくい人に
それぞれのパートの境目は、とっても歌いにくい!
とくに、正面ではなく指揮者に向かって内側を向いて歌う場合、アルトの境目の人はうしろから違うパートの声が聞こえてきて歌いにくい...!
パートの境界になる人は、音程がつられにくい人を配置するようにしよう。
合唱にも安定感が生まれやすくて、よりまとまった合唱に聞こえるよ。
うしろ端は歌に自信がある人を
最後列の一番端の人は、まわりの声がとても聞こえにくいんだ。
ソプラノと男声で、いちばん後ろ端になる人は、一人でも堂々と歌えるくらい、歌に自信がある人を配置しよう。
声が通るように並ぶには
並びを工夫したら、本番当日の並び方を工夫しよう。
小さな工夫だけど、優勝にぐっと近づけるかも...!
前の人の肩から前方は見えるように
前の人の肩から前方が見えるように並ぼう。
前の人同士のちょうど間に立つようなイメージだ。
前方に空間があれば声が通りやすいのはもちろん、指揮者が見えることでより一体感を持って合唱することができるね。
整列を心がける
なんとなくだらけているように見える並び方と、ピシッとそろった並び方では、聴衆や審査員に与える印象が違うよね。
どちらに高い点数をつけるかというのはいわずもがな。
隣同士の間隔や位置関係をしっかりと確認して、整然とした配置を心がけよう。
リハーサルで並びを確認するときは、客席のイスやひな壇の印を目印にして、自分が立つ位置を覚えておこう。
本番でサッと並べてかっこいいよ。
できるだけ前に立つ
ステージに立つときは、できるだけ前のほうに立つようにしよう。
たとえばひな壇に立つときは、できるだけ前の縁に近づいて立つイメージだ。
少し前に立つだけでも、合唱の声がより大きく聞こえて、会場の隅々にまで声を届けることができる。
また、全員が前の方にいることでやる気も示せるよね。
できるだけ前に立つようにしよう。
キャラクターを考えた配置をしよう
歌のうまさはもちろん、クラスメートのキャラクターにも気をつける必要があるね
いらないいさかいは「初めから起こさないように」することで、練習の雰囲気が良く保つことができるよ。
すぐ遊びだす人は隣同士にしない
練習中にすぐに遊びだす傾向のあるメンバーは、隣同士にしない。
遊びだしてから注意すると、わだかまってしまうこともあるから事前に対策しよう。
メンバーの集中力を維持できて、練習を効果的に進められるよ。
仲が悪い人は離す
合唱はチームワークが重要。
仲が悪いメンバーをわざわざ隣にはしないこと。
ささいなことで険悪なふんいきになったら困るからね。
離して配置するようにしよう。
練習の邪魔をしそうな人の隣にお目付け役を
練習中に邪魔をしそうなメンバーには、お目付け役を配置しよう。
ふざけてしまう人、仲の悪い人の近くに注意できたり、コントロールできる人を配置したりしておくことが大切だよ。
まとめ
合唱コンクールにおいて勝利をつかむためには、歌の上手さだけでなく、並び方の工夫も大切なんだ!
練習から本番まで、メンバーのやる気を保つために、それぞれの歌唱力やキャラクターを考慮して、いちばん勝てる並び順をつくっていこう!。