『部活熱中症注意報! 残暑の暑さ対策忘れずに!』

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2024.08.23

もうすぐ夏休みも終わりかぁ...ここまで暑い夏をよく乗り切った。
ここまでくればもうだいじょうぶ? じゃない!
ここからは長い長い残暑の日々が続いていく。
しかも、最近はとびきり暑い猛暑の残暑だ。
だからこそ、引き続き油断なく熱中症への対策が大切だよ。
とくに、夏休みが明けてからの部活中の熱中症対策について紹介していこう。

目次

猛暑続きのイマドキ 部活に熱中症対策はマスト

灼熱(しゃくねつ)のグラウンドや体育館で練習する運動部はもちろん、室内で活動する部活も、イマドキ熱中症対策はマスト。
部活をがんばる中学生が集まれば、人の熱気で室温もドンドンあがる。
室内の部活でも油断せずに対策しよう。

残暑のなかでの部活は熱中症リスクが高い

もうすぐ夏休みが終わるっていう時期は、ちょっと油断してしまったり、今までがんばってきた疲れが出やすい時期でもある。
新学期に向けての準備や、生活リズムが変わったりすることも、疲れや体調不良につながって、残暑の時期の部活は熱中症リスクが高くなるよ。
残暑といっても、最近は真夏のような暑さが長く続くことも多い。
もはや「いったい夏のピークはいつなの?」って感じだよね。
つまり、これからの時期も、熱中症には要注意ってことだ。

一人ひとりの体調管理が重要

熱中症対策は、もちろん学校や顧問の先生なども気をつけてくれているけれど、キミたち一人ひとりの体調管理が最重要事項!
キミの体調はキミ自身が守る必要がある。
体調管理の基本はバランスのいい「食事」、適度な「運動」、じゅうぶんな「睡眠」だ。
これはもう、しつこいくらいにずっと言われているよね。
でもそれくらい大事でも、しっかり管理するのが難しいってコト。
あらためて「自分はできているかな」って考えてみて。
そして、もうひとつ体調管理で大事なのが、自分の体調を自分で把握すること。
風邪とかも軽いうちは全然気がつかなくて、ひどくなってやっと気づくなんてことない?
病気もけがも、早めの治療が大事。
いつもよりちょっとダルイかも、とか、なんだかちょっとしたミスが多いな、なんていうのも、疲れや軽い体調不良が原因の可能性がある。
そういうちょっとした気分や体調の変化に、つねに注意をはらっておこう。

気分が悪くなったら休む勇気をもつ

どんなに体調管理をしていても、気分が悪くなってしまうことはある。
「体調管理がしっかりできてなかったな」なんて自分を責めたり、部活の仲間や先生に迷惑をかけてしまうからと遠慮してしまったりして、言いだしにくい気持ちはよくわかる。
でも、気分が悪くなったら、症状が軽いうちに休む勇気をもとう。
無理をして悪化したら、かえってみんなを心配させることになってしまうよ。
それに、大したことがなくて、少し休んで元気になったなら、また活動に戻ればいいだけのこと。
キミが勇気をもって休むことで、「じつはわたしもガマンしてたんだ」って友だちも出てくるかもしれない。
キミ自身のためにも、みんなのためにも、気分が悪くなったら休む勇気をもって!

熱中症はなぜ怖い?

最近は夏になれば熱中症という言葉を聞きなれてしまって、みんななるものでしょ、なんて甘く見てないかな?
熱中症は、体温を調節する機能がうまく働かなくなって、体に熱がこもった状態のことをいう。
ほとんどの場合はすでに脱水状態になっていて、頭痛や吐き気、めまいといった症状がある。
軽い症状のうちに対処すれば、水分や塩分を取って休んだりすることで回復するけれど、重い症状になると、脱水や高温でいろいろな臓器に同時にダメージを受けて、重い後遺症が残ったり、最悪命の危険もあったりする。
そんな熱中症の注意ポイントを解説するよ。

ちょっと気分が悪いかな? が熱中症のサイン

熱中症の症状はさまざま。
例えば、めまい、立ちくらみ、生あくび、大量の汗、筋肉痛や筋肉のこむら返りといったものがある。
だから、この時期はどんな不調も熱中症かも?? と思ったほうがいい。
ちなみに、熱中症のときは体の水分が足りていない脱水状態でもある。
脱水症の症状もさまざまで、くちびるや舌の乾燥、肌の乾燥などがあるけど、どれも最初はちょっとした違和感から始まる。
ちょっと気分が悪いかな? と思ったら熱中症のサインと思って、休んだり、水を飲んだりしよう。

暑いのはあたりまえと思わない!

夏だし、猛暑酷暑っていわれているし、そもそも部活をやっているんだから暑くてあたりまえだよね、なんて思っているキミ。
人の体はかんかん照りのグラウンドや、熱気のこもった体育館の暑さにたえられるようにはできていないんだ。
ましてや、最近は毎年暑さの記録が更新されているので、それがどんな影響を与えるかは未知の領域といえる。
暑いのはあたりまえ、外が暑いのはしょうがない、なんて軽く見ないで、暑さ対策にしっかり気をくばって活動しよう。

温度だけじゃなく湿度にも気をつける

熱中症のリスクを判断するためにあるのが、暑さ指数。
この暑さ指数は温度だけでなく、湿度と輻射熱(ふくしゃねつ)というものによって決まるよ。
今日はそこまで気温が高くなくて、暑さも少しはマシかも、という日も、湿度が高いと暑さ指数は高くなる。
湿度が高いときは、汗をかいても蒸発しにくくて、体温がさがりにくくなるんだ。
だから体に熱がこもってしまって、熱中症になりやすい。
これからは気温だけでなく、湿度にも気を付けよう。
湿度は天気予報などのアプリなどで調べられるよ。

熱中症対策のポイント

ここからは、熱中症対策を紹介するよ。
まずは暑さを避けるのがイチバンの対策なんだけど、どうしたって炎天下に出ていかなきゃいけないこともある。
そんなときにおさえておきたいポイント、ぜひ試してみて。

天気予報などの環境条件を確認する

まずはその日の天気予報をチェック。
晴れるのか雨が降るのかとか、最高気温くらいはチェックしている人は多いかもしれないけど、最低気温や、湿度、気温が高くなる時間帯がいつなのかも確認しておきたい。
たとえば、最高気温が30度だと、イマドキは「今日はたいして暑くないな」なんて思ってしまうかもしれない。
でも、それが朝10時からずっと続いて、夜も25度をゆうにこえる熱帯夜、しかも湿度75%! なんて日は、涼しくなる時間帯がなくて要注意なんだ。
それに、キミが部活動をする時間帯がどれくらい暑いのかっていうのも知っておく必要があるよね。
夏の天気予報では、気象予報士さんが必ずと言っていいほど熱中症対策として、要注意の時間や対処法を伝えているから、その情報を参考にするのもいいよ。

体調がよくないときは無理しない

体調がよくないときにはゼッタイに無理をしないで。
とくに注意が必要なのが、睡眠不足だ。
ふだんからしっかりトレーニングしている人でも、睡眠不足が原因で、いつもと同じトレーニング中に熱中症になった、ということもある。
天気予報をチェックして、明日の部活中はいつもより暑そうだなっていう日は、いつもより早めに休んで体調を整えよう。

食事も注意が必要。
暑くて食欲がなくて朝ごはんをぬいたりするのはぜったいNG。
少しでもなにか食べてから部活にむかおう。
そもそも、食欲がないというのも体調不良のサイン。
そういったちょっと気分が悪いとか、いつもよりたくさん汗をかいて変だなとか、筋肉に痛みや違和感なんてときは、無理をせずに休むようにしよう。

服装や水分補給に気をつける

熱中症対策には服装や水分補給も重要。
汗を吸ってすぐに乾かしてくれる吸湿性・速乾性の高い服や、通気性のいい服がおすすめ。
クローゼットをチェックして、猛暑のときに活躍する涼しい服と、そうではない服をわけておこう。
明日は最強に暑い!ってことが天気予報でわかったら、いちばん涼しい服で対抗だ!
そして、部活に熱中しているとつい忘れてしまうのが水分補給。
水分補給の時間が決められている場合は、その時は必ず飲もう。
自分でも時間を決めて、定期的に飲むようにするのもいい。
のどがかわいていなくても飲むように心がけて。

もしかして熱中症? と思ったら

なんだかちょっとふらふらして気分が悪い、これってもしかして熱中症? と思ったら、まずはすぐに活動をやめて休もう。
熱中症は症状が重くなると意識がもうろうとして、自分で体調が悪いかどうかも判断できなくなってしまう。
ちょっとでも「おかしいな」と思ったら、先生やまわりの仲間に気分が悪いことを伝えて。
そして一刻も早く体温を下げるようにしよう。

涼しい場所に移動する

もしや熱中症? と少しでも思ったら、まずは、涼しいところに移動しよう。
保健室など、エアコンのきいた部屋に行くのがいちばんいいけど、近くにいない場合は、まずは日陰になっている風通しのいいところで休憩する。
座る時は、コンクリートやアスファルトは太陽の熱でものすごく熱くなっていることがあるので、直接座らないようにしよう。
外では地面の近くの方が暑いので、できればベンチやいすなどに座ろう。
ちなみに、木の下や芝生や土の上は、熱をためにくいので、そこなら地面に座ってもだいじょうぶ。
ふだんからひと休みするときには、こういった自然のものの近くを選ぶのがおすすめだ。

冷たいもので首やわきの下を冷やす

熱中症は体に熱がこもった状態なので、一刻も早く体温を下げる必要がある。
体温を下げるのに効果的なのが首やわきの下、あとは足の付け根の前側を冷やすこと。
これらの場所には大きな血管があって、その血管を冷やすことで血液が冷えて、その冷えた血液が全身を循環して体温が下がりやすくなるんだ。
足の付け根はなかなか冷やしにくい場所だけど、首やわきの下は、濡れタオルがあればすぐに冷やすことができるよね。
保健室には保冷剤とか、体を冷やすためのものが準備されているはずだから、それらを使って体を冷やそう。
最近はネッククーラーなどの暑さ対策グッズがたくさんあるから、ふだんの熱中症対策にも、熱中症になってしまったときにも使えるからおすすめだよ。

水分とともに塩分をとる

熱中症は脱水状態なので、水分をたくさんとろう。
水だけじゃなくて、塩あめをなめたり、スポーツドリンクを飲んだりして、塩分やミネラルも一緒にとることも大切だ。
熱中症になったときに水分だけをとると、血液中の塩分やミネラルの濃度が低くなって症状が悪化することがあるといわれている。
また、水分といってもカフェインの入っているものはさけよう。
カフェインは利尿作用が強くなって水分を余計に外に出してしまうんだ。
こまめに水分と塩分をとることは、熱中症を予防するのにも大事なこと。
熱中症かも? と思ったらすぐに、そうでなくてもこまめに、水分と塩分を意識してとるようにしよう。

まとめ

暦の上では、8月7日の立秋から9月22日の秋分までに残る暑さをいう「残暑」。
イマドキは「残暑」が「猛暑」の日が続く。
これからの時期も、部活中の熱中症のリスクはとっても高い。
熱中症対策のポイントは、自分の健康状態を知っておくこと。
食事、睡眠、運動に気を付けて規則正しい生活で健康管理をすること。
無理をしないこと。
そして、こまめな水分と塩分補給だ。
部活に勉強、新学期を思いっきり楽しむためにも、熱中症対策をしっかりしよう。

ふだんから健康管理にはこだわりがあるよ! というキミは、看護師という仕事に向いているかも?

医師とともに患者の回復に努める仕事

看護師は、医師の診察や治療、手術などを補助し、病人やけが人が回復できるようお世話をする仕事です。
問診や検査、点滴や注射、食事や排せつの補助、入浴の介助、体位変換、カルテの記入など多くのことを行うとともに、患者やその家族の心のケアもします。
以前は女性の多い職業でしたが、現在は男性の看護師も増えつつあります。

看護師になるには

看護師になるには、看護師の国家試験に合格する必要があります。
受験資格はさまざまな方法で得ることができますが、基本的には大学や三年制短大、三年制専門学校(看護学校)などで看護の専門教育を受けるのが一般的です。
高齢化社会が進むなか、人材は不足状態が続いているため、就職先には困らないでしょう。
看護師の資格をもつと、将来的に保健師や助産師になる道も開けます。

友だちが熱中症で倒れたりしたとき、できることはどんなことがあるか興味があると思ったキミは、救急救命士という仕事について調べてみては? 

一刻を争うけが人や病人の命を救う専門職

救急救命士は救急車に同乗し、重度のけが人や病人の命を救う専門の仕事です。
出血を止めたり脈はくを測ったりするほか、医師の指示のもとで、心臓や呼吸の止まっている人の点てきや気道の確保(※1)、薬をあたえる、電気ショックをあたえるなどの特別な医療活動をします。
この救命の手当てが患者の生死を分けることもあるため、冷静で正しい判断が求められる仕事です。
※1 点てきが流れるようにしたり呼吸をしやすくしたりすること。

出動命令が出たらすぐに現場にかけつける

救命救急士は各自治体にある消防署に勤め、消防官の仕事の一つである救急隊員として働いていることが多いです。
24時間勤務する当番の日があり、出動命令があれば仮みん中でもすぐに現場にかけつけます。
ときに人の死に直面することもあるため精神的に苦しい面もありますが、自分の技術や知識によって人命救助できることは大きなやりがいや喜びとなります。
消防署に勤める救急救命士は地方公務員となります。

どんな仕事かな? と思ったら「おしごと事典」を見てみよう!

おしごと事典
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