『ペンだこの治し方 ペンだこにならない方法!』

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#からだのケア
2022.10.28
2024.05.24

ペンだこが痛い!

ペンだこ、キミはできてる?
「ペンだこ」ってできる人とできない人がいるよね。
その差は筆圧の違いなんだって。
ペンだこができる人は、ズバリ、筆圧が強い。
キミはどうかな?
筆圧が強い人は、指にペンを強く押しつけて文字を書いている。
そうやって長時間文字を書き続けていると、ペンだこができやすい。
それは「ペンだこ」が、皮膚(ひふ)の同じ場所にペンが当たる摩擦(まさつ)や圧力から、皮膚をかたくして、骨を守ろうとする防御反応(ぼうぎょはんのう)だからなんだ。
ペンだこができる原因がわかったところで、今回はペンだこを防ぐための対策をくわしく紹介するよ。

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ペンの正しい持ちかた

ペンだこを治したり、防いだりしたいなら、まずはペンの持ちかたを見直そう。
ペンの持ちかたを正しく変えることで、筆圧が弱くなり、ペンだこができにくくなったり、悪化しにくくなる可能性があるよ。
おまけに手や指が疲れにくくなるし、字が書きやすくなるからうれしいことばかり。
さっそくペンの正しい持ちかたをお話ししよう!

正しい指の添え方を知っている?

まずはペン先から3cmほど上のところを持つ。
あまりペン先ぎりぎりの下すぎても、ペンの上すぎても、指に余計な力がかかってしまうからね。
そして親指と人差し指でペンをつまんだら、中指の第一関節あたりで支えよう。

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ペンを持つのは、親指、人差し指、中指の3本だけ。
ペンと人差し指のあいだにすきまができないようぴったりくっつけ、文字を書くとき親指が人差し指よりもやや上の位置に来るのが正しい持ちかた。
3本の指は力を入れすぎず、リラックスして、やや伸ばした状態にしておこう。
手のひらもぎゅっと強く握らず、手のひらのなかに丸い空間をあけるイメージをもつといいよ。
そしてペン軸を人差し指の第2~第3関節のあいだに置くこと。
さあこれでペンの正しい持ちかたができた。
どう? これまでとなにか違った感じがしないかい?

紙に対して何度に持つの?

ペンの正しい持ちかたがわかったけど、ペンだこを防ぐには、紙に対してペンの角度を何度に持つかも重要だ。
ペンの角度まで気にして書いている人ってそうそういないかもしれないけど、それぞれの筆記具には、するすると文字が書けるおすすめの持ちかたの角度があるんだ。

・ボールペン
紙に対して60度~90度
・鉛筆(えんぴつ)やシャーペン
紙に対して55~60度
(少し、寝かしぎみにするといい)
・万年筆
書きたい字幅に応じて55~60度ぐらい

ペンだこを作らないため、そして作ってしまったタコをそれ以上痛めないため、上のようなおすすめの角度の範囲で、自分が「書きやすい」と感じる角度を探してみよう。

実は体の姿勢も大切だ

「ペンだこ」をできにくくするには、正しい姿勢も大事だ。
指にたこができる原因は、指に余計な力がはいりすぎて皮膚(ひふ)が強くこすれることだったよね。
正しい姿勢でペンを持つと、指に余計な力が入らず皮膚の摩擦(まさつ)が減るので、タコができにくくなるというわけだ。
ということでさっそく正しい姿勢を紹介するよ。
まず机に座ったときに、身体の前後にゲンコツ1つ分のすきまをつくって、身体を自力で支える。
次にペンを持つ「ひじ」は机対して直角(90度)になるようにする。
正しい姿勢の作り方はこの2つだけだ。
こうすると指先だけに力が入らない姿勢になるのがわかるかな?
やってみれば背筋もスッと伸びて見た目もカッコよくなっているはず。
どうかな?できたかい?

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ペンだこが痛いときにしたいこと

さて次は、ペンだこが痛いときの対策だ。
ペンだこは一度できてしまうと痛いし、放っておくだけじゃすぐには治らないのが悩み。
さっそく対処法をチェックしよう。

とにかくペンだこを刺激しない

まずは皮膚への刺激をおさえること。
刺激をおさえるには、何度も言うように、ペンや鉛筆がペンだこに触れるとき強い力がかからないようにする。
皮ふへの刺激が弱くなると、盛り上がっていたペンだこもやがて目立たなくなってくる。
楽しみだね。
具体的にはどうすればいいかというと、刺激をおさえるためにペンだこの部分を絆創膏(ばんそうこう)や保護パッドで保護するのも効果的な方法だよ。
絆創膏や保護パッドをはるだけだから、絆創膏や保護パットさえ用意すればだれでもできちゃうね。

角質を取り除く

タコができてかたくなった皮膚は「角質」と呼ばれる。
タコになった角質はまったく痛みを感じない人もいるけど、なかには勉強中にかたくなった角質に指が押されて痛いという人もいる。
この痛みを取り除くには、かたくなった角質を除去するのもひとつの方法。
ではそのやりかたを紹介するよ。
1 ぬるま湯に10分ほど「ペンだこ」のできた指をつけてふやかして、乳液や化粧水など保湿液を優しくもみ込もう。
2 ペンだこの角質をツメやすりや軽石で少しずつこそげ取っていく。
こそげとっても、かたくなった角質層なので痛みはないはず。
ただしこの方法で一度にタコをとりきろうとすると、皮膚に負担がかかる。
せっかちにならずに、ゆっくりと時間をかけて角質をこすりとって取り除こう。
何日かに分けてちょっとずつ行うのもよいね。

専用の絆創膏(ばんそうこう)を使おう

そんなにゆっくりと角質を取ったりしてられないよ~!
と思ったキミには、タコやマメ専用の絆創膏(ばんそうこう)を指のペンだこが痛む部分にはって使うのも効果的。
このタイプのばんそうこうについているのは、タコやマメ専用のクリームで、角質剥離剤(かくしつはくりざい)。
ちょっと漢字だけ見るとこわい気がするかもしれないけど、角質がやわらかくなるまで、ふつうの絆創膏(ばんそうこう)のようにほぼ貼(は)りっぱなしでよいので、タコをとるには手間がかからない方法だよ。
手間をかけずさっさとかたい角質を早くとってしまいたい人におすすめの方法だ。
ただしタコ以外の皮膚には使わないでね。

医師に相談する

それでもタコの症状がよくならないときは、皮膚科のお医者さんに相談しよう。
痛みによっては、タコが原因じゃないこともあるし、自己流で行動せずに、医師に診てもらったほうが安心だよ。

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ペンだこが痛いときのお助けグッズ

ここからはペンだこが痛いときのお助けグッズを紹介。
筆記用具につけて「ぺンだこ」にかかる圧力を減らすものや、指に直接貼りつけるものなどいろいろなタイプのお助けグッズがある。
参考にしてね。

ペンを持つ部分を柔らかくする「グリップ」

グリップは鉛筆やボールペンに差し込んで使うタイプのお助けグッズ。
プニュっとした柔らかい素材でできていて、指への刺激(しげき)を減らす効果がある。
「グリップ」はもともとはペンの正しい持ちかたの矯正グッズとして販売されていたけれど、ペンだこ防止に使っている人が多いよ。
購入(こうにゅう)するときは右手用と左手用があるので間違わないように気をつけて。
また、もともと、持つところがプニュプニュしたグリップがくっついているシャーペンを使うのもタコの痛みを和らげるのに役立つよ。

ペンだこの痛みを和らげる「クッションパッド」

「クッションパッド」はジェル状のパッド。
指にはるとクッションのように皮膚の刺激を弱めてくれる。
ペンだこに使う人もいれば、靴ずれなんかに使う人もいるグッズだ。
ただしクッションパッドを使うときは、ずれないようにテーピングが必要かも。
ペンがこすれて痛い部分や、ペンだこを予防したい部分にクッションパッドを当てて、テーピングテープや医療用テープをその上から巻いて使おう。

けっこう役立つ「指サック」

「指サック」はフィンガーキャップとも言われている。
もともとは紙をめくる作業をスムーズにするアイテムだ。
多くのメーカーからいろいろな商品が販売されているよ。
指サックは、リング型やキャップ型など形状もさまざまで、使用感もいろいろ。
サイズも豊富でデザインもかわいいものがあるので、どれにしようか迷ってしまうかも。
お気に入りのものを探してみよう。
これだけ種類がいろいろ出ているということは、ペンだこのお助けグッズとしてけっこう人気が高いということなのかも。

手首が痛いなら「サポーター」

ペンだこだけでなく手首も一緒に痛むなら、親指と手首にはめるタイプの「サポーター」もお勧め(おすすめ)。
サポーターはしっかり手首を固定してくれるので、書くときの痛みがやわらぐ効果があるよ。
痛みがやわらぐといっても、サポーターに頼っていると根本的にはタコは減らない。
手首に力をいれないで書く練習もして、なるべく手首の負担を減らしていこう!

きれいな字を書く方法

ここからはおまけだよ。
ペンだこができない正しいペンの持ちかたや姿勢を知ったついでに、美しい文字を書くコツも知っておこう。
実はペンだこをつくらないコツは、美しい文字を書くコツとだいたい同じなんだ。
さっそく見てみよう。
美しい字を書けると、キミの印象がぐっと上がるし、ノートの文字も読みやすくなって成績が上がるかもよ。

3本の指で正三角形のようにペンを囲む

1 まずボールペンを親指、人差し指でつまむように持つ。
持つのはペン先から3センチほどの場所です。
2 持ったらそこに中指をそえる。
どこか1本の指に力を入れるのではなく、どの指にも同じ力を入れるようにする。
下から見たときに、ちょうど3本の指が正三角形にボールペンを囲んでいる形になるのがベスト。
3本の指がこんなふうに均等にペンに置かれていると、どの方向にもボールペンがスムーズに動くようになり、美しい文字を書きやすくなるんだって!
そしてこれがペンだこを防ぐ持ちかたと同じなんだよ。

手首を固定する

手首を固定して書くことも、美しい文字を書くにはとても重要なポイント。
手首がぐらぐらしているとペン先のコントロールがうまくできず、文字が安定しない。
でもどうすれば手首を固定しながら文字を書けるのだろう?
それは小指の付け根から手首にかけての手の側面を、机の面にぴったりとつけること。
こうして手首を固定するとペンがスムーズに動くようになり、文字を美しく書けるようになる。
このとき、小指を手のひらにつけるように曲げて握っておくと、手首の支えがしっかりして長い時間文字を書いても手が疲れにくくなる。

こんな書きかたをしてはダメ!

美しい文字を書くコツをいろいろ紹介したけど、逆に美しい文字が書けない、ダメな書きかたも紹介しておこう。

小指を伸ばして文字を書く

小指を伸ばして文字を書くと、手首を支える力が抜けてしまう。
美しい文字は。指の力加減のバランスで成り立っているもの。
小指を伸ばすと一気に力のバランスがくずれてしまう。

親指を握り込んでしまう

親指を握りこむようになかに入れる持ちかたも美しい文字が書けない原因の1つ。
親指は横に線を引くときに力を入れるエンジンのような役割を果たしている。
親指が握りこまれているとそこに余計な強い力が入ってしまい、横方向にす~っとなめらかに動かすことができない。

指を突き出して握っている

全部の指先を突き出すようにしてペンを持つのも美しい文字を書けなくなる原因。
指先を突き出していると線を引くときにスムーズに動かせなくなるよ。

まとめ

ペンだこは、ペンやえんぴつをぎゅーっと握って力をいれる、筆圧の強い人ほどできやすい。
ペンや鉛筆をやわらか~く、やさしく持つことを意識すれば、ペンだこはできにくい。
そのためにも今回紹介した正しい持ちかたや正しい姿勢を練習してみよう。
そしてついでに美しい文字も書けるようになっちゃおう!
すでにタコができて痛いという悩みには、ペンの持ちかたや姿勢を正しく変えて、皮膚への刺激をおさえたり、お助けグッズでタコを保護したりして痛みをやわらげて治していこう。
あんまり気になるようなら皮膚科にいくのもおすすめだよ。
指先をケアする職業って知っているかな? ネイリストもその一つ。
どんな動機でネイリストになるのかな?
取材してきたよ!

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