『花火の種類 打ち上げ花火代表的な10種を覚えておこう!』
夏の風物詩といえば「花火大会」!
「花火大会」が夏の風物詩となったのは、江戸時代にさかのぼると言われているよ。
1732年(享保17年)の大飢饉でたくさんの餓死者が出て、さらに疫病まで流行った。
8代将軍吉宗が、これを悪霊のしわざとして、亡くなった方の慰霊と悪霊退散のために行った「水神祭り」で打ち上げられたことが、今の花火大会の元になったと言われているんだ。
夏の風物詩になった打ち上げ花火には、こんな歴史があったんだね。
花火大会は、きれいな花火をみるだけでも楽しいけれど、知っていたらもっと楽しくなる「花火のマメ知識」を紹介するしよう!
目次
花火玉の大きさと高さ
一度くらいは何かで見たことがあるかもしれないけれど、ボールのような丸い物の中に火薬がつまっているんだよね。
「〇号玉」「〇尺玉」なんていう言葉も聞いたことがあるかもしれないね。これは、打ちあげる前の花火の玉の大きさを示しているんだ。
その大きさは外径約7cmの2.5号玉から、115cmの40号玉まであるそうだ。
ちなみに「尺」というのは大きな花火玉を示すときに使われる単位で、1尺=約30cmを表している。
そして、花火玉は大きければ大きいほど、高く打ちあがる。
2.5号玉は約80m打ちあがる。これでも結構高いけれども、最大級の40号玉はなんと700mというからびっくりだよね!
打ち上げ花火の種類・割物
打ち上げ花火には、「割物」と「ポカ物」という種類があることから覚えてみてね。
まず、「割物」と呼ばれる花火。「割物」とは球状の花火玉が、四方八方全方向に球皮が飛び散る姿から名付けられた、「世界一美しい」と賞賛される日本の伝統花火の基本形のこと。「割物」には次のようなバリエーションがある。
「菊」......「花火の絵を描いてみて」と言ったら、たぶんほとんどの人が思い浮かべるであろう花火がこれだ。伝統的な花火で、菊の花びらのように、中心から外側に向かってスッと伸びる花火の名前。
「牡丹」......「菊」とよく似ている伝統的な形だけれど、スッと流れず、初めから色が出て花の形が描かれるのが「牡丹」だ。
「冠菊(かむろぎく)」「冠(かむろ)」......花火の形が「おかっぱ頭=禿(かむろ)」に似ていることからこの名前が付いたといわれているらしい。パッと開いたものがスッと尾を引きながら垂れ下がる花火だ。
「型物」......ニコニコマーク、ハート、キャラクターの絵など、色々な形が出る花火を見た事はある?これが「型物」と呼ばれる花火だ。
次に「小割物」と呼ばれる種類。割物に比べて「小さい花火玉」のこと。八方に小さな玉を放出して多数の小花を一斉に開かせるものだね。
「椰子」......その名の通り、ヤシの木のような形の花火。椰子の葉のように太い花弁が伸びるデザイン性の強い花火だ。
「千輪菊」......「千輪」の中に様々な色の「菊」の玉がはいっているバージョン。
「群蝶 〈ぐんちょう〉」......芯に菊の星を配して花に群れる無数の蝶を表現した応用形。
どう?「これかな?」って思い浮かべられたかな。
打ち上げ花火の種類・ポカ物
「柳」......上の方から、まるで柳の枝のように光の筋が垂れ下がる花火のこと。
「蜂」......花火玉が割れた後に、「シュルシュルッ」と飛び回る花火のこと。その姿が蜂に似ていることからこの名前が付いたそうだ。
「花雷(はならい)」......「雷」のように大きな音のする花火が、強く白い光とともに一斉に開くもの。
どう?それぞれの花火には名前が付けられていることがわかると、「あ、これは〇〇かな?」と予測しながら見られるよね。
ちなみに、よく聞く「スターマイン」というのは花火の種類じゃないんだ。
「速射連発」とも言って、いろいろな花火玉や、ときには花火玉ではない花火も含めて連続で打ちあげて、全体を通してみてもらう仕掛け花火の1つなんだよ。
伝統文化ともいえる「打ち上げ花火」。
ちょっと詳しく知ると友達とも盛り上がること間違いなしだよ!花火大会の楽しみ方が増えるはずだからぜひ調べてみてね!
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みんなが一斉に楽しめる「打ち上げ花火」。こんなイベントや仕掛けに興味を持ったら「テーマパークスタッフ」の仕事を調べてみてはどうかな。
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