『中1生必見! 初めての中間テストを乗り切るコツ』
中学の勉強で大切なのが、中間テストや期末テストなどの定期テスト。
中1生のキミは、入学して初めての中間テストをもうすぐむかえることになるよね。
中2・中3生のキミも、進級して初めての定期テスト。
新しい学年でのスタートダッシュを決めるためにも、しっかり対策しておきたいところ。
今回は学年最初の中間テストを上手に乗り切るコツをお伝えするよ。
目次
初めての中間テスト、どう準備する?
初めての中間テスト、中1生のキミはとくに、なんとなく不安に感じている人もいるのでは?
でもだいじょうぶ。
中学式の学習法のコツをおさえておけば、心配することはない!
2学期制の学校では、最初のテストはもう少しあとだよ、という人や、中には中1の中間テストはないよ、という場合もあるかもしれないね。
ただ、いずれにせよ進級後初めての定期テストが大切であることに変わりはない。
今このタイミングで中学式の勉強方法をしっかり身につけて、いつでもテストを迎え撃てる体制を整えておこう!
では、初めての定期テストへの準備に向けて、なにをすべきか紹介していくよ。
学年初めのテストが1年間を左右する
新学期も始まったばかりだし、大型連休だって終わったばかり。
エンジンをかけるのはまだ先でいいよね~なんて思っている人は要注意。
学年初めの定期テストっていうのは、この1年を左右する、重要なテストなんだ。
定期テストには勉強方法にコツがある。
だから、最初のテストで勉強のやり方を身につけてのぞめば、この後の1年間の定期テストのときにも毎回役に立つ。
それに、最初のテストでいい結果を出せれば、イイ気持ちになれるじゃない?
「今年1年がんばろう!」と、やる気がわいてくるよね!
初めてのテストは成果が出やすい?
そしてなにより、初めての定期テストで力を入れて勉強することをおすすめしたい理由がある。
多くの学校では、最初の中間テストは数学・英語・国語・理科・社会の5教科。
期末テストは、それに音楽・美術・技術家庭・保健体育を加えた9教科になることが多い。
中間テストは教科数が少ない分、各教科の学習にしっかり時間をあてられるわけだ。
まずは中間テストの5教科でテスト勉強の方法を身につけて、うまくいけば9教科のテスト対策につなげることができる。
いきなり9教科分のテスト勉強はハードルが高いけど、まずは5教科ならがんばれそうじゃない?
それに、学習内容はこれから授業が進むにつれてだんだん難しくなっていく。
学年初めのこの時期に習う内容は、この後出てくる学習内容にくらべてまだカンタンなはず。
だから力を入れて勉強すれば、そのぶん成果も出やすい。
つまり、今しっかりテスト対策をはじめるということは、オイシイ勉強方法ってことなんだ。
中1生はテスト対策を身につけるチャンス
とくに中1生のキミたちが注意しなくちゃいけないのは、中学の定期テストというのは、小学校のときのテストとはだいぶちがうということ。
定期テストは、だいたい2か月くらいの間に学習したことが出題範囲(はんい)となる。
それに、教科数も中間テストで5教科、期末テストで9教科となり、テスト期間もしっかり設定されている。
だから、決まった期間に集中してテスト勉強をしなくてはいけないんだ。
そうした定期テストをしっかり乗り切るには、テスト対策というのがとても重要。
計画的に、何をどのくらい勉強するべきかを考えて、各教科の学習を進めていく必要があるんだ。
初めての定期テスト、ここでしっかりテスト対策の方法を身につけて、これからの中学3年間の波に乗ろう!
中2・3生は効率的なテスト対策に仕切り直しのチャンス
中2・中3生のみんなも、これまでいろんなテスト対策にチャレンジしてきたと思う。
うまくいっていた人は基本的にそのやり方を続けていこう。
ただし、学年が上がって学習内容が難しくなる分、やり方の見直しをするべき部分が出てくるかもしれないということは、頭の片すみにおいておこう。
これまでテスト対策があまりうまくいっていなかったという人は、ここが仕切り直しのチャンスだ。
とくに中3生のキミは、受験対策との両立に向けて、今まで通りのテスト対策だと、どっちを優先すればいいの? と混乱しがち。
早めの仕切り直しで、自分なりの勉強方法を確立していこう。
定期テスト対策 基本のキ
定期テスト対策の基本は計画だ。
そのために必ず確認したいのが「テスト期間」と「テスト範囲」の2つ。
どのくらいの範囲を、いつまでに勉強すればいいかがわかれば、毎日なにをどれだけ勉強しなければいけないかの計画ができる。
計画さえ立てれば、あとはそれにそって勉強するのみ!
直前になってあわてないためにも、計画は早めに考えておくのが正解だ。
テスト期間の確認
定期テストの日程は、学校の年間予定表などに書いてあることが多い。
4月にもらった年間予定表は必ずとっておこう。
テスト期間が始まる前までに、どれくらいのテスト対策が必要かの見通しを立てることが大切だ。
テスト期間がわかったら、計画の下準備をはじめよう。
テスト対策は、テストの1か月前にはスタートできることが理想。
とはいえ、1か月前からガツガツ勉強しなくちゃ、ということではないから安心して。
1か月前くらいから、テスト対策を意識して、計画やスケジュールを立て始めるということなんだ。
テスト範囲の確認
定期テストには、出題範囲がある。
中1生は、入学してから習ったことが範囲ということになる。
ただ、中1生はまだまだ学習内容が少ないから、小6の復習問題も含まれるということもあるので、きちんと確認しておこう。
中2・3生は、前の学年末テストの範囲以降からがテスト範囲と考えよう。
出題範囲がどこまでになるかはテストの2週間くらい前に発表されるけれど、だいたいの範囲は見通しが立つはずだ。
ちなみに期末テストは、中間テストの後に習ったところが出題範囲になることが多いけれど、中間テストの範囲も出題される学校もあるよ。
学年末テストは、1年間の学習範囲から出されることがほとんどなので、テストによって出題範囲の考えかたが異なることに注意しておこう。
テスト対策のスケジュールを立てる
テスト期間とおおよそのテスト範囲を確認したら、いよいよテスト対策の具体的なスケジュールだ。
まず、1か月前に行うことは、大まかな計画だ。
だってまだ範囲もわからないじゃない? と思うかもしれない。
でも、テスト2週間前はテスト対策に集中したいよね。
範囲が出てから計画をたてていたら、あれれ、まにあわない! やりきれないよ! という中学生の悲劇は、これまでいく度も繰り返されてきている。
その2週間のなかで、どれくらい勉強時間が確保できるか、余裕のあるうちに確認して、ざっくりした計画を立てておくことが成功のコツなんだ。
2週間のうち、テスト3日前には、テスト範囲の問題が解ける状態をめざしたいので、そこまでに各教科の学習を進めて、テスト3日前から細かい仕上げの時間にできるように計画しよう。
また、ワークや課題の提出が重なったりしていないかなど、2週間の対策期間前に解決できることは、この期間に解決しておこう。
テスト2週間前になったら、いよいよテスト範囲や詳しい日程が発表されることが多い。
ここで前に立てた大まかな計画に、しっかりどこでなにを勉強するかをあてはめて、具体的なスケジュールを完成し、学習をスタートしていこう。
勉強時間をどう確保する?
計画を立ててみたものの、こんなに勉強できるかな...と不安になってしまうこともあるかもしれない。
ちょっとでも効率的にテスト勉強したいと思ったら、おさえておきたいコツがあるよ。
ふだんからできるテスト対策は授業に集中すること!
定期テストの基本は、毎日の授業。
授業をしっかり聞き、学んだ内容をしっかり理解すること。
宿題や提出物にきちんと取り組み、わからないところがあれば先生に質問するようにしよう。
そうすれば、今学習していることがテスト範囲になったとき、テスト対策として勉強する時間をグッと短縮できる。
毎日の授業の内容をしっかり身につけることを積み重ねることが、テスト対策への近道なんだ。
必要な勉強道具をそろえて時間を節約
ワークやプリント、ノートなどは、テスト1か月前の期間に、ゆっくり整理して準備しておこう。
必要なものが1か所にまとまっていれば、いちいち探す時間が省けて、勉強に集中できる。
教科や単元ごとにわけたり、だいたいの日付順に並べたりするとわかりやすいよ。
授業で配られたプリント類は、教科や単元ごとに、クリアホルダーなどに入れるとバラバラしなくて便利。
必要な道具をそろえることで、もらいそびれていたプリントや、欠席したときのノートなど、足りないものに気づくことができるかも。
日にちにゆとりがあれば、友だちにノートを見せてもらったり、先生にプリントをもらったりすることもできるよね。
ついでに学習机など勉強する場所のまわりも片づけて、テスト勉強に必要なものをセッティングしておけば、ばっちりだ。
部活のスケジュールをチェック
テスト勉強の時間を確保するために、部活などのスケジュールを早めにチェックしておこう。
テスト前には部活が停止になる期間があると思うから、まずその日にちをチェック。
どれくらいの時間をテスト勉強にあてられるかを確認してスケジュールを立てよう。
部活がある期間と部活がない期間で、それぞれ使える勉強時間はだいたいどのくらいなのか、休みになったぶんをテスト対策に効率的にあてられるよう、計画しておこう。
睡眠時間はけずるべからず!
ただし、どんなに忙しくても、けずってはいけないのが、睡眠時間。
睡眠時間がしっかりとれないと、寝不足で授業に集中できなかったり、体調をくずしてしまったりすることも。
勉強のために睡眠時間をけずって、かえって集中できなかったなんてムダはさけたいよね。
また、スマホや動画、SNSやゲームなどは、時間があっという間に過ぎてしまう。
テスト期間は、封印しよう。
5教科別の勉強のポイント
テスト対策のコツはわかったかな?
でもテストのための勉強なんて、どこまでやったらいいのかわからない...という人もいるかもしれない。
確かに、全教科満点をめざすなんて猛者(もさ)は少数派だよね。
というわけで、テストの目標について考えてみよう。
また、教科によっても勉強のやり方がちょっとずつ違(ちが)うんだ。
ここでは数学・英語・国語・理科・社会の5教科についてそれぞれポイントをお伝えするよ。
平均点をチェックして目標点を決めておく
小学校のときのテストは、満点とってあたりまえ! なんて人もいたんじゃないかと思う。
でも中学からの定期テストでは、満点や高得点をとるのはそう簡単じゃない。
中1生のキミは初めての定期テストだから、まずは自分の実力を知る機会だと考えよう。
とはいえ、いい位置につけられるにこしたことはないから、対策はしっかりしておこう。
中2・中3生のみんなは、これまでの定期テストでの平均点や自分の得点の傾向(けいこう)から、各教科の目標を立ててみよう。
いきなり高すぎる目標をもつよりも、少しずつ確実にステップアップできるくらいの目標設定を心がけると、着実に実力アップしていけるよ。
数学
数学では、問題をパッと見て解きかたがわかる状態が理想。
それにはいろいろな問題を解いて練習することが大切だ。
基本問題から始めて、応用問題や発展問題についてもいろいろなパターンの問題を解いてみよう。
解きかたがわからなかったら、そこでつまずいてしまうより、ある程度のところで解説を見て解きかたを学ぶのもひとつの手だ。
解説を読んで解きかたを理解したら、時間をおいて再度取り組み、解説を見なくても解けるようになったか確認していこう。
英語
英語では、基本となる単語と文法をしっかりと覚えよう。
単語は、スペルや意味だけでなく、発音やアクセント、品詞や例文も確認しよう。
声に出して読みながら覚えたり、単語と意味を紙に書いて目立つところに貼(は)ったりするのもおすすめだよ。
また、教科書の文章は、単語や文法をどうやって使うかのお手本となるものだから、何度も音読しよう。
覚えるくらい何度も読んだり書いたりするのもいいよ。
基本問題ができたら、長文読解や英作文、英文和訳にも挑戦してみてね。
国語
国語の勉強で必ずやっておきたいのは、まず漢字。
新出漢字の書き、読み、送り仮名、書き順、使いかた、熟語などを確認し、正確に書けるようにしておこう。
読解問題は、対策方法がわからないという人も多いかもしれない。
じつは、教科書の文章を音読するのはけっこう効果的。
音読すると、文章の意味がしっかり頭に入ってくるよ。
理科
理科は、まずは教科書で基本をおさえよう。
基本をおさえたら、問題集やワークを使って問題形式で解いていくのがおすすめ。
実験などを通して出題されることも多いから、実験はふだんからしっかり取り組んでおこう。
わからない問題は、解説を見たり、教科書に戻(もど)ったりして内容を確認しよう。
社会
社会についても、理科と同じく、まずは教科書で基礎事項をおさえよう。
暗記するべき項目は、暗記用のノートを作ってもいいね。
次に、問題集やワークをくり返し解いて、出題形式に慣れていこう。
何度も間違えてしまう問題や、覚えにくい内容は、間違えやすいものとしてどこか1か所ノートなどにまとめておくといいよ。
振(ふ)り返りをやればテスト対策の効果は爆(ばく)上がり!
さて、がんばってテスト対策をして受けたテストが返ってきたら、どうする?
とりあえず思いきり喜んだり、くやしがったりしてみよう。
でもその後に、必ずやっておきたいのが、まちがえたところの解き直しだ。
テストのことなんてもう忘れたいって?
でもそこをおさえておかないと、次のテストで、また同じまちがいを繰り返して、同じように勉強をくりかえすはめになってしまう。
それって、タイパもコスパもよくないよね。
テストの後に習う内容は、今回のテスト範囲で理解したことのうえに積み重なっていく。
それに、学年末テストや今後の定期テストにも、重要事項(じこう)としてまた出題される可能性があるんだ。
効率的なテスト対策をおさえて、中学生活をよりジュージツしたものにしていこう!
定期テストをはじめ、学校にまつわるいろんなことが楽しい! という人は、中学校教諭という仕事に向いているかも?
中学校・高校の教諭は専門教科を教え、進路や生活指導をする
中学校教諭は、国語や数学などの専門教科を中学生に教えるとともに、クラス担任を受け持って進路指導や生活指導を行います。
生徒への直接の指導以外にも、クラブ活動の顧問や学校行事に関わる業務など幅広い仕事をします。
中学生時代は将来を考え始める時期で、生徒の個性や才能をのばせるように適切に指導していくことが重要です。
高校教諭は、中学校教諭に比べてより高度な内容を教えることになります。
工業や商業などの中学校にはない専門教科がある高校で指導したり、「公共」や「倫理」などのより専門的な科目にわかれて授業を受け持ったりします。
高校時代は将来の目標が具体化してくる時期なので、目標に合った進路に進めるよう導きます。
中学校教諭・高校教諭はどんな働き方をするの?
中学校教諭、高校教諭になるには、それぞれの免許状(国家資格)が必要です。
教員養成課程のある大学などで教職課程を選択し、必要な科目をすべて勉強して、免許を取得します。
免許を取った後、地方自治体の教員採用試験か私立学校の教員採用試験を受け、合格して働きます。
公立の学校に勤める場合は、中学校教諭、高校教諭ともに地方公務員となります。
都道府県・政令指定都市内で数年ごとに勤務先を移ることが多いです。
一方、私立の学校に勤める場合は会社員と同じで、給料などは学校ごとに決められており、公立のように勤務先を移ることはまずないでしょう。
学校の先生は、日ごろの授業時間以外にも、授業準備やテスト作成、採点、PTAの運営や参加、生徒の相談にのるなど、いろいろな仕事をしています。
放課後や休日にもクラブ活動の顧問として試合に引率することもあり、多忙でしょう。
先生以外で学校で働く仕事にはどんなものがあるのかな? と思うキミは、スクールカウンセラーという仕事について知ってみよう。
スクールカウンセラーはさまざまな学校で働く
スクールカウンセラーの職場は、主に小学校、中学校、高校、専門学校、大学です。
スクールカウンセラーの働き方は「非常勤」がほとんどで、毎日常勤しているのではなく、1週間に2〜3日だけ出勤する契約のことが多いです。
しかし私立高校や専門学校、大学などでは、常勤職員としてスクールカウンセラーを置いているところもあります。
またスクールカウンセラーの勤務時間帯は派遣される学校によってさまざまです。
1校のスクールカウンセラーだけで生活することは難しいので、通常、別の学校や、ほかの仕事とかけ持ちで働いている人がほとんどです。
スクールカウンセラーはどんな人に向いているの?
スクールカウンセラーは、幅広い相談に対して親身に耳を傾ける専門技術をもった人であることはもちろん、子どもの相談が最も多いので、基本的に子どもの好きな人に向いています。
また、学校で起きる不登校やいじめの問題などに向き合い、一緒に解決したいと思う人に向いています。
さらにスクールカウンセラーとして大事なのは、教員との連携なので、いつも相談室にいるのではなく、積極的に学校行事や職員室などにも顔を出し、教職員とコミュニケーションをとり、信頼を得ることのできる人が向いています。