『中学生の現代短歌 57577が今アツイ?
おもしろい短歌で宿題も攻略!』
今、SNSでは若者を中心に5・7・5・7・7の短歌が、自分のつぶやきを伝えるおもしろいツールとして静かなブームだ。
キミもひょっとしてすでに沼ってる?
それとも学校から短歌を作る宿題が出て困ってる?
この特集では、今はやっているらしい現代短歌とはなにか?
その人気のひみつや作りかたのヒントを紹介。
キミもおもしろい短歌を自分の言葉で作って、短歌の宿題を楽しく攻略しちゃおう!
短歌といえば「百人一首」や授業で習った「~なり」とか「けり」など、今の人がふだん使わない言葉で書かれた詩が思い浮ぶ人も多いかも。
でも今ブームになっている「現代短歌」は日常のフツーの話し言葉(口語)で書かれている。
5・7・5・7・7のリズムにのっただれかのつぶやきみたいな感じかな。
言葉をリズムにのせて伝えるところはラップ音楽に似ているかも。
短歌と似たようなものに、俳句や川柳(せんりゅう)がある。
短歌はそれらとどこがちがうのかな。
そもそも短歌とは何なのか。
まずは「短歌」のキホンから解説するよ!
短歌は5・7・5・7・7の音のリズムをもつ詩のこと。
始めの5・7・5の部分を上の句。
後の7・7の部分を下の句というよ。
短歌には季節をあらわす「季語」は必要ない。
平安時代には、おもに貴族のあいだで、告白やプロポーズを短歌で伝える習慣があった。
ふつうに「好きです! デートしませんか」って言うより、短歌にしたほうが、当時の人たちの心に刺さったのかもしれない。
(※5・7・5・7・7の和歌が「短歌」と呼ばれるようになったのは明治時代以降のこと)
その後、短歌は時代の流行に合わせてちょっとずつ変化しつつも、1000年以上親しまれている日本独特の文化なんだ。
ちなみに5・7・5・7・7は合計31音。これは31文字数というわけではない。
声に出して読んだときの音の数で数えるよ。
小さな「ゃ」「ゅ」「ょ」や「!」は1音に数えないけれど、音を伸ばすときの「ー」や小さな「っ」は1文字と数える。
迷ったら声にだして音で確かめてみるとまちがえないかも。
俳句・川柳は、短歌よりさらに短くて、5・7・5だけでつくられるミニマムな歌。
短歌は、俳句・川柳より下の句の7・7の分だけ長い歌、ということになる。
俳句と川柳のちがいは、俳句は季節を表す「季語」を入れるけど、川柳には「季語」を入れなくてOKという点がまず1つ。
それと扱うテーマもちがう。
俳句のテーマは自然の動植物や気候、月や太陽、情景などが中心。
川柳のテーマは人間や暮らし、よのなかのできごとや本音を、ユーモアをまじえて詠(よ)むことが多いよ。
近年静かなブームがおきている「現代短歌」は、短歌のなかでも現代のふつうの話し言葉でつくられた歌。
読んだら誰でも意味がわかるし、共感を得られやすい。
そしてふつうの話し言葉でいいので、自分で作るときもハードルが低いんだ。
さて、なぜ短歌がちょっとしたブームになっているのだろうか?
短歌のどこがどうおもしろいのかを紹介しよう。
現代短歌のブームはSNS上で広がったと言われている。
もしキミがSNS上で自分の作った短歌を投稿すれば、誰かから「イイネ」されたり、感想が送られてきたり、下の句をアレンジした歌を返してくれる人が現れたりもするかも。
現代短歌の魅力は、やっぱり気軽さ。
日常のできごとや気持ちは全部ネタになるし、ふつうの話し言葉を自由につかうから、読むほうもかしこまらずに楽しめる。
ちょっとした息抜きに、SNSのつぶやきを読む感覚で、いろんな人の短歌を読めるのも魅力だよ。
現代短歌ブームの広がりで、短歌を楽しむカードゲームも登場しているよ!
たとえば「先輩と」といった5音のカードと、「線香花火」といった7音が書かれたカードを5枚組み合わせて5・7・5・7・7の短歌をつくり、一番いい短歌を作った人が勝者になるゲーム。
カードにかかれているのは5音の言葉、7音の言葉のみ。
持ち手のカードの組み合わせと並べ方しだいで、ユーモアのある短歌になったり、キュンとする短歌に変わったり、ときには意味不明の短歌になっちゃうことも。
実は作った和歌の優劣を争うゲームは「歌合(うたあわせ)」と呼ばれ、平安時代からあった歴史のある遊び。
平安時代の貴族になったつもりで短歌ゲームを楽しむのもみやびな気分でいいかもね。
さてここからは短歌の楽しみかたをいくつか紹介しよう。
短歌のおもしろさってどんなところ?
ほかの人の短歌の楽しみかたも気になるよね。
一番多くの短歌の楽しみかたは、「あるある~」と共感して楽しむことだろう。
部活や恋など、身近なテーマを歌った短歌は、中学生のキミも自然と共感しやすいかも。
もしキミがいつも感じていたことを、誰かが短歌で表現していたら、キミは共感してその作品を好きになるかも。
基本、短歌には季語を入れるルールはない。
だけど季節のイベントやアイテムの出てくる短歌は意外とあるんだよねえ。
たとえば冬の短歌なら「クリスマス」「冬休み」「お正月」「マフラー」「雪だるま」「冬眠中」「こたつ」など。
春なら「たんぽぽ」「さくら」「春一番」「お花見」「五月病」「春の遠足」など。
そういう短歌を読んで、「春っていいなあ~」「夏はやっぱりお祭だ」「秋は人恋しい」「冬のこたつは人間をダメにするよ~」などと思うのも、短歌の楽しみのひとつと言えるよ!
現代短歌には音楽に似た楽しみ方もある。
それは短歌の言葉を音としてとらえて、音の響きやリズムを楽しむこと。
短歌の作り手は、同じ意味を伝えるにも音の響きやリズムのよい言葉を選んでいる。
だから短歌は音読して音としても味わおう。
どんなときリズムや語感をあじわいやすい、のか、例をあげていこう。
同じ言葉や同じ母音の言葉のくりかえし
同じ言葉や同じ母音の言葉がくりかえされると、そこにリズムやノリがうまれてくる。
声に出して読んで、そのノリを楽しんでみよう。
ラップ音楽では「韻(いん)を踏む」という技がたくさん使われているけど、短歌にも 韻を踏んで言葉のリズム感をよくしているものがあるよ。
オノマトペをあじわう!
「ゴロゴロ」「パラパラ」「さらさら」「ばくばく」「ふっくら」「どっきり」などの音や動作の様子を表す言葉をまとめて「オノマトペ」と呼ぶ。
短歌のなかのオノマトペは、場面をイキイキとわかりやすくするだけでなく、音の印象を楽しむことができるよ。
ここからはいよいよキミが自分の言葉で、現代短歌をつくる番!
気軽に自分の気持ちを5・7・5・7・7のリズムにのせてつぶやくようなつもりで挑戦しよう。
作りかたやそのコツを紹介するよ。
なんでもない日常で自分の心がちょっと動いたとき、その瞬間を素直に言葉にしてみよう。
友達や恋人や家族が何気なくいった言葉で自分が感じたこと。
やっちまった失敗、反省、ときめいたこと、あわてたことなど。
共感されやすいのは、「そういうのある~」ってほかの人も思っていそうな場面の本音。
とはいえ、自分の感じたことをいきなり5・7・5・7・7にするのはハードルが高いよね。
最初は、「どんな会話を聞いて自分は何を感じたのか」「どんなことから何を感じたのか」を、まずメモに書き出してみよう。
たとえば......
テスト前に、「ぜんぜん勉強してないよ」ってみんな言うけど、マジでNO勉なのはきっと自分だけだ。
結局オレが一番の正直者だなあ~、と思った。
こんな感じ。
次にメモの中の言葉を、5音の言葉、7音の言葉に分解できないか考えてみよう。
たとえばこんな感じ。
5音=「みんな言う」「してないよ」「自分だけ」「オレだけだ」「一番の」
7音=「テスト勉強」「してないよって」「みんな言うけど」「マジでNO勉」「オレが一番」「正直者だ」
書き出してみた5音と7音の言葉を組み合わせて、5・7・5・7・7の順番に並べてみる。
すると...たとえばこんな歌ができあがる。
(※)5音は2つ。7音は3つしか使えないから、なかには使わない言葉も出てくるよ。
テスト前 してないよって みんな言う マジでNO勉 オレだけだ
みんな言う テスト勉強 してないよ オレが一番 正直者だ
1番目の短歌は、とりあえず出来上がったが平凡な感じだ。
2番目の短歌はオレが一番正直者の意味がわかりづらいかもしれない。
さらに音読すると最後の「正直者だ」のリズムも悪いかも。
そこで「してないよ」を2回くり返してリズム感を出したバージョンがこちら↓
みんな言う テスト勉強 してないよ オレが一番 してないよ
リズム感が出ると、同じことを伝えていても印象が変わるよね。
このように短歌を作るときは、自分がしっくりとくるまで、あーでもない、こーでもないと、言葉を入れ替え、音の数や音のリズムをとことん整えることが大切。
できそうかな~?
とりあえず作ってみることがかんじんだ!
カッコいい短歌や名作をつくろうと、最初から力まなくて全然いい。
自分の言葉で素直な気持ちをつぶやいて、自分らしい短歌を作ってみよう!
最初は、言いたいことを5音、7音の言葉におさめるのが、むずかしいかもしれない。
5音にしたくても6音になったり、7音にしたいのに8音、9音になったり。
そのせいで使いたい単語やいい回しが使えない...なんてね。
そういうときは同じ意味の別の言葉で言い換えられないか、探してみよう。
でももっと早く5音、7音の言葉が思い浮かびやすくなる方法は、ほかの人の歌や歌人の短歌集などたくさん読むこと。
たくさん読むと自然に、キミの頭の中が5・7・5・7・7のリズムになってしまう。
するとなぜだかふつうの会話でも7・5調で話したくなってくるから試してみて。
実は短歌の場合、きれいに5・7・5・7・7にあえてはめなくても、ちょっと音の数がはみだした「字余り」もOKとされている。
上級者になるとわざと「字余り」にして印象づける人もいるほど。
でも最初から「字余り」の歌ばかり作っていると、せっかくノリのいい5・7・5・7・7のリズムが身につかないし、リズムが心地よくない歌はよみづらい。
慣れないうちは字余りなしで作るほうがいいかもね。
今、現代短歌が中学生のあいだでもひそかにアツい⁉
現代短歌は、ふつうの話し言葉で書かれた5・7・5・7・7のリズムをもつ詩。
そして今や自分のなにげない気持ちを伝える、おもしろいコミュニケーションツールでもある。
現代短歌はふだん使っている言葉で書かれているから、すぐ意味がわかるし、共感もされやすい。
キミも自分の伝えたいことを気軽に短歌にして表現してみよう!
5・7・5・7・7のリズムにのせれば、何気ないつぶやきもなぜかおもしろくなるから不思議!
そしてこの先キミが現代短歌が上達したら...全日本学生・ジュニア短歌大会などにも挑戦したくなるかも。
キミのみずみずしい感性で、短歌の世界に新しい風を吹きこもう!
キミもひょっとしてすでに沼ってる?
それとも学校から短歌を作る宿題が出て困ってる?
この特集では、今はやっているらしい現代短歌とはなにか?
その人気のひみつや作りかたのヒントを紹介。
キミもおもしろい短歌を自分の言葉で作って、短歌の宿題を楽しく攻略しちゃおう!
今「現代短歌」が静かなブーム?
でも今ブームになっている「現代短歌」は日常のフツーの話し言葉(口語)で書かれている。
5・7・5・7・7のリズムにのっただれかのつぶやきみたいな感じかな。
言葉をリズムにのせて伝えるところはラップ音楽に似ているかも。
短歌と似たようなものに、俳句や川柳(せんりゅう)がある。
短歌はそれらとどこがちがうのかな。
そもそも短歌とは何なのか。
まずは「短歌」のキホンから解説するよ!
短歌ってどんなもの?
始めの5・7・5の部分を上の句。
後の7・7の部分を下の句というよ。
短歌には季節をあらわす「季語」は必要ない。
平安時代には、おもに貴族のあいだで、告白やプロポーズを短歌で伝える習慣があった。
ふつうに「好きです! デートしませんか」って言うより、短歌にしたほうが、当時の人たちの心に刺さったのかもしれない。
(※5・7・5・7・7の和歌が「短歌」と呼ばれるようになったのは明治時代以降のこと)
その後、短歌は時代の流行に合わせてちょっとずつ変化しつつも、1000年以上親しまれている日本独特の文化なんだ。
ちなみに5・7・5・7・7は合計31音。これは31文字数というわけではない。
声に出して読んだときの音の数で数えるよ。
小さな「ゃ」「ゅ」「ょ」や「!」は1音に数えないけれど、音を伸ばすときの「ー」や小さな「っ」は1文字と数える。
迷ったら声にだして音で確かめてみるとまちがえないかも。
俳句・川柳とのちがいは?
短歌は、俳句・川柳より下の句の7・7の分だけ長い歌、ということになる。
俳句と川柳のちがいは、俳句は季節を表す「季語」を入れるけど、川柳には「季語」を入れなくてOKという点がまず1つ。
それと扱うテーマもちがう。
俳句のテーマは自然の動植物や気候、月や太陽、情景などが中心。
川柳のテーマは人間や暮らし、よのなかのできごとや本音を、ユーモアをまじえて詠(よ)むことが多いよ。
日常を三十一文字の現代のことば(口語)で表現
読んだら誰でも意味がわかるし、共感を得られやすい。
そしてふつうの話し言葉でいいので、自分で作るときもハードルが低いんだ。
おすすめの短歌って? どんなところがおもしろい?
短歌のどこがどうおもしろいのかを紹介しよう。
現代短歌はどんなところで流行した?
もしキミがSNS上で自分の作った短歌を投稿すれば、誰かから「イイネ」されたり、感想が送られてきたり、下の句をアレンジした歌を返してくれる人が現れたりもするかも。
57577の字数で気軽に読める
日常のできごとや気持ちは全部ネタになるし、ふつうの話し言葉を自由につかうから、読むほうもかしこまらずに楽しめる。
ちょっとした息抜きに、SNSのつぶやきを読む感覚で、いろんな人の短歌を読めるのも魅力だよ。
ゲームで楽しめる現代短歌
たとえば「先輩と」といった5音のカードと、「線香花火」といった7音が書かれたカードを5枚組み合わせて5・7・5・7・7の短歌をつくり、一番いい短歌を作った人が勝者になるゲーム。
カードにかかれているのは5音の言葉、7音の言葉のみ。
持ち手のカードの組み合わせと並べ方しだいで、ユーモアのある短歌になったり、キュンとする短歌に変わったり、ときには意味不明の短歌になっちゃうことも。
実は作った和歌の優劣を争うゲームは「歌合(うたあわせ)」と呼ばれ、平安時代からあった歴史のある遊び。
平安時代の貴族になったつもりで短歌ゲームを楽しむのもみやびな気分でいいかもね。
短歌の楽しみかたは?
短歌のおもしろさってどんなところ?
ほかの人の短歌の楽しみかたも気になるよね。
題材への共感
部活や恋など、身近なテーマを歌った短歌は、中学生のキミも自然と共感しやすいかも。
もしキミがいつも感じていたことを、誰かが短歌で表現していたら、キミは共感してその作品を好きになるかも。
春夏秋冬 季節の短歌
だけど季節のイベントやアイテムの出てくる短歌は意外とあるんだよねえ。
たとえば冬の短歌なら「クリスマス」「冬休み」「お正月」「マフラー」「雪だるま」「冬眠中」「こたつ」など。
春なら「たんぽぽ」「さくら」「春一番」「お花見」「五月病」「春の遠足」など。
そういう短歌を読んで、「春っていいなあ~」「夏はやっぱりお祭だ」「秋は人恋しい」「冬のこたつは人間をダメにするよ~」などと思うのも、短歌の楽しみのひとつと言えるよ!
言葉の音を楽しむ
それは短歌の言葉を音としてとらえて、音の響きやリズムを楽しむこと。
短歌の作り手は、同じ意味を伝えるにも音の響きやリズムのよい言葉を選んでいる。
だから短歌は音読して音としても味わおう。
どんなときリズムや語感をあじわいやすい、のか、例をあげていこう。
同じ言葉や同じ母音の言葉のくりかえし
同じ言葉や同じ母音の言葉がくりかえされると、そこにリズムやノリがうまれてくる。
声に出して読んで、そのノリを楽しんでみよう。
ラップ音楽では「韻(いん)を踏む」という技がたくさん使われているけど、短歌にも 韻を踏んで言葉のリズム感をよくしているものがあるよ。
オノマトペをあじわう!
「ゴロゴロ」「パラパラ」「さらさら」「ばくばく」「ふっくら」「どっきり」などの音や動作の様子を表す言葉をまとめて「オノマトペ」と呼ぶ。
短歌のなかのオノマトペは、場面をイキイキとわかりやすくするだけでなく、音の印象を楽しむことができるよ。
現代短歌を自分の言葉でつくってみよう!
気軽に自分の気持ちを5・7・5・7・7のリズムにのせてつぶやくようなつもりで挑戦しよう。
作りかたやそのコツを紹介するよ。
なにげない会話、何気ないできごとから言葉を探してみる
友達や恋人や家族が何気なくいった言葉で自分が感じたこと。
やっちまった失敗、反省、ときめいたこと、あわてたことなど。
共感されやすいのは、「そういうのある~」ってほかの人も思っていそうな場面の本音。
とはいえ、自分の感じたことをいきなり5・7・5・7・7にするのはハードルが高いよね。
最初は、「どんな会話を聞いて自分は何を感じたのか」「どんなことから何を感じたのか」を、まずメモに書き出してみよう。
たとえば......
テスト前に、「ぜんぜん勉強してないよ」ってみんな言うけど、マジでNO勉なのはきっと自分だけだ。
結局オレが一番の正直者だなあ~、と思った。
こんな感じ。
5音・7音に言葉をあてはめてみる
たとえばこんな感じ。
5音=「みんな言う」「してないよ」「自分だけ」「オレだけだ」「一番の」
7音=「テスト勉強」「してないよって」「みんな言うけど」「マジでNO勉」「オレが一番」「正直者だ」
5・7・5・7・7の順番に組み合わせてみる
すると...たとえばこんな歌ができあがる。
(※)5音は2つ。7音は3つしか使えないから、なかには使わない言葉も出てくるよ。
テスト前 してないよって みんな言う マジでNO勉 オレだけだ
みんな言う テスト勉強 してないよ オレが一番 正直者だ
1番目の短歌は、とりあえず出来上がったが平凡な感じだ。
2番目の短歌はオレが一番正直者の意味がわかりづらいかもしれない。
さらに音読すると最後の「正直者だ」のリズムも悪いかも。
そこで「してないよ」を2回くり返してリズム感を出したバージョンがこちら↓
みんな言う テスト勉強 してないよ オレが一番 してないよ
リズム感が出ると、同じことを伝えていても印象が変わるよね。
このように短歌を作るときは、自分がしっくりとくるまで、あーでもない、こーでもないと、言葉を入れ替え、音の数や音のリズムをとことん整えることが大切。
できそうかな~?
とりあえず作ってみることがかんじんだ!
カッコいい短歌や名作をつくろうと、最初から力まなくて全然いい。
自分の言葉で素直な気持ちをつぶやいて、自分らしい短歌を作ってみよう!
うまく5音、7音の言葉が出てこないときは?
5音にしたくても6音になったり、7音にしたいのに8音、9音になったり。
そのせいで使いたい単語やいい回しが使えない...なんてね。
そういうときは同じ意味の別の言葉で言い換えられないか、探してみよう。
でももっと早く5音、7音の言葉が思い浮かびやすくなる方法は、ほかの人の歌や歌人の短歌集などたくさん読むこと。
たくさん読むと自然に、キミの頭の中が5・7・5・7・7のリズムになってしまう。
するとなぜだかふつうの会話でも7・5調で話したくなってくるから試してみて。
字余りをどうする?
上級者になるとわざと「字余り」にして印象づける人もいるほど。
でも最初から「字余り」の歌ばかり作っていると、せっかくノリのいい5・7・5・7・7のリズムが身につかないし、リズムが心地よくない歌はよみづらい。
慣れないうちは字余りなしで作るほうがいいかもね。
まとめ
現代短歌は、ふつうの話し言葉で書かれた5・7・5・7・7のリズムをもつ詩。
そして今や自分のなにげない気持ちを伝える、おもしろいコミュニケーションツールでもある。
現代短歌はふだん使っている言葉で書かれているから、すぐ意味がわかるし、共感もされやすい。
キミも自分の伝えたいことを気軽に短歌にして表現してみよう!
5・7・5・7・7のリズムにのせれば、何気ないつぶやきもなぜかおもしろくなるから不思議!
そしてこの先キミが現代短歌が上達したら...全日本学生・ジュニア短歌大会などにも挑戦したくなるかも。
キミのみずみずしい感性で、短歌の世界に新しい風を吹きこもう!
あわせて読みたい
コンパクトにまとめられた言葉で思いを伝えることにおもしろさを感じるキミは、コラムニストという仕事に興味が持てるかも?
コラムニスト
メディアにコラムを寄稿する仕事
一般的には、経済、政治、医療、サイエンス、恋愛...など何らかの専門分野、得意ジャンル、またはユニークな視点をもっています。
コラムとは、日本ではもともと新聞や雑誌などに小さく囲まれた短い論評のことをいいました。
しかし最近のネットのニュースサイトなどに掲載されるコラムは、とくに「囲み記事」という体裁はとっておらず、その人独自の視点で書かれた短い評論記事全般を指します。
独自の意見や視点が大切
コラムは、ある事実をもとに、著者の個性のある主張、分析を書くことが特徴です。
短い文章の中で、読者の心をつかむエッジの利いた独自の意見・主張を伝えなくてはなりません。
自分の得意ジャンルについて分析や主張を書いた趣味のブログに、フォロワーがたくさんついている人など向いているといえるでしょう。
和のテイストに心ひかれるというキミは、和裁士という仕事について調べてみてはどうかな?
和裁士
日本の伝統衣装である和服を仕立てる仕事
和裁士とはそんな着物の仕立てやリメイクを仕事にする職業です。
反物(たんもの)を1枚の和服に仕立てたり、サイズを調整したり、修復したり、リメイクなどが主な仕事です。
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とはいえ、着物の需要は昔に比べて多いわけではないので、和裁士の給与水準や年収は、一般的には低めと言われています。
最近のブームや話題になっていることに敏感なキミは、ジャーナリストという仕事について知ってみよう。
ジャーナリスト
独自の見解で情報を提供する専門家
日本では記者とジャーナリストを同じ職業として語られるケースもありますが、本来、記者は主観や意見を入れずに現状をありのままに報道する職業である一方、ジャーナリストはそれに加えて、自分の専門性を活かした独自の視点の解説や批評を加えます。
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