『爪の正しい切り方 』
目次
キミは、自分の爪(つめ)は自分で切っているかな? 気づいたら、いつの間にか自分で切るようになった爪。
でも、正しい切り方をきちんと教えてもらったという人は案外少ないかもしれない。
たかが爪、されど爪。小さいけれどその存在をあなどるなかれ......!
爪の周りの名前
ふだんは「爪」とまとめられるけれど、細かく名前がついているんだ。まずは部分ごとの名前を覚えよう!
黄線(おうせん)
爪切りで切るのはこの部分。爪が爪先からはがれないように、固定するのが役割だよ。
爪甲(そうこう)
指先全体を保護しているのがここ。ちなみに、爪は「ケラチン」というたんぱく質でできているよ。
爪半月(そうはんげつ)
爪の根元にある、三日月のような白い部分のこと。
新しく生まれた爪甲で、水分がたくさん含(ふく)まれているから白く見えるんだ。
ちなみに、爪半月があるかないかは、人によっても、指によっても違(ちが)うんだ。小さい、ないからと言って心配はいらない 。
爪上皮(そうじょうひ)
「甘皮(あまかわ)」と呼ばれる部分。爪の根元と皮膚(ひふ)の境目にあって、細菌(さいきん)などが指のなかに入るのを防いでいるんだ。
爪上皮角質(そうじょうひかくしつ)
甘皮から出てきたいらない角質のことで、爪甲の根元にくっついているよ。
爪の理想の形は?
適当に切っていると、気づいたら切りすぎて指先に違和感(いわかん)があったり、反対にあまり切らないとあっというまに伸(の)びてきたり......どんな形に、どれくらい切るのがいいのかな?
角を少し丸めた形が爪の理想形
手の爪も足の爪も、ベストな形は「スクエアオフ」という形。
その名のとおり「スクエア=四角」の角を「オフ=削(けず)る」した、角の丸い四角形だ。この形が爪に負担がかかりにくいんだ。
深爪は避(さ)ける
ついついやりがちなのが、短く切りすぎてしまう「深爪」。
短いだけなら問題はないけれど、深爪になってしまった指の爪は、伸びる途中(とちゅう)で皮膚に食いこんでいくことがある。これがとても痛い......!
とくに足の爪が食い込むと、痛くて歩けないくらいになることもあるぞ。
目安は、指先を横から見たときに、指と爪が同じくらいになるくらいの高さだよ。
バイアス切りは避ける
深爪から爪が食い込む状態になりやすい切り方が「バイアス切り」だ。
爪の両端(りょうたん)をななめに切る「バイアス切り」をすると巻き爪になりやすいから、この切り方は避けようね。
爪はどのくらいで切るの?
爪はどれくらいのペースで伸びているのか知っている?
手の爪は1日に約0.1㎜、足の爪はその半分のスピードくらいだと言われているよ。
手の爪
1日に約0.1㎜伸びるということは、1カ月で約3㎜伸びる。
目安としては1週間に1回くらいチェックして、気になるようになったら切るくらいがいい。
足の爪
足の爪は、手の爪のおよそ半分のスピードだから2週間に1回くらいが目安だよ。
おふろ上がりに切る
手も足も、お風呂上りで爪が水分を吸った、やわらかいタイミングで切るのがオススメ。
ついついタイミングをのがしてしまう......というキミは、切る前にぬるま湯につけることで、爪がやわらかくなるから切りやすいよ!
爪の正しい切り方は
さあ、いよいよ切り方の紹介だよ!
きれいな爪をキープしたい人、スポーツなどで爪をいためたりけがをしたりするのを避けたい人は、ぜひ覚えておこう。
3回に分けて切ろう
大きい爪切りでバシバシ切ると、爪に負担がかかって割れたり、2枚爪や巻き爪になってしまったりすることも。
ポイントは3回に分けて、細かく切っていくこと!
最初に中央部分をカットしよう。続いて、左右の角を落とすように爪切りを動かして切るのを2回ほど。トータル3回のカットで整えるイメージだよ。
左右対称(たいしょう)になるように切ろう
爪は左右対称な形を目指して切るのがオススメ。3回に分けて切るときは右・左・右、と左右交互(こうご)に切ることで、対称になりやすいよ。
やすりがけで切り口を滑らかに
最後に、やすりをかけて切り口をなめらかにしよう。
爪切りで切ったあとは、一見なめらかなんだけど、じつはギザギザの状態なんだ。
そのままだと洋服などに引っかかったり割れたり、2枚爪になったりすることもあるから、やすりは必ずかけてほしい!
まとめ
指先がきれいだと、勉強するときもテンションがアップ!それに、案外見られている場所だったりもするよ。
「爪を切りなさい!」と言われる前に、こまめに自分でお手入れできるようになっておこう!