『水分補給のタイミング いつどれだけ飲めばいい?』

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2023.08.11
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暑い夏、意識して水分をちゃんととっているかな?
夏は熱中症防止に水分をこまめにとろうってよく言われるよね。
実はこの水分の補給、暑い夏やスポーツの前後だけに限らず、いつも意識しておくべきこと。
そしてちょうどいいタイミングや量の水分をとれば、熱中症対策だけでなく健康や美容にもいいらしい。
この特集で水分補給のヒミツを知って健康なカラダと美しさをゲットしよう!

健康のために水を飲むことは大切!

年齢や体重、筋肉の量によって個人差があるけれど、人のカラダの水分量は子どもで約70%、おとなで約60%とされているよ。
けっこう多いと思わない?
体内の水分っていったいどんな働きをしているんだろう。
飲料水などでとった水分は、まず腸から吸収されて、「血液」などの体液となってカラダ中をめぐっているよ。
そしてこのめぐりこそが健康を守るうえでとても大切な働きをしている。
たとえば、栄養素や酸素を血液中に溶かして運ぶこと。
そしていらなくなった体内のゴミや毒素=老廃物(ろうはいぶつ)を腎臓(じんぞう)に運んで、尿(にょう)としてカラダの外に出すこと。
さらに皮膚(ひふ)から汗を出して体温調節をすることなどだよ。

美容や健康にいい水の飲みかたがある!

こんなに大事な働きをする水分だから、水分の摂取(せっしゅ)が健康にいいのはまちがいない。
でも、どんな飲みかたでも健康にいいわけではないんだよね。
たとえば水分を一度に大量にガブガブ飲んでも、カラダに吸収されなくて、多くが尿になって外に出ていってしまうし、胃にも負担になってしまう。
逆に1日にちょっぴりしか飲まないと、水分不足になってしまうよ。
健康にいい水分のとりかたは、個人差はあるけれどだいたいの目安として、1回にコップ1杯程度を1日8回~9回ぐらいに分けて飲むこと。
こうすると、飲んだ水分がむだなく腸に吸収されて、カラダの中からうるおって健康になれるし、美容にもいいんだ。

ニキビなど肌トラブルにも効果的

ちなみにこの飲みかたで水を飲むと、ニキビなどの肌トラブルにも期待ができるよ。
体内にいらないゴミや毒素をためこむと、便秘などになってニキビなど肌トラブルの原因になりやすい。
水分をとってカラダのめぐりがよくなると、体内のいらないゴミや毒素がスムーズに出ていきやすくなるんだ。
また、水分をとってカラダの内側からうるおいを保った肌は、皮脂の量が安定するのでバリア機能がアップ。
そうなると、ニキビができにくくなるケースも多いんだって。
お肌のトラブル解消のためにも水分をじょうずにとる習慣をコツコツ続けてみよう。

1日に必要な水分量は?

「1日にコップ1杯の水を8~9回」飲むことが美容と健康にいい飲みかただって説明したけど、これを量にして考えてみると、1~2リットル以上になりそうだよね。
それだけ見ると、「そんなに?」と思ってしまうかもしれない。
でも水分は、飲むだけでなく食事からもとることができる。
食事からとる水分が1日に1リットルくらいと想定すると、水分を飲んでとる場合の1日に必要な水分量は、大人も子どももだいたい1.2〜1.5リットルくらいを目安にすればいいと言われているよ。
あくまでも目安なので、とくに運動量の多い日や暑い夏は、ふだんより汗で水分を失うので多めにとるようにしよう。

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水分補給 4つのタイミング

さて、ここからは水分補給のタイミングについて解説!
水分をこまめに補給することが健康や美容のために大切なのはわかったけれど、「こまめに」ってどんなタイミングがいいんだろう?
効果的な水分補給の4つのタイミングを紹介するよ。

朝起きたとき

まずは朝起きたとき。
ここでコップ一杯の水を飲もう。
朝起きたときに水分をとると、寝ている間に失った水分をタイミングよく補うことができ、めぐりがよくなって血液をさらさらにしてくれるので、朝からリフレッシュできて、疲れにくくなる効果が期待できるよ。
また体内の余分なものを排出する「デトックス効果」があるよ。

食事の前(30分前)

食事の30分前までにコップ一杯ほどの水を飲むのもちょうどよいタイミング!
食事の直前に水を飲むと、消化液がうすくなって食べ物が消化・吸収されづらくなってしまうので、食事の30分前までに水を飲もう。
食事の30分前までに水を飲むと胃に満足感が与えられるため、食べ過ぎをおさえる効果もあるよ。
「最近ちょっと食べ過ぎちゃうんだよね~」って気になっている人にはとくにおすすめのタイミングだよ。

入浴の前後

入浴の前後も水分補給にぴったりのタイミング。
入浴中に汗をかくことはとても良いことだけど、カラダから水分が出ていくと脱水症状を起こしてしまう危険もある。
それを防ぐためにも、入浴前に水を飲むのはオススメ。
同じように入浴後も汗で水分が失われているので水分補給にいいタイミング。
とくに入浴中に汗をたくさんかいたときは忘れずにとろう。

就寝前

寝る前に水を飲んでおくのもよいタイミング。
人間は寝ているあいだにも汗をかいているので寝る前にコップ一杯の水を補っておこう。
寝ているあいだの熱中症、脱水状態を防ぐだけでなく、ぐっすりと眠るためにも、寝る前の水分補給は役立っているって知ってたかな?
人間はカラダの深部の体温が下がると眠くなるようにできている。
寝ているあいだに汗をかくと、熱を逃がしてカラダの深部の体温が下がるため、ぐっすり眠るのを助けてくれるんだって。
ということは、寝ているあいだに体内の水分が足りなくなると、汗をかいて深部の体温を下げることができないので、睡眠の質が下がってしまうってこと。
ぐっすりと眠りたかったら、寝る前に水を飲むことは大事な習慣なんだ。
「朝起きたとき」「食事の30分前」「入浴の前後」「就寝前」、この4つのタイミングを、基本のタイミングとして習慣にしよう。
そして、ほかにも水分補給をすべき重要なタイミングがあるよ。

のどが渇(かわ)いたと感じたとき

のどが渇いたと感じたときは、なるべく早く水を飲もう。
本来は「渇いた」と感じる前に飲むのが理想だけれど、渇いたと感じるときはすでにカラダから水分不足のサインが出ているとき。
ただちに水を飲むべきタイミングだよ。

汗をかいたとき

暑い夏の日など汗をかいたときはカラダの水分が不足するとき。
これも水分補給のタイミングだ。

運動中

運動中は汗をかくよね。運動前や運動中、運動後にこまめに水分を補給しておこう。

水分補給に適した飲み物は?

ところでキミは水分補給にどんな飲み物を飲んでいるかな?
水分補給に適した飲み物と、そうでない飲み物もあるので、ここで大事な知識を知っておこう。

冷たすぎる水より常温の水

暑いときはひんやりとした冷たい水がとてもおいしく感じられるよね。
でも冷たすぎる水は思いのほか胃に負担がかかってしまうんだ。
だから冷たい水を大量に飲むと、おなかをこわしたりカラダがだるくなったりすることもあるよね。
水を飲むときは体温に近い「常温の水」が適しているんだ。
コンビニやドラッグストアなどで、常温のペットボトルのお水を売っていることがあるよね。
水は常温で保管できることもあるけれど、健康や美容のことを考えて、あえて常温の水を求める人がいることも理由のひとつなんだ。

水は水道水でもいい?

水分補給のために手軽に利用できるものといえば、水。
なかでも水道水はいちばん手軽かもしれない。
日本の水道水は、水質基準がきびしく管理されているので、味も良くて、水分補給にも適している。
ただ、水道水は消毒のために使われる塩素独特のにおいが気になる場合もあるので、浄水器や整水器を利用しているおうちもあるよ。

スポーツドリンクは?

スポーツドリンクは運動などで汗をかいてカラダから失われた水分やミネラル、ビタミンを、効率良く補給できる清涼飲料水。
運動後の疲労回復に効果的なクエン酸や糖分も含んでいるよ。
とくに炎天下での長時間の運動などで大量に汗をかいたときは、まめに水分を補給しないと、塩分などのミネラル、ビタミンも失われていく。
できるだけ早く不足した水分、ミネラル、ビタミンを補給しないと熱中症にかかりやすくなるよ。
大量に汗をかいて塩分不足になった状態で水だけ飲んでも、カラダは体液中の塩分濃度が下がりすぎないように尿として水を排出してしまうので、うまく水分補給ができない。
だからたくさん汗をかく運動後の水分補給には、水分だけでなく塩分もいっしょにとれるスポーツ飲料を飲むと効率的だよ。
ただしスポーツ飲料には糖分が多く入っているので、スポーツのとき以外にも、麦茶や水がわりにガブガブ飲むと、糖分やカロリーの取り過ぎになるので注意しよう。

お茶・コーヒー・紅茶で水分補給してもいい?

「カフェイン」いりのお茶、コーヒー、紅茶は、気分転換や眠気覚ましには効果的だけど、水分補給にはあまりよくないんだ。
というのも「カフェイン」には利尿作用があるので、補給したはずの水分を尿として体外へ出してしまうから。
ただし麦茶やそば茶、番茶などのお茶、ハーブティ、デカフェなど、「カフェインなし」のお茶、コーヒー・紅茶なら、水分補給のための飲み物としても活用できるよ!

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正しい水の飲みかたとは?

さて水分補給の効果や、効果的な水分量、飲むタイミングがわかったところで、最後にさらにくわしいネタとして、正しい水の飲みかたのコツを紹介しよう。

ゆっくり飲む

水はがぶがぶ急いで飲むより、ゆっくり味わって飲むほうが内臓に負担がないので吸収されやすいよ。
どんなものでも「一気飲み」はカラダに負担がかかる。
とくにミネラルを多く含んだ硬水(こうすい)※は、味わうように一口ずつゆっくりと飲むことで吸収されやすくなるよ。
※一般的にミネラルウォーターは「軟水(なんすい)」と「硬水(こうすい)」に分かれる。 軟水は口当たりがやわらかい感じで国産の水に多く、硬水はやわらかさがなくどこかキリッとした口当たりで、ヨーロッパなどの海外産が多い傾向だよ。飲みやすいほうをゆっくり飲もう。

のどの渇きは感じる前に飲む

のどが渇いたら飲めばOKと思いがちだけど、のどが渇いたなあと思ったときにはすでに脱水症状がはじまっているサインかも。
のどが渇いたら飲むのはもちろん、渇きを感じる前に水を飲むのが本当は正しいんだ。

水分補給は水でOK

日本には、いろいろな飲料水があるよね。
激しい運動や真夏の熱中症対策など汗を大量にかいたときには、スポーツ飲料が適しているけれど、基本的に日常の水分補給は「水」で十分。
ミネラルウォーターでも水道水でもいいので、あまりむずかしく考えず水を飲もう。

まとめ

人のカラダの60~70%をしめる水分は、体内で重要な役割を果たしている。
これから水分補給を味方につけて、熱中症防止だけでなく、健康なカラダの維持(いじ)や美容に役立てよう!

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市販されているいろいろな飲み物に興味あり、という人は、飲料メーカーの仕事について調べてみては?

飲料メーカー

飲料を開発・生産、消費者に届ける仕事

飲料メーカーとは、さまざまな飲料を開発・生産して消費者に届ける会社です。
飲料メーカーの扱う商品は、その会社によって多少違いますが、炭酸飲料、コーヒー、紅茶、日本茶、ジュース、ミネラルウォーター、トクホ飲料、野菜系飲料、乳製品、アルコール飲料、栄養ドリンク、エナジー系ドリンク...などさまざまです。最近は健康志向の広がりで、野菜系飲料やトクホ飲料の売り上げが好調といわれています。
飲料メーカー社員の仕事内容は幅広く、ひとつの商品が消費者の元へ届くまでには、さまざまな工程があり、仕事があります。

ひとつの商品を開発するまでに多くの仕事がある

年々変化していく消費者のニーズにこたえるためには、まずは発売中の商品の評価アンケートや、そのほかの消費者のニーズを分析するためのリサーチが必要です。
こうしたリサーチで得られたデータから、既存の商品のどこが評価され、どこが改善点であるのか、またどんな年代層にはどんな飲料が求められる傾向があるのかなどを分析して、すでにある自社商品の変更案や、新商品を企画することが商品企画・マーケティング部門の仕事です。
開発部門では、新しい商品を生み出すために役立つ基礎研究や技術開発をしている人たちもいます。
実際に開発した飲料を生産するために、お茶であれば茶葉、野菜ジュースなら野菜など、原料を調達するために、原料の生産者から買い付けをして、価格交渉を行うなどの仕事もあります。
そのほか、生産・製造・品質管理、販売促進や、商品を実際に商店やスーパー・コンビニにおいてもらうための営業など、多くの工程・仕事がかかわってはじめて、みんなのもとに商品が届くのです。

水分の人体への影響や関係性を詳しく考えてみたいと思うキミは、研究員という仕事について調べてみてはどうかな?

研究員

専門的に学んできた知識や技術を生かす仕事

研究員は、さまざまな専門分野について学んだ知識・技術をもとに、それぞれの分野での発展に貢献します。
企業内研究員は、民間企業の研究部門に勤めて、企業に関連した産業の発展のための研究を行う仕事です。
食品や生活用品、医薬品、工業製品などの商品や、石油、電気、原子力などのエネルギー、コンピューターなどのシステム開発、製造ラインの技術革新など、さまざまな分野に研究員の仕事があります。
研究によってこれまで知られていなかったことが解明したり、機械や道具が便利で高性能になったり、新商品開発につながったりします。

所属する企業や専門分野によってさまざまな仕事がある

仕事内容や働き方は、勤めている企業や専門分野によってさまざまです。
技術革新や未知の分野の研究などでは、結果がすぐには出ず、何年もかかったり失敗が続いたりすることもあります。
商品開発やサービスの向上に関わる仕事では、消費者や社内のニーズにすばやく対応することが求められます。
休日に学会に出席したり、実験や分せきが深夜におよんだりすることもあるでしょう。
いずれにしても、専門に学んだ知識や技術を仕事に生かし、会社や世の中に役立てられるというやりがいがある仕事といえます。

水分補給と健康維持の関係に興味があるという人は、医師という仕事について考えてみたらどうかな?


どんな仕事かな?と思ったら 「おしごと事典」 を見てみてね!
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2023.08.11

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