専門分野の研究をして新しい発見などをめざします。
企業内研究員は、民間企業の研究部門に勤めて、企業に関連した産業の発展のための研究を行う仕事です。
食品や生活用品、医薬品、工業製品などの商品や、石油、電気、原子力などのエネルギー、コンピューターなどのシステム開発、製造ラインの技術革新など、さまざまな分野に研究員の仕事があります。
研究によってこれまで知られていなかったことが解明したり、機械や道具が便利で高性能になったり、新商品が生まれたりすることに貢献します。
専門的に学んできた知識や技術を生かした仕事ができます。
仕事内容や働き方は、勤めている企業や専門分野によってさまざまです。
技術革新や未知の分野の研究などでは、結果がすぐには出ず、何年もかかったり失敗が続いたりすることもあります。
商品開発やサービスの向上に関わる仕事では、消費者や社内のニーズにすばやく対応することが求められます。
休日に学会に出席したり、実験や分せきが深夜におよんだりすることもあるでしょう。
いずれにしても、専門に学んだ知識や技術を仕事に生かし、会社や世の中に役立てられるというやりがいがある仕事といえます。
研究内容は理系分野がほとんどであるため、理系の学問が得意であることは外せません。
研究心があり、実験や調査に熱中できるような人が向いているでしょう。
個人のひらめきや専門知識も大切ですが、研究も開発もチームで行うことが多いため、周囲をまきこむ力や協調性などが大切です。
社内のほかの部門の人や取引先、ほかの研究者などに対してわかりやすい説明ができる論理性やプレゼンテーション能力もあるとよいでしょう。
自分の知識や技術を世の中に役立てたいという熱い気持ちや責任感があれば、さまざまな困難も乗りこえられるでしょう。
大学に進学し、高度な専門知識を身につける必要があります。
企業内研究員には高度な専門知識や研究実績が求められるため、大学卒業あるいは大学院修了以上の学歴が条件となることが多いでしょう。
物理学、工学、化学、生物学、医学などの進路を決めて大学に進学し、専門知識や技術を学び、論文を書くなどします。
*高校は普通科で問題ありません。ほかにも理系の専門教育を受けられる総合学科などに進学する方法もあるでしょう。