『タメ口の例 先輩にどこまで許される?』
目次
「タメ口でいいよ!」先輩はそう言ってくれるけど、いざ使ったら「生意気!」と思われるんじゃないか、イラっとされたらいやだな...なんて思うとタメ口を使えない。
でも、出会った次の日には先輩にタメ口を使っている人もいるんだよね。先輩に対するタメ口ってどこまで許されるんだろう?
タメ口とは
そもそも「タメ口」ってなんだろう? くだけたラフな口調のこと?タメ口とは親しい人どうしの話しかた。
相手を対等としてあつかった話しかたをすること、またはその「話しかた」をいうよ。
ちなみに、タメ口を使うときに使われる言葉は「タメ語」で、「タメ語」の反対の意味を表す言葉は「敬語」や「けんそん語」になる。
タメ口の効用
先輩が「タメ口でいいよ!」というときは、どういう効果を期待しているんだろう?
それは、先輩後輩という関係をとっぱらった、もっと近い距離感の関係になりたいということだ。
敬語やていねい語を使っての会話はどうしても距離を感じさせるから、友人としてキミと接していきたいという気持ちなんだと思うよ。
タメ口を言いやすいキャラを作る
「いいよ!」と言われてもすぐにはため口はいいにくいよね。どんなふうにすると自然にため口を言える関係になれるかな。
先輩のいいところを知ろう
「タメ口でいいよ」なんて言ってくれる先輩はそれだけでもすごいのに、ほかにもきっとステキなところがたくさんあるに違いない。
先輩のことを知れば知るほど敬語を使わなくても、自然と先輩と良い関係を保てるようになるよ。
まず丁寧な言葉づかいから始めてみよう
「タメ語」の反対は「敬語」。敬語は使わなくても急にザックバランなタメ語を言うのも考えもの。
そこで少しだけていねいな言葉づかいをしてみよう。キミが先輩に好感を持っていたら自然にできるはずだし、先輩もキミが一歩近づいてくれたことを喜んでくれるに違いない。
おばかキャラ
「あいつ、おもしろいよね」と愛情を持って見られている、いわゆるいじられキャラ。タメ口で話しかけられてイラっとするのは、使われた側が「え、なんかバカにされた?」と感じたとき。だから、最初から「アイツはそんなこと考えていない」と認識されるキャラであれば、突然のタメ口もうまく流してくれるんじゃないかな。
かわいがられ系後輩
タメ口が許されるキャラとして次に考えられるのは、だれからも可愛がられるタイプ。こういうキャラって、やるべきことはきちんとやっていて、その上でちょっと天然なところがあったり、相手と距離の近い態度を取ったりする。表裏の無いキャラだとわかっているから、「実はバカにされているのかも!?」という不安を感じさせないんだね。
タメ口を使ってはいけない人たち
どんなに「タメ口許されキャラ」であっても、タメ口を使ってはいけない人がいることも覚えておこう。
ちなみに、タメ口が許されるキャラたちは、相手を見たら瞬時(しゅんじ)に判断して使い分けていることが多い。
初対面の人
住んでいる地域でも学校でも初対面の人っていっぱいいるよね。そういう人たちには、まず敬意をもって接するようにしよう。
先生
学校でいちばん見きわめが必要なのが先生。
いつも生徒と盛り上がっている先生なら多少のなれなれしさもOKかもしれないけど、服装や言葉づかい、ルールに厳しい先生には使わないほうが無難だ。「どこまでくだけてだいじょうぶかな...?」なんて、無謀(むぼう)なチャレンジはしないように!
厳しい先輩
先輩に「ため口でいいよ」と言われたとしても、ほかのどの先輩にもため口でいいわけではないよね。部活の先輩には基本的には使わないほうがいい。
「アイツは生意気だ」とイラっとさせてしまったら、仲が良かった先輩にも伝わって、先輩みんなとの関係性にまで影響してしまうなんていう悲劇も起こりえる!
自分が後輩からタメ口使われたら?
もしも、キミが後輩からタメ口を使われたらどう思うかな? 後輩が自分と仲良くなりたいんだなと感じたら、笑顔で返そう! でも、「オイ!」と思わせる態度だったら、折をみて導いてあげるのが先輩の役目だ。
その後輩のことを知ろう
後輩が自分と仲良くしたそうなら、後輩を受け入れて、理解するようにしよう。
そうすれば、後輩がどんな気持ちで声かけてきたかがわかり、いい関係がつくれるよ。
TPOをわきまえるように言う
もしも、キミはそれほどタメ口が気にならないとしても、「TPOをわきまえてタメ口を使ったほうがいい」ということを教えてあげよう。どんなシーンでもタメ口を使っていいわけではないこと、ふだんタメ口で話している先輩がいるとしても、たとえば試合中やみんなの前ではていねいに話した方がいいよ、ってね。
まとめ
言葉づかいひとつで、先輩との心の距離や関係が変わるっておもしろいよね。タメ口を使うのは、先輩の様子を注意深くうかがいながら、そのOKラインをさぐるという高度なテクニック。相手の気持ちを想像しながら、くれぐれも関係を損なわないように、ちょっと挑戦してみるのも人間関係を築く練習になる。いろいろ挑戦してみてね!