国民の安全を守り、安心して暮(く)らせる社会にする仕事です。
警察官は、交番に勤務して地域の安全を守る係や、交通安全指導や交通違反者を取りしまる係、殺人や強盗などの事件を捜査(※1)する刑事の係、事件現場で手がかりとなる指もんなどを集める鑑識という係など、さまざまな担当があります。
はじめは交番勤務をして現場の仕事を覚えることが多く、経験を積んだり訓練を受けたりすると刑事や鑑識、機動隊などの専門的な仕事ができます。
※1 犯罪について調べ、犯人を確定させようとすること。
交番勤務では、夜中も働く当番の日があります。
交番では事件や事故にいつでも対応できるように、当番となった警察官は休憩をはさみながら24時間働きます。
日中はパトロールや交通取りしまり、道案内や落とし物の対応などをします。夜は引き続きパトロール、110番通報があれば現場に出て対応などをします。
24時間働いた次の日は休みになるなど勤務日や時間は不規則で、いそがしいときは休む時間のないときもあります。
警察官は公務員ですが、職務の危険性などを考えて給料は一般の公務員よりも高くなっています。
地域を守る仕事なので、正義感が強く、困っている人を助けたり親身になったりできる人が向いているでしょう。
先ぱい警察官の命令を受けて仕事をするため、集団行動ができ、協調性があることも大切です。
事件の現場ではねばり強く聞きこみをしたり、体を張って人と格闘したりすることもあるので、体力があって機びんに動けることも重要です。
都道府県の警察の採用試験を受けるのが一般的です。
警察は大きく警察庁(国の機関)と都道府県ごとの警察本部に分かれていて、それぞれ試験が異なります。
一般的にはまず都道府県の警察で働くことがほとんどで、都道府県ごとの警察官採用試験を受けることになります。
採用されると警察学校で専門知識や技能を身につける厳しい訓練を受け、現場に配属されます。
*高校は普通科で問題ないでしょう。