『スニーカー 紐の結び方をおしゃれにキメる!』
いつものスニーカーをおしゃれにキメたい!
そんなキミにおすすめなのが、スニーカーの靴紐(くつひも)の通しかたのアレンジ。
靴紐の通しかたには多くのパターンがあって、同じシューズでも通しかたで印象を変えておしゃれにできるよ。
それに靴紐の通しかたによって、フィット感が変わってくるのもおもしろい。
ここでは4つの定番の結びかたと、上級者向けおしゃれな結びかたを12通り紹介。
いいな!と思う結びかたがあったらぜひトライしてみて。
キミだけのおしゃれシューズが完成するよ。
目次
スニーカーのローカットとハイカット
スニーカーにはくるぶしまでの高さのローカットと、足首からすねまでの高さがあるハイカットの2種類がある。 ローカットは軽快なはきごこち。ハイカットは、足首まですっぽりと包み込む構造になっていて、フィット感が高いことが特徴。 ローカットよりも高い位置まで紐で締めることができるから、足と靴の一体感が高く、足元に安定感がでるんだ。
スニーカーの靴紐は右左のどちらを上にするべき?
スニーカーの紐を結ぶとき、右、左のどちらを上にするかで迷ったことない?
この問題はスニーカーの左右両方とも、「内側のシューホールから外側のシューホールへ向かう靴ひもが上」と覚えておこう。
ハイカットスニーカーの紐はどこまで通すの?
ハイカットのデザインのスニーカーは足首の上まで紐を通すホールがあるよね。
靴紐を一番上まで通すと、はきづらかったりすることも。
はきやすさを試しながら、一番上から二つの穴には紐を通さずにはく、というのもありだよ。
靴紐の種類を知っておこう
靴紐の種類を知っておこう。
靴紐には丸い形、平べったい形、太い、細いなどの形状の違いがある。
それから、滑りがいいもの、滑らないもの、柔らかいもの、硬いもの、耐久性のあるなしなど。また、紐の表面の加工方法にも違いがあるよ。
それぞれの形状や加工方法の特徴の違いを知っておくと、シーンや目的に合わせて靴紐を選べるようになるぞ。
丸紐と平紐
その名のとおり、「丸紐(まるひも)」は紐の断面が丸い形で細い、「平紐(ひらひも)」は紐の断面が平らで幅のある形をしているよ。
細い靴紐はドレッシーな印象、幅がある靴紐はカジュアルな印象を与える。
そのため革靴などのフォーマルな靴には丸紐が、スニーカーなどカジュアルな靴には平紐が使われるのが一般的だよ。
もしスニーカーでフォーマルな雰囲気(ふんいき)を出したいときは、丸紐を使っちゃう手もある。
丸紐と平紐の機能的な面の違いも説明するね。
平紐は面で靴をおさえ込むので、丸紐よりも固くしめつけることができる。
キュッときつめにしめつけたいときは、丸紐より平紐を使うほうがオススメだ。
表面の加工方法が違う ガス紐 ロウ引き 編み紐
靴紐表面の加工方法によっても種類が分けられる。
代表的な3タイプと言えば「ガス紐」「ロウ引き紐」「編み紐」だ。
「ガス紐」は紐の表面をガスの炎であぶった靴紐で、3つのなかではいちばん手に入りやすいやすい。
さらにガス紐は結びやすいのが長所。
欠点を言うとほかの2つに比べると耐久性が少々おとる点だ。
2つ目の「ロウ引き」は紐の表面がロウで覆(おお)われているのですべりがいい。
表面にツヤがあって長持ちするのが特徴だよ。
その反面、結び目がほどけやすいのと、ロウで固めているので「柔らかさ」に欠けるという面もある。
3つ目の「編み紐」は、複数の紐を編み込で作られているのが特徴。
見た目からカジュアルな雰囲気を出すことができる。
編み込んであるせいで、いい具合に伸びちぢみするため、足がむくんで大きくなってもキツさを感じさせないというメリットもある。
基本の結びかたを知っておこう
基本的な4つのシンプルな結びかたを紹介していこう!
ほかの上級編の結びかたの基本となる初級編の結びかただ。
この4つの基本を知っておけば、スニーカーだけでなく、どんな靴、どんなシーンでも対応できる。
なお、ここでは片側の靴だけでやりかたを解説するけど、反対側の靴は左右対称になると考えてね。
最初は、手順の写真と同じ向きにスニーカーを置いてやってみよう。
穴の下から通すか、上から通すかによく注意しながら手順をみるのがコツ。
シングル結び
シングル結びは革靴ととても相性がいい結びかただけど、スニーカーで結んでもOK。
シングル結びは上品で洗練されたイメージを演出できる基本の結びかただよ。
表面に出ている紐が並行なラインですっきりした見た目になる。
次に紹介する「パラレル結び」と見た目は似ているけれど、シングル結びのほうが内側の靴紐が目立たない。
比較的簡単に結べるけど「ゆるみやすい」ので注意してね。
1.一番下の段の穴に、紐の両はしを穴の上側から下側へ通してスタート。靴の片方の紐を長めの状態にしておくとでき上がりが整うよ。(ここでは向かって左側の紐を長くしている)
2.長いほうの紐を1つ斜め上の穴に下から通して、短いほうの紐は斜め一番上の穴に下から通す。 3.長いほうの紐を真横の穴に上から通し、1つ斜め上の穴へ下から通す。 4.3を上まで繰り返して蝶(ちょう)結びにして完成だよ。
パラレル結び
パラレル結びも革靴のスタンダードな靴紐の結びかた。
シングル結びと同じく、表側の紐が並行(パラレル)に並ぶので、シンプルですっきり洗練された印象になるよ。
シングル結びと比べて、左右の紐に等しく力がかかるためホールド感がバッチリ。
長時間歩いても疲れにくいのが特徴だ。
手順
1.紐の両はしをつま先側一番下の段の穴に上から通してスタート。
2.片方の紐を斜め1つ上の穴に下から通す。 もう片方の紐は斜め2つ上の穴に下から通す。
3.続けてそのまま紐を真横の穴に上から通して平行線を作る。
4.さらにそのまま斜め2段上の穴に下から通す。
5.もう片方の紐も真横の穴に上から通して平行線を作り、その斜め2段上の穴に下から通す。
6.続けてそのまま真横の反対側の穴に上から通して平行線を作り、斜め最上段の穴に下から通す。最後に蝶結びをして完成。
オーバーラップ結び
オーバーラップ結びは、まさにスニーカーの定番の結びかた。
相手から見たとき一番つま先に近い1段目以外は、紐がV字になっていてゆるみにくいのが特徴だよ。
紐の通しかたはとてもシンプルでやさしい。
「オーバー」とは、紐を穴の上から通す事、と覚えておくと忘れないかも。
手順
1.つま先最前列の穴に、紐の両はしをそれぞれ上から通してスタート。このとき、紐の左右の長さを均等にしておこう。
2.片方の紐を、反対側の1個上の穴に上から通す。
3.もう片方の紐も、反対側の1個上の穴に上から通す。
4.左右の紐の重なりの上下が全部同じになるよう注意しながら、これを上まで繰り返す。
5.最上段の穴だけ下側から紐を通し、これを結んで完成。
★ポイント
バッテンにクロスさせる通しかたでは、左右どちらの紐を上に重ねるか決めて統一すると、きれいに決まる。
アンダーラップ結び
アンダーラップ結びもスニーカーの定番の結びかた。
オーバーラップと同じく通しかたはシンプルで簡単だよ。
靴をはいた状態で自分から見ると、紐がV字になっているのが特徴(人から見ると逆V字)。
アンダーラップは、足への圧力が少なく少しゆるみやすい。
余裕のある自然なフィット感を味わいたいときにオススメだよ。
「アンダー」とは紐を下から通すこと、と覚えておくと忘れないかも。
手順
1.紐の両はしを一番下の段の穴に下から通してスタート。穴から出た左右の紐の長さが均等になるように調整しよう。
2.片方の紐を斜め1つ上の穴に下側から通す。
3.もう片方の紐も同様に斜め1つ上の穴に下から通す。2の紐をまた反対側の1つ上の穴に下から通す。
4.紐のねじれや左右の紐の上下に注意しながら上まで繰り返して完成。
おしゃれに見える上級編の結びかた
ここからはスニーカーをおしゃれに見せられる、上級編の結びかたを12個紹介するよ。
見た目は複雑そうでもやってみると意外と簡単な結びかたも多いよ。
「難易度高そう・・・」と思わずに挑戦してみてね。
結びかたによって、紐が太いか細いか、たての穴の数が奇数か偶数かなどによって、仕上がりに違いが出てくるよ。
なかにはたて6穴以上じゃないと、良さが出ない結びかたもあるので注意してね。
紐の色は、わかりやすいようにカラーにしているけど、白だけでもさりげなくておしゃれだよ。
ファスナー結び
ファスナー結びは閉じたファスナーのように見えるユニークな通しかた。
一見、複雑な結びかたに見えるけど、一度覚えれば簡単かも。
ボリュームの出る結びかたなので、細い紐を使ったほうがきれいに仕上がるよ。
手順
1.靴紐の両端を一番下の段の穴に、それぞれ下から通してスタート。このとき紐の左右の長さをそろえよう。
2.それぞれの紐を、最初に通した紐の(真ん中に横一文字の★の部分)の下に、つま先側からかかと側へとくぐらせる。
3.くぐらせた紐をバッテンにクロスさせて、それぞれ一段上の穴に下から通す。
4.穴から出た左右の紐を、今くぐったばかりの穴のすぐ内側の(写真★部分))に、つま先側からかかと側へ、下からくぐらせる。
5.ぐらせたらまたクロスさせて1つ上の段の穴に下から通す。
6.これをくり返す。 最後に一番上の穴から出てきた紐も同じ様に、つま先側からかかと側へ下からくぐらせて結んで完成。
チェッカーボード結び
チェッカーボード結びは、色違いの2本の紐をたてと横に編み込んだ結びかた。
見た目がチェック柄のようになるのが特徴だよ。
とてもインパクトがあるし、色の組み合わせを楽しめる。
どっちの紐から始めるかで、また違った印象になるよ。
通しかたは難しくないけど、2本の紐を使う分、少々手が込んでいるよ。
手順
2本の紐を用意しよう。
1.1本目の紐を一番下の段の片方の穴に上から通す。
2.穴に通した紐は、下側の紐が短くなるように長さを調整。下側の短い紐はいったん靴の中に隠しておく。
3.残った片方の長いかたの紐を反対側の一番下の段の穴に上から通す。(横に1本線ができた)
4.通した紐を同じ側の一段上の穴に下から通して、そのまま反対側の同じ段の穴に上から通す。(2本横に平行線ができた)
5.上から通した紐をさらに一段上の穴に下側から出して、そのまま同じ段の反対側の穴に上から通す。(3本目の平行線ができた)
6.これを一番上の段まで繰り返す。(★垂直に進むときは下から通す、真横にいったら上から通すと覚えよう。)
7.2本目の紐を最上段の右側の穴に(内側から外側へ)下から通す。このとき、上側になった紐の長さを、一本目の紐の長さに合わせて短くしよう。
8.続けて、一番上から1本目の紐に垂直になるように紐の上、下、上、下・・・と編み込んでいく。
9.つま先まできたら、折り返して今度は一番上に向かって同様に編み込んでいく。この作業を繰り返す。4周から6周できるよ。
10.最後に左側の一番上の穴に、2本目の紐と、先に隠しておいた1本目の紐を下から通す。左右2本の紐をまとめて蝶結びにして完成だよ。
ダブルクロス結び
ダブルクロス結びは、クロスが上下にダブル重なる結びかただ。
上下の奥行きの立体感が出てなかなかおもしろい。
この結びかたはたての穴が5つでもできるけど、6~7個以上あるほうがクロスの立体感がでておもしろさが引き立つよ。
ふつうのスニーカーでもカッコいいけど、ぜひハイカットシューズで試してみてね。
手順
1.紐の両端をそれぞれ一番下の段の穴に上から通してスタート。
2.次に紐をクロスさせて、下から3段目の穴に下から通す。(2段目の穴はここでは通り過ぎる)
3.紐をクロスさせて2段目の穴に戻って上から通す。
4.次にその紐をまたクロスさせたあと、4段目は抜かして5段目の穴に下から通す。
5.3と同様に紐を交差させて4段目に戻って、上から紐を通す。
6.これを繰り返し、最後に一番上の段の穴に紐を下から通して結んで完成。ただしたての穴の数が奇数の場合、一番上の段は、紐を穴の上から通すことになる点に注意。
ハッシュ結び
ハッシュタグでおなじみのハッシュ記号が並んでいるようなおしゃれな結びかただよ。
すべての穴に斜めに長く靴紐を通すハッシュ結びは、ホールド感はゆるめになりやすい。
きつくしめ上げてしまうと、ハッシュの形がくずれてしまうので注意してね。
やりかたはそれほど難しくない。
手順
1.靴紐の両端を一番下の段の穴にそれぞれ下から通して出す。
2.紐をクロスさせて、下から3段目の穴に上から通す。
3.次は紐をクロスさせないで、すぐ下の2段目の穴に戻って下から紐を通す。
4.紐をクロスさせて4段目の穴に上から通す。
5.紐をクロスさせて一番上の段の穴に下から通す。(ここでハッシュ記号の形が1個できた)
6.最後に蝶結び(ちょうむすび)をして完成。
全部の穴を使い切らず、余らせて終わってOK。
ラティス結び
ラティス結びは格子結びとも呼ばれ、靴紐を格子のように斜めにクロスさせていく結びかた。
この結びかたはたて6穴以上がオススメ。(5穴以下だと柄があんまり映えない)
紐の太さによって個性が出るよ。
太い紐を使うとすき間がなく編み込んであるように見えるし、細い紐を使うとすき間ができて格子模様がくっきり見えるのが特徴だよ。
手順
1.(右側のひも)一番下の両穴に紐を下から通す。出てきた靴紐の長さを左右均等にする。
2.右の一番下の段の穴から出ている紐を斜め上にクロスして、下から4段目の穴に上から通す。
3.続けてすぐ上の5段目の穴に下から通す。
4.クロスして「下から2段目の穴」に上から通す。
5.すぐ上の「下から3段目の穴」に下から通す。
6.クロスして「下から6段目の穴」に上から通す。(お好みで下から通してもOK)
7.(左側のひも) 左側の一番下の段から出ている紐をクロスして「下から4つ目」の穴に上から通す。そのとき必ず先に通した紐の「上→下→上」と互い違い(格子状)に重ねるように通す。
8.すぐ上の「下から5つ目」の穴に下から通す
9.クロスして「下から2段目」の穴に上から通す。このときも先に通した紐の「下→上→下」と互い違いに重なるように通す。
10.すぐ上の「下から3段目」の穴に下から通す。
11.クロスして「下から6段目」の穴に上から通す。(お好みで下からでもOK)このときも先に通した紐の「上→下→上」と互い違いに重なるように通す。
12.内側に出てきた紐どうしを蝶結びして完成!
星結び
星結びは、星の形が1つできてパッと目を引く結びかた。
ただしたての穴が6個以上あるシューズでないとできない。
明確に通す穴が決まっている結びかたなので、穴がたて7個以上あっても、6つの穴だけ使ってね。
難しそうに見えるけど、穴の下から紐を通すか上から通すかをまちがえなければ、わりと簡単にできるはず。
一つの穴に2回紐を通す部分が出てくるので、太すぎる紐だと穴に通らないことがあるので、注意。
手順
1.右側のつま先から6段目の穴と、そのすぐ下の5段目の穴に下から紐を通す。このとき6の段に通した紐は、最後に結ぶのに必要な分だけの長さにしてしばらくお休み。
2.5段目に通した紐を、同じ段の反対側の穴に上から通し、そのまま2つ真下の穴(3段目)に下から通す。
3.続けてその紐を同じ段の反対側の穴に上から通し、そのまま一番下の穴に下から通す。
4.3で通した紐を、左側の下から3段目の穴に上から通し、そのままつま先に一番近い穴に下から通す。
5.そのまま交差させて右側の下から3段目の穴に上から通し、そのまま2つ下の一番下の段の穴に下から通す。
6.5で通した紐を、上から2段目にできた横のラインに上からくぐらせる。
7.6でくぐらせた紐を左側の一番下の段の穴に上から通し、そのまま下から6段目の左の穴に紐を下から通す。 最後に一番上に出てきた紐を結んで完成だよ。
トレイントラック結び
トレイントラック結びは、まるで線路のように見える結びかただよ。
要領をつかむと単純なくりかえしなので、通しかたがやさしい。
ただしこの結びかたは、靴紐を同じ穴に2回通すところがあるので、太すぎる紐だと結べないので注意。
手順
1.靴紐の両はしを一番下の段の穴に下から通す。このとき紐の長さを左右でそろえよう。
2.右側に通した紐を、同じ側の一段上の穴に上から通し、そのまま同じ段の反対側の穴に下から通す。
3.次に一番下の段の左側に通した紐を、同じ段の一段上の段の穴に上から通し、そのまま同じ段の反対側の穴に下から通す。
4.2~3と同じやりかたで下から3段目より上の穴に紐を通していく。(一段上の穴に上から通し、そのまま同じ段の反対側の穴に下から通す、を左右でくり返すだけ)
5.最後は両端とも下から紐が出てくる。これを結んで完成だよ。
ねじり結び
通した紐の中心部に、毎回ねじりが加わったおしゃれな結びかただよ。
一見難しそうだけど、実は単純。
基本の結びかた(アンダーラップ結び)をアレンジしただけで簡単にできる。
細い紐を使うと、ねじりがはっきり見えておもしろいし、太い紐だとさりげなくねじれがアクセントになる。
手順
1.まず靴紐の両はしを一番下の穴に下から通す。
2.交差させて1回ねじり、1段上の穴に下から通す。
3.2を一番上の段まで繰り返していく。
4.最後に一番上から紐が出てくる。これを蝶結びにして完成。
リボンまんなか結び
リボン真ん中結びは、真ん中に大きなリボンができる結びかた。
特徴的な見た目のわりに、通しかたは実は簡単。
この結びかたは、たての穴が奇数だと、ちょうど真ん中にリボン結びがきて、きれいに決まる。
偶数の場合は、真ん中より1段下か1段上にリボンがくるようにするか、1つ上の段を余らせて奇数にするといいよ。
手順
1.紐の両はしを、左側の1番下の穴と、右側1番上の穴に斜めに、それぞれ下から通す。
2.つま先側の紐からいくよ。つま先側の紐を真横の穴に上から通し、続けて斜め1つ上の穴へ下から通す。
3.そのまま同じ段の真横の穴に上から通して、斜め1つ上の穴へ下から通す。これを繰り返して真ん中の穴に下から通したら止める。
4.今度は右側一番上の紐を、同じ段の反対側の穴に上から通して、そのまま反対側の一段下の穴に下から通す。
5.その紐を真横の穴に上から通し、そのまま斜め1つ下の穴に下から通す。これを繰り返して真ん中まで続ける。
6.真ん中の段の穴にでてきた両方の紐を蝶結びにして完成だよ。
ノコギリ結び
ノコギリ結びは、水平な線と斜めの線の組み合わせがノコギリっぽい結びかた。
シンプルだけど斜めラインがなにげにおしゃれな印象。結びかたも簡単だよ。
手順
1.紐の両端を一番つま先の穴に上から通してスタート。
2.片方の紐をすぐ真上の穴に下から通し、そのまま真横の穴に上から通す。(2本の横線ができた)
3.もう片方の紐は、斜め2つ上の穴(つま先から三段目)に下から通し、そのまま真横の穴に上から通す。
4.これをくり返す。片方の紐が一番上の穴から出るまで続ける。
5.もう片方の紐を真上の穴に下から通して、両方の紐を結んで完成。
マラドーナ結び
マラドーナ結びは、サッカーのマラドーナ選手が現役時代にやっていたことから名づけられた結びかただよ。
たてに通した紐がステッチ風のアクセントになっておしゃれな印象。
ちなみにマラドーナ選手は、長い紐を使って最後に余った紐を足首にぐるっと巻きつけて結んだり、甲からシューズの裏へと巻きつけて結んだりしていた。
でもここでは短い紐を使って、一番上の穴までいったら蝶結びするシンプルなアレンジを紹介。
紐が余りやすいのでいつもより短い紐を使うのがオススメ。
手順
1.つま先側の穴に下から紐を通します。
2.1つ垂直上の段に上から紐を通したら、反対側へクロスさせて、斜め1つ上の段の穴に下から紐を通します。
3.左右の紐を1~2を上まで繰り返して蝶結びにして完成。
スパナ結び
スパナ結びは、工具のスパナのような形をになった個性的な結びかた。
紐をくぐらせる場所と方向のコツを1度つかめば難しくないよ。
手順
1.(前半)つま先側両方の紐を下から通す。
2.両方の紐を横一文字に伸びた紐の内側をつま先側からかかと側方向へ、下からくぐらせる。
3.くぐらせた紐をすぐ真上の穴へ上から通し、1本のスパナのような形を作る。
4.(後半)両方の紐をクロスさせて一つ上の穴(3段目)に下から通す。
5.通した左右の紐を、(2と同じ要領で)先ほどクロスした紐の下を写真のように2本とも同時にくぐらせる。
6.くぐったら交差させずに、真上の一段上の穴に上から通して、再びスパナの形を作る。
7.たて5穴の場合はクロスさせずに垂直1つ上の段(最上段)に下から通して結んで完成。たてに6穴以上ある場合、後半の部分を繰り返す。
ほどけにくい結びかた
ここからは紐がほどけにくくなる結びかたを3通り紹介するよ。
ほどけるのが気になっているキミは、ぜひトライして。
3つとも有名な結びかただよ。
自分が覚えやすい!と思った結びかたを採用してみて。
はじめてのときは難しそうに感じるけど、一度結びかたを覚えると、2~3秒で結べるようになるはず。
イアン・ノット
イアン・ノットは一見蝶結びと同じように見えるけど、蝶結びよりも結び目がほどけにくく、かつほどきやすい結びかた。
イアン・ノットは多くのスポーツ選手も試合中に実践しているほど有名な結びかただよ。
手順
1.まずは蝶結びのときと同じように、普通に紐を1回結ぶ。
2.写真のように左右2つの輪っかを作る。右側の輪は手前側に、左側の輪は奥側に紐をたらそう。
3.右側の輪を左側の輪の中に通して交差させる。
4.通した輪の端(矢印部分)を左手で持ち、★部分を右手で持つ。
5.左右のバランスを整えながら同時に左右に引っ張ると完成。
イアン・セキュア・ノット
イアン・セキュア・ノットは、イアン・ノットをさらにほどけにくくした結びかた。
絶対ほどけてほしくない場面で使ってみよう。
手順
1.まずは蝶結びのときと同じように、普通に紐を1回結ぶ。
2.写真のように2つの輪っかを作る。
3.2つの輪がくずれないように指で押さえながら、右の輪が手前になるように2つの輪を重ねる。
4.すると中央の○の部分に輪ができる。写真右の輪は手前に回りこむように、左の輪は後ろへ回りこむようにして、○印の輪にそれぞれ通す。
5.最後に形を整えながら左右の紐をきゅっとしめて完成。
ベルルッティ結び
ベルルッティ結びは、フランスの紳士靴ブランドの「ベルルッティ」の靴に用いられている結びかた。
ほどけにくいだけでなく、結び目が美しいと言われる「通」の結びかただよ。
2重にする通しかたが2回あるので、ある程度長さが必要なので注意してね。
手順
1.まず紐を一度結ぶ。
2.結んで上になった紐をそのままもう一回もう一方の紐にくるっと巻きつけて二重巻きにする。(2回巻くのがポイント)
3.いつもの蝶結びを作るけど、蝶の形ができたら紐を引っ張る直前でストップ。
4.引きだしたばかりのほうの蝶の羽の(★の部分)をもう一度、矢印のように巻きつける。(ここでも2回巻くのがポイント)
5.最後に、バランスを整えながら両方の紐を引っ張れば完成。ほどくときは普通の蝶結びと一緒だから安心。
まとめ
スニーカーの紐のおしゃれな結びかた、いろいろあったね。
これやってみたいと思った結びかたがあったら、試してみよう。
また、ここで紹介した結びかたを自分でアレンジして、オリジナルの結びかたを考えても楽しいね!
結びかたを覚えたら友達にも教えて一緒にやってみて。
「おしごと事典」を見てみよう!
靴やファッションに興味を持ったキミにぴったりな仕事
洋服のことを考えるのが大好き、自分でデザインしたい!という人は「ファッションデザイナー」について調べてみよう。
小物だってファッションの一部だし、持ち物も含めてファッション。そんな考えに賛成のキミは「雑貨デザイナー」がピッタリかも。
どんな仕事かな?と思ったら「おしごと事典」を見てみてね!