『あなごとうなぎ 違いはなに? 味の差は ?』
夏になると食べたくなる、元気が出るといわれる食べ物といえばうなぎ。もうすぐ「土用の丑の日(7月23日)」だもんね。
でも「今日なに食べたい?」って聞かれて「うなぎ」って答えると「贅沢(ぜいたく)いわない!」なんて一蹴(いっしゅう)されたりして。
回転寿司でもいちばんきらびやかなお皿にのせられている。ところが、似たようなものなのに、少し扱いが違うのが「あなご」だ。
甘辛いタレで食べる「あなご」はうなぎに劣(おと)らずおいしいと思うんだけど、なにが違うんだ?
でも「今日なに食べたい?」って聞かれて「うなぎ」って答えると「贅沢(ぜいたく)いわない!」なんて一蹴(いっしゅう)されたりして。
回転寿司でもいちばんきらびやかなお皿にのせられている。ところが、似たようなものなのに、少し扱いが違うのが「あなご」だ。
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似ている? 違う? あなごとうなぎ
キミは、料理される前のあなごとうなぎって見たことはある?食材としてはよく耳にするのに、水族館ではあまり見かけないんじゃないかな。
「なんとなく似てる」ことは知っていても、実は詳しく知る機会が少ない、このふたつの生き物について、ちょっとくわしく紹介しよう。
「なんとなく似てる」ことは知っていても、実は詳しく知る機会が少ない、このふたつの生き物について、ちょっとくわしく紹介しよう。
あなごの生態 うなぎの生態
まず、ニョロっとした形のあなごとうなぎ。
どちらも「うなぎ目」というグループに分類される。ほかの「うなぎ目」の生き物で有名なのは、ウツボやハモなどで、海のニョロニョロ系がまとまったグループといえるね。
まずは「あなご」から。日本近海でよくとられるのは「まあなご」と呼ばれるもの。海で産卵、孵化(ふか)して海で生きている「海水魚」だ。ちなみに水族館の人気者「チンアナゴ」は同じ「あなご科」のなかでもちょっと変わったタイプなんだって。
一方で「うなぎ」は海で産卵し、孵化したら川に上ってくる「淡水魚」なんだ。
養殖も幅広く行われていて、うなぎの養殖で有名な愛知県西尾市では「養鰻(ようまん)専用水道」が整備されているとか 。
どちらも「うなぎ目」というグループに分類される。ほかの「うなぎ目」の生き物で有名なのは、ウツボやハモなどで、海のニョロニョロ系がまとまったグループといえるね。
まずは「あなご」から。日本近海でよくとられるのは「まあなご」と呼ばれるもの。海で産卵、孵化(ふか)して海で生きている「海水魚」だ。ちなみに水族館の人気者「チンアナゴ」は同じ「あなご科」のなかでもちょっと変わったタイプなんだって。
一方で「うなぎ」は海で産卵し、孵化したら川に上ってくる「淡水魚」なんだ。
養殖も幅広く行われていて、うなぎの養殖で有名な愛知県西尾市では「養鰻(ようまん)専用水道」が整備されているとか 。
あなごの見た目 うなぎの見た目
見た目は、比べてみると結構違う。まずは口。あなごは上あご、うなぎは下あごが出ている。
あなごの目は大きめだけどうなぎは小さめ。あなごの尾びれはとがっていて、うなぎは丸い。あなごの頭と体には白い斑点(はんてん)があって、うなぎに模様はない。
あなごの目は大きめだけどうなぎは小さめ。あなごの尾びれはとがっていて、うなぎは丸い。あなごの頭と体には白い斑点(はんてん)があって、うなぎに模様はない。
あなごの旬 うなぎの旬
魚にも、おいしい季節「旬」がある。あなごの旬はとれる場所によって違う。まず春の瀬戸内海からスタートして、江戸前、常磐(じょうばん)、仙台、そして冬は対馬まで移動するのだそうだ。
一方でうなぎの旬は秋から冬。夏に食べるものといわれているのは、江戸時代に生まれた習慣だといわれていて、天然物のうなぎは冬に向けて脂をたくわえ栄養価も高い秋~冬が旬なのだそうだ。
一方でうなぎの旬は秋から冬。夏に食べるものといわれているのは、江戸時代に生まれた習慣だといわれていて、天然物のうなぎは冬に向けて脂をたくわえ栄養価も高い秋~冬が旬なのだそうだ。
あなごの値段 うなぎの値段
あなごとうなぎ、比べてみるとあなごのほうが少々お安めということが多いみたい。
あなごは近海でたくさんとれるというのが理由のひとつだったようだけれど、ここ最近では漁獲量が減っているともいわれている。このままではあなごも高級魚といわれる日が来る!?
あなごは近海でたくさんとれるというのが理由のひとつだったようだけれど、ここ最近では漁獲量が減っているともいわれている。このままではあなごも高級魚といわれる日が来る!?
食文化の歴史に違いはあるの?
似たもの同士のあなごとうなぎは、いったいいつから食べられるようになったんだろう。ニョロっとした姿を見て、最初に食べた人はなかなかスゴイ!
あなごの食文化の歴史
実は、あなごがいつから食べられていたのかはっきりわかっていないという。
でも、江戸時代の文献(ぶんけん)に「うなぎに比べてあなごは...」といった記録が残っているそうだ。江戸の海でも獲れたことから江戸前寿司のネタとして楽しまれてきたこともわかっているんだ。
でも、江戸時代の文献(ぶんけん)に「うなぎに比べてあなごは...」といった記録が残っているそうだ。江戸の海でも獲れたことから江戸前寿司のネタとして楽しまれてきたこともわかっているんだ。
うなぎの食文化の歴史
うなぎのほうはずいぶんと長い歴史があることがわかっている。
なんと万葉集に「うなぎ」が登場しているんだって。歌の中で「夏やせに効く、栄養価のある食べ物」として扱われていることから、滋養(じよう)のある食べ物としての歴史はどうやらうなぎの方が長そうだ。
なんと万葉集に「うなぎ」が登場しているんだって。歌の中で「夏やせに効く、栄養価のある食べ物」として扱われていることから、滋養(じよう)のある食べ物としての歴史はどうやらうなぎの方が長そうだ。
あなごの食べ方 うなぎの食べ方
キミはどっちが好きかな?サッパリ目のあなごと、脂ののったうなぎ...どちらも捨てがたい!
あなごの味 うなぎの味
あなごについて書かれた江戸時代の文章には「うなぎに及ばず」「脂少なく」などと書かれている。実際、あなごの方がうなぎよりも脂質が少ないからさっぱりとした味を楽しめる。
あなごのメニュー
あなごのメニューでキミたちにもいちばん身近なのは「にぎり」かな。
甘辛く煮た煮あなごを、シャリの上にのせた定番寿司ネタだよね。他にも、中国地方で有名な「あなご飯」や、「天ぷら」「かば焼き」なども有名だ。
甘辛く煮た煮あなごを、シャリの上にのせた定番寿司ネタだよね。他にも、中国地方で有名な「あなご飯」や、「天ぷら」「かば焼き」なども有名だ。
うなぎのメニュー
うなぎといえば、タレをつけずに焼く「白焼き」や、タレつきで焼いた「かば焼き」。
ちなみに「うな丼」と「うな重」の違いはよそわれる器がどんぶりなのか、重箱なのかという違い。そして松・竹・梅や特上・上・並の違いはうなぎの量と部位の違いなのだそうだ。
ちなみに「うな丼」と「うな重」の違いはよそわれる器がどんぶりなのか、重箱なのかという違い。そして松・竹・梅や特上・上・並の違いはうなぎの量と部位の違いなのだそうだ。
あなごの日もある
おいしいあなごの食文化を伝えていくために、「おいしいあなごの日」が制定されているよ。
あなごの日
いつかというと「11月5日」→「1105」→「お(い)し(い)あな(ご)の日」ということなんだって!大阪にあるあなご専門店が考えたというから、あなごへの愛が伝わってくるよね。
土用の丑の日
一方、うなぎの日といえば「土用の丑の日」だ。
江戸時代に、平賀源内という人が夏の最初の「土用の丑」と「うなぎ」を結び付けたことから、「土用の丑」といえば夏!というイメージが定着していったという説が有名だよね。
今でも、土用の丑が近づくとスーパーやコンビニで大々的なキャンペーンが打たれるから、ぜひ注目してみてね。
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今でも、土用の丑が近づくとスーパーやコンビニで大々的なキャンペーンが打たれるから、ぜひ注目してみてね。
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