『噂話が好きな人 その心理は? 気をつけるポイントは?』
目次
噂(うわさ)話とは
「噂話」とはどんなものを指すんだろうね。
それは「人や事柄について無責任に交わされている話題」のこと。
大事なのは「無責任」の部分。
噂話は事実に即してないものがほとんどなんだ。
それをおもしろおかしく話す。
その場が盛り上がれば話しているほうも、聞いているほうも楽しいからね。
それってちょっと無責任だよなー。
噂話のことわざ
昔から人間は噂話が好きだったと見えて、ことわざにまでなっている。
キミは知っているかな?
「人の噂も七十五日」
噂が立った当初はだれもが口にするけれど、時間が経てば話題にならなくなり、やがては忘れられるという意味のことわざだ。
「人の噂は長く続かない」という意味だね。
「噂をすれば影がさす」
他人の噂をすると、その人が現れて自分に影がかかるということ。
噂はその人の耳に入りやすいから他人の噂はしないようにという意味だね。
「火のないところに煙は立たず」
噂話にはなんらかの根拠がある場合もある。
つまり、噂話は完全に根拠のないものではなく、その背後にはなんらかの事実がある場合もあるという意味だよ。
さてさて。
そんな噂話が好きな人ってどんな人だろう?
クラスにもいる噂話好き
クラスに一人はいるのが、だれがどうした、あの子の好きな人はアイツらしい...と、みんなの動向を全部知っている情報通!話していると「へぇ~知らなかった!」という話題にも出会えて楽しいときもあれば、「あ~ちょっと噂話はお腹がいっぱいだな...」というときもあったりしない?
人のうわさを聞くってことは、自分がその主人公になっているかもしれない。そうだとしたらちょっと困る人もいるよね。
噂話ってなんかいいことあったっけ?
噂話が好き、嫌いというのはひとまず置いておくとして。
そもそも、そこにいない人のことを話題にして会話が盛り上がって、その後になにかいいことはあるのかな?「あいつ、すごいイイヤツだよね~!ほんと最高!」というのはあまり噂話とは言われず、どっちかというと悪口だったり恋愛の話を含むゴシップ的な情報だったり、本人には直接聞きづらい、言いづらいことが思い浮かぶよね。
う~ん、本人に言いづらいことを他人が集まって話すのは、あまり気持ちが良いとは言えないかも。
噂話が好きな人はこんな感じ?
噂話が好きな人って聞いて、キミが思い浮かべた人はどんなタイプかな?よくあるイメージをいくつかあげてみるよ。
人の不幸は蜜(みつ)の味?
まずはこのタイプ。だれかがツライ失恋をしたとか、どこかでトラブルを起こしたとか、そんなネガティブな話題に飛びつきがちな人だ。
だれかの不幸を話すことで自分はそれよりも恵まれた場所にいると感じられる、まさに「人の不幸は蜜の味」を地で行くタイプだね。「かわいそうだよね~」と言いつつ、そこには実感がこもっているとは決して思えない...。
話が大きくなりがち
「100円拾った」という話がいつの間にか「1万円拾ったらしい」といううわさになり、気付いたら「宝くじが当たったんだって」と巨大になっていてビックリ!たまにいるのが、話しているうちにどんどん大げさにして話を大きくしちゃうタイプだ。
本人に別に悪気はなく、よりおもしろい話に仕立てたいと思っているうちに大げさになってしまった...ということかも。
相手の身になって考えない
噂話し好き、という人は基本的にそうかもしれないけれど、「知らないところでうわさされることで、あの人はどう思うのか」までは想像力がおよばないタイプ。
もしくは「オレは話題にならないくらいなら悪いうわさでもしてほしい!」なんて思っている貴重なタイプで、良かれと思って話題にしている...のかも!?
口が軽い
うわさ好きな人の耳に入ったら、基本的にはほとんどの人に伝わる覚悟(かくご)をしたほうがいい。
うわさ好きということは、集めた情報をだれかに伝えて「へぇー!」と言われることで満足を覚えているはず。
だから、自分の耳に届いた情報を心の中にしまっておく、なんていう考えは基本的に無いと思ったほうがいいかも。
憶測(おくそく)で話す
話が大きくなる、ということにもつながるけれど「これはきっとこういうことに違いない」と確信を持って憶測を話すのもうわさ好きな人あるあるだ。
「きっと...」と憶測だったことが、いつの間にか確信に変わって「真実」としてうわさになるなんて...恐ろしい!!
噂話をシャットアウトする方法
噂話に疲れたら付き合う必要なんてない!シャットアウトしてしまおう!でもどうやって...?だいじょうぶ、方法はあるよ!
かかわらない
まずは、噂話が好きな人にはかかわらないこと。近づかなければ噂話が始まることはないからね!直接会わなくても、スマホに噂話が送られてくる...なんていうときは、すぐに読まずに時間を置いて対応するというのも手だよ。
なるべく、相手との関係性をうす~くするという手。
否定も肯定もしない
「えーそうなんだ!やだねー!」「うわ、聞いてて怖い...」なんていう具合に、話した相手が自分の意見にのってくれると噂話をするほうは気持ちが良くなるもの。
だから、意見に同調しないことをひたすら続けると、「こいつは話してもつまらないな」と相手も気付いて話すのをやめるかもしれない。
議論を巻き起こす必要もないから、肯定も否定もしない!「そうなんだー」「へー」で終わらせよう!
話題を変える
「〇〇ってさ...」なんて話しかけてきたら、すぐさま話題を切りかえてしまおう!「そういえば」「ところで」「あ!」をうまく使って場面転換(てんかん)だ!
噂話を気にしない方法
なにとか、うわさ好きなあの子と距離(きょり)を置いてみたけれど「自分がうわさのネタにされていないか、気が気じゃない!」というキミ。次はそんなときの対処法を紹介しよう。
だれも自分に興味はないと考える
まずは「周りの人はそれほど自分に興味はない」と言い聞かせてみよう。
キミは、周りの友達の動向はどれくらい気になる?「休みの日にはなにしてたんだろう」「自分がいないところではなにを話してたんだろう」とか、どれくらい興味があるかな。
案外気にならないということはない?キミが友達に持(も)っている興味と同じくらいにしか、周りの人も興味はないと思えば少し気が楽になるかも。
周りの評価には意味がない
キミの行動やなにかの結果は、キミがどう感じるか、キミがどれくらいがんばったのかに意味があるのであって、それを周りがどう評価しようが意味はないんだ!評価の軸(じく)を自分のなかに持つことで、周りの目はだんだん気にならなくなるよ。
自分に自信がない人なんだと考える
誰かの噂話をやめられない人、そういう人はきっと自分に自信が持てないんだ...と考えよう!周りがどう思うのか、周りがどうしているのか、すごく気になるんだろうね。 人間関係が生活のなかで大きな重心を占める中学校生活では、周りの動向を気にしすぎると辛くなるという場合がよくある。噂話には少し鈍感になるくらいがちょうどいいかも!