『親友の定義 親友チェック!』
目次
一番仲のいい友達は親友かどうか 親友はとても重要な存在?
のび太にとってのドラえもんのような「親友」が欲しい。
楽しいときに楽しさを二倍にしてくれて、つらいときはつらさを半分にしてくれるような親友が。
そうだよ。親友ってとっても大切な存在。
あれ? でも毎日一緒にいる仲の良い友達は「親友」じゃないのかな?
うわー、親友が欲しいと思っているけど、実は親友ってどんな人なのか考えたことなかったかも! そんな人にぜひ読んでほしいんだ!
久しぶりに会っても一瞬(いっしゅん)で元に戻れる
たとえば転校して会えなくなっても、次に再会したとき、すぐに昔のふん囲気で話せる。一瞬で元に戻れる。それが親友。会えなかった時間なんて、なんなく乗り越えられるんだ。
長い時間一緒でもノーストレス
逆に長い時間一緒にいたら? いや、もういい加減話すことないよ! 今日の営業は終わり! ガラガラガッシャーン(←シャッターを閉める音)。なーんてことにならないのが親友。
価値観が同じで、どれだけ長くいても話がつきない。いや、話さなくてもとなりにいるだけで安心なんだ。
思ったことはなんでも言い合える
「これを言ったらおこるかな?」なんてびくびく相手を探っていることってない?
それとは逆に「おれはこう思ってるんだけど!」と相手に考えや気持ちをぶつけられるのが「親友」。だってそんなことじゃびくともしないかたいキズナがあるから全然平気。
相手の良いところを認め、ダメなところも受け入れてくれる
同い年の友達ってどこか競争心があるものだよね。
切磋琢磨(せっさたくま)はお互(たが)いを高め合うからもちろん悪いことだけじゃない。
でも、それが高じると相手の良いところ、すぐれているところを認められなかったり、ダメなところを嫌(きら)うようになってしまう。
相手を完全に理解しているなら、良いところを認め、ダメなところも受け入れられるはず。それが「親友」なんだ。
相手の考えが手に取るようにわかる
思ったことを言い合えるからといって、ぶしつけになんでもぶつけていてはケンカになってしまう。
相手が絶対に触れてほしくないことはそっとしておいてあげる。そんな心の機微がわかる。それが「親友」。
悩み(なやみ)を相談できる
悩みを相談するのって「相手に弱みを見せること」だから、同い年の友達にはなかなかできないこと。
でもすべてを委ねた「親友」にはそんな警戒(けいかい)は無意味。自分のありのままを見せられるんだ。
相手が困っていたら絶対に助ける
この子、いま大変みたいだけど、ここで助けてやるのって、わたしにとって損なの?得なの? 正直そんな考えが頭をよぎること、あるよね。
でも、損得なんか考えず、相手が困っていたら絶対助ける。あいつが悲しいときはおれも悲しいからだ。それが「親友」。
会うとお互い元気が出る
夢見が悪かったのか、目覚めが悪かったのか、なんだか気分がパッとしない。でも教室であの子の顔をみたらパッと気分が変わる。
ハッピーのスイッチが入る。どうやらあの子もそうみたい。それが「親友」。
笑うところが一緒
「ツボ」が一緒なんだよね。え? なんのツボ? もちろん「笑いのツボ」。わたしの話に笑ってくれるし、わたしもあの子の話に笑っちゃう。おたがい笑ってくれるのわかっているから話しやすいんだよね。
なんか好きなテレビ番組も一緒だし、聞くと同じところで笑ってるの。もー、ばかみたいに気が合うんだ! それが「親友」。
親友の見つけかた
親友ってつまりキミと価値観がバッチリ合っているというのが大前提のようだよね。
でもなかなかそんな人、身のまわりにいないんだよなー、って人は、まずはキミから行動して親友を探しに行ったらどうだろう?
自分から積極的に話しかける
自分から話しかけるのってけっこうハードルが高い。
相手が話しかけてくれるなら「YES/NO」で返していけばいいけど、自分からとなると、持ちかける話題が必要だもんね。
話題に困ったキミにオススメなのは話しかけるのに定番のネタだ! ・食べ物ネタで話しかけよう
まずは「好きな食べ物」。
「え、毎日会ってるのにいまさら!?」って思うかもしれないけれどこれは鉄板ネタだ。ただし、とつぜん「ねえ、好きな食べ物なに?」って聞いたら相手も面食らうかもしれないから、アレンジは必須(ひっす)だ。たとえば「私、最近〇〇にハマっててさ、食べたことある?」といった聞き方をすれば不自然じゃないはずだよ。
ほかにも、たとえば「趣味(しゅみ)」について。これも好きな食べ物と同じように「最近〇〇をやってみたいと思ってて。やったことある?」といった使い方ができる!
・木戸に立ちかけし衣食住 とは?
このおまじないのような言葉、聞いたことがあるかな?
これは、話題作りに役立つテーマの頭文字を並べた言葉なんだ。それぞれなにを指すか紹介しよう。
「木」=気象。「寒いね」「暑いね」から会話はスタート。
「戸」=道楽、趣味について。共通の趣味があれば盛り上がる!
「に」=ニュース。最近のニュースについて知っておこう。
「立」=旅。旅行の話題はネタがたっぷり!
「ち」=知人。共通の友達について、とか。
「か」=家庭。家族のグチも友達ならわかり合える!
「け」=健康。キミたちの年代ではそれほど話題にならないか...?
「し」=仕事。委員会とか部活の役割の相談とかね。
「衣」=着るもの。ファッションが好きなら盛り上がる!
「食」=食べ物。好きな食べ物がコレ。
「住」=住居。自分の家や相手の家について。自分の部屋が狭(せま)い...とか!?
どうだろう、初めてあった人と会話しなくてはいけないときのために覚えておくと役立つかもしれないよ。
※くわしくは「話題がないとき ネタを補充しておこう」を読んでみよう!
素の自分をいつも出すようにする
本当の自分をさらけだすことが怖(こわ)いと感じている人って多いよね。
でも、その人の根元のところで共感しないと「親友」にはなれないから、怖がらずに自分を出していくことが必要だよ。
失敗することや、自分の弱点を気にしてしまうキミはこう考えてみたらどうだろう?
「失敗は二度と失敗しないための必要な経験」「弱点はキミのチャームポイント」ってね。
絶対に失敗せず、弱点がない人なんていないよ。うまくいかなかったときのキミにこそ共感してくれる人が「親友」に近いんじゃないかな?
こんなときの反応が「親友」? 親友チェック
毎日の生活のなかでこんなシーン、こんなリアクションがあったら、その人はキミの親友に近い人。どんどん接近して仲良くなっちゃおうよ!
「ちょっと相談したいことがあるんだ。あなたにだけ。今いい?」
こんなふうに言われて「ごめーん! いま忙(いそが)しくて!」なんて返しだったら脈なし!
だってキミの一大事に時間を割(さ)いてくれないなんてそんな親友いないよ。
応じてくれたけどめんどくさそうだったりもNG。
「もちろん! なになに?」と親身になってくれるなら、その子は「親友」だね!
「ごめん、また約束の時間におくれちゃった・・・」
一度ならず何度も約束の時間に遅刻(ちこく)するキミをその人は許してくれる? くれない?
初めは許してくれていても、何度も同じ遅刻をするキミを叱(しか)るだろうか?
叱ってくれたならその人は「親友」に近い人。
だってこれからのキミのためを思って怒っているんだよ? 約束に遅刻をくりかえしていたらこれからのキミは周りにどう思われる? 「ルーズな人」のらく印を押されかねないよね。そこを心配して心を鬼にして叱ってくれているんだ。親友じゃなければ、そんなキミからただ離れていくだけだろう。
「これはほかの人に打ち明けたこと、ないんだけど」
心を許した人にだからこそうちあけたことがずっと秘密になっているかどうか。
これは結構大事なところだ。
人の口に戸は立てられずのことわざのとおり、うわさ話は防ぎようがない。だれだって人の秘密を知ったら、別の人に話したくなるものだよ。
でも、あの子はちがう。
話した秘密は今でもずっと秘密のままだ。
これは「親友」に近い人。
キミが必死の思いで打ち明けたことを、とても重く考えてくれたからだ。つまりはキミを大事に考えてくれているということだよね。
毎日が充実して笑顔になれば親友ができる
親友はキミの生活を豊かにしてくれる存在だろう。親友がいる中学生活はとても楽しいものかもしれないね。
でも、親友がいなくたって毎日を充実(じゅうじつ)させることができる。キミがそうしようと思い、実行すれば。
毎日が充実したキミは笑顔になり、人をひきつけると思う。そのなかから新しい友だちや、その後ずっと同じ時間を過ごして親友と呼べるようになる人が出てくるかもしれないね。
親友はステキなものだけど、アセってつくるものじゃない。
キミ自身が充実していけば、おのずとできるものなんだ。
ダイヤモンドは鉱石として誕生するまで、早くても1.5億年かかるそうだ。
素晴らしいものは、かんたんに作ることはできない。
親友も同じさ。
あせらず、自分を高めていってはどうだろうか? ※あわせて読みたい「親友はいないけど、ボクは元気です」