『生徒会選挙 公約 あるある』
中学校に入って「うわ、オトナっぽい!」と感じさせることのひとつが「生徒会選挙」だったっていう人もいるんじゃないだろうか。
キミは生徒会役員に立候補したことはあるかな? 選挙がある場合は、立候補した人たちの公約を真剣に聞いたり読んだりしている?
生徒自身で学校の運営について考えて、なにかしらアクションを起こしていく活動は、小学校だと「代表委員会」といった名前だったかもしれない。
それが「選挙」という形をとっていくのには、きっとオトナになるための準備......という意味があるはず!
目次
選挙公約とは?
選挙が始まると「公約」という言葉もセットで出てくるよね。「選挙公約」ってなんだろう?
これは名前の通り「選挙で選ばれたときは、この約束を守ります!」という「公開の、おおやけに対する約束」だよ。
だから、公約に掲げていたにもかかわらず実行できなかった人は「公約違反だ!」と責められてしまうんだね。
だから、選挙公約は「実現可能な範囲で、みんなが望んでいること」「叶えたらなにかが改善されそうなこと」といった観点で選ぶべきなんだ。
実現できた公約はこれ
実際に、中学校の生徒会選挙で出された選挙公約を調べてみたよ!実現できたことがわかる公約としてこんなものがあるみたいだ。
「あいさつ運動をおこなう」
「行事を活性化させる」
「時間前行動を浸透させる」
「意見箱を活用させる」
「生徒会活動を目に見えるものにする」
キミの学校の公約でも近いものを目にしたことがあるかもしれないね。
これらの公約の特徴はなんだろう?そう、どの公約も実際にどういう活動をすればいいか、具体的なイメージがわきやすいよね。そういう公約はきちんと実行されるし、成果も目に見えやすい。
もっと実現度がわかりやすい例としては
「個人ロッカーを新しいものに買い替えてもらう」
「トイレを和式から洋式に変える工事をスタートさせた」
なんていうものもあるんだって!
生徒会の力って結構すごいよね!
あるあるだけど実現できない公約
続いて、あるあるだけど実現できない、実現できたのかどうかすらわからない......という公約を紹介しよう!
ついついやりがちなのは
「学校中に笑顔をあふれさせます」
「思いやりの心をみんなが持った学校にします」
「楽しい学校生活を約束します」
といった、漠然とした公約。
「あ~なんかいいこと言ってる気がする......」
「まあ、間違ってないよね」
だれが見てもそう感じる内容なんだけれど、なにをもって「笑顔あふれる」が達成できたのかわからないし、「思いやりの心」もどんなことなのか人によって考えは違う。
「楽しい」だって人によってバラバラ......と、響きのいい言葉に聞こえて「具体的になにをするのか」がわからない公約は、実現もできない公約と同じと言える。
実は、「具体的な約束になっているかどうか」というのはオトナになっても使えるチェックポイント!
「この人が言っていることは、具体的で実現できそう?」
「漠然としていて、どんな場合でも当てはまりそう?」
そんな見方をしてみると、発信されている情報の信頼度をチェックするときに役立つはずだからぜひ覚えておこう。
生徒会が学校を変えているのだ!
生徒会役員って、「まじめな人」「目立ちたい人」「内申とりたい人」がやるもの......なんていうマイナスイメージもあるよね。
でも、制服の有無について検討をして「ノー制服デイ」を実現させたり、福祉施設への定期的な訪問を実現してお年寄りや施設のかたたちに喜ばれたり、案外大きな力を持っているんだ。
今ある状況を変えること、新しいなにかをスタートさせることは、当然たくさんの人の協力や努力が必要だ。
それに「やりたいでーす!」というだけではもちろん実現はできないから、どうしたら先生たちを説得できるのか、どうしたら実現できるのか、オトナと相談しながら少しずつ進めていくことが必要になる。
大変なこともあるけれど、その経験はおとなになって仕事を進めるうえでも生きてくる、とっても重要なことだよ。
だから、ちょっと興味を持ったらぜひ挑戦してみるといい!