『修学旅行の班決め 余らないおまじない
嫌いな人と一緒になったら?』

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2021.05.31
2024.04.19

目次

班やグループ分けが大問題!

この時期、中3のきみには修学旅行が予定されているかもしれないね。
中1、中2のきみも来年の修学旅行のため、または遠足や社会科見学のときのために知っておいてほしいことを話そう。
知っていると思うけれど、修学旅行は単なる旅行ではなくて、行き先でのさまざまなフィールドワークなどの体験を通して、協調性や自立心、公共マナーなどを学ぶことが目的だ。
とはいえ、予定どおりに実施(じっし)されたら、中学生になって多分いちばん長く連泊(れんぱく)する旅行だからワクワクするよね。
今年は1泊のみ、とか日帰りなんていうこともあるかもしれないけれど、友だちといっしょに学校以外のところで時間を過ごすことは楽しみなはず!
学校行事では、「班(はん)」や「グループ」を作ることが多いよね。きっとみんなにとって重要であろう「班・グループ分け」について考えてみよう。

修学旅行は班行動の時間が長い

フィールドワークは、最初の説明や解説は全員で聞いたりするかもしれないけれど、基本的には「班」や「グループ」単位に動くことが多い。
つまり、同じ班やグループのメンバーとは、長い時間、一緒に行動することになる。
ひょっとしたら、事前の調べ学習なんかも班・グループごとに活動するかもしれないね。
だからこそ、だれと一緒の班・グループになるのか...はきみたちにとって一番重要なんじゃないかな?
そこで気になるのが、班・グループ分けの「決め方」だ。大きく分けると3つのパターンがある。みんなの納得度(なっとくど)が高いのは、いったいどの決め方だろう?

好きな人で班を組む 生徒同士の話し合いで決めるタイプ

うーん、うれしいような悩(なや)ましいような。
「好きな人同士」ってうれしいけど、いちばん問題が起きる決め方じゃないかな。
例えば、普段(ふだん)仲良くしているグループが6人で、修学旅行の班は「5人」だったらどうする?
ひとりだけ別の班になるのか、グループを2つに分けるのか...。
ほかにも、先生の号令でいっせいにグループを作っていく時間なんかは
「うわぁ、ひとりだけ余っちゃったらどうしよう」
そんな気持ちになる人がいるかもしれない。
正直、ちょっとハードな決め方だよね。

先生が決めるタイプとくじびきで決めるタイプ

担任の先生が決めるのは「好きな友だちといっしょになれない」という残念なところがあるけれど、先生が勝手に決めてくれるわけで、
「自分は選ばれなかった」
「ひとりだけ余っちゃった」
という気持ちになることはないよね。
それに、先生はバランスを考えて班を決めるだろうから、メンバーが先生の期待どおりに協力しあえれば、フィールドワークはうまくいきそう。でも、「修学旅行を仲良しの友だちと過ごせない」のはやっぱりさびしいかな...。
くじびきは最も公平だけど、はじめからくじびきってことはどうも少ないみたいだよ。
やっぱり、フィールドワークや事前準備なんかをスムーズに進めるためには、リーダータイプが集まりすぎてもうまく進まないし、おっとりタイプばかり集まっても進まない。
だから、グループ分けを「運」に任せるくじびきだと、先生たちも悩んじゃうことが多いのかも?
くじびきは話し合いの結果、どうしても決められなかった場合に採用されるみたい。

班決めで自分が余りそうと思ったら

班決めイベントの前に約束していても、班の人数は決まっているから、どんなに仲が良いグループでも同じ班になれないことがある。
これはしかたない。焦ったり、不安に思うこともあるよね。自分は余りそうだなと思ったら、同じように班に入れなさそうな子に声をかけておこう。
そう、事前にスカウトしておくんだ。ふだんあんまり話さない子でも「修学旅行」というテーマはさまざまな話題を提供してくれるから心配することはない。
「三十三間堂の左から16番目の仏像が英語の伊藤先生に似ていた」「みたみたー」
ね、見たものの感想をいうだけで会話になるのが修学旅行のいいところだ。
そんな会話のなかから、その子の知らなかった魅力に気がつくことだってあるよ。

班決めで嫌いな人と同じ班になってしまったら

とても楽しみにしていた修学旅行なのに、クラスで嫌いな人と一緒のグループに。
ああ、楽しいはずの修学旅行がぁぁぁ!
気持ちはわかるけど、きみが嫌いと言っている人をきみはどこまで知っているだろうか?
そもそも嫌いということは、ふだんそれほど接触がないんじゃないかな? とすると表面的なことだけとらえて「なんか合わない」と思っているだけかもしれないよね。
修学旅行は学校のなかとは違う面がみえるイベントだから、はじめから拒絶するんじゃなく、本当はどんな人なのかな? と興味を持って接してみてはどうだろう?
同じ班になったことがきっかけで、それまで嫌いだったけど生涯の親友になった、という話も多いからね。

班決めのおまじないって?

さて、きみの学校での班分け、グループ分けはどのタイプかな? ひょっとしたら、その学校独自の分け方があるかもしれないよね。
ここまで見てきてわかるように、どんな決め方にも、メリットとデメリットがある。
さらに修学旅行の班決めのおまじないがあるというから驚きだ。
「青いラブレターを出すといっしょの班になれる」
「班を決める朝に7回顔を洗うといい」
「トランプのクローバーのAを持っていくと楽しい思い出がつくれる」
などなどたくさんあるんだって。
そのくらい修学旅行に対してのみんなの期待が大きいってことだ。
そりゃあそうだ。小中高と3回しか行けないのが修学旅行だもんね。
おまじないもいいけれど、なによりも一緒になったクラスメートと良い思い出を作ることが大切だよ。
いつも楽しく遊んでいる友だちといっしょの班になれたなら、それはうれしいだろうけれど、あまり知らない人と班を組むことも、きっといい経験になる。
だって、その人は実はきみととても気が合う人かもしれないし、きみが知らない面白い顔を持っているかもしれない。
友だちの意外な得意ジャンルを知ったり、反対に意外な弱点を発見して親近感を持てるようになったり、もしかして恋が生まれたり...どう?楽しみになってきた?
だれといっしょの班やグループになったとしても、なにかしら一生の思い出に残る修学旅行になると思うんだ。
班・グループ決めのドキドキもふくめて、修学旅行を楽しんじゃおうよ! 

「おしごと事典」を見てみよう!

修学旅行の班決めに興味を持ったきみにぴったりな仕事
だれとだれの相性(あいしょう)がいいか、あの子はどんな性格なのか?とか、みんなの性格を見極(みきわ)めることが得意なら、「営業」の仕事が向いているかもしれないよ。お客様がどんな人かを考えて、お勧めする商品や売り込(こ)む方法を考えたりするんだ。 ほかにも、だれかへの配慮が得意な人は、「運転士」や空港で働く「グランドスタッフ」といった、常に人とかかわる仕事もいいかもしれない。 「看護師」も、相手の体調や気分、病状に気を配るという点で向いている仕事かも。

どんな仕事かな?と思ったら「おしごと事典」を見てみてね!

おしごと事典
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