『親を説得する方法』

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#将来
2023.09.22
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スマホがほしい。
おしゃれな服がほしい。
ライブに行きたい。
友達と遊びに行きたい。
〇〇を習いたい。
おこづかいをあげてほしい。
他県のあの大学に行くために、この高校を目指したい...。
中学生活には欲しいもの、したいことがたくさんあるもの。
でもそんなキミの希望を親に反対されたらどうする?
怒って親とケンカする??
ショックで親をうらむ?
ふとんかぶって泣く?
そういう子どもっぽい反応は卒業して、かしこく親を説得する方法を考えてみない?
自分の願いをかなえるために、ちょっぴりオトナのやりかたを学んじゃおう!
最後は親もキミも笑顔になれる、そんな話し合いができたらステキじゃない?

親が反対する! その気持ちは?

親を説得するには、まずは親の気持ちになってみる。
これがファーストステップ!
相手の気持ちや考えを無視して、自分の要求を一方的に「お願い、お願い~」とうったえても願いはかなわない。
中学生にもなったら、世の中そんなに甘くないってこと、もうわかってるもんね。
親の立場になって考えてみよう。
こっちの都合や気持ちにおかまいなしの態度って、たとえ大好きな人だったとしても、ちょっとうんざりしない?
逆に自分のことを気づかったうえで話してるなと感じられたら、「じゃあ、考えようかな~?」って思っちゃうよね。
だから、親の気持ちをよく知ろうとするだけで、説得の成功率がぐ~んと高まるハズ。
じゃあ親のどんな気持ちを考えるべきか、ポイントを押さえていこう!

親が反対するには理由がある

まずは親の反対理由を知ろう。
親が反対するときは、必ずなにか理由があるもの。
なんとなく反対しているわけではないんだ。
「本当はキミの願いをかなえてあげたいけど、〇〇だからかなえてあげられない」
そういう、親が反対する理由、事情や気持ちをちゃんと聞こう。
キミがその理由を解消する提案ができれば、説得できる可能性が高まるよ。
ちなみに反対理由は1つかもしれないし、複数あるかもしれないので、じっくり聞き出すことが大切だ。

子どもがかわいくない親はいない

そしてもっとも大切なこと。
「子どもがかわいくない親はいない」ってこと。
もしキミが「どうせ私(オレ)のことがかわいくないから反対するんだ!」ってすねてしまったら、それは大きなカン違いだ。
親はキミが思うよりずっと、キミを大切に思っているものだ。
もちろん中学生にもなると、親はキミのこと「かわいいね~」「大事な子だよ」なんてわざわざ言わないのがフツー。
キミのことが大切だからこそ、いろいろ心配してしまうんだよ。
この親ゴコロ、説得の大前提としておさえておこう。

説得するには準備が必要

親を説得するには「下準備」が効果的!
キミのお願いを聞きながら、きっと相手はこう思ってるはず。

うちの子の熱意は本物?(気まぐれじゃないでしょうね?)
それってうちの子にイイコトがあるの?(役に立つの? 悪いことにならない?)
願いをかなえるにはどんな方法があるの?(費用はどの程度?)

などなど、いろいろなことを考えているんだ。
だから説得には、親からのそんなクエスチョンに答える下準備が必要だ。
ってことで、下準備のくわしい解説、いってみよう!

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親を説得する方法その1:事前の下準備

親を説得する前の下準備は次の3つ。

1 熱意を伝える資料を用意する。
2 これからの計画や努力する姿勢を見せる。
3 いくつかの選択肢を用意して選ばせる。

1から順に説明していこう。

熱意を伝える資料や事実を準備する

キミの熱意を伝えるために資料を用意しよう。
ここで上の2と3を同時に伝えることもできるよ。
親の反対理由が「お金」の場合、たとえば「スマホがほしい」熱意を伝えるには、「ほしい機種と値段」だけでなく、「どこでどう買えばお得か」「月々の利用料金」の資料を用意する。
「格安SIM」などお得な機種やプランを調べて、熱意の強さをアピールしよう。
たとえば「推しのライブに友達と行きたい」熱意を伝えるなら、チケット代・交通費・行き方、出発時間、帰宅時間など、親が知りたそうなことを事前に調べておく。
一緒にライブに行く友達の保護者の連絡先なども事前に聞いておくとさらにいいかも。
また、ライブのためにおこづかいを貯めているならその事実もアピールしよう。
このように、資料を用意することで、キミの「本気度」を具体的に示せるんだ。
キミがそこまで本気で頼んでいるとわかれば、親は耳を傾けてくれるはず。

これからの計画や努力する姿勢を見せる

そのお願いがかなったあとのプランを言えるように準備しておこう。
たとえばスマホを買ったらスマホでやりたいこと・学びたいことを具体的に話せるようにしておく。
親としてはそれが「キミにどうプラスになるのか」が知りたいはず。
逆にキミにマイナスになりそうなことなら許可しないだろう。
お願いをかなえてもらうために、自分はどんな努力をするのか、交換(こうかん)条件を伝えるのもいい。
たとえば「次の定期テストで〇点以上とったら、〇〇を買ってほしい」とかね。
キミが交換条件を用意しておくと、親も「そこまで言うなら...」「勉強をがんばるなら...」と歩み寄ってくれるかもしれない。

いくつかの選択肢を提示して選ばせる

いくつかの選択肢を見せて、そのなかから親に選んでもらうのも効果的。
たとえば「Aプランは無理」でも「Bプランなら...」となるかもしれない。
ほかの選択肢と比較(ひかく)することで、キミの第一候補が「やっぱりいいね」となる可能性もあるんだ。

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親を説得する方法その2:話しかた

親を説得するには話しかたも大事。
説得に効果的なポイントは次の5つだよ。

1 感情的にならず、冷静に。
2 親の話すことを最後まで聞く。
3 親の愛を信じる。
4 親に言ってはいけない言葉をさける。
5 話し合いを勝ち負けにしない。

この先、学校で先生やみんなとなにかを話し合ったり、社会に出て仕事をするときにも役立つテクニックだから、ぜひ親を相手にトライしてみよう!
順に解説していくよ。

感情的にならず、冷静に

説得するためには「冷静であること」を意識しよう。
怒ったり、泣いたり、感情的になるのはいちばんマズい説得のやりかただ。
キミが感情的にならず、冷静に話せば、親も落ち着いて考えてくれるはず。
それどころか、「いつのまにかオトナになったな~」って感動してOKしてくれるかも。

親の話すことを最後まで聞く

親の話すことは最後までちゃんと聞こう。
親の話を途中で「でも!」「だって!」とさえぎるのはNG。
たとえ同意できなくても、「そうかー。そう思うんだ」ってひとまず親のいうことを最後まで聞いて受け入れる。
そのステップがあると、親も冷静になるし、そのなかで反対するポイントがわかれば、それに対して交渉できる可能性も出てくるよ。

親の愛を信じる

たとえ親が反対しても、親がキミのことを思って言ってくれることなのだと信じよう。
「どうせ私のこと(オレのこと)、わかってくれない」
「私の(オレの)気持ちなんか、どうでもいいんでしょ?」
なんてすねるのはやっちゃいけない自滅(じめつ)パターン。
「だいじょうぶ。親は自分のことを思って言っている!」
「本当は願いをかなえたいと思ってくれている」
キミがそういうマインドで話したほうが、願いはすんなりかないやすい。
親の愛を全力で信じよう!
自分を信じてもらうには、先に親を信じる気持ちが大切なんだ。

親に言ってはいけない言葉をさける

言ってはいけないNGワードというのがあるよ。

NGワードの1つめは「常識」
「今どきスマホ持ってるのは常識だよ?」のように、説得に「常識」をもってきては逆効果。
親としては今、我が家・我が子のことを話し合っているんだから、常識は関係ないんだ。
キミだって「中学生なら、今どきこれくらいできるのが常識だよ?」とか言われたらなんだかムカつくよね?
自分が言われてムカつきそうなワードはNGと心得よう。

NGワードの2つめは「大げさ」
「中学生だけでライブに行って危険な目にあったらどうするの?」と言われて、「大げさだな~」なんて返せば親を怒らせるだけ。
「大げさ」は親の心配や不安を否定する言葉だし、なにより心配こそが大げさに考えることなのだから、説得できるものもできなくなるよ。

NGワードの3つめは「ほかの家では」
「〇〇ちゃんの家はOKしてくれたのに」と、他人の家の話を持ち出して説得しようすると失敗しやすい。
「よそはよそ! ウチはウチ!」と言わせるきっかけになってしまうよ。

話し合いを勝ち負けにしない

親を説得することを親に勝つことと考えないでおこう。
親の説得のゴールは、お互い笑顔でOKをもらうこと。
結果がどうであれ、お互いの納得感が大事だよ。
だって、口で勝っても「でもダメだ」って親に言われたら一巻の終わりでしょ?
反対に、キミの一生懸命な姿を見て、「そこまで言うなら...」とOKしてくれることだってあるはず。
これはほかの場面で人と話し合うときにも大切なポイントだよ。

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親を説得する方法その3:タイミング

説得するときは「タイミング」を見計ろう。
いくら下準備がカンペキでも、いくら話しかたがカンペキでも、話しかけるタイミングが悪かったら失敗する。
それはやだよね。
説得のタイミングを見極めるコツは次の3つ。

1 お互い明るく話せるときに話す。
2 時間をかけて話す。
3 1回で終わらなければ何度でも話す。

1、2、3をここからくわしく説明していくよ。


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お互い明るく話せるときに話す

お互いがなごやかに明るく話せそうなタイミングを選ぼう。
食事やおやつ、お茶の時間などがいちばんおすすめ。
逆に、親がイライラしていたり、疲れているときは話すのをやめよう。
ネガティブな結果になりがちだよ。
お互いに心に余裕のないときも説得してはいけないタイミング。
出かける直前、帰宅してすぐ、家事の真っ最中など、急いでやらなくちゃいけないことがあるときは、話しかけないでおこう。
どんなにすばらしい資料を用意しても、「あとにしてよ~」と言われてしまう。
タイミングの判断に迷ったときは、「自分がお願いされる側だったらどんなときにOKしやすいだろう?」って考えてみよう。
そうすればタイミングの大失敗をさけられるよ。

時間をかけて話す

説得するには時間をかけて、親に考える時間をしっかり与えることも大切。
たとえば友達と遠くまで出かけたいとき。
前日に急に「明日〇〇ちゃんと〇〇に行っていい?」と、親に切り出したらどうだろう?
親の立場になって考えたら、そんなこと直前に言われても、キミが危険な目に合わないか心配で、とりあえず反対、となってしまうかも。
でもこれが何か月も前からお願いしていて、これまでに説明したテクニックを使って少しずつ親の不安をやわらげることができれば、「まあそこまで言うなら...」を引き出せるかもしれないよ。
同じことをお願いしても、前から言っておけば親もいろいろ考える時間がある。
心の準備ができるから、NOがYESになる可能性が高まるよ。

1回で終わらなければ何度でも話す

説得は1回で終わらなくていい。
ダメなら何度も話そう。
1回反対されたら、また時間をおいて2回目に挑戦。
2回目がダメなら3回目。
わかってくれるまで何度もトライすれば、親にキミの熱意も伝わる。
そもそも1度反対されたら「もういいよ!」ってあきらめられるくらいなら、そんなに大きな願いではないんだなと思われてもしかたないかもしれないよ。
しつこく食い下がって、思いの強さを伝えよう!

まとめ

キミのお願いを賢く親に伝えて説得する方法、わかったかな。
説得するには親の気持ちを想像することが絶対必要だ。
親の反対する理由をしっかり聞いて、親はキミのことをきちんと信じてくれている、心配して言っているのだと、親の愛を信じよう。
そのうえで、説得には1に下準備、2に話し方、3にタイミング。
1回の説得で足りないところがあればそこを対策して、何度でもトライしてみよう。
こうして親を説得できるようになったとき、キミはちょっぴり大人に成長しているかもしれない。
願いを実現する力もぐんとアップしているはずだ!

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