『昔の言葉 使われなくなったのに「知らないの?」と言われても』

カテゴリー : 
お悩み解決
タグ : 
#将来
2022.11.09
dead-language1024667.jpg

おうちの人が、近所のオトナの人が、学校の先生がふいにつぶやいた言葉の意味がわからず「どういう意味?」と聞き返したら「知らないの!?」とおどろかれた。
自分が勉強不足なのかと思ったら......それって昔の流行語? 知るわけない! 
まあまあ、そう言わずに昔の言葉を見てみよう。その古さが意外に新しいかもしれないよ!?

「これも知らないの?」それ「死語」です!

いわゆる「死語」というのは、その名のとおりもう使われることのない古い言葉。
とくに、過去に流行してみんなが使っていた言葉は、使われなくなったとたんに「時代おくれ」と受け取られるようになってしまいがちで、少し切ない気分に......。

老人語とは?

「老人語」という言葉を聞いたことはあるかな? これは、死語を連発する人を指す悪口......ではなくて、中高年以降の人たちが使う、その年齢(ねんれい)ならではの言語表現のこと。
ほかにも「児童語」「成人語」などの「役割語」があるんだ。

昭和の死語が多いのは?

昭和の時代に使われた言葉に死語が多い、それは「みんな見ているテレビ番組」があって、「みんな使うはやり言葉」があった時代だから、というのが理由かもしれない。
最近では、それぞれが好きな動画をみて、SNSを使って......と情報を取り入れる場所がバラバラで、昭和の時代のように「おとなも子どもも知っている言葉」が生まれづらい環境になっているんだ。

平成もいまや昔?

「令和」が始まって数年たった今では、「平成」にはやった言葉たちも「死語」としてカウントされているとか。
言葉のはやりすたりはとてもはやい。
せっかくだから、いっそ「老人語」をマスターしたら会話が盛り上がるかも!?

show_crub01_1024480.png

老人語 これ知ってる ?

今中学生のキミたちの、おじいちゃんおばあちゃん、もしくはひいおじいちゃんおばあちゃん世代が使うであろう「老人語」。
いくつか紹介するよ! キミはどれくらいわかるかな?

●衣紋かけ

これは「えもんかけ」と読む。ハンガーのこと。

●オーバー(コート)

上着、コート

●猿股(さるまた)

男性が防寒や仕事のためにはいていた「股引(ももひき)」の一種で、少し丈が短めのもの。

●ズボン下

その名のとおり、ズボンの下に履く男性用の下着。ステテコ。

●とっくりセーター

ハイネック、タートルネックセーターのこと。お酒を入れる「徳利」の形になぞらえた名前。

●厠(かわや)

トイレ

●往生(おうじょう)する

困りはてる

●半ドン

授業や仕事が半日で終わる日

●帳面

ノート

●チョンボ

失敗

●ハイカラ

おしゃれ

●メリケン粉

小麦粉

●別珍(べっちん)

綿で織られたビロード生地(きじ)のこと

●あきんど

商売人

●いかつい

ごつごつした様子

●内隠(かく)し

内ポケット

●ぎやまん

ガラス製品

●今生(こんじょう)

生きているあいだ

●所望(しょもう)

欲しがる

●水菓子(みずがし)

果物

●物取り

泥棒(どろぼう)



昭和のギャグや流行語

続いて、昭和にはやった言葉たちも紹介するよ! おうちの人は知っているかな!?

●ヤング

若い人たち

●マブダチ

親友

●乳母車(うばぐるま)

ベビーカー、バギー

●大丈V

だいじょうぶ。「だいじょーぶい」と読む。

●OK牧場(ぼくじょう)

「いいよ!」「OK!」と返事をするときに使う言葉。

●おニュー

新しい、新品

●ナウい

はやりにのっているもの

●朝シャン

朝起きてシャンプーをすること

●ホコ天

歩行者天国

●チャンネルを回す

リモコンでテレビ局を変えること。昔のテレビは、テレビ本体にチャンネルがついていた。

●花金(はなきん)

花の金曜日。休日前でうれしい気分の金曜の夜。

●じょうだんはよしこちゃん

「じょうだんを言うのはやめて!」というときに使うセリフ

●余裕のよっちゃん

「まったく問題ないよ、余裕だよ」というときに使うセリフ

●よっこいしょーいち

「よっこいしょ」というときに使う。
第二次世界大戦のあと、28年間グアムに潜伏(せんぷく)していた元陸軍軍人、横井庄一さんが発見された年から使われた。

●アベック

男女の二人組、カップル

●バタンキュー

疲れ果ててたおれこむこと

●当たり前田のクラッカー

「当たり前だよ!」というときに使うセリフ

●シェー

びっくりしたときに使う言葉。アニメ「おそ松くん」の登場人物のセリフ

●とんでもはっぷん

「はっぷん=Happen(思いがけないことが起きる)」からきている。「とんでもない!」という意味

●レッツラゴー

レッツゴー!

●インド人もびっくり

カレーのCMで使われたセリフ。びっくりしたときに使われるようになった

ギリ知っているかも 平成の言葉

ここからは、平成の時代に流行した言葉たちだよ。
ひょっとしたらリアルタイムで聞いたことがある......かも?

●KY

「空気(Kuuki)が読めない(Yomenai)」「空気を読め」の頭文字をとって「KY」。
「アイツ、KYだよね」というふうに使われた。

●リア充(じゅう)

SNSなどインターネット上ではなく、「リアル(現実の生活)が充実している」を略して「リア充」。

●チョベリグ

「チョーベリーグッド」を略して「チョベリグ」。
平成8年の新語・流行語大賞トップテンにノミネートしたくらい、みんなが使っていた言葉。

●だっちゅーの

お笑いコンビ「パイレーツ」が、コントの最後にオチとして使ったセリフ。

●じぇじぇじぇ

平成25年の新語・流行語年間大賞! 朝のテレビ小説「あまちゃん」で使われたセリフ。

●アウトオブ眼中

「眼中にない」こと。「残念だけどあんたのことは、アウトオブ眼中だって!」といった使いかたをする。

●ダメよ~ダメダメ

お笑いコンビ「日本エレキテル連合」のネタで、細貝さんと朱美ちゃんのやり取りに登場するセリフ。

●ラブ注入

平成23年の新語・流行語大賞トップテンにノミネート。タレントの楽しんごのネタ。胸の前で手でハートを作りながら「ラブ注入」!

●ワイルドだろぉ

芸人、スギちゃんのネタ。取り返しのつかない行動をした後に「ワイルドだろぉ」と語るネタ。

キミが今使っている言葉もいつか古びる

キミはどれくらい知っていた?「古くさい」「死語!」と使っただけであれこれ言われる、元・流行語だった言葉たち。
言葉のはやりすたりのペースははやいから、キミが使っている言葉もいつかは「なつかしいね」と言われる日が来るかも!
昔の言葉に興味を持ったキミにぴったりな仕事
言葉を使うのが楽しい、使いかたが気になるという敏感(びんかん)なキミは「作家」が向いているかも。
短く、シンプルな言葉で物語を届けたいというキミは「絵本作家」、言葉に加えて映像も使ってメッセージを伝えたいというキミは「構成作家」がオススメだよ。
どんな仕事かな?と思ったら「おしごと事典」を見てみてね!


カテゴリー : 
お悩み解決
タグ : 
#将来
2022.11.09

『将来』のこの記事もあわせて読む!

人気沸騰!「中学生シネマ」第3話!

自分に自信が持てないマナト。
いやいやながら始めた映画作りだったが、やってみたらけっこう演技できるかも! と気分よく演じていた矢先、自分の悪口を聞いてしまう。
やっぱり、自分には無理だったんだと落ち込むマナトにカエデは・・・
くわしくはこちら!

新学期キャンペーン

キャンペーン中!ですよ。リンクは特になし