『思い出す方法 暗記がニガテなキミに』
テストの問題用紙をじっと見つめながら、かれこれ5分はねばっている......教科書やノートの、あのあたりに書いてあった単語だ、というのは覚えているのに思い出せない!
テストのたびに「覚えたはずなのに(涙)」という経験をするキミは、ひょっとして暗記がニガテ? でもそれは、暗記のコツをつかめていないからかも! コツさえつかめば、テスト中にフリーズすることが減るかもしれないよ。
テストのたびに「覚えたはずなのに(涙)」という経験をするキミは、ひょっとして暗記がニガテ? でもそれは、暗記のコツをつかめていないからかも! コツさえつかめば、テスト中にフリーズすることが減るかもしれないよ。
一回記憶するより何度も思い出すほうがいい
人の記憶は一回ではなかなか定着しないもの。一度読めば覚えてしまえる、というのは超人だけだとあきらめよう。
「覚える・忘れる・思い出す」を何度もくり返して、ようやく知識として記憶できるんだ。
「覚える・忘れる・思い出す」を何度もくり返して、ようやく知識として記憶できるんだ。
エビングハウスの忘却(ぼうきゃく)曲線
ドイツの心理学者であるエビングハウスという人が考えた、記憶を数量的に測って記録した「忘却曲線」。
一度覚えたことはしだいに忘れていくけれど、復習するタイミングによって、「もう一度覚えるためにかかる時間」が節約されるということを表すグラフだ。そのグラフを見ると、どのタイミングで復習するのが効果的なのかがわかるよ!
一度覚えたことはしだいに忘れていくけれど、復習するタイミングによって、「もう一度覚えるためにかかる時間」が節約されるということを表すグラフだ。そのグラフを見ると、どのタイミングで復習するのが効果的なのかがわかるよ!
復習のタイミングは「忘れたころ」
人の記憶には「短期記憶」と「長期記憶」がある。しっかり覚えるには、いかに「長期記憶」に残すかが大切なんだ。
「覚えたはずなのに忘れた!」というのは、短期記憶に記憶したものの、テスト本番の時点まで記憶に残らなかったということ。
だから、テスト前に何度も覚え直すことで、「あ、その情報は大切なんだな!」と「長期記憶」に残る確率を高めることができるんだ。だから、「あ~思い出せそうで思い出せない!」というタイミングをねらって、何度も復習をするのが大切だよ。
「覚えたはずなのに忘れた!」というのは、短期記憶に記憶したものの、テスト本番の時点まで記憶に残らなかったということ。
だから、テスト前に何度も覚え直すことで、「あ、その情報は大切なんだな!」と「長期記憶」に残る確率を高めることができるんだ。だから、「あ~思い出せそうで思い出せない!」というタイミングをねらって、何度も復習をするのが大切だよ。
記憶に「思い出しロープ」を仕こんでおく
もうひとつ、覚えておくのに効果的なのが「思い出しロープ」だ。
記憶したいものにロープを付けておいて、必要なときにそのロープを引っ張ると記憶が出てくる......そんなイメージだよ!
実際にロープを結ぶことはできないから、代わりになるのがエピソードやイメージだ。
記憶したいものにロープを付けておいて、必要なときにそのロープを引っ張ると記憶が出てくる......そんなイメージだよ!
実際にロープを結ぶことはできないから、代わりになるのがエピソードやイメージだ。
思い出しロープの仕込みかた
どうやって思い出しロープを仕込むのか、簡単な方法を紹介するよ。
周辺のエピソードを豊富にしておく
例えば社会の用語なら、できごとの名前だけを覚えるのではなくて、できごとにまつわる人物、文化、前後の出来事などをエピソードとして覚えておくんだ。
関連する情報が思い出しロープになってくれるよ!
関連する情報が思い出しロープになってくれるよ!
イメージ化する
記憶は覚えたときの情景や、言葉から思いうかぶイメージとセットにして覚えると思い出しやすくなるよ。
英単語なら、その単語の内容といっしょに映像を思い浮かべて覚えてみよう。
英単語なら、その単語の内容といっしょに映像を思い浮かべて覚えてみよう。
構造を理解しておく
単語を単語として覚える「丸暗記」ではなくて、その意味や成り立ちなどの構造まで理解しておくと、それは記憶に残りやすくなるし、他の用語にも展開できる可能性がある。
例えば、英語の活用形は、単語としてひとつずつ覚えるのではなくて、ルールを理解する......といったことだよ。
例えば、英語の活用形は、単語としてひとつずつ覚えるのではなくて、ルールを理解する......といったことだよ。
思い出すためのポイント
思い出しロープを仕込んだはずなのに、思い出せない......! あせりばかりがつのりそうなシーンだけど、あせりは禁物。深呼吸をして、次の方法をためしてみよう。
あせらない
まずは、あせる気持ちを落ち着かせること。あせってドキドキすると、覚えていたはずの情報すら出てこなくなってしまう! 静かに深呼吸でもしてみるといいよ。
思い出しロープを探す
落ち着いたら、思い出しロープがどこにあるか探してみよう。
それはほかの情報かもしれないし、五感と結び付けられているかもしれない。落ち着いて思い出そう。
それはほかの情報かもしれないし、五感と結び付けられているかもしれない。落ち着いて思い出そう。
覚えている部分から広げていく
関連することは覚えているのなら、まずはまわりから固めるつもりで洗い出してみよう。
覚えている部分のどれかがきっかけになって、思い出したいことの記憶も引っ張り出されるかもしれない。
覚えている部分のどれかがきっかけになって、思い出したいことの記憶も引っ張り出されるかもしれない。
同じ手順をやり直す
覚えたときと同じ手順をやり直すことで、記憶がよみがえる可能性もある。
テスト中に同じ手順をくりかえすのは難しいから、そんなときは覚えたときの状況をもう一度ふり返ってみることで、関連した記憶をきっかけに思い出せるかもしれない。
テスト中に同じ手順をくりかえすのは難しいから、そんなときは覚えたときの状況をもう一度ふり返ってみることで、関連した記憶をきっかけに思い出せるかもしれない。
きっかけを再現する
音楽を聴(き)きながら、何かを見ながら覚えたことや、思いついたアイディアであれば、そのきっかけを再現することで思い出せる可能性もある!
関係ないことに興味を向ける
思い出せそうで思い出せない、そんなときは全く関係のないことを考えてみよう。気持ちが切りかわって思い出せるかも。
目をつぶる
どうしても思い出せない......そんなときは、目に入る情報をシャットダウンして、頭を冷やす意味でも目をつぶってみよう。
ちなみに、寝不足の状態では記憶力は発揮できないよ!
ちなみに、寝不足の状態では記憶力は発揮できないよ!
まとめ
学生のあいだは、どうしても暗記からはのがれられない。
「いやだな」「ニガテだな」という気持ちで、逃げ腰(ごし)で暗記に挑(いど)むよりも、ゲームのつもりで立ち向かってみよう! テスト中のフリーズ回数が、少しでも減りますように。
「いやだな」「ニガテだな」という気持ちで、逃げ腰(ごし)で暗記に挑(いど)むよりも、ゲームのつもりで立ち向かってみよう! テスト中のフリーズ回数が、少しでも減りますように。
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