『高校と中学の違い 高校生活を小説でたどろう!』

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2022.06.30

高校と中学の違い

キミは今中1? 中2かな? それとも中3?
いずれにしても、とても近い将来として「高校」を考えたことがない人はいないよね。
高校には進学するんだろうな、ってぼんやり考えている人が多いと思う。
でも高校と今の中学生活って具体的にはどう違うのかな?
そこをもっとはっきりさせて、「高校生活って楽しみだ!」に変えていける記事を用意したよ。

中学生活と高校生活がずいぶん違う理由

中学までは「義務教育」。高校からは義務教育ではなくなるのは知っているよね。まずそこがいちばんの違い。高校は義務教育ではないから極端にいうと進学しなくてもいい。 そもそも中学校と高校ではになう目的が違うんだよね。そこから話をしよう。

中学校は人の基礎を作る

義務教育としての中学校の役割は教育基本法第二章第5条「義務教育」のなかでその役割が示されているんだ。
カンタンに言っちゃうと3つあって「個人の能力を伸ばす」「社会で自立できる基礎を培う」「社会の構成員として基本的な資質を養う」ことだ。
まだまだ将来が定まらない中学生だから、職業に直結する具体的なスキルというより、「人としての基礎を作る」ことに重点が置かれているんだよ。

高校では進学や就職に必要な能力をに身につける

現在高校への進学率は97%を越えていて、ほぼみんなが進学するといってもいいよね。
でも高校から先の進路はさまざまだ。4年制大学への進学率はだいたい55%。それに短期大学と専門学校進学を含めると84%程度になる。(2021 文部科学省「学校基本調査」)もちろん、就職する人だっている。
そのため高校では進学や就職にあたって必要な能力を身につけさせることを目的にしているんだ。
そのさまざまな進路に対応して、いろいろな種類の高校がある。さらに同じ種類の高校でも集まった生徒の気質や、学校の方針によって学校のカラーが作られていると考えるといい。

高校と中学の違い

高校の種類ってどんなものがあるの?

まず思いつくのは、公立・私立・国立という高校の種類だよね。
以前は私立は学費が高いから・・と敬遠する人も多かったけど、最近は「私立高校授業料実質無償化」の制度によってだれでも進学が可能になってきている。だから、公立・私立・国立の全ての種類について知っておいて損はないよ。

公立の高校

公立というのは「都立」「県立」「道立」「府立」の高校のこと。公立は高校数が多いので選択肢が豊富。キミにあった学校を見つけやすいかもしれない。
だけど、公立高校では、入試本番の点数とともに、中学校での成績である「内申書」が評価されることが多いよ。

私立の高校

私立は学校ごとの特色あるカリキュラムや校風が魅力だよね。
入試についても推薦入試や入試当日の結果のみで合否が決まる場合もある。公立高校との併願や、単願などさまざまな受験方法もあるんだよ。あらかじめ知っておき、対策を立てていけるといい。

国立の高校

国立高校は国立大学の系列校。多くの国立大学は進学校で、とてもレベルが高いと思っていたほうがいいよ。
「でも高校にさえ入っちゃえば国立大学にエスカレーター式で合格できるんでしょ?」と思うかもしれないね。残念!附属高校から系列大学への進学も難関となっている。

大学附属の高校

国立高校だけではなく、私立の大学でも附属高校を持つところは多い。
高校から大学まで一貫教育を目指しており、内部進学する人も多いね。でも全員がかならず内部進学できるわけでもないんだ。それぞれ条件を課しているから、そこはキチンと調べるようにしよう。

中高一貫校

ええ? なんで高校受験の話に中高一貫が出てくるの? といぶかるかもしれないけれど、中高一貫のなかには、高校受験時に募集をかけるところもある。
あこがれていた中高一貫校があるなら、高校での受験が可能なのかどうか調べてみよう。

共学・男子校・女子校

最近は共学の高校が増えているものの、「男子校」「女子校」も存在しているよ。
それぞれの学校によって教育方針や特色、雰囲気も違うので、自分に合うかどうかをしっかり見定めることが大切だね。
また、男子・女子とも募集するけど、教室(男子クラス・女子クラス)や校舎などが分けられている学校もあるよ。

全日制 定時制 通信制の高校

全日制は毎日通学して授業が朝から夕方にかけて行われる高校。
定時制は毎日通学するものの、授業時間は1日4時間。授業はおもに夕方から夜にかけて行われる高校だ。1日の授業時間が4時間程度の場合、3年では必要な単位を取得し切れないため、基本的に4年間で卒業する人が多くなるようだ。
通信制の高校は基本的には自宅学習を行い、必要に応じて通学するものだよ。通信制高校は学年制ではなく「単位制」なのも特徴だね。
単位制といえば、定時制の高校でも単位制を取り入れている学校が増えていて、別の時間帯にも出席して単位を修得することで3年間で卒業することもできるようになってきているよ。

普通科・専門学科・総合学科

普通科は進学を目的とするカリキュラムが組まれている。学年が上がると文系・理系に分かれるなど、卒業後の進路に対応した教育が行われるんだ。
普通科では通常学年ごとに履修科目が決まっている(学年制)のだけれど、なかには学年をこえてさまざまな科目を履修できるカリキュラムの学校もある。それを普通科単位制というんだ。学年制と比べて一人ひとりの進路希望に応じた科目選択パターンを作成できるのが魅力なんだよ。
専門学科(工業高校 商業高校 農業高校など)では、将来の進学や就職に直結する、スペシャリストとして必要な専門的知識・技術の基本を身に付けるための学習をする。その指導内容は学校ごとに大きく異なり、自分の興味のある分野に進み、専門学科のみを学ぶことができるんだ。
総合学科の高校は英語・数学・国語・理科・社会の普通科と共通の科目に加えて、商業・農業・ビジネス・福祉などの専門科目などを学べる。 自分の進路に応じて、共通科目と専門科目の中から選ぶことができるんだよ。 

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通学の方法や時間が変わる

中学までは学校が徒歩圏にあるから基本的には歩いて通学だよね。
それに比べると高校では自宅からの距離が遠くなる。電車などの交通手段を使って投稿することもあるんだ。

朝が早くなる

登校に時間がかかるから、朝練がある部活などに入ると、5時起きで登校なんてこともある。帰宅も部活が終わってから家にたどり着くのが夜の9時とか。なかなかハードだよね。

通学に費用がかかる

まず自宅から駅までのバス代、それから学校の最寄駅までの電車代それぞれの定期代がかかる。それを気にして「自転車で通える範囲の高校を選ぶ」という人もいるよ。
でも、自分の勉強したいことを優先させたほうが将来までを考えたときにはコスト効率が良いかもしれない。ここは慎重に決めたいね。

教科がより難しくなる

高校で学習すべき範囲は中学よりも広くなる。
だから中学と比べると授業のスピードがはやい。難易度も当然高くなる。それを前提にさらに高校ならではの事情があるんだ。

キミと同じレベルが集まる

よく考えてほしい。高校では同じ試験をクリアした人が同級生になるよね。つまりキミとだいたいおんなじ成績の人で1学年が作られるわけ。
するとどうなるか? 中学のとき、らくらくトップグループにつけていた人も、高校では苦戦するってわけ。

選択の幅が広くなる

中学では基本的にみんな同じ授業を受けていたよね。
高校ではキミが受けるカリキュラムを選択することが多くなる。そのなかで一番大きいのは高2から文系と理系の専攻に分かれて授業が進められることだ。これを「文理選択」という。大学受験やその他の進路希望にあわせてカリキュラムやクラス分けが行われていく制度だよ。

生活の自由度が高くなる

中学は校則でがんじがらめと感じた人もいるかもしれない。
一部の高校でも同じように厳しい校則を持っているところもあるけど、全体的には生徒の自主管理に委ねられる部分が多くなるよ。

部活に入る入らないは自由になる

中学ではなんらかの部活に入るようにいわれると思うけど、高校では入っても入らなくてもOK。放課後はキミが自由に使えるようになるよ。

私服で通える学校もある

制服もかっこいいけど「やっぱり自分の個性を出せるのは私服」と思っている人は、私服で通える高校を選ぶということもできる。キミの学区内にそんな高校があるかどうかは確認の必要があるけどね。

自動販売機や購買がある

お昼はお弁当を持ってきてもいい。パンも購買で買えるし、学食で食べてもいい。
でもたいてい学食の定食メニューは2時間目の休み時間までに売り切れて、お昼に食べられるのは、カレーかそばだけって場合が多いけどね(個人の感想です)。

バイトができる

学校によってはバイトを禁止しているところもあるから、事前に調べておこう。
バイトはお小遣いをためる目的だと思われがちだけど、(もちろんそれもあるけど)実際の社会のなかで働くことで「働く意義」や「世のなかの仕組み」を実感したいという動機で始める人も多いんだ。

高校生活を小説で先取ってみよう!

この記事を読んで、高校生活についてキミはどう考えるかな? 入学したあとのことを想像すると、とても楽しみだよね。
その想像をいっそうかき立ててくれるのが読書じゃないかな。
高校生活を舞台に描かれた小説や、高校でどう過ごすべきかを書いた人生の指南書まで、たくさんの読書体験がキミを待っている。
キミの高校生活をより一層具体的にイメージさせる読書ができるといいよね。
進研ゼミでは会員専用のサービスとして「まなびライブラリー」を用意している。検索を使って高校生活を描いた小説を探してみるのもいいんじゃないかな?

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