『鍋奉行とはどんな人? 鍋将軍はいないのか?』
冬は鍋がおいしい季節だよねぇ~。「いや、確かにおいしいけど、週3回鍋だとちょっと...」わかるけど、それは自分でご飯をつくらない限り絶対に言っちゃダメなやつ!
はい、気を取り直しまして「鍋奉行」って聞いたことある? たとえば、親戚の集まりで鍋をすると「はい、じゃあ仕切りは鍋奉行様にお任せしましょう~」と、急におじさんがはしやお玉を持たされて、本人もまんざらではない顔をして仕切り始める...とか。家族で鍋をつつくときは、普段は動かないお父さんが張り切っている...とかね。
はい、気を取り直しまして「鍋奉行」って聞いたことある? たとえば、親戚の集まりで鍋をすると「はい、じゃあ仕切りは鍋奉行様にお任せしましょう~」と、急におじさんがはしやお玉を持たされて、本人もまんざらではない顔をして仕切り始める...とか。家族で鍋をつつくときは、普段は動かないお父さんが張り切っている...とかね。
鍋奉行ってどんな役職?
そう、鍋奉行というのは、「鍋をつくるときに、具材の用意や入れかた、味付け、煮込み具合などに手や口を出して、さらには食べかたまで細かく指示し、自分で仕切る人」のこと。どう?キミの周りで思い浮かぶ人はいる?
あ「な~んだ、本当の偉い人じゃないんだね」ってちょっとがっかりしたキミ! わかるよ、実は「鍋奉行」は本当にあった役職だったという噂があったんだ...。
あ「な~んだ、本当の偉い人じゃないんだね」ってちょっとがっかりしたキミ! わかるよ、実は「鍋奉行」は本当にあった役職だったという噂があったんだ...。
江戸時代には本当の役職だった!?
2019年のこと、インターネット上である話題で盛り上がった。
細川藩(鎌倉時代の三河国額田郡細川郷(現在の愛知県岡崎市細川町周辺)のこと)に伝わるとある資料の現代語訳版に「鍋奉行」という役職の人が書かれていたんだ! 給料も書いてあるし、「鍋奉行ってホントにいたのか!」「一体、どんな仕事をしてたんだ? 鍋の管理か?」と話題になったんだ。
その騒ぎに気付いた、細川藩の資料を引き継いでいる美術館の担当者。すぐ動いて、細川藩についてくわしい大学の先生に確認をした。その答えは...
「残念ながら鍋奉行ではなく、『浦奉行』。『浦』の崩し字が『鍋』に似ているから訳した人が間違えたのでしょう」
ちょっとワクワクした気分を味わえたかな? 残念ながら、「鍋奉行」という本当の役職は存在しなかったそうだ。研究者の先生でも、間違えた訳をしてしまうことってあるんだね。 ちなみに「鍋奉行」改め「浦奉行」は、「沿岸部の船着き場の管理をする仕事」とのことでした。
細川藩(鎌倉時代の三河国額田郡細川郷(現在の愛知県岡崎市細川町周辺)のこと)に伝わるとある資料の現代語訳版に「鍋奉行」という役職の人が書かれていたんだ! 給料も書いてあるし、「鍋奉行ってホントにいたのか!」「一体、どんな仕事をしてたんだ? 鍋の管理か?」と話題になったんだ。
その騒ぎに気付いた、細川藩の資料を引き継いでいる美術館の担当者。すぐ動いて、細川藩についてくわしい大学の先生に確認をした。その答えは...
「残念ながら鍋奉行ではなく、『浦奉行』。『浦』の崩し字が『鍋』に似ているから訳した人が間違えたのでしょう」
ちょっとワクワクした気分を味わえたかな? 残念ながら、「鍋奉行」という本当の役職は存在しなかったそうだ。研究者の先生でも、間違えた訳をしてしまうことってあるんだね。 ちなみに「鍋奉行」改め「浦奉行」は、「沿岸部の船着き場の管理をする仕事」とのことでした。
こんな鍋奉行はいやだ
ところで、みんなで鍋を楽しむときに「こんな鍋奉行がいたらいやだな」と思うのは、どっちのタイプ?
1.口は出すけど手は出さないタイプ
...「まずは野菜でしょう、煮えにくい根菜から。白菜はあと! え?出汁は昆布でしょう。しめはもちろんおじやだよ。ラーメンなんて邪道だね」と「こうすべき」は言うけれど手は動かさないタイプ。
2.自分のやり方を貫くために、周りには一切手を出させないタイプ
...「材料は全部用意しました! あ、だいじょうぶ。やるから見てて。具の中身はこれ、入れかたはこれがいちばんおいしくできるんだって。あ、まずは何もつけずに食べてみて! ポン酢はあとね」と、食べ方にも厳しいチェックを入れてくるタイプ。
う~ん、どっちもいや? でも、どちらのタイプの鍋奉行も鍋のあるところには存在するようで...。会えたらぜひ「タイプ1だな」「こっちはタイプ2か」と分類して楽しんでみてね。
1.口は出すけど手は出さないタイプ
...「まずは野菜でしょう、煮えにくい根菜から。白菜はあと! え?出汁は昆布でしょう。しめはもちろんおじやだよ。ラーメンなんて邪道だね」と「こうすべき」は言うけれど手は動かさないタイプ。
2.自分のやり方を貫くために、周りには一切手を出させないタイプ
...「材料は全部用意しました! あ、だいじょうぶ。やるから見てて。具の中身はこれ、入れかたはこれがいちばんおいしくできるんだって。あ、まずは何もつけずに食べてみて! ポン酢はあとね」と、食べ方にも厳しいチェックを入れてくるタイプ。
う~ん、どっちもいや? でも、どちらのタイプの鍋奉行も鍋のあるところには存在するようで...。会えたらぜひ「タイプ1だな」「こっちはタイプ2か」と分類して楽しんでみてね。
鍋将軍もいるぞ!
鍋奉行の「奉行」というのは、上官の命令を受けて、実際に業務を行う人や役のこと。大河ドラマなんかを見る人は、何となくイメージがつくんじゃないかな?
じゃあ「鍋将軍」っていうのはどんな人なんだろう?
「将軍」というのは幕府のいちばんエライ人だよね。つまり、「鍋奉行」よりもさらに上役で、みんなにエラそうに指図をして、自分では一切手を動かさない人のことを言うらしい。
あれ、それって「こんな鍋奉行はいやだ」のタイプ1だよね! 「あ~こいつうるさいな...」って思っていた人たちが、その人を揶揄(やゆ)して使いだした言葉なんだそうだ。
ちなみに、ほかにも鍋を囲む人たちを指す用語が生まれているから紹介するしよう。
・灰汁代官...その名の通り、鍋で肉などを煮込むと出てくる「灰汁」を救う係のこと。「灰汁(あく)」と「悪」をかけたんだね。
・待ち娘...なにもせずにただ食べるだけの人。こっちもシャレになっていて「待ち」と「町」をかけたネーミングだ。
その人を直接責めるわけでもなく、やんわりと困ったところを指摘する...とっても日本らしい名前の付け方だね。
家で鍋が出たときに話題にしたら、盛り上がるかも!
じゃあ「鍋将軍」っていうのはどんな人なんだろう?
「将軍」というのは幕府のいちばんエライ人だよね。つまり、「鍋奉行」よりもさらに上役で、みんなにエラそうに指図をして、自分では一切手を動かさない人のことを言うらしい。
あれ、それって「こんな鍋奉行はいやだ」のタイプ1だよね! 「あ~こいつうるさいな...」って思っていた人たちが、その人を揶揄(やゆ)して使いだした言葉なんだそうだ。
ちなみに、ほかにも鍋を囲む人たちを指す用語が生まれているから紹介するしよう。
・灰汁代官...その名の通り、鍋で肉などを煮込むと出てくる「灰汁」を救う係のこと。「灰汁(あく)」と「悪」をかけたんだね。
・待ち娘...なにもせずにただ食べるだけの人。こっちもシャレになっていて「待ち」と「町」をかけたネーミングだ。
その人を直接責めるわけでもなく、やんわりと困ったところを指摘する...とっても日本らしい名前の付け方だね。
家で鍋が出たときに話題にしたら、盛り上がるかも!
鍋奉行に興味を持ったキミにぴったりな仕事
鍋は、野菜もタンパク質も炭水化物もたっぷりとれて、しかも体がポカポカ温まる素晴らしい料理!
食事の栄養に興味がある人は「栄養士」について調べてみよう。今は色々な「鍋の素」が売られているよね。自分で好みの鍋の素を開発したいというキミは「食品メーカー」の仕事はどうかな? 飲食物を開発する仕事の仲間として、「飲料メーカー」もオススメだ。
鍋は、野菜もタンパク質も炭水化物もたっぷりとれて、しかも体がポカポカ温まる素晴らしい料理!
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