模試や受験で効果を実感!定期テストで復習すべき問題はこう選ぶ!
中2|12月号メガネ先輩 2024年度入試で合格
トクイ教科:数学 理科 ニガテ教科:英語
部活:陸上部
志望校合格までの壁:人より遅いスタートと、それまでの生活からの気持ちの切り替え
▼ 体験談から読む
▼「中2の12月号おすすめ活用法」を先に読む
内申点対策
復習すべき問題を、
独自のルールでピックアップ
定期テストの答案が返ってきたら、必ず復習。わかってはいますが、テストが返却されるときには次の範囲の授業も始まっているし、陸上部の練習や自主トレもあるので、そこまで時間は取れません。時間がないなかで効率よく復習するために、優先度がより高い問題を独自のルールで絞り込んで復習していました。
まず、できなかった問題に対象を絞ります。それをさらに、たまたま時間内に思い出せなかったとか計算間違いとかの「ささいなミス」と、何を問われているのかわからなかった、解き方が思いつかなかったなどの「根深いミス」に分けて、「根深いミス」だけを復習します。「ささいなミス」は次に出題されたときには解ける可能性がありますが、「根深いミス」は、次も確実に失点につながるからです。
授業やプリントを見て考え方、解き方を理解し、教科書、問題集、進研ゼミの教材などで類題を解きます。それでもわからなければ、〈Challenge〉の標準問題や、過去に習った範囲にまでさかのぼりました。
成果が出るのは、模試や実力テストなど、出題範囲が広い試験です。ピンポイントで復習した分、印象に残っているので、「あのとき復習した問題だ」と考え方を思い出しやすくなります。中3の最初に受けた「合格可能性判定模試」はA判定。受験学年のスタートから勢いに乗れました。
理解度も成績もアップする、
一石二鳥のテスト後質問
通っていた中学校は、できなかったことをできるようにする努力を重視する教育方針で、通知表の成績にもかなり影響しているようでした。定期テスト後には、不正解になった問題について先生に解説を聞きにいくようにしていたのですが、これが成績にも反映されていた気がします。
例えば国語の読解の、話の解釈を問う記述問題などは、自分の考え方や答えがどこまで合っていて、どこでボタンを掛け違えているのか、正答を見るだけではわからないことがあります。こうしたときに、出題の意図や正解になる基準を先生に尋ねていました。
中3になって、英語の「主体的に学習に取り組む態度」がBからAになり、成績も5に上がったのは、定期テスト後の質問を繰り返したおかげだったかもしれません。問題の深いところまで理解できるし、成績も上がるし、一石二鳥の取り組みでした。
志望校選び
だからここに行きたい!
プレゼンで親を説得
倉敷天城高校の理数科には、1年半かけて本格的な研究を行う「課題研究」というカリキュラムがあり、先輩たちは数々の賞を取っています。化学が好きで、中学校の自由研究にも力を入れていた僕にとって、中1からずっとあこがれていた高校でした。
でも、親が反対。自宅から自転車で通える距離にしてほしいと言って、首を縦に振ってはくれません。倉敷天城高校のような研究ができる高校はほかにないので僕も譲れず、話し合いはずっと平行線でした。中3になって、親に時間を取ってもらい、なぜこの高校でなければならないのか、資料をそろえてプレゼン。熱意と進学すべき理由が伝わり、ついに親も応援する側に回ってくれました。
入学できた今は、化学発光の研究にまい進中。学会でも発表されていないような未知の現象を探る本格的なもので、期待以上の充実度です。
受験勉強
中学校史に歴史を刻み、
いよいよ受験勉強へ
受験勉強に専念し始めたのは中3の11月終わり。相当遅いほうだと思います。
生徒会長を務めていたのですが、選挙時に「この中学校の歴史に残ることをする」と公約を掲げていました。最後にどでかいことをやってやろうと、縁日やコンサート、防災展などで地域を盛り上げるお祭りを企画。PTAを巻き込み、クラウドファンディングで資金を集め、市長の協力を取りつけ…とどんどん規模が大きくなり、テレビ局も取材に来る大盛況で当日を迎えることができました。それが11月の終わりです。
イベントを成功させた達成感と、スタートが遅れて焦る気持ちをエネルギーに、最初から全速力で飛ばしました。県の入試の過去問5年分を3~5周に、苦手な英語の長文読解の問題集を追加。「合格可能性判定模試」しか模試を受けたことがなかったので実力が通用するか不安でしたが、A判定の評価どおり、過去問にも対応できました。
陸上部の原点「走る」で不安を撃退
実力的にはある程度対応できるめどがついていたものの、急に受験に100%振り切った生活を始めたせいか、12月は精神的に参ってしまいました。忘れ物をしたり、さっき言われたばかりのことを覚えていなかったり、勉強以外でのうっかりが突然増えてきたのです。
失敗したり怒られたりしたら落ち込むし、今は生活上で出ているこうしたミスが勉強で出るようになったらと思うと、「やっぱり無理なんじゃないか」と気分が晴れませんでした。
救いになったのは、走ることでした。「陸上部なんだから」と、3~4キロを思いっきり走ってみると、頭がすっきり。足の疲労や酸素が切れるしんどさで悩みがかき消されて、勉強に集中できるようになりました。以来、もやもやしてきたら走る、で最後まで文字どおり受験を駆け抜けました。
入試本番
待機室にぽつんと1人の長い10分間
受験したのは特別入学者選抜で、科目は国語、数学、英語、面接、口頭試問。数学や口頭試問の一部に難しい問題があったものの、苦手な英語もいつもよりすらすら解けて、結果として試験自体は十分うまくいきました。
ただ、予想していなかった緊張を強いられたのが面接です。個人面接が3部屋で同時に行われる形式で、待機している教室から3人ずつ呼ばれてそれぞれ部屋に行くのですが、僕の順番は一番後。しかも、残り10人、7人、4人…と減っていって、「余りの1人」になってしまったため、最後の10分くらいは教室内で孤独になるはめに。ただでさえ緊張しているのに一人ぼっちにされて、10分が異様に長く感じました。
合格の秘訣
志望校を早めに決め、
やるべきことを明確に
合格の秘訣は、早めに志望校を決めていたことです。受験勉強のスタートは遅かったのですが、目標は最初から定まっていたので、過去問演習、口頭試問や面接の対策…と、すべきことは明確です。すぐに準備に打ち込めました。
また、資格や検定があると有利になるしくみが志望校にある場合は、あらかじめ取得しておくこともできます。僕の場合、特別入学者選抜の出願には間に合わなかったのですが、一般入学者選抜を受けることになった場合に備えて、数学検定の準2級を取得しました。
(お母様から)「ゼミ」入会のきっかけとなったマンガが現実に
部活を終えて疲れて帰ってくる様子を見て、入学当初は勉強と両立できるのか不安でした。自分から進研ゼミをやりたいと言い出し、自己管理をしながら計画的に教材を進める様子を見て、徐々に安心して見ていられるようになりました。
生徒会に入ったのも、「ゼミ」のDMのマンガに触発されてのことです。生徒会長になり、部活と勉強を両立させて志望校に合格、とマンガどおりのストーリーを実現させてしまいました(笑)。
中3の11月に行ったお祭りが、本人も想定外の大イベントになってしまい、緊張が張りつめていたせいもあるのでしょう、その後の受験勉強でストレスがうまくはき出せなくなっていました。「体を動かしたら」と声をかけたところ、本人なりの解決法を見つけてくれたようです。部活にしても生徒会にしても受験にしても、やり始めたことを最後までやり遂げるようになったのが、成長を感じた点です。
※体験談は2024年度の入試情報です。
「進研ゼミ」で志望校合格へ!
中2の12月号おすすめ活用法
テスト振り返りで ニガテは年内に解消
振り返りによって、次回の点数が伸びる
テスト後に答案用紙が返却されたとき、まず気になるのは「いい点数が取れたか」「いくつ間違えたか」といったことではないでしょうか。
しかし、大切なのは、間違えた要因の把握やテスト前の時間の使い方が適切だったか、振り返ることです。
例1)間違えた問題の振り返り。英語の点数を落とした要因は、知識があいまいで解けなかったことだとわかった。→その単元の類題を解き直して、復習しておきましょう。
例2)テスト前の時間の使い方を振り返り。数学の対策に力を入れたかったが、問題演習をする時間が足りなかった。→暗記やワークなど、早めに手をつけられるものはテスト期間よりも前になるべく終わらせましょう。
ニガテは年内に解消するのが吉!
「進研ゼミ」では、単元別に講義やレッスンが組まれているので、テスト後に解き直す問題がすぐに見つけられます。〈Challenge〉または〈授業レッスン〉で、復習をしましょう。
中2の秋は、入試につながる難単元を学習するので、特定の教科にニガテ意識が芽生えやすい時期です。間違えやすい問題は、ニガテになる前に、年内に解消しておきましょう。