冬休み、たった1週間、それだけでも受験の大きなアドバンテージに!
中2|1月号マリモ 先輩 2024年度入試で合格
トクイ教科:数学 ニガテ教科:国語
部活:吹奏楽部
志望校合格までの壁:部活と習い事(合唱、電子オルガン)を中3の最後まで続けながらの受験
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内申点対策
時間がないからこそ、
先に復習を済ませておく
中2の冬休み。自分ではそれまでほとんど意識していなかったものの、「もうすぐ受験生」という空気が嫌でも周りに漂ってくる時期です。受験勉強なんてやりたくないのが正直な気持ちでしたが、「せめて中1の復習だけでも」と、2週間の冬休みのうち最初の1週間で学校の宿題を、後半の1週間でこれまでの復習をしようと決めました。
宿題を終えた後半は、中1・中2の要点復習ができる〈Challenge〉1月号をひたすら解きます。各問題、5分粘ってダメならあきらめるのが、限られた時間しか使えない私なりのルール。できなかった問題は解説を読み、学校のワークなどで類題を解きました。
わずか1週間ではあったものの、中1の「基本中の基本」くらいまでは記憶がよみがえりました。このときやっておいたおかげで楽になったのは、一つは春休み。中2の復習に時間を使えたからです。中2の範囲も1月号の〈Challenge〉である程度は振り返れていたので、春休みは苦手な部分を重点的に復習できました。
もう一つは、中3になってから、中1・中2を何度も振り返らずに済み、中3で新しく習う範囲に集中できました。時間がない人こそ、中3になる前に中1・中2の範囲を少しずつでも見直しておくといいと思います。
あの先生ならこう問うはず!
出題のクセを見抜け
通知表では、ほぼ「5」を取れていました。定期テスト対策の効果を高めるために私がやっていたのは、各先生のクセを見抜くことです。
例えば、「先生が授業中に大事だと言ったところはテストに出やすい」とよく言われますが、その伝え方も先生によって少しずつ違うはずです。ストレートに「ここはテストに出すぞ」と言う先生もいれば、プリントの文字を太字で強調する先生、雑談に見せかけてさりげなくヒントを出す先生もいます。テストへの出し方も、そのまま出す先生、少し言葉や数値を変えて出す先生、授業そのままではなく類題を出す先生とさまざまです。
中2の冬ともなると、中1から続けてきた出題傾向の分析が相当積み上がってたので、対策は結構当たりました(笑)。学校の吹奏楽部に加えて、習い事で合唱と電子オルガンをしていたためテスト対策の時間がなかなか取れず、何とかして効率を上げようと自然と生まれた秘策です。
志望校選び
映画の舞台にもなった校舎にぞっこん
基町高校は、県内の公立トップ校として小学生にも名前が知られています。私も小学校時代からあこがれていて、中学校でも志望校は基町高校ひとすじ。
出願校を決める前に、候補となりそうな高校はだいたい見て回ったのですが、やはり思いは変わりませんでした。生徒主体の行事、大学進学実績などの魅力に加えて、何より校舎がキレイでデザインがかっこいい! さすが、映画「君の名は。」に出てくる高校のモデルといわれるだけあります。もうここを見てしまうと、ほかの高校は考えられませんでした。模試は一番良いときでもC判定だったのですが、気にせず出願を決めました。
受験勉強
できないことを知れてよかった夏休み
中3の夏休み、部活動も習い事も、まだまだ続いています。とはいえ受験は待ってくれないので、まずは県の公立高校の過去問を3年分、解いてみることにしました。
結果は、「こんなにもできないのか」。目標正答率の8割に対して、このときの正答率は5~6割。苦手の国語は仕方ないとしても、得意な数学まで解けそうで解けず、ひどく落ち込みました。
解けないと悔しいので、できなかった問題は何度も繰り返し、少なくともそれらの問題だけは夏休み中にできるようにしました。このときに入試のレベルを知ったからこそ、その後、念入りに準備ができたので、早めに挫折を味わっておいてよかったと思います。
家じゅうの机を移動しながらラストスパート
夏休みの悔しさがあったおかげで、中3の冬休みには、一度解いた過去問であれば8割以上は解けるようになりました。次の課題は、初めて見る問題への対応と解答スピード。〈入試過去問徹底解説〉や〈差がつく入試直前対策〉を、解答時間を意識して演習します。
私にとってはラストスパートの時期だったのですが、2人の兄と弟は、良くも悪くも自然体。普段通りに遊んでいます。「なんで私だけ」と思いながら、自分の机だけでなく、リビングの机や兄弟の机…と、静かで集中できる場所を転々と移動しながら問題を解いていました。
それがよかった、とは断じて思いませんが、冬休み後半から急にめちゃめちゃ解けるように。自分でも驚くほどの変化で、初見の問題も苦ではなくなりました。
入試本番
合唱発表会の3日後ながら、十分に力を発揮
県立高校入試の3日前に、習い事で続けていた合唱の発表会がありました。友人からは「本気なの?」と心配されましたが、両方をやりとげれば中学生活が充実するだろうと、出場を選択。完璧に歌声がそろって、入試本番に向けて気分が上がりました。
勢いに乗って受けた試験は、特につまずく教科もなく、それまでの力を順当に発揮できました。ただ、例年より問題が簡単に感じられたのも事実。みんなできてしまって差がつかないかもしれないのがちょっと心配でした。
無事に合格できた今は、合唱をはじめとする大好きな音楽と、好きではなかった受験勉強、その両立に目標をもって頑張れたことに価値を感じています。
合格の秘訣
忙しさが心に火をつけてくれた
吹奏楽部、合唱、電子オルガンを毎日のように続けていて、常にほかの人より勉強ができていない自覚がありました。この焦りが、「やると決めたことは早く終わらせないと」と、自分をかり立ててくれました。忙しいくらいの方が、勉強をやらなきゃいけない気持ちがわき出てきて自分にはよかったのではないかと思います。
(お母様から)信じて任せたら、やりきってくれた
上に兄が2人いるのですが、どちらも私立校を中学受験していたため、公立校の受験も高校受験も我が家にとってはこの子が初めてでした。私立校と比べて、入試本番でどれくらい得点が取れると合格できるのか、わかりづらい点が不安要素でしたが、兄2人と比べると淡々と着実に進めるタイプだった娘には、内申点も重視される公立校が合っていたのかもしれません。
小学校時代からの、朝、登校前に、「ゼミ」のタブレットに取り組む習慣を中学でも維持していたので、部活や習い事があっても、最低限の勉強はキープできていたのでしょう。入試がある中で、活動を最後までやりきってくれました。
合唱と電子オルガンは、高校入学後も続けています。周りができる人たちだからか、勉強も中学時代より目に見えて力を入れるようになりました。親としては、勉強も習い事もいいけれど、ほかにも何か好きなことを見つけて、高校生活をエンジョイしてほしいな、とも思います。
※体験談は2024年度の入試情報です。
「進研ゼミ」で志望校合格へ!
中2の1月号おすすめ活用法
5日間の冬期講習で 受験へのやる気アップ
今やるべき受験準備は、中1・2の復習!
中2の冬を迎え、いよいよ「受験生」になる日も近づいてきましたね。
そういわれると少し焦ってしまうかもしれませんが、受験生になる前の今やるべきことは、中1・2の復習です。
高校入試では中1・2で習った内容も出題されるため、今まで習った学習内容の要点を復習して、知識を定着させておきましょう。
『中二講座』の冬期講習なら、入試に出やすくニガテになりやすい5教科の要点を、5日間で復習できます。冬期講習は12月26日(木)から。ぜひご参加ください。
模試をきっかけに志望校も意識。受験生のスイッチON
年明けの1月6日(月)は、〈合格可能性判定模試〉の全国一斉取り組み日。今の実力を測りましょう。志望校を登録することで、受験を意識するきっかけにもなります。
「志望校の選びかたがわからない…」という方は、「受験生★準備サイト」がおすすめ。受験生になるまでの期間にやっておきたいことを、マンガや動画で楽しく見てみましょう。