一歩ずつ近づく実感を得られたのは、ゴールを先に決めたから
中2|6月号泣きの1回試しに破壊 先輩 2024年度入試で合格
トクイ教科:英語 ニガテ教科:数学、社会
部活:陸上部
志望校合格までの壁:孤独感。同じ高校をめざす話し相手がいないのがつらかった。
内申点対策
暗記するだけでなく、
用語のつながりを理解する
社会はまず、〈定期テスト暗記 BOOK〉や学校のワークで用語を暗記。その後、覚えた用語を使って文章をつくる練習をしていました。定期テストでも入試でも、単純に用語を答える問題だけでなく、用語の背景や、他の用語との関係を答える問題が増えているように感じたためです。
他の4教科は、既にわかっている問題を解くのは時間がもったいないので、〈合格への予想問題100〉などで難度の高い問題を解いて、できなかった部分は学校のワークで類題を解きました。うちの中学校の定期テストでは、全体のうち2割くらいは学校のワークより難しい問題が出るため、その対策にもなりました。
志望校選び
中1で早くも第1志望宣言!
あえて自分を追い込む
中1の冬には、石橋高校に行こうと決めていました。学力では県内有数の進学校で、私立の有名校に並ぶ進学実績があります。目標がはっきりしていた方が、未来に向けて進んでいる実感が得られると思い、意識的に早めに決定。友達にも宣言して、自分にプレッシャーをかけていました。
中3の夏休みには、学校見学会にも参加しました。真面目で固い雰囲気かと思っていたら、気さくで面白い先輩たちばかり。いい意味で想像を裏切られて、志望意欲がさらに高まりました。
受験勉強
模試を積極的に受けて、現在地を知る
「進研ゼミ」の〈合格可能性判定模試〉を含めて、模試を受けられるだけ受けて、自分の実力の推移を常に把握するようにしていました。志望者内の順位は、上がっていれば励みに、下がっていれば「やってやろう」と、モチベーションを上げる材料になります。
弱点の分析にも役立ちました。模試を受けた後の勉強は、できなかったところを中心に。どの教科もなるべく穴がなくなるようにバランスを取りました。中1、2の範囲にも意外と忘れていることが多くて、復習のきっかけになりました。
机に向かう自分の後ろには、多くの人がついているから
中学校内で、石橋高校が第1志望の男子は僕一人。おしゃべりが好きで、人がいないと勉強できない性格なので、気持ちを分け合える人がいないまま勉強するのが精神的にハードでした。
乗り越えられたのは、机に向かっているのは自分一人でも、見てくれている人はたくさんいる、一人で受験に臨んでいるわけじゃないと気付いたから。文系科目を教えてくれた父、焦りや油断を見抜いて声をかけてくれた母、受験経験をもとにアドバイスをしてくれた姉。家族には特に感謝しています。
入試本番
未来の友人たちと、始まりの合図を待つ
小論文と面接が課される「特色選抜」という形式。試験前、受験者全員が体育館に集まって待機している間、「入学したら、ここにいる人たちの中から何人も友達ができるんだ」と考えていると、孤独を感じがちだった受験生活の終わりが感じられ、緊張の中に明るい気分が混じりました。
小論文は、問題冊子が配られる際に「配り終わるまで目を閉じていてください」という放送が流れてびっくり。さらに、過去問と傾向が違っていて、二重に焦りました。面接の直前は、社会の出来事と関連した回答をするシチュエーションに備えて、公民の復習を。燃料資源に関する発言に面接官が大きくうなずいてくれて、作戦成功でした。
合格の秘訣
陸上も受験も、
「自分ならできる」と強い気持ちで
どんなときでも自信だけはなくさないことです。この点は陸上とも共通していました。「自分ならいける」「一番でゴールするんだ」。周りからは自信家だと言われていましたが、受験やスポーツに限っては、それくらいでいいのではないでしょうか。
成績が下がったときも、合格までの過程なんだと心に言い聞かせて、最後に逆転する自分を頭に思い描いていました。
(お母様から)部活を通して磨かれた突破力
自分の弱点を見つけたのでしょうか、部活から帰宅するや否や、やり足りない練習があると言って、河川敷にトレーニングに行っていたことがありました。緊張の中、思い切りよくスタートを切るには強いメンタルが必要でしょうし、大会で出会った他校の選手と話してコミュニケーション力も磨けたようです。
ハードルという個人競技を通して、自分で考えて努力する大切さを知り、それが受験勉強や面接試験などに生きたのではないかと思っています。自信過剰なのはちょっと心配ですが(笑)、高校でも勉強も陸上も力いっぱいやってくれると思っています。
セクション1に入れていた原稿控え
先輩の記録を追い越せ!
入学後の部活を想像してやる気UP
志望校を石橋高校に決めた理由の一つが、陸上部が強いこと。中学では最終的に110mハードルで県大会でも優勝するほど力を入れていたので、高校でも陸上を続けることは大前提。中2の1学期の頃も、石橋高校の選手の記録を調べては、入学後の部活動を想像して勉強へのやる気をかき立てていました。
学校で聞いた合格の目安は、中2時点の定期テストで5教科500点満点中420~430点。まだ少し足りなかったのでギアを上げ、中2のうちに440点まで伸ばすことができました。
「進研ゼミ」で志望校合格へ!
中2の6月号おすすめ活用法
"行きたい高校" 選びで
夏のやる気アップ
志望校についての情報収集は、中2のうちから
高校受験は、志望校を早めに探しておくことがポイント。まだ早いと思われるかもしれませんが、中2の内申点も高校入試に影響しますし、高校見学や説明会を年に1、2回しか行わない高校もあります。中2のうちから少しずつ高校入試の情報を集めるのがおすすめです。
今はまだ、学力や内申点などを気にせずに、幅広い選択肢から「行きたい高校」を考えられる時期。行きたい高校が見つかると、「〇〇高校めざして、テストを頑張ろう!」と学習の意欲にもつながります。
「進研ゼミ」では、夏の高校見学に向けた、高校探しのきっかけにおすすめの進路セミナーを開催。お子さまといっしょにご参加ください。
進路実現のためには「内申点対策」も重要
内申点を上げるには、ふだんから学校の課題やワーク、プリントなどにきちんと取り組み、定期テストに向けて早めの準備を心がけることが成功のカギです。
まずは、スキマ時間を有効に使って〈定期テスト暗記アプリ〉または〈定期テスト暗記BOOK〉にコツコツ取り組んでくり返し暗記。
そして、テストによく出る問題に集中して取り組める〈予想問題デジタル〉または〈厳選予想問題〉で効率よくテスト対策を進めましょう。