電気を安全に使えるための工事を担当する技術者です。
電気工事士は、電気を利用するために必要な設備をすえつけたり、配線やコンセント、照明器具などを取りつける工事を行います。
放送通信施設や避雷針の工事も行い、改築する場合は古い配線や設備を取りはらいます。
電気工事士の資格には第1種と第2種があり、第2種電気工事士は、住宅や店舗の工事を行います。
第1種電気工事士は、住宅・店舗のほか、ビルや工場など規模の大きい施設で高電圧の工事作業も行います。
スムーズに作業ができるように、工事を行うための図面をかいたり、建設工事の担当者などと打ち合わせを行うこともあります。
消防設備士や電気工事施工管理技士などの資格を合わせもち、より広い範囲の仕事を行う電気工事士もいます。
資格があると就職に有利ですが、就職してからとる人も多くいます。
就職先はおもに電気工事会社で、入社後に資格を取る人が多いですが、あらかじめ資格をとっておくと仕事につくのに有利と言えるでしょう。
電気工事会社は10人ぐらいの規模のところが多いようですが、都市部では社員が何百人もいる会社もあります。
経験をつんでから、独立して一人で電気工事業を営んだり、新しい会社を作る人もいます。
作業は建設現場で行うことが多く、さまざまな場所で働くことになります。
ミスなく確実に作業を行えるよう、手先の器用さが必要です。
また、誤った工事を行うと火災や事故を起こしてしまうおそれがあるため、慎重で責任感のある人が求められます。
作業はグループで行うことも多いので、仲間と協力し合える性格であることも大切です。
先輩からの教えやアドバイスを生かして、自分をみがいていく前向きな気持ちをもつことが望まれるでしょう。
電気設備の工事の増加にともない、電気工事士も必要とされるでしょう。
現代の生活に電気は欠かせません。
電化製品や技術は毎年のように新しくなり、ネットワーク設備や通信に関連した工事も増えています。
建物が大きくなったり高さがましたり、また工場も機械化や自動化が進んだりと、いろいろなところで複雑で高度な電気設備が使われています。
電気設備の工事量はますます多くなり、電気工事士にも、高い技能とはば広い知識が求められるでしょう。
第1種の免許を得るには、3年から5年の実務経験が必要です。
電気工事を行うには資格が必要です。
第2種の資格は、第2種電気工事士試験に合格するか、経済産業大臣認定の養成施設で所定の単位を修めて卒業すれば取得できます。
第1種は、第1種電気工事士試験に合格した上で、実務経験(大学または高専卒者で3年以上、その他は5年以上)が必要です。