アスレチックトレーナーの仕事内容は?
アスレチックトレーナーとはどんな仕事? 資格はいるの?
アスレチックトレーナーとはスポーツ選手がケガから復帰するまでをサポートする仕事
・アスレチックトレーナーとは?
アスレチックトレーナーは、スポーツ競技者が最高のパフォーマンスを発揮(はっき)するために、健康管理やスポーツ障害やケガへの応急処理、リハビリテーション、体力トレーニングなどを行い、選手をサポートする仕事です。 とくに、ケガをした選手が競技に復帰するまでのリハビリテーションや、慢性的(まんせいてき)な痛みを伴(ともな)う「スポーツ障害」の対処など、メディカル(医療)面を専門としています。そのため「メディカルトレーナー」とも呼ばれます。 アスレチックトレーナーは、スポーツドクターやコーチなどと連携(れんけい)を取りながら、ケガをした競技者が再び元気に競技で活躍できるように専門的な知識と技術でサポートしています。
・アスレチックトレーナーはコンディショニングのさまざまな場面にかかわる
アスレチックトレーナーの仕事をくわしく紹介します。
●スポーツ外傷の予防と対処
スポーツ選手がケガをしないように予防します。体調のすぐれないときには練習メニューを調整し、真夏のトレーニングでは適切な水分補給を行うようサポートします。選手が試合中やトレーニング中にケガをした場合は、テーピングや止血などの応急処置をします。
●スポーツ障害への予防と対処
過度の練習の負担が積み重なって起こる慢性的な痛みを「スポーツ障害」と言います。アスレチックトレーナーは担当する選手のスポーツ障害を予防するため、アドバイスを行います。もしスポーツ障害になった場合は専門的なテーピングの技術で痛みを軽減させます。
●アスレチックリハビリテーション
ケガをした選手のリハビリテーションは、段階的に無理のないように行われます。アスレチックトレーナーは、選手が徐々(じょじょ)に復帰できるように段階的な計画を立て、選手が競技に復活できるまでリハビリテーションを手厚くサポートします。
●コンディショニング
試合中、選手が最高のパフォーマンスをできるように、メンタル面、フィジカル面、技術面から選手のコンディションを整えていきます。
●検査や測定
選手の姿勢、関節の可動域、筋力など、さまざまな検査や測定を継続的に行って、選手の問題点を医学的な視点とスポーツ科学的な視点から検討します。そして今行っているケアやトレーニングがどのぐらい効果をもたらしているかなどを常に判断しています。
●トレーニング前後の健康チェック
トレーニングの前後に選手の体調や健康チェックをして健康管理を行っています。
●教育的な指導
アスレティックトレーナーは、選手が自力でコンディションを整えられるようにも指導します。例えばケガの再発防止のためにやるべき課題に気づかせたり、競技者が疲労回復の方法に悩んでいる場合には、適切な方法をアドバイスしたりします。
・スポーツトレーナーとの違いは?
スポーツトレーナーは、スポーツ競技者が最高のパフォーマンスを発揮するため、あらゆる面からサポートするトレーナーの総称です。 アスレチックトレーナーもスポーツトレーナーのうちに含まれますが、選手のケガを予防したり、リハビリに協力したり「医療(メディカル)寄り」の仕事となる点が違います。
・アスレチックトレーナーのやりがい
アスレチックトレーナーは、担当した選手が元気になって競技で活躍したり、痛みが軽減して感謝されたりしたときに、やりがいを感じます。
アスレチックトレーナーはどんな働き方をするの?
アスレチックトレーナーの働き方 専属契約で働いている人はかなり少ない
アスレチックトレーナーは日本ではまだ認知度の低い仕事のため、トップアスリートやプロスポーツチームと専属契約をして働いている人はかなり少ないと言えます。またスポーツチームと契約している人も単年契約(1年ごとに契約を結び直す働き方)のパートタイムで働いている人がほとんどです。
そのためほかの仕事とかけ持ちして働いている人も多いです。
主な就職先は、スポーツジムやフィットネスクラブです。スポーツトレーナー専門の派遣会社に登録して働いている人もいます。
また、「柔道整復師(じゅうどうせいふくし)」「理学療法士(りがくりょうほうし)」などの国家資格を持って治療院で働く人もいます。
そのためほかの仕事とかけ持ちして働いている人も多いです。
主な就職先は、スポーツジムやフィットネスクラブです。スポーツトレーナー専門の派遣会社に登録して働いている人もいます。
また、「柔道整復師(じゅうどうせいふくし)」「理学療法士(りがくりょうほうし)」などの国家資格を持って治療院で働く人もいます。
アスレチックトレーナーはどんな人に向いているの?
アスレチックトレーナーには医療分野の知識と関心が不可欠
●スポーツ競技への深い知識と興味
スポーツトレーナーは、選手の行うスポーツ競技について、深い知識が必要です。またスポーツが好きで、競技経験も豊富な方が競技者への理解も深まります。
●医療分野の知識と関心
アスレチックトレーナーはスポーツトレーナーの中でも特に医療分野に強い興味のある人に向いています。ケガに対する対処法、リハビリテーションの方法など、医療分野の専門知識をたくさん学ぶ必要があるので、医療分野に興味のない人はアスレチックトレーナーに向いていません。
●コミュニケーション上手で励はげまし上手
アスレチックトレーナーには、「コミュニケーション能力」が必須(ひっす)です。スポーツのトレーナー全般に言えることですが、選手との信頼関係のベースとなるコミュニケーション能力は欠かせません。
とくにアスレチックトレーナーはケガをしたスポーツ選手のサポートを行います。ケガや故障で試合に出られない選手のメンタルを理解し、安心させたり、はげましたりすることのできる人に向いています。
スポーツトレーナーは、選手の行うスポーツ競技について、深い知識が必要です。またスポーツが好きで、競技経験も豊富な方が競技者への理解も深まります。
●医療分野の知識と関心
アスレチックトレーナーはスポーツトレーナーの中でも特に医療分野に強い興味のある人に向いています。ケガに対する対処法、リハビリテーションの方法など、医療分野の専門知識をたくさん学ぶ必要があるので、医療分野に興味のない人はアスレチックトレーナーに向いていません。
●コミュニケーション上手で励はげまし上手
アスレチックトレーナーには、「コミュニケーション能力」が必須(ひっす)です。スポーツのトレーナー全般に言えることですが、選手との信頼関係のベースとなるコミュニケーション能力は欠かせません。
とくにアスレチックトレーナーはケガをしたスポーツ選手のサポートを行います。ケガや故障で試合に出られない選手のメンタルを理解し、安心させたり、はげましたりすることのできる人に向いています。
アスレチックトレーナーの将来展望は?
アスレチックトレーナーの将来展望 認知度アップがカギ
アスレチックトレーナーはまだ認知度が低く、プロ選手やチームと専属契約して働いている人は少ないのが現状です。しかし今後、この資格を持つ人が増えて認知度が上がっていけば、活動基盤ができてくるのではないかと期待されています。
これからアスレティックトレーナーをめざすなら、医療面に特化したトレーナーとして、柔道整復師、理学療法士、はり師、きゅう師などの国家資格をあわせ持つことで、 さらに専門性が際立ち、活躍の場が広がっていくのではないかと期待されています。
これからアスレティックトレーナーをめざすなら、医療面に特化したトレーナーとして、柔道整復師、理学療法士、はり師、きゅう師などの国家資格をあわせ持つことで、 さらに専門性が際立ち、活躍の場が広がっていくのではないかと期待されています。
アスレチックトレーナーにはこうすればなれる!
アスレチックトレーナーに資格は必要?
・アスレチックトレーナー資格とは?
アスレチックトレーナーとして働くには、日本スポーツ協会「公認アスレティックトレーナー資格」、またはジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会の「認定アスレチック・トレーナーJATAC-ATC」などを取得することが望ましいとされています。 (それぞれの資格試験には、受験条件が詳細(しょうさい)に決まっています。各協会のH Pで確認してください。)
・アスレチックトレーナーになる一般(いっぱん)ルートは?
アスレチックトレーナーになるには、高校卒業後、「アスレチックトレーナー」コースのある専門学校や短大・大学に進学してアスレチックトレーナーに必要な専門知識を学び、卒業までに「アスレチックトレーナー」資格を取得するのがおすすめです。 医療系の専門学校や大学には、「柔道整復師」「はり師」「きゅう師」「あん摩(ま)マッサージ指圧師」などの医療系国家資格と、アスレチックトレーナー資格を両方取得できる学校もあります。
医療系の国家資格と、アスレチックトレーナー資格を両方持てば、スポーツ現場で選手の身体に触れる医療行為もできるため、プロのアスレチックトレーナーとしてより活躍の場が広がるでしょう。