スポーツを教え、練習方法を指導します。
スポーツクラブやトレーニングジムなどに勤務し、スポーツを教える仕事です。
サッカーやテニスなどの競技ではおもに技術的な指導を、健康維持のためのヨガやエアロビクスなどでは実技指導のほかに生活習慣や食事についても助言します。
トレーニングマシーンの使い方を教えたり、一人ひとりに合った練習方法を考えたりして上達を見守り、具体的なアドバイスでサポートします。
スポーツジムにはさまざまな目的や目標をもったはば広い年齢の人が訪(おとず)れるため、相手に合わせた指導を心がけます。
自分自身も高いレベルを維持(いじ)し続けることが必要です。
スポーツインストラクターは、勤め先はスポーツクラブなどであっても、正社員、契約社員、フリーランス(※1)とさまざまな働き方があります。
アスリート(競技者)として活やくしながら、定期的な収入を得るためにインストラクターとして働いている人もいるでしょう。
そのスポーツで実績のある人がみずからクラブや教室を立ち上げることもめずらしくありません。
本人の経験や力量に応じてさまざまな働き方ができる仕事です。
自分自身のレベルを高い状態に保つため、休みの日や勤務時間外にも自分の技術や知識の向上に時間を使います。
※1 特定の会社や組織に所属せずに働く、個人事業主のこと。
スポーツインストラクターになるには、まずスポーツが好きなことが欠かせません。
指導するスポーツに関しては一定のレベル以上の技術や知識を持ち、科学的な理解から指導できることが必要です。
スポーツを教えることで相手を元気にしたり楽しみややる気を引き出したりできる仕事なので、相手に合ったアドバイスができるような人が向いているでしょう。
各種の資格を取得しておくと役に立つでしょう。
スポーツインストラクターになるのにとくに必要な資格や免許はありませんが、運動生理学やスポーツ科学、ケガの応急処置などを学び、体や運動について深く理解していることが大切です。
スポーツや健康系の専門学校や大学で学んだり養成講座を受けたりして、有用な資格を取得(※2)すると就職しやすく、仕事の際にも役立つでしょう。
また高いレベルで取り組める得意なスポーツをつくることも大切でしょう。
*高校は普通科でも問題ありません。
※2 さまざまな専門の団体が認定するもので、日本体育協会認定「スポーツ指導者(指導員)」、財団法人健康・体力づくり事業財団「健康運動指導士」など。