『ウォーミングアップの順番はこうしなさいって』
冬は、気温の低さからけがをしやすい季節。部活でも、本格的に体を動かし始める前のウォーミングアップは、ちぢこまったままなんとなくやってない? なんのためにやっている動きなのか、きちんと意識して取り組むと、いつもと動きが変わるかも!?
ウォーミングアップの目的
ウォーミングアップは「部活や体育の競技種目などの本格的な運動を始める前の体の準備」だよ。目的は大きくふたつ。ひとつは「身体を温めて筋肉を伸(の)び縮みさせておくこと」、もうひとつは「気持ちの切り替(か)えをすること」だ。
ウォーミングアップは公式(こうしき)試合がスタートになってもOKな状態まで、身体の状態をもっていくのがポイントなんだ!
ウォーミングアップは公式(こうしき)試合がスタートになってもOKな状態まで、身体の状態をもっていくのがポイントなんだ!
体温、心拍(しんぱく)数を上昇させ、柔軟(じゅうなん)性を高める
朝起きてまだぼーっとしている状態は、体温も上がりきらず、心拍数もゆっくり。体を動かすことで体温を上げて心拍数を上昇させ、かたくなった体の柔軟性を高めることが最初のポイントだ。
血液の流れを良くして体を準備させる
身体を動かして心拍数も上昇すると、体のすみずみまで血液が流れ出す! 身体中の血液がぐんぐんめぐっているのをイメージしながら、ウォーミングアップをしてみよう。
関節の動きをなめらかにする
関節は、冷えてかたまった状態から急に動かすとけがをしやすい。なめらかに動くように関節をしっかり動かそう。
神経の反応や反射を高める
スタートの合図とともにダッシュする、飛んできたボールに反応する......などがすばやく行えるように、神経をとぎすませよう!
運動時のけがを予防する
終わった時点でしっかり汗(あせ)をかいているくらい、ウォーミングアップをしっかりするとけがの予防になるよ。体に違和感(いわかん)がないかを確認しておく意味でも、ウォーミングアップは大切なんだ。
心の準備をする
ウォーミングアップは気持ちの切り替えにも大切だよ。真剣(しんけん)に取り組むうちに、頭のなかが集中モードに切り替わっていくはずだ!
「え、もう試合!?ちょっと待って!」なんていわなくてもいいように、大切に時間を使ってね。
「え、もう試合!?ちょっと待って!」なんていわなくてもいいように、大切に時間を使ってね。
ランニングが先? ストレッチが先?
ウォーミングアップにはオススメの順番があるよ。試合など本番の運動の準備の前に、まずはランニングやストレッチ!
軽いランニングで心拍数と体温を上げる
最初は、ウォーキングに近いくらいの軽めのランニングでスタートして、少しずつ心拍数と体温を上げていくんだ。ランニングの途中(とちゅう)に、サイドステップやクロスステップなどのフットワークをはさんでいくのがオススメ。
筋肉と関節をほぐすストレッチ
心拍数、体温が上がったら、次はストレッチ。筋肉や関節がかたいような気がしたら、じっくりと伸ばす柔軟(じゅうなん)体操を入れよう。ほぐれてきたら、反動やはずみをつけて筋肉をストレッチしてね。
メイントレーニングと同じ動作を軽く行い体をならす
ウォーミングアップを効果的なものにするためには、実際の競技で使う動きも取り入れるといいんだ。
たとえば、サッカーやバスケットボールのような競技なら、体力を使い過ぎない15分以内のミニゲーム、水泳なら本番ペースで短い距離(きょり)を泳ぐ、などだよ。
ウォーミングアップはなるべく本番の直前で、かつ疲(つか)れが残らないタイミングで行うのが効果的といわれている。だいたい本番の10分前に終わるくらいをめどに行うのがオススメだ。
たとえば、サッカーやバスケットボールのような競技なら、体力を使い過ぎない15分以内のミニゲーム、水泳なら本番ペースで短い距離(きょり)を泳ぐ、などだよ。
ウォーミングアップはなるべく本番の直前で、かつ疲(つか)れが残らないタイミングで行うのが効果的といわれている。だいたい本番の10分前に終わるくらいをめどに行うのがオススメだ。
ウォーミングアップは強度にも注意
本番に向けて体を準備して、けがを防いで最大限の力を出すためのウォーミングアップ。
それなのに、はり切りすぎてけがをしてしまったら元も子もない! 強度には十分に注意してね。
それなのに、はり切りすぎてけがをしてしまったら元も子もない! 強度には十分に注意してね。
ランニングは両足が地面から離(はな)れる瞬間(しゅんかん)がないように
ウォーミングアップのランニングは全速力で走るものではないよ。両足が地面から離れるくらいのスピードだと少し速いくらい。
早歩きくらいのスピードからスタートして、ゆっくり体が温まるのを意識しながらスピードを上げていこう。
早歩きくらいのスピードからスタートして、ゆっくり体が温まるのを意識しながらスピードを上げていこう。
反動をつけて行うストレッチは体が温まった後で
じっくりと筋肉や腱(けん)を伸ばす「スタティックストレッチ」よりも、動かしたい筋肉の反対側の筋肉を意識的に動かす「ダイナミックストレッチ」のほうが、ウォーミングアップの効果が高いといわれているんだ。
なるべく速いテンポで行うことがいいとされているけれど、大切なのはその前にきちんと体が温まっていること!
なるべく速いテンポで行うことがいいとされているけれど、大切なのはその前にきちんと体が温まっていること!
まとめ
どんな運動がウォーミングアップに合っているのかは、キミの入っている部活で代々受け継(つ)がれるメニューや、顧問(こもん)の先生の指導に従うのがいい。
年齢(ねんれい)や体格、みんなの運動能力をふまえたものになっているはずだからね。
ついつい友達と話したりふざけたりして、適当に終わらせることがないようにね!
年齢(ねんれい)や体格、みんなの運動能力をふまえたものになっているはずだからね。
ついつい友達と話したりふざけたりして、適当に終わらせることがないようにね!
ウォーミングアップに興味を持ったキミにぴったりな仕事
だれかにスポーツのやり方を教えてサポートするのが好き、さまざまな人と接するのが得意なきみは、「スポーツインストラクター」が向いているかもしれない。
「スポーツトレーナー」として、スポーツ選手の健康管理や体の調子を整える仕事もオススメだ。ケガへの応急処置(しょち)、リハビリテーションなどの医療(いりょう)面を専門とした「アスレチックトレーナー」についても調べてみると興味がわくかもしれないよ。
どんな仕事かな?と思ったら「おしごと事典」を見てみてね!
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