『マーカーペン おすすめの勉強法 』
キミは勉強するとき教科書や参考書、ノートなどにマーカーペンを使っているかな?
マーカーペンは文字の上にかぶせるように線を引くと、その下の部分が透けて見えるのが特徴。
ペン先が太い方はマーカー用、細い方はアンダーラインとして使える。
ラインマーカーは、蛍光色だけでなく目にやさしいマイルドな色合いのものもあり、インクのカラーバリエーションも豊富だよね。
ペン先に窓がついていてラインの引きすぎを防げたり、こすると消えたりするタイプもある。
そんなマーカーペン、ただ自分のお気に入りの色をフィーリングでノートや参考書に引いているだけだと、実はあまり勉強の効果がない。
そこで今回は、マーカーペンを使うことで勉強の効果を上げるおすすめの方法を紹介。
これまでなにも考えずに大事だと思うところにマークしていたキミは、これを参考にやり方を変えてみてはどうだろう。
復習や暗記の効率が上がって成績アップがねらえるよ。
またこの方法は、授業のノート、定期テスト勉強、受験勉強にも使える。
ぜひ活用してみてね!
キミは、文章を色分けしながら勉強することの効果を知ってるかな?
勉強に色分けする作業が加わることで、なぜ勉強の効率が上がるんだろう?
マーカーで色分けする勉強法の効果を知れば、キミもさっそく試してみたくなるはず。
ただしここでいう、色を分ける勉強というのは、ただ色分けすることじゃない。
使う色それぞれに「役割」を与えて、その役割にそってマーキングした場合に限るので注意して読んでね。
色分けする勉強法の効果のひとつめは、復習が効率よくできること。
色を自分にとって復習が必要な部分だけ引き立たせておける。
だから一度マークしてしまえば、時間が経ってもう一度復習したいとき、「必要な情報はここだ」ってすぐわかるので、復習の効率がアップするよ。
マーカーで色分けする勉強法の2つ目の効果は、記憶が定着しやすくなること。
なぜなら色で分けることで、文章の内容を頭のなかで一度きちんと整理できるから。
きちんと整理された情報は、そうでない情報よりも記憶に定着しやすいんだ。
また脳は、五感や動きをともなったほうが、記憶をつかさどる部分が刺激され記憶に残りやすい。マーカーで色分けする作業には、色を見て感覚が刺激されるほか、手を動かす動きが伴うからさらに効果が高い。
さらに「ここは大事」「ここはそうでもない」など、情報を選んだり捨てたりして脳も使うことになる。
これらの作業が加わることで、記憶効果を高められるんだよ。
マーカーで色分けする勉強法の3つ目の効果は、自分の弱点を克服しやすいということだ。
テストや問題集の見直しのとき、ミスしたところにだけマーカーで目立たせておけば、あとで弱点を克服するときの目印として使えるよ。
ただでさえ弱点克服ってさっさと終わらせたいもの。
どこが苦手だったっけ?なんて探している時間がもったいないからね。
復習しやすい。
記憶に定着しやすい。
弱点を克服しやすい。
マーカーを使った勉強法の3つの効果、わかったかな?
さてここからは、マーカーの色の効果を知っていこう。
蛍光マーカー(あるいはマイルドな色のマーカー)をキミはどんなふうに選んでいる?
ランダムにきれいな色を何色も使っている人はちょっと待って。
実は、色には集中できる色、興奮する色、注意をうながせる色など、それぞれ人間の心理に与える影響が違っている。
それぞれの色の影響を知ったうえで色を選んだほうが、より効果的な勉強にしていくことができるんだ。
ここでは代表的な赤系、青系、黄色系、緑系の色の持つ心理効果を紹介。
赤やピンク、オレンジなど暖色系は、興奮作用が強いことが特徴。
心理的に落ち着いたり集中したりすることには向かない色といえる。
だから勉強中のマーカーペンとしては、多く使わないほうがいいと言われている。
ただし注意をうながしたり、刺激を与えたりする効果があるので、とくに目立たせたい箇所にワンポイントで赤系を使用するのがおすすめなんだ。
青色、水色などの寒色系は、集中力を高めて冷静になれる効果があるのが特徴。
気が散って困るときも、寒色系の色を使うと落ち着いて勉強できるはず。
集中力を高めてくれる青色は暗記にぴったり。
暗記したい重要語のマークに使うのがオススメだよ。
ただし寒色系ばかり使っていると、ちょっとさびしい気分になることも。
1色だけではなく、黄色や黄緑など別の明るい色も少し使用すると、青色の良さをより効果的に引き出せるよ。
黄色はパッと目を引き、明るくて目立ちやすいのが特徴。
道路標識などにもよく使われているよね。
心理的な効果としては、まさに注意をうながすことができること。
黄色でマークしたところは自然に注目しやすくなるので、重要ポイントや文章の重要な箇所に使うと効果的。
使いすぎると、目がちかちかして気が散ってしまうので、なるべく少量に抑えよう。
緑色は樹木の葉っぱを思わせてリラックスできて疲れにくい色。
だから目立たせたい補足や解説の文章などにサブ的に引くのが向いているよ。
ここからは蛍光マーカー(またはマイルドなカラーのマーカー)を使った効果的な勉強法の鉄則を紹介するよ。
ラインマーカーの効果的な使い方は、大きく3つある。
1つ目が色ごとの役割を決めること。
2つ目がマーキングを最小限にすること。
3つ目が太字と細字を分けること。
そしてもう1つだいじなのは、マーカーして色分けしたらそれで終わりにしないこと。
ではそれぞれくわしく解説していくよ。
マーカーの基本的な使い方は、大切な部分の強調。
でも大事なところって、考えてみたらいろいろあると思わない?
全部に適当に色をつけていたら色だらけになって、かえって頭の中がごちゃごちゃしてきちゃうよね。
そこで大切なのは色ごとの役割を決めて、項目がどう重要なのかを分類整理することだ。
たとえばピンクは重要語に引いて、青は重要語の解説に引くなどしてみよう。
こうして色ごとに役割を決めてマーカーを使うと、復習の効率が上がるし、記憶しやすくなるよ。
色ごとの役割の決めかたのルールは人それぞれでいいんだけど、ここでは参考に、おすすめの役割の決め方を何パターンか紹介しよう。
色はあまり使いすぎるとごちゃごちゃするので、マーカーは1色から多くても3色までが勉強にはおすすめだ。
色ルールの例1(3色づかいの場合)
暗記したい重要語句は青。重要な解説部分は緑。なかなか覚えられない重要語だけピンク。
色ルールの例2 (3色づかいの場合)
先生が重要と言った語句に黄色。自分が重要と思う語句に青。解説部分はすべて緑。
色ルールの例3 (2色づかいの場合)
自分の弱点をピンクで囲う。覚えておきたい用語は青の太い方でマーキング。用語の意味や解説部分は青の細い方でアンダーライン。
色ルールの例4(2色づかいの場合)
暗記したい重要語句は青 その解説は緑。
色ルール例5 (1色づかいの場合)
暗記したい用語は青の太い方でマーキング、解説部分を同じ青の細いペンでアンダーライン)
これらの5つの例を参考に自分で覚えやすい、勉強しやすいと思う色の役割を決めよう。
そして色の役割が決まったらそれに沿っていつもマークしていこう。
ルールを気まぐれに変えてしまうと意味がないので注意してね。
また、色ルール例3や5のように。1色でも2通りの使い方をすれば色数を絞ることもできるよ。
マーカーペンを使うのは本当に大切なところだけにするのが大切だよ。
マーカーペンの線ばかりのテキストは、本当に重要な事項がわからなくなる。
結局全部復習しなきゃいけなくて、ちっとも効率UPできないからね。
マークする箇所が少なければ少ないほど「ここが重要」って強調できる。
それとラインを引くときには、できるだけラインのついた範囲が短くなるように意識しよう。
一文すべてに長く引いてしまうのではなくて、より重要な部分のみに引くようにしよう。
ラインマーカーはペン先の太い方と細い方を、使い分けると、1色でも2通りに活用できて情報を整理できる。
たとえば単語や用語→太いペンでマーキング。
単語や用語を説明する文章→細いペンでアンダーライン。
などのように分けると重要語句がぐっと引き立つし、復習するときに語句の意味も確認できるよ。
教科書やノートがカラフルになるのをひかえたいとき、あえてマーカーペンを1色に絞って、太いほうと細いほうを使い分けで線を引くのがおすすめ。
マーカーで文章を色分けしてきれいに整理する。
なんとなくそれでバッチリ勉強した感じになるけど、そこで終わりじゃ意味がない。
色分けしたノートやテキストを使って、復習したり、暗記したりして、活用してこそマーカーを使う効果を実感できる。
マーカーしたものを二度と見ないなら、わざわざマーカーする手間ひまがムダになっちゃうんだ。
ここからはマーカーペンを使うとき、とくに注意したいことを紹介するよ。
キミはマーカーを使った勉強中、こんなことないかな?
1 とりあえず、教科書や参考書にとりあえず線を引く
2 引いただけで満足する
3 教科書のほぼすべてに線を引いちゃう
これらに当てはまる人は、マーカーを引いたせいでかえって効率の悪い勉強になっている可能性大!
え~、それのどこがいけないの??と思った人ほど伸びしろが大きい。
これらのどこが問題なのか、これからくわしく解説していくよ。
教科書や参考書を最初に読むときに、とりあえず重要そうなところにマーカーで線を引きながら読み始めていく。
これはやめたほうがいい。
なぜって一番最初に読むときは、まだ本当に大事なところがどこなのかわかっていないからだ。
だから「ここがだいじそうだな」「おっここもだいじそう」「この定義とかもだいじじゃない?」
となって、マーカーだらけの教科書や参考書になってしまうから。
だから教科書や参考書などテキストを初めて読むときは、まだマーキングしないほうがいい。
2度3度と全体を読んで、自分にとって大事なところ、大事じゃないところがわかってきてからマークし始めるのがいいよ。
勉強中、マーカーを使って教科書やノートがきれいに色分けされると、つい勉強した気分になってしまう。
でもそこで満足するのは危険だよ。
マーカーペンで色分けした段階では、まだ色を塗っただけ。
大切なのはそれを使って復習することなんだ。
だからマーカーを引いただけで「よ~し!勉強したぞ」と満足しないようにしよう。
マーカーを使うのは、あとでそれを使って効率よく復習したり、暗記したりするため。
マーカーで色分けする作業は、本格的に勉強するための「準備」と思っておこう。
キミは教科書にたくさんマーカーしちゃってない?
教科書って全部だいじ。
ついついほぼ全部に引いちゃうってこともありがちだ。
でも全部引くと意味がないし時間のムダになってしまう。
むしろ教科書はどうせ全部だいじだから、マーカーペンを使う必要はないかもしれない。
マーカーを使うのは、自分で整理したノートとか、参考書を読み込んだりするときに使うほうがいい。
もし教科書に線を引くとしたら、自分がテストでミスしたところ、とか、絶対出るぞって先生が授業中に言ったところとか、本当にあとで絶対読み返したい箇所だけにしておこう。
ノートをまとめたり、参考書を読み込んだりするときに蛍光ペンやマイルドなマーカーを使う人は多い。
だけどノートや参考書に、重要そうなところにやみくもにマーカーを使っているだけだと勉強の効果はない。
それぞれの色が与える心理的な効果を利用したり、自分ルールを決めて分類整理したり工夫することで、はじめて勉強の効率を非常にあげてくれるツールになるよ。
だからキミも、色分けルールを決めたり、引く場所を最小限にしたり、太い方と細い方を使い分けたりして、効率のよい勉強をしよう!
くれぐれも「マーカーしただけで満足」ってならないように。
色には意味があるってことに気づいておもしろい!と思ったキミはカラーコーディネーターを調べてみよう!
カラーコーディネーターとは、色が与える心理効果、特性に関する知識をもち、人やモノ、商品の魅力を引き出すプロです。
さまざまな業界で効果的な配色の提案を行って活躍しています。
たとえば、建築・インテリア業界のカラーコーディネーターなら、居心地よく働けるオフィスの色を提案する、食品業界のカラーコーディネーターなら、おいしく見せるパッケージの色を提案する、などして活躍しています。
カラーコーディネーターは、企業に属して働く場合と、フリーランスの場合があり、活躍の場は多様です。
企業に就職して働くカラーコーディネーターは、建築会社やインテリアショップ、ブライダル企業、アパレル企業、化粧品業界など、幅広い業界で活躍しています。
しかし通常、「カラーコーディネーター」という職種や専門の部門で働いているわけではなく、企業の商品開発部やデザイン部門などで、商品企画やデザインを担当しています。
そして必要に応じて、「カラーコーディネーター」として仕事を行います。
ただし、イメージコンサルタント系の会社やカラーコンサルティング専門会社に就職している場合は、「カラーコーディネーター」として働く場合もあります。
一方、フリーランスとして活躍している人は、文房具、ファッション、インテリア、ファブリック、化粧品など、自分の専門分野をもち、企業に色彩のコンサルティングをしたり、企業向けにセミナーを行ったり、スクール講師を行ったりする人もいます。またネイリストやスタイリストなどをしながらカラーコーディーネーターの資格を生かす人もいます。
カラーコーディネーターには、ファッションの流行に敏感で、トレンドを追うことが好き、というのは欠かせない要素です。
もともと色彩センスに自信のある人はもちろん、自分のセンスだけに頼るのではなく、色彩に関する幅広い知識を体系的に身に着けるさらに専門性を磨きたい人、色彩の与える心理的な効果、ビジネスに興味のある人が向いています。
基本は人に色彩を提案していく仕事なので、クライアントの要望を読みとる力と、わかりやすく論理的に説明する力、プレゼンテーション能力の高い人に向いているといえます。
色もふくめてトータルにコーディネートしたい! と考えるキミならアートディレクターという職業はいかが?
アートディレクターは、広告やWebサイト、パッケージ、ゲーム制作などのビジュアルデザインをする際に、現場で指示・監修を行う責任者です。
アートディレクターは、クライアント、または自社のプロデューサーなどと、企画の方向性やコンセプトを決めた後、その方向性にあったビジュアル表現を考え、デザイナーやコピーライター、カメラマンなどに伝えます。
そしてデザイナーのデザインをチェックしたり、撮影現場に立ち会ったりなどして、作品のビジュアルに統一感を与え、クオリティの高いものを創造していく仕事です。
アートディレクターの中には、実際のデザインは現場のスタッフに任せて指示・監督だけを行う人と、自らデザインや撮影にかかわる人もいます。
アートディレクターの就職先は、広告代理店、デザイン事務所、出版社、ゲーム制作会社、一般企業の広告宣伝部門などです。
アートディレクターはデザイナーよりも責任の領域が広いので、年収の水準は、デザイナーの年収の水準より高くなっています。
アートディレクターは、クライアントとの最初の打ち合わせから、コンセプトにあった表現方法をイメージする必要があります。
そのため、相手の要望をしっかりとくみ取る高いコミュニケーション能力が不可欠です。 アートディレクターは、ビジュアルデザインの指揮をとる役割があるので、まず必要なのはデザイナーとしての実務経験と高いセンスです。
Web、色彩、写真、映像、イラスト、タイポグラフィなど、ビジュアル制作にかかわる幅広い技術や知識も必要です。 さらにデザインの方向性をスタッフに指示したり、進行管理を行ったりするマネジメント能力も必要です。
またクライアントの求めるイメージを聞き出す力や、デザイン案をプレゼンテーションする力も必要です。
こんなマーカーがあったらいいのに! と思ったキミは「雑貨デザイナー」はどうだろう?
雑貨デザイナーは、日用雑貨専門のデザイナーです。
デザインだけを行う人と、商品企画からデザインまでをトータルで手がける人がいます。
日用雑貨とは、ペンケースなどの文房具、お皿やスポンジなどのキッチン用品、メイク用ポーチやミラー、バス用品、花瓶、ゴミ箱、トートバッグなど様々なものがあります。
雑貨デザイナーは、日用雑貨を素材の質感、機能性、安全性、コスト面なども考えてデザインします。
そのため、デザインや色彩の知識だけでなく、さまざまな素材や安全性、人間の身体の動きなどの幅広い知識を持っています。
またさまざまなユーザーに配慮してユニバーサルデザインの採用も行います。
ユニバーサルデザインというのは、文化、言語、国籍や年齢、性別、能力などの違いにかかわらず、できるだけ多くの人が利用できることをめざしたデザインのことです。
雑貨デザイナーの活躍の場は、日用雑貨メーカーや、プロダクトデザイン事務所などです。
雑貨デザイナーは基本的に正社員での採用が多い職種ですが、契約社員やアルバイトで働く人もいます。
また、実務経験を積んだあと会社から独立して、フリーランスで活躍している人もいます。
雑貨メーカーやプロダクトデザイン事務所の勤務時間は、1日8時間、土日祝日が休みというところがほとんどのようです。
しかし雑貨デザイナーは、勤務時間中だけデザインのことを考えるのではなく、プライベートでも常に新しい雑貨のデザインのことを考えたり、雑貨売り場でリサーチしたりしている人が多いようです。
雑貨デザイナーに求められるスキルの代表的な者は「アイディア力」「センス」「リサーチ力」「絵を描く力」「コミュニケーション力」です。それぞれについて補足します。
◯ デザインのアイディア力
日用雑貨は、次々と新しいデザインが求められます。こんなデザインはどうだろう?この方が便利な形なのでは?など次々とアイディアを出せる力が求められます。
◯ センス
デザイナーはセンスが命。ほかのメーカーの商品が並ぶ中で思わず手にとってしまう魅力のあるデザインをするには、常にセンスを磨くことが必要とされます。
◯ リサーチ力
今のトレンドを押さえながらさらに新しいヒット商品をつくり出していくには、他社の商品のリサーチや、ターゲットがどのようなシーンでどう使うのか?といったリサーチが欠かせません。
日頃から雑貨屋巡りが大好きな人など向いています。
◯ 絵を描く力
デザインはまずラフスケッチから始まります。
イメージをサラサラと絵で表現できるとデザインの仕事は非常にスムーズになります。イラストを描く能力もデザイナーにはとても大事な要素です。
◯ コミュニケーション力
雑貨デザイナーは、商品企画部門や、工場の営業職の人などと、打ち合わせや連絡、交渉ごとが多くあります。机に向かってデザインに集中する力も必要ですが、コミュニケーション力も重要です。コミュニケーション能力が高いほど、デザインのイメージをしっかり共有しながら、スムーズに仕事を進められます。
マーカーペンは文字の上にかぶせるように線を引くと、その下の部分が透けて見えるのが特徴。
ペン先が太い方はマーカー用、細い方はアンダーラインとして使える。
ラインマーカーは、蛍光色だけでなく目にやさしいマイルドな色合いのものもあり、インクのカラーバリエーションも豊富だよね。
ペン先に窓がついていてラインの引きすぎを防げたり、こすると消えたりするタイプもある。
そんなマーカーペン、ただ自分のお気に入りの色をフィーリングでノートや参考書に引いているだけだと、実はあまり勉強の効果がない。
そこで今回は、マーカーペンを使うことで勉強の効果を上げるおすすめの方法を紹介。
これまでなにも考えずに大事だと思うところにマークしていたキミは、これを参考にやり方を変えてみてはどうだろう。
復習や暗記の効率が上がって成績アップがねらえるよ。
またこの方法は、授業のノート、定期テスト勉強、受験勉強にも使える。
ぜひ活用してみてね!
色分け勉強の効果
勉強に色分けする作業が加わることで、なぜ勉強の効率が上がるんだろう?
マーカーで色分けする勉強法の効果を知れば、キミもさっそく試してみたくなるはず。
ただしここでいう、色を分ける勉強というのは、ただ色分けすることじゃない。
使う色それぞれに「役割」を与えて、その役割にそってマーキングした場合に限るので注意して読んでね。
復習しやすい
色を自分にとって復習が必要な部分だけ引き立たせておける。
だから一度マークしてしまえば、時間が経ってもう一度復習したいとき、「必要な情報はここだ」ってすぐわかるので、復習の効率がアップするよ。
記憶が定着しやすい
なぜなら色で分けることで、文章の内容を頭のなかで一度きちんと整理できるから。
きちんと整理された情報は、そうでない情報よりも記憶に定着しやすいんだ。
また脳は、五感や動きをともなったほうが、記憶をつかさどる部分が刺激され記憶に残りやすい。マーカーで色分けする作業には、色を見て感覚が刺激されるほか、手を動かす動きが伴うからさらに効果が高い。
さらに「ここは大事」「ここはそうでもない」など、情報を選んだり捨てたりして脳も使うことになる。
これらの作業が加わることで、記憶効果を高められるんだよ。
弱点を克服しやすい
テストや問題集の見直しのとき、ミスしたところにだけマーカーで目立たせておけば、あとで弱点を克服するときの目印として使えるよ。
ただでさえ弱点克服ってさっさと終わらせたいもの。
どこが苦手だったっけ?なんて探している時間がもったいないからね。
マーカーペンの色の効果 覚えやすい色とは?
記憶に定着しやすい。
弱点を克服しやすい。
マーカーを使った勉強法の3つの効果、わかったかな?
さてここからは、マーカーの色の効果を知っていこう。
蛍光マーカー(あるいはマイルドな色のマーカー)をキミはどんなふうに選んでいる?
ランダムにきれいな色を何色も使っている人はちょっと待って。
実は、色には集中できる色、興奮する色、注意をうながせる色など、それぞれ人間の心理に与える影響が違っている。
それぞれの色の影響を知ったうえで色を選んだほうが、より効果的な勉強にしていくことができるんだ。
ここでは代表的な赤系、青系、黄色系、緑系の色の持つ心理効果を紹介。
赤
心理的に落ち着いたり集中したりすることには向かない色といえる。
だから勉強中のマーカーペンとしては、多く使わないほうがいいと言われている。
ただし注意をうながしたり、刺激を与えたりする効果があるので、とくに目立たせたい箇所にワンポイントで赤系を使用するのがおすすめなんだ。
青
気が散って困るときも、寒色系の色を使うと落ち着いて勉強できるはず。
集中力を高めてくれる青色は暗記にぴったり。
暗記したい重要語のマークに使うのがオススメだよ。
ただし寒色系ばかり使っていると、ちょっとさびしい気分になることも。
1色だけではなく、黄色や黄緑など別の明るい色も少し使用すると、青色の良さをより効果的に引き出せるよ。
黄色
道路標識などにもよく使われているよね。
心理的な効果としては、まさに注意をうながすことができること。
黄色でマークしたところは自然に注目しやすくなるので、重要ポイントや文章の重要な箇所に使うと効果的。
使いすぎると、目がちかちかして気が散ってしまうので、なるべく少量に抑えよう。
緑色
だから目立たせたい補足や解説の文章などにサブ的に引くのが向いているよ。
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マーカーペンの効果的な使い方
ラインマーカーの効果的な使い方は、大きく3つある。
1つ目が色ごとの役割を決めること。
2つ目がマーキングを最小限にすること。
3つ目が太字と細字を分けること。
そしてもう1つだいじなのは、マーカーして色分けしたらそれで終わりにしないこと。
ではそれぞれくわしく解説していくよ。
色ごとの役割を決める
でも大事なところって、考えてみたらいろいろあると思わない?
全部に適当に色をつけていたら色だらけになって、かえって頭の中がごちゃごちゃしてきちゃうよね。
そこで大切なのは色ごとの役割を決めて、項目がどう重要なのかを分類整理することだ。
たとえばピンクは重要語に引いて、青は重要語の解説に引くなどしてみよう。
こうして色ごとに役割を決めてマーカーを使うと、復習の効率が上がるし、記憶しやすくなるよ。
色ごとの役割の決めかたのルールは人それぞれでいいんだけど、ここでは参考に、おすすめの役割の決め方を何パターンか紹介しよう。
色はあまり使いすぎるとごちゃごちゃするので、マーカーは1色から多くても3色までが勉強にはおすすめだ。
色ルールの例1(3色づかいの場合)
暗記したい重要語句は青。重要な解説部分は緑。なかなか覚えられない重要語だけピンク。
色ルールの例2 (3色づかいの場合)
先生が重要と言った語句に黄色。自分が重要と思う語句に青。解説部分はすべて緑。
色ルールの例3 (2色づかいの場合)
自分の弱点をピンクで囲う。覚えておきたい用語は青の太い方でマーキング。用語の意味や解説部分は青の細い方でアンダーライン。
色ルールの例4(2色づかいの場合)
暗記したい重要語句は青 その解説は緑。
色ルール例5 (1色づかいの場合)
暗記したい用語は青の太い方でマーキング、解説部分を同じ青の細いペンでアンダーライン)
これらの5つの例を参考に自分で覚えやすい、勉強しやすいと思う色の役割を決めよう。
そして色の役割が決まったらそれに沿っていつもマークしていこう。
ルールを気まぐれに変えてしまうと意味がないので注意してね。
また、色ルール例3や5のように。1色でも2通りの使い方をすれば色数を絞ることもできるよ。
マーキングは最小限に
マーカーペンの線ばかりのテキストは、本当に重要な事項がわからなくなる。
結局全部復習しなきゃいけなくて、ちっとも効率UPできないからね。
マークする箇所が少なければ少ないほど「ここが重要」って強調できる。
それとラインを引くときには、できるだけラインのついた範囲が短くなるように意識しよう。
一文すべてに長く引いてしまうのではなくて、より重要な部分のみに引くようにしよう。
太字と細字を使い分ける
たとえば単語や用語→太いペンでマーキング。
単語や用語を説明する文章→細いペンでアンダーライン。
などのように分けると重要語句がぐっと引き立つし、復習するときに語句の意味も確認できるよ。
教科書やノートがカラフルになるのをひかえたいとき、あえてマーカーペンを1色に絞って、太いほうと細いほうを使い分けで線を引くのがおすすめ。
色をつけただけでは効果はない
なんとなくそれでバッチリ勉強した感じになるけど、そこで終わりじゃ意味がない。
色分けしたノートやテキストを使って、復習したり、暗記したりして、活用してこそマーカーを使う効果を実感できる。
マーカーしたものを二度と見ないなら、わざわざマーカーする手間ひまがムダになっちゃうんだ。
マーカーペンを使うとき 注意すること
キミはマーカーを使った勉強中、こんなことないかな?
1 とりあえず、教科書や参考書にとりあえず線を引く
2 引いただけで満足する
3 教科書のほぼすべてに線を引いちゃう
これらに当てはまる人は、マーカーを引いたせいでかえって効率の悪い勉強になっている可能性大!
え~、それのどこがいけないの??と思った人ほど伸びしろが大きい。
これらのどこが問題なのか、これからくわしく解説していくよ。
「とりあえず引く」はやめる
これはやめたほうがいい。
なぜって一番最初に読むときは、まだ本当に大事なところがどこなのかわかっていないからだ。
だから「ここがだいじそうだな」「おっここもだいじそう」「この定義とかもだいじじゃない?」
となって、マーカーだらけの教科書や参考書になってしまうから。
だから教科書や参考書などテキストを初めて読むときは、まだマーキングしないほうがいい。
2度3度と全体を読んで、自分にとって大事なところ、大事じゃないところがわかってきてからマークし始めるのがいいよ。
「引いただけで満足」は危険
でもそこで満足するのは危険だよ。
マーカーペンで色分けした段階では、まだ色を塗っただけ。
大切なのはそれを使って復習することなんだ。
だからマーカーを引いただけで「よ~し!勉強したぞ」と満足しないようにしよう。
マーカーを使うのは、あとでそれを使って効率よく復習したり、暗記したりするため。
マーカーで色分けする作業は、本格的に勉強するための「準備」と思っておこう。
教科書全てに引いてしまう
教科書って全部だいじ。
ついついほぼ全部に引いちゃうってこともありがちだ。
でも全部引くと意味がないし時間のムダになってしまう。
むしろ教科書はどうせ全部だいじだから、マーカーペンを使う必要はないかもしれない。
マーカーを使うのは、自分で整理したノートとか、参考書を読み込んだりするときに使うほうがいい。
もし教科書に線を引くとしたら、自分がテストでミスしたところ、とか、絶対出るぞって先生が授業中に言ったところとか、本当にあとで絶対読み返したい箇所だけにしておこう。
まとめ
だけどノートや参考書に、重要そうなところにやみくもにマーカーを使っているだけだと勉強の効果はない。
それぞれの色が与える心理的な効果を利用したり、自分ルールを決めて分類整理したり工夫することで、はじめて勉強の効率を非常にあげてくれるツールになるよ。
だからキミも、色分けルールを決めたり、引く場所を最小限にしたり、太い方と細い方を使い分けたりして、効率のよい勉強をしよう!
くれぐれも「マーカーしただけで満足」ってならないように。
色には意味があるってことに気づいておもしろい!と思ったキミはカラーコーディネーターを調べてみよう!
カラーコーディネーター
カラーコーディネーターとは色のもたらす効果や知識をビジネスに生かす職業
さまざまな業界で効果的な配色の提案を行って活躍しています。
たとえば、建築・インテリア業界のカラーコーディネーターなら、居心地よく働けるオフィスの色を提案する、食品業界のカラーコーディネーターなら、おいしく見せるパッケージの色を提案する、などして活躍しています。
働き方には企業に属する場合と、フリーランスの場合がある
企業に就職して働くカラーコーディネーターは、建築会社やインテリアショップ、ブライダル企業、アパレル企業、化粧品業界など、幅広い業界で活躍しています。
しかし通常、「カラーコーディネーター」という職種や専門の部門で働いているわけではなく、企業の商品開発部やデザイン部門などで、商品企画やデザインを担当しています。
そして必要に応じて、「カラーコーディネーター」として仕事を行います。
ただし、イメージコンサルタント系の会社やカラーコンサルティング専門会社に就職している場合は、「カラーコーディネーター」として働く場合もあります。
一方、フリーランスとして活躍している人は、文房具、ファッション、インテリア、ファブリック、化粧品など、自分の専門分野をもち、企業に色彩のコンサルティングをしたり、企業向けにセミナーを行ったり、スクール講師を行ったりする人もいます。またネイリストやスタイリストなどをしながらカラーコーディーネーターの資格を生かす人もいます。
カラーコーディネーターにはファッションの流行に敏感な人に向く
もともと色彩センスに自信のある人はもちろん、自分のセンスだけに頼るのではなく、色彩に関する幅広い知識を体系的に身に着けるさらに専門性を磨きたい人、色彩の与える心理的な効果、ビジネスに興味のある人が向いています。
基本は人に色彩を提案していく仕事なので、クライアントの要望を読みとる力と、わかりやすく論理的に説明する力、プレゼンテーション能力の高い人に向いているといえます。
色もふくめてトータルにコーディネートしたい! と考えるキミならアートディレクターという職業はいかが?
アートディレクター
アートディレクターは広告などのデザインを指示・監修する責任者
アートディレクターは、クライアント、または自社のプロデューサーなどと、企画の方向性やコンセプトを決めた後、その方向性にあったビジュアル表現を考え、デザイナーやコピーライター、カメラマンなどに伝えます。
そしてデザイナーのデザインをチェックしたり、撮影現場に立ち会ったりなどして、作品のビジュアルに統一感を与え、クオリティの高いものを創造していく仕事です。
アートディレクターの中には、実際のデザインは現場のスタッフに任せて指示・監督だけを行う人と、自らデザインや撮影にかかわる人もいます。
アートディレクターはデザイナーよりも責任の領域が広い
アートディレクターはデザイナーよりも責任の領域が広いので、年収の水準は、デザイナーの年収の水準より高くなっています。
アートディレクターは高いコミュニケーション能力がある人に向く
そのため、相手の要望をしっかりとくみ取る高いコミュニケーション能力が不可欠です。 アートディレクターは、ビジュアルデザインの指揮をとる役割があるので、まず必要なのはデザイナーとしての実務経験と高いセンスです。
Web、色彩、写真、映像、イラスト、タイポグラフィなど、ビジュアル制作にかかわる幅広い技術や知識も必要です。 さらにデザインの方向性をスタッフに指示したり、進行管理を行ったりするマネジメント能力も必要です。
またクライアントの求めるイメージを聞き出す力や、デザイン案をプレゼンテーションする力も必要です。
こんなマーカーがあったらいいのに! と思ったキミは「雑貨デザイナー」はどうだろう?
雑貨デザイナー
雑貨デザイナーとはどんな仕事?どうすればなれる?
デザインだけを行う人と、商品企画からデザインまでをトータルで手がける人がいます。
日用雑貨とは、ペンケースなどの文房具、お皿やスポンジなどのキッチン用品、メイク用ポーチやミラー、バス用品、花瓶、ゴミ箱、トートバッグなど様々なものがあります。
雑貨デザイナーは、日用雑貨を素材の質感、機能性、安全性、コスト面なども考えてデザインします。
そのため、デザインや色彩の知識だけでなく、さまざまな素材や安全性、人間の身体の動きなどの幅広い知識を持っています。
またさまざまなユーザーに配慮してユニバーサルデザインの採用も行います。
ユニバーサルデザインというのは、文化、言語、国籍や年齢、性別、能力などの違いにかかわらず、できるだけ多くの人が利用できることをめざしたデザインのことです。
雑貨デザイナーは日用雑貨メーカーや、プロダクトデザイン事務所に所属
雑貨デザイナーは基本的に正社員での採用が多い職種ですが、契約社員やアルバイトで働く人もいます。
また、実務経験を積んだあと会社から独立して、フリーランスで活躍している人もいます。
雑貨メーカーやプロダクトデザイン事務所の勤務時間は、1日8時間、土日祝日が休みというところがほとんどのようです。
しかし雑貨デザイナーは、勤務時間中だけデザインのことを考えるのではなく、プライベートでも常に新しい雑貨のデザインのことを考えたり、雑貨売り場でリサーチしたりしている人が多いようです。
雑貨デザイナーには「アイディア」「センス」がある人に向く
◯ デザインのアイディア力
日用雑貨は、次々と新しいデザインが求められます。こんなデザインはどうだろう?この方が便利な形なのでは?など次々とアイディアを出せる力が求められます。
◯ センス
デザイナーはセンスが命。ほかのメーカーの商品が並ぶ中で思わず手にとってしまう魅力のあるデザインをするには、常にセンスを磨くことが必要とされます。
◯ リサーチ力
今のトレンドを押さえながらさらに新しいヒット商品をつくり出していくには、他社の商品のリサーチや、ターゲットがどのようなシーンでどう使うのか?といったリサーチが欠かせません。
日頃から雑貨屋巡りが大好きな人など向いています。
◯ 絵を描く力
デザインはまずラフスケッチから始まります。
イメージをサラサラと絵で表現できるとデザインの仕事は非常にスムーズになります。イラストを描く能力もデザイナーにはとても大事な要素です。
◯ コミュニケーション力
雑貨デザイナーは、商品企画部門や、工場の営業職の人などと、打ち合わせや連絡、交渉ごとが多くあります。机に向かってデザインに集中する力も必要ですが、コミュニケーション力も重要です。コミュニケーション能力が高いほど、デザインのイメージをしっかり共有しながら、スムーズに仕事を進められます。
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