『夢で逢いましょう』
- カテゴリー :
- お悩み解決
-
- 2024.10.16
「......あくびが止まんない......」
「タクミ、ここ最近ずっと寝不足じゃん」
アツシに言われて、タクミは少しとまどいながら疲れた表情で天井を見つめた。
「いや、実はさ、夢にある人が毎晩出てきてさ。ろくに寝られないんだ」
「おお、それってそいつのこと好きなんじゃねーの?」
タクミはその質問にドキリとして答えた。
「別にそういうんじゃないんだけどな」
「夢ってさ、無意識の心の表れだって言うだろ? お前、そいつになにか伝えたいこととか、気になってることがあるんじゃないの?」
タクミは少し考え込んだ。夢に同じ人が出てくる理由が、心の奥で感じていることだとしたら――。
「でも、その人と特別仲良いわけじゃないし、とくに言いたいこともない気がするんだけどな......」
「いやいやいやいや。夢って、気づいてない感情が出てくるらしいし。お前さ、自分でも気づかないくらいそいつが気になってるんじゃね?」
タクミは少し赤くなり、口ごもりながらつぶやいた。
「......でも、あのさ。実は、夢に出てくるの......お前なんだ」
「......え?」
予想外の告白にアツシは固まってしまった。
タクミは思わず顔を背け、気まずそうに続ける。
「毎晩お前が出てきて、なんか他愛もない話してるんだよ。だけど、夢のなかではふだんより素直になれてるっていうか、なんか不思議なんだ」
「......なんでかなあ」
タクミは腕を組んで自問していた。



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- 2024.10.16

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