『中学校通知表バトルに備えよ!』

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2024.07.12

もうすぐ夏休み。
でもその前に必ずアイツがやってくる。
そう、それは通知表!
見せたら最後、バトル勃発(ぼっぱつ)必至かも...!?
ここでは、そんな1学期の成績をめぐる壮絶なバトルを切り抜ける方法を伝授しよう。
二期制で通知表は夏休み明けだよっていう人は、備えとして参考にしてね。

目次

中学校の通知表の見方と評価の仕組み

あたりまえだけど、保護者に通知表を見せる前に、最初に通知表を見るのはキミ自身だ。
だから、まずはキミ自身が通知表の見方のポイントをおさえておく必要がある。
1学期の成果がぎゅっと詰まった通知表、どんなふうに評価されていて、どんなふうに見るといいのかを知ろう。

通知表はどこに注目すればいい?

通知表を受け取ると、どうしても5段階の評定ばかり気になってしまう。
そしてそれがバトルのタネだ。
しかし、通知表で大切なのはそれだけじゃない。
バトル回避のためのヒントとして、「所見」と「観点別学習状況の評価」に注目してみよう。

「所見」には、先生が1学期をとおしてキミの様子を見て、「ここがいいところだよ」とか「こうしたらもっと良くなるよ」といった、アドバイスのようなものが書かれている。
キミ自身が感じているのと、周りから見るのとでは少し違うことがあるよ。
ニガテと感じていても、先生から見たらそんなことはなくて、「この調子でやれば大丈夫!」なんてこともあるし、本当にニガテなことでも、取り組みかたを書いてくれていたりするんだ。

そして、「観点別学習状況の評価」の3つの観点の評価にも注目しよう。
この「観点別学習状況の評価」によって、「評定」が決まっているんだ。

「知識・技能」、「思考・判断・表現」、「主体的に学習に取り組む態度」のうち、キミはなにができていて、なにが足りなかったのかがこの評価でわかるよ。
この2つを見ることで、5段階の評定だけにとらわれるのではなく、これからのキミに期待してもらうヒントを見つけることができるんだ。

おさえておきたい高校入試と内申点のカンケイ

それでもやっぱり、なんだかんだと5段階の評定は気になるよね。
保護者がとくに評定に注目してしまうのは、この評定が内申点につながるからだ。
都道府県や高校・学科によって、対象になる学年や計算方法などはちがうけれど、公立高校の入試は基本的に、この内申点と学力検査の結果を合わせて合否を判定する。
当然、もっとも気になるポイントになってしまうわけ。

※観点別学習状況の評価や内申点についてもっと詳しく知りたい! というキミは、高校入試情報サイトでチェックしてみてね。
内申書(調査書)・内申点とは?高校受験のプロが解説!|進研ゼミ 高校入試情報サイト (benesse.ne.jp)

通知表を見せるときおさえておくべきこと

通知表を見たとき、パッと目に入る数字に注目して、
評定が悪い=定期テストの結果が悪い!
と思われてしまうことも多い。
ここでの攻撃はおもに「テスト勉強ちゃんとしてるの!?」だろう。
そこで、通知表の注目ポイントをヒントに、キミのこれからの期待値を伝えることで、バトルをおさめていく作戦を考えてみよう。

通知表は保護者世代と変化している

今の通知表の中身は、保護者世代のものからすると、かなり変化している。
保護者世代の成績は、ほぼ定期テストの結果で決まっていたことが多かったはずだ。
もちろん提出物や授業態度も成績に影響するけれど、それはよほどの場合のみ。
もっと過去にさかのぼると、通知表にテストの点数がそのまま書かれていたこともあったらしい。
ちなみに、テストの結果が進級レベルに達していないと、点数が赤字で書かれていたことがあって、それが「赤点」という言葉の語源といわれているよ。

通知表でバトるのではなく味方につける!

そんなこんなで、保護者は評定の数字に注目してヒートアップしてしまいがち。
でも、昔の通知表には観点ごとの評価なんてなかったので、イマドキの通知表のことはよく知らない可能性もある。
だから、まずはイマドキの注目ポイントを伝えよう。
そうすることで、バトるんじゃなく、これからどこを見直していけばいいかを考える仲間になってもらうんだ!

通知表バトルに備えて対策を考える

というわけで、保護者に通知表を見せてバトルになる前に、しっかり対策を考えておきたい。
書いてある内容について、自分はどんなふうに考えているか、どこに着目しているかを伝えられるようにしよう。
ここからは、その備えについて解説するよ。

目標とする高校について話す

作戦のひとつとして、目標とする高校について、家族と話してみることを考えてみよう。
高校のことなんてなにも考えてないよって?
うん、家族もきっとそう思っている。
そこで、「先のことまでちゃんと考えているんだ!」という姿勢を示すんだ。
この高校にこういう理由で行きたいから、これくらいの成績を目指したい。
今はこうだけど、この先ここを目指したい、というこの先の目標を話そう。
ただし、今の成績から「ラクに入れそう」なんて理由が見えたら、ぜったいNG。
それこそ大バトルに発展してしまうおそれアリだ。
目標は「もう少しがんばれば届くかも」というところを設定するのがミソだ。
せっかくだから、ここで高校のことを調べて、本当に目標となる高校が見つかれば一石二鳥。
もちろん、もうすでにしっかり高校のことを考えて目標もばっちり、保護者とも相談済みだよという人は、その目標に向けてここからどうする? って話をすればいい。
その目標が今からだと無理そう、という場合は、目標の見直しを相談するという方法もある。
要は、出てしまった数字について争うんじゃなくて、それをもとにこれからのことを話そうということなんだ。

通知表の「3」はいいのか悪いのか

ところで、けっこう取り扱いに困るのが通知表の「3」だ。
もちろん、オール5を目指す人にとっては「3」なんてメじゃないかもしれない。
でもまあ、たいていの人は「3」やそれ以下の評定のひとつやふたつはあって、そのあたりもバトルポイントになりがちだ。
「3」はぼちぼちだよね、とか、「3」じゃ全然ダメじゃんなどなど、「3」は人によって受け止めかたが違う。
それならたとえば、トクイは上を目指すけど、ニガテは「3」が取れればOK、なんなら「3」を目指すぐらいの心がまえでいくという作戦もアリなはずだ。
大切なのは、「今」の数字から、「どこ」を目指すのか。
いきなりオール3レベルから一気にオール5! なんてムチャなことはいわないはずだから、段階をふんで、どういう状態を目指してどこに注力するかという、現実的で前向きな話にもっていこう。

相対評価ではなく絶対評価で語るべし!

イマドキの通知表は絶対評価。
つまり、キミがどれくらい努力してきたのか、成長できたのかを見られている。
「そんなのあたりまえじゃん」って思うかもしれないけれど、昔は相対評価として、評定5は全体の何%、4は何%と割合が決まっていて、努力のいかんにかかわらず、テストの点数で成績は決まっていた。
つまり、成績を上げるには、つねにだれかと競争して勝たなくちゃいけなかったんだ。
でも今は、観点別学習状況の評価など、キミ自身がどんなふうにがんばったか、どう勉強に取り組んだかを見て、総合的に評定が決まる。
だから、通知表を見せるときも、周りがどうだとか、順位がどうということよりも、自分自身の絶対評価で語ることが大切なんだ。
ただやみくもに「勉強する!」ということだけではなく、キミがこれからなにに力を入れるべきか、なにを目標にがんばっていきたいか、それを語ることで、保護者と共同戦線がはれるはずだ。

通知表の成績を上げる方法

とはいえ、成績は上げたいよね。
ここからは、実際に通知表の評定を上げるにはどうすればいいかを見ていくよ。
「そんなの知ってるよ」
「もう何度も言われてて聞きあきてるし」
「っていうか言われたってそんな簡単に成績上がんないし!」
って思うかもしれない。
でも、通知表を受け取るこの機会に、あらためてもう一度、基本に戻って確認してみよう。
客観的な意見をもらうことで、突破口も開けるかもしれないよ。

定期テストの点数を上げる

あたりまえだけど、やっぱり定期テストの点数を上げるのは重要だ。
定期テストの結果は、教科内容をどれだけ理解しているか、身についているかを判断する大事なもの。
そして、定期テストの成績アップには、日々のがんばりや対策がやっぱり大切だ。
忙しいからと定期テストの直前に一夜漬け! というのでは、取れる点数も取れないよね。
なかにはそれでじゅうぶん上位の成績が取れてるよ、という人もいるかもしれないけど、これからどんどん学習内容は難しくなるし、受験勉強も加わってきたとき、そのやりかたが通用するかどうかはわからない。
この機会に、日ごろからの学習とテスト対策についてしっかり見直してみよう。
ミライ科ではテスト対策やふだんの勉強法のコツもたくさん紹介しているから、ぜひ参考にしてみてほしい。

授業態度を見直す

授業に取り組む姿勢も大事な評価ポイントだっていうのはみんな知ってるよね。
そんなのどうせ先生のお気に入りが評価されるんでしょ、と思っているかもしれないけど、こういう評価ポイントは、きっちり定義されていたりするものなんだ。
先入観を捨てて、一度フラットに考えてみよう。
私語や居眠りはもちろん、忘れ物なんかしたら、マイナス評価につながるのはあたりまえだよね。
授業中にぼんやりしてほかのことを考えたり、内職なんてしててもバレないでしょって思っていても、実はほとんど先生にはバレちゃってる。
気づいたら注意する先生もいるけれど、いちいち細かく注意をしない先生もいるだろう。
でも、注意しないとしても、先生はしっかりチェックしている。
逆に、キミが授業内容に興味をもって話をしっかり聞いていれば、先生はそれを感じているはず。
いつもちゃんと聞いてるな、自分なりに考えて努力しているなってわかってくれているはずだよ。
授業に積極的に参加するのは、もちろんプラスポイント。
発言したり、発表したりすれば、がんばっていることが伝わりやすい。
授業中にグループで話し合ったり、まとめたりするときにも、率先して意見を言ったり、みんなの意見をまとめたりといった行動ももちろん◎。
でも、そういうのはニガテだなという人は、仲間の意見をよく聞いて書いてまとめたり、発言していない人にそっと話をふるなど、議論を進めていくのに協力する態度も、しっかり見られているものだよ。
ちょっとしたアシストでグループ活動が活発になれば、活動自体も楽しくなるしね。

課題の提出期限を必ず守る

中学校では、いろいろな課題や提出物があるよね。
数学のワークのようなものもあれば、美術や技術家庭科のように作品を提出することもある。
この提出物でまず大切なのが、提出期限を守ることだ。
美術などの作品は、「あまりうまくできなかったから出したくない」なんて思ってしまうこともあるかもしれないけど、期限を過ぎたり、提出をしなかったら、マイナス評価されてしまうのは当然だ。
まずは期限内に完成させて出すことを目指す。
そのうえで、内容を充実させていくことで、さらに評価を上げていくことができるよ。

まとめ

場合によっては、激しいバトルにつながりかねない通知表。
でも、そこには数値だけじゃなくて、キミの1学期のがんばりが凝縮されている。
そして、目標があれば、そこに近づくための最高の指標にもなる。
通知表はバトルの原因になるものではなく、キミの今の姿を確認して、次のステップに進むためのもの。
そんなふうに、ちょっと視点を変えて考えてみることで、夏休み前に前向きな話ができるといいね!

通知表など、学校に関わるさまざまなことを一から考え直して提案したい! という人は、国会議員を目指してみてもいいかも?

国民から直接選挙で選ばれ、全国民を代表する

国会は、憲法で「国権の最高機関」と書かれています。
「最高機関」と言われるゆえんは、選挙で選ばれた全国民を代表するメンバーで構成された機関だからです。
また国会は、法律を決めることのできるたった一つの機関でもあります。
国会は衆議院と参議院の2つの議院で構成されており、国会議員は、衆議院議員と参議院議員に分かれています。そしてそれぞれの議院の多数決で政治の方向性が決められます。
衆議院議員は465名で任期が4年、参議院議員は248名で任期は6年です。(2021年現在)

国会議員は法律を決定する

国会議員の集まる「国会」では、私たちの日常生活の大切なルールである「法律」をつくります。
法律を決定することは国会議員のみに許された仕事です。
具体的には、内閣や国会議員が提出した「法案」(こんな法律があった方が良いですよね?という提案)について、国会議員は国会で審議を重ねます。
そして両議院で可決された法律は、内閣総理大臣名で国会で審議されます。
可決し、成立すると、天皇によって国民に知らされる(公布)ことになっています。

通知表をつける先生という職業に興味あり、というキミは、中学校教諭・高校教諭という仕事についてあらためて知ってみよう。

中学校・高校の教諭は専門教科を教え、進路や生活指導をする学校の先生です

中学校教諭は、国語や数学などの専門教科を中学生に教えるとともに、クラス担任を受け持って進路指導や生活指導を行います。
生徒への直接の指導以外にも、クラブ活動の顧問や学校行事に関わる業務など幅広い仕事をします。
中学生時代は将来を考え始める時期で、生徒の個性や才能をのばせるように適切に指導していくことが重要です。

中学校教諭・高校教諭はどんな働き方をするの?

中学校教諭、高校教諭になるには、それぞれの免許状(国家資格)が必要です。
教員養成課程のある大学などで教職課程を選択し、必要な科目をすべて勉強して、免許を取得します。
免許を取った後、地方自治体の教員採用試験か私立学校の教員採用試験を受け、合格して働きます。
公立の学校に勤める場合は、中学校教諭、高校教諭ともに地方公務員となります。
都道府県・政令指定都市内で数年ごとに勤務先を移ることが多いです。
一方、私立の学校に勤める場合は会社員と同じで、給料などは学校ごとに決められており、公立のように勤務先を移ることはまずないでしょう。

通知表をつけるための評価の仕組みなど、教育そのものについて研究する教育研究者という仕事を知っているかな?

どんな仕事かな? と思ったら「おしごと事典」を見てみよう!

おしごと事典
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