『松丸奨の給食たべまSHOW! 最終回「環境問題に配慮した給食」』

ミライ科
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アタマをきたえる
2024.02.20

小学校の給食づくりの現場で管理栄養士として働く松丸奨さんが、給食を通してSDGsについてお話してくれるシリーズの第6話(最終話)だよ!
第5話は「伝統食を取り入れた給食」だったね。見てくれたかな?

最終回は環境問題に配慮した給食について紹介するよ。
それじゃあさっそく動画を見てみよう!

松丸さんのお話、どうだったかな?
学校給食では、食品をムダにしないようにさまざまな工夫をしているだけではなく、まな板などの調理器具や油さえも再利用しているんだね。

目次

環境に配慮した給食

SDGsと聞くとどうしても難しく感じてしまうかもしれないけれど、身近なことでも簡単に実践できるよ。動画のなかでも紹介しているけれど、身近な学校給食を例にみていこう。

環境に配慮した給食の意義

全国でたくさん作られている給食だからこそ、給食を作るうえで環境に配慮することはとても大切なんだ!
その背景には、環境保護意識の高まりや持続可能な社会へのニーズがある。
給食は、食材の選択や調理方法、廃棄物処理などを通じて環境負荷を低減し、地球環境の保護にも貢献しているんだよ。

学校給食のSDGsの具体例

学校給食で、どのようにSDGsを実践しているかを具体的にみていこう!

学校給食の食材の発注量って?

学校の給食では、食材の使いきりが基本なんだ。朝には満杯になっていた冷蔵庫も、その日の給食を作り終えるとほとんど空っぽになっているよ。その日、使いきれるだけの量を発注して、悪くなって捨ててしまうことがないようにしているんだ。
適切な量を買うことは、新鮮なおいしい状態で食べられることにつながり、その結果好き嫌いも減り、給食を残す量も減少するという良い循環につながるよ。これもひとつの立派なSDGsというわけなんだ。

学校給食の食材の調理方法

調理をするうえで、どうしても捨ててしまうのが野菜の皮。皮をむくかむかないかは、自治体によってさまざま。衛生管理の面では、むくほうが良いとされているんだけど、SDGsの流れをうけて、野菜によっては皮をむかない指定をする自治体も増えてきているんだ。にんじんなどは、品種改良もされて、昔に比べて皮は薄くえぐみも少なくなってきているので、むくことが必ず必要というわけではなくなってきているよ。
ブロッコリーは、芯もしっかりゆでることで、柔らかくなって食べることができるんだ。簡単に捨てずに、できる限り食品ロスを少なくする工夫がされているんだね。

学校給食で使う油

学校給食では、油を大量に使っている。だからこそ使いかたに気をつけているんだよ。
油が傷みづらいように、パン→野菜→タンパク質の順で使っているらしい。新しい油で、いきなり"からあげ"をしてしまうと、もう傷んで使えない油になってしまうということなんだ。だから、1か月のレシピも、油が傷まないように考えられた順番にもするんだよ。驚きだよね。
そしてある程度使ったタイミングで、業者に依頼して油を廃油石鹸などに再利用してもらっているとのこと!
油ひとつとっても工夫がこらされているんだね。

学校給食の洗い物

学校給食では、衛生面がとても厳しく管理されていて、もちろん食器もしっかり洗っている。
そのときに有効なのは、つけ置きなんだ。節水にもなるし、洗剤の量も減らすことができるからだよ。みんなができることは、食器に残った米粒などをつけたままにせず、キレイに食べきること。これだけでも、洗い物の際の水や洗剤を減らすことにつながり、環境問題にも貢献できるね。

学校給食の脱プラスチック化

学校給食でも、脱プラスチックの流れは進んでいるんだ。
ヨーグルトを食べる際のスプーンが、紙スプーンになったり、牛乳のストローも廃止して直飲みの流れになったりしている。ちなみに、牛乳パックは、ノートなどにリサイクルされているんだよ。

SDGsの大切さ

最後に松丸さんからみんなへのメッセージを紹介するよ。

まとめ

学校給食を切り口に、SDGsについて考え続けてきた『松丸奨の給食たべまSHOW!』はどうだったかな?
これまでシリーズを通して紹介してきたように、みんなにできることは身近なところに本当にたくさんあるんだ。
一人ひとりの小さな行動が、みんなでやれば大きな力になる。さあ、今日から少しずつ何か小さなことから始めていこう!

松丸 奨

1983年千葉県生まれ。東京都の小学校に勤める現役の管理栄養士、栄養教諭。2013年、実際に提供されている給食のおいしさなどを競う「全国学校給食甲子園」(第8回・応募数2266枚)で、激戦を戦い抜き男性栄養士として初めて優勝。フジテレビ系ドラマ「Chef〜三ツ星の給食~」(2016年)で給食の監修・調理指導を担当。 全国各地での講演を行い、2017年より台湾、フィリピンなどの貧困地域での食育指導を行う。メディア出演多数。 著書に、「日本一の給食メシ 栄養満点3ステップ簡単レシピ100』(光文社)「給食が教えてくれたこと 「最高の献立」を作る、ぼくは学校栄養士」(くもん出版)など。

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