『スイカの選び方 メロンの選び方 夏のうんちく』

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2022.08.12

スイカの選び方 メロンの選び方

猛暑(もうしょ)になると水分たっぷりのスイカやジューシーなメロンを食べたくならない?
でもお店からスイカやメロンを買ってきて切ってみたら、「まだ十分に熟していなかった~」「甘みがいまいち~」「熟しすぎていた~!」なんて失敗したことはない? せっかくならおいしいスイカやメロンを選んで、ちょうど食べごろに食べたいよね。
そこで今回はおいしいスイカやメロンの選びかたや、冷やしかたなどを紹介(しょうかい)。
これを読んでキミもスイカ・メロン選びのプロをめざそう。
家族にも喜ばれることまちがいなしだよ。

目次

おいしいスイカを選ぶにはコツがある

スイカは西の瓜(うり)と書いて「西瓜(すいか)」と読む。
これは中国で西の地域から伝わった瓜の意味だそう。
中国で「サイクワァ」という呼び名が日本でなまって「スイカ」になったという説があるよ。
ではおいしいスイカの見分けかた、いってみよう。
スイカは①糖度 ②たたいた音 ③しま模様 ④ツルのつけ根 ⑤おしり の5つのチェックポイントで、甘くておいしいもの、完熟したものを選ぶことができるんだ。

スイカの種類


まずは夏の風物詩、スイカの種類をおさえておこう。
今、日本の市場で売っているスイカの品種はおどろくほど豊富。
大きさで分けると「大玉、小玉」。
形で分けると「正円型、ラグビーボール型、たわら型」。
果肉の色のちがいで「赤肉、黄肉、白肉」。
皮の色のちがいで「しま模様、黄色、黒色」。
そのほか、種の「ある、なし」がある。
それぞれの品種は、この特徴(とくちょう)が組み合わさっているってわけ。
全国的に栽培(さいばい)されているのは、しま模様のある大玉の丸いスイカと小玉のスイカ。
最近は少人数の家庭が多いので小玉スイカがよく売れるんだって。
また果物にはバナナやメロンのように収穫(しゅうかく)されたあとからだんだん甘くなるものと、収穫した時点で甘さが決まってしまうものがある。
スイカは後者で、収穫すると甘さがそこで決まってしまうよ。
だから未熟なものや熟れすぎたものは避(さ)けて、完熟しているものを買うのがポイント。

スイカの糖度


最近のスーパーなどでは、スイカの糖度を表示していることがある。
スイカの場合、糖度11度前後が平均的で、11度あればふつうに甘い。
だから糖度12度以上あると甘いスイカ、13度だとかなり甘いと判断できるよ。
ちなみにこの糖度、別の果物も12度以上が甘く感じるかというとそうではない。
あくまでもスイカの場合の甘さの目安として覚えておいてね。

スイカをたたけばわかるのか?


糖度の表示がなくても、スイカの完熟度でおいしさを見きわめる方法もある。
スイカは軽くこぶしでこんこんたたいたときの音でどのくらい熟しているか見分けることができるんだ。
完熟したスイカなら「ボンボン」という音が返ってくる。
これは果肉がギュッと詰(つ)まって十分水分を蓄えた食べごろの証拠(しょうこ)。
一方未熟なスイカは「ポンポン」「パンパン」と高い音がするし、熟れ過ぎのものは完熟の「ボンボン」よりも低くて重たい音がする。
「高い音は未熟、低い音は熟しすぎ、ボンボンは完熟」と覚えよう。
でも店頭で勝手に音を確認すると迷惑(めいわく)になるので、ひとこと断ってからやってね。

しま模様の色と形がかんじん


スイカは収穫した時点がいちばんおいしいもの。
次はしま模様でスイカの鮮度を見きわめる方法を紹介するよ。
スイカはしま模様の黒い部分が濃くて緑色との境目がはっきりしているほど新鮮(しんせん)。
またしま模様の黒い部分が盛り上がってでこぼこしているのもフレッシュな証拠。
ちなみに「でんすけ」など黒い皮のスイカは、一見しま模様がないように見えるけど、よく見ると細く黒いしまがある。
表面をさわってみてでこぼこ感があるかどうか確認して、あるものを選ぼう。

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ツルの付け根がくぼんでいるもの

スイカは完熟するとツルの付け根の部分が少しくぼんできて、その周りが盛り上がった形になるんだって。
だから甘さを見るにはスイカのツルの付け根がくぼんで、周りの部分が盛り上がったものを選べばいいんだ。
ツルの付け根がくぼんでいないものは未熟なので選ばないでおこう。
同じスーパーに売っていてもここをチェックすれば完熟して甘いものを見分けられるね。
ちなみにツル付きのスイカなら、ツルが緑色でピンとしているものが新鮮。
茶色でかれているものは新鮮ではないよ。

おしりの花の跡(あと)が大きすぎず小さすぎないもの


スイカは底の花の跡でも完熟度がわかるよ。
スイカの底の花の跡を「おへそ」や「花落ち」と呼ばれる。
おへその部分は大きいほど食べごろ。
だけど5円玉より大きいと熟しすぎの可能性が高い。
だから食べごろのスイカを選ぶなら、おへそは大きすぎず小さすぎないものを選ぶのがコツ。
でも買ってから食べるまでに5~6日あり、日持ちを優先するならおへそは小さいものを選ぶのがコツだよ。

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スイカをおいしく食べるには

おいしいスイカの見分けかたがわかったところで、次はおいしく食べるコツを紹介。
せっかく完熟した甘くて鮮度の高いスイカを買ってきても、保存方法が悪かったり、長時間冷蔵庫に入れっぱなしにしたりするとおいしさが台無し。
どうやって食べたらおいしく食べられるのか、保存方法や冷やし方、食べるタイミングを解説しよう。

買ったら早めに食べよう


まずは食べるタイミング。
スイカ(西瓜)は放っておくと甘くなるわけではなく鮮度を失いやすいので、買ったら早めに食べたほうがおいしいよ。
スイカはカットしていない状態だと冷蔵庫で2週間ほどおいしさをキープできるけど、新鮮なほどおいしいのでせいぜい1週間以内に食べるのが理想。

スイカの冷やしかた


スイカに含まれる甘味成分(果糖)は冷やし過ぎると甘味が感じられなくなるよ。
スイカが最もおいしく感じる温度は8~10℃だそう。
だからあまり長い時間冷やしすぎるとおいしさが半減。
「食べる直前に1時間ほど冷蔵庫に」を目安に冷やすようにしよう。
またカットされたスイカを買ってきた場合や、カット後のスイカは傷みが早いので切り口にぴっちりとラップをして冷蔵庫に入れて保存しよう。
冷蔵庫を使わずにスイカを適温に冷やすなら、バケツや大きな鍋(なべ)、桶(おけ)などに水道水をはり、そのなかにスイカを入れよう。(実は昔ながらのこの方法がいちばんおいしいと言われている)
バケツや鍋からはみ出したスイカの上部にはタオルをかけて、上から水道水を垂らしてタオルを濡(ぬ)らしておくと、エコに冷やすことができるよ。

中心部がいちばん甘い


スイカは中心部分がいちばん甘いよ。
糖度を測ると外側の皮に近づくにつれて少しずつ糖度が下がっていく。
だからスイカを切り分ける場合は、中心部分から放射状に切るといちばん甘い部分が全部にいきわたっていい感じに。
よくあるスイカの三角形の切りかたにはおいしさのヒミツが隠(かく)されていたんだね。

スイカに塩 かける? かけない?


キミはスイカに塩をかける派?かけない派?
スイカに塩をかけるのは、そのほうが甘みを強く感じるから。
舌にある味覚センサーのことを「味蕾(みらい)」っていうけど、味蕾には2種類の味を感じると、どちらか一方の味を引き立てる性質がある。
だからスイカの甘味のなかに、ちょっと塩気が入ることで、甘みがぐっと引き出されるよ。
塩の量が多すぎるとしょっぱくなるので、あくまで「ちょっと」かけよう。
もちろん、塩をかけずにそのままの素直(すなお)な甘みのほうがいいという、塩を「かけない派」もいるよね。
好みはそれぞれだね。

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メロンの選びかた

さて次はおいしいメロンの選びかたにまつわるうんちく。
先述のとおり、メロンは収穫した後もだんだん甘くなって熟していくフルーツ。
収穫後に熟して甘くなることを「追熟(ついじゅく)」という。
メロンは追熟するので完熟前のものも店頭で多く売られているんだ。
でも完熟前のメロンを購入(こうにゅう)して、いつが食べごろか見た目で判断するのはむずかしいよね。
なにより店頭でおいしいメロンを選ぶのもむずかしい。
ここではメロンの選びかたと食べごろを簡単に判断する方法をくわしく紹介していくよ。

メロンの種類


まずはメロンの種類を知っておこう。
日本のメロンは茨城県、熊本県、北海道での生産がさかん。
昔はメロンといえば高級品だったけど、今はさまざまな品種が作られて安価でおいしい品種も多いよ。
日本で流通しているメロンは、まず果肉の色によって3つに分類される。
1.青肉系メロン(あわい緑色の果肉のもの)、2.赤肉系メロン(オレンジ色の果肉のもの)、3.白肉系メロンの3つだよ。
一般的(いっぱんてき)にみんなが知っているメロンは「青肉系」と「赤肉系」の品種かも。
ちなみに白肉系メロンは「マクワウリ」のような白い果肉をしている。
日本で青肉系メロンの代表的な品種といえば「アールスフェボリット(アールス系)」や「アンデスメロン」など。
赤肉系メロンは「夕張メロン」「クインシー」「ルピアレッド」など。
白肉系メロンは「ホームランメロン」が有名な品種だよ。
さらにメロンは、網目(あみめ)模様(ネット)があるかないかでも、2種類に分けられる。
ネットのある「ネット系」とネットのない「ノーネット系」だよ。
栽培方法でも分類されて、温室栽培と、露地(ろじ)ものがある。
温室栽培のメロンは温度と水を徹底的(てっていてき)に管理して一つの株から一つの果実のみを手間ひまかけて育てるメロン。
高級なマスクメロンの代表であるアールスフェボリット(アールスメロン)は、この温室栽培で作られているよ。
一方露地ものは温室栽培のものと比べて値段は安くなる。
参考までにマスクメロンというのは、ムスクのような香(かお)りと濃厚(のうこう)な味、網目模様があるメロンのジャンルの総称で、品種のことではない。
ただし日本では、「アールスフェボリット」という代表品種やその系統(アールス系メロン)のことをマスクメロンという場合が多いよ。

外見の特徴から選ぶ


いよいよおいしいメロンの選び方を紹介。
メロンは網目(ネット)のある無しにかかわらず、均整がとれた、やや縦長の球形で大きめで左右対象の形をしていて、表面に傷や変色がないものが甘くておいしいとされているよ。
ネットのあるメロンの場合は、ネットが盛り上がって均一な網目模様になっているものがおいしいんだって。
不ぞろいなネット模様やうすくなって消えているとか、盛り上がっていないものは避けよう。
ちなみに網目の細かさはメロンの甘みには影響しないそう。

売っているときにすでにいいにおいなのは


メロンは収穫してから追熟(ついじゅく)させるため、店頭に並んでいるものは比較的(ひかくてき)未熟なものが多い。
ほのかに香る程度は食べごろだけど、売っているときにすでに香りが強いものは熟しすぎている可能性があるよ。

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メロンのおいしい食べかたは?

次は買ってきたメロンのおいしい食べたかたを紹介。
先述のようにメロンは未熟な状態で収穫して店頭に並ぶことも多い。
買ってきたら何日目に食べたらおいしいのか迷うよね。
それにメロンもスイカと同じように冷やしかたにコツがあるのだろうか?
ここではメロンの完熟度のチェックの仕方や冷やし方を知ろう。

メロンの食べごろってわかる?


メロンの底の「花落ち部」と呼ばれるおしりの部分を指で押してみよう。
ちょっとやわらかくなっていたら食べごろのサインだよ。
でも「花落ち部」がごつごつと硬(かた)ければ、熟すまでにまだまだ時間が必要な状態。
追熟(ついじゅく)が進むように風通しのよい目につきやすい場所に、常温で置いておこう。
早く完熟させたければ、メロンの近くにバナナやキウイを置くと熟成を早める作用が働くよ。

メロンの冷やしかた


完熟したメロンは食べる1時間前に冷蔵庫に入れて冷やすと、ほどよい冷たさでおいしくなるよ。
スイカと同じだね。
メロンが甘くおいしくなる温度の目安は20℃~30℃とスイカより高め。
あまり冷たすぎると甘さを感じられずおいしさが半減してしまう。
その日のうちに食べきるのが鮮度を保ててベストなおいしさを楽しめるよ。
でも一度にそんなに食べきれず2~3日くらいかけて食べる場合は、切り口をラップでぴっちりとおおったあと、袋に入れて冷蔵庫で保存しよう。
袋に入れるのは、メロンが追熟のときに発生させるエチレンガスが他の果物や野菜などに影響を与えないためだよ。

夏のくだもの、スイカとメロンの選びかた、食べかた、わかったかな?
次に買うときに活かしてみようよ!

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