『部活勧誘ポスター はこう作るのが正しい』
目次
いよいよキミの部活動への勧誘のときが迫ってきたぞ!
是が非でも新入生をゲットしなければならない。
もしも新入生がゼロだったら、今年もキミがこまごま用事をいいつけられてしまうじゃないか! それは避けたい。去年ずいぶんと吹かされた「センパイ風(かぜ)」というやつをぴゅーっと吹かしてやりたい。オレが! センパイとして! いや、とにかく後輩が欲しいんだよーん!(心の叫び)
全体で行われる部活勧誘のイベントももちろんある。
がしかし、それはたったの一回だ。泣いても笑っても一回しかないのである。
人間はそんな一回のパフォーマンスで心を決めるだろうか? いや、決められない(反語)。
そこでのうまい方法が部活勧誘のためのポスターだ。毎日毎日嫌でも目に入る部活勧誘のポスターなら、新入生がふと「あれ、ちょっと興味があるかも」の瞬間を逃さずに、すかさず引き入れるのだ。狡猾(こうかつ)だ。ポスターのやつめ、あなどれないぞ。
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部活勧誘ポスターに絶対書くこと
インパクトのある言葉やデザインのポスターもいいけど、まずは「絶対に書かなきゃいけない」ことがある。
改めて列挙すると「そりゃそうだろ」ときみはあきれてしまうだろう。
ところが「そりゃそうだろう」を書き忘れた勧誘ポスターがこの世にはごまんとあるのだ。ポスターを書いているときは、ある種イケイケの興奮状態である。うっかり「部活名」を忘れるときだってあるのだ。あるのだったら、あるのだ!
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部活名
部活名は大切だ。これがなければ何部かわからない。でも実は部活名があっても何部かわからないものもある。
たとえば、ポスターに「落研」と書いてあったとして、キミはなんの部活かわかるだろうか?
受験で落ちる失敗を防ぐ自習の部ではない。まあ、中学校にはあまりないけれど「落語研究会」の略称が「落研」なのだ。
落語とは、扇子でもってそばをすするあれである。いや、正確にいうと「話の最後に気の利いた結末をつける」話のことで、この結末を「落ち(おち)」「下げ(さげ)」というのだ。
落ちがある話ということで落語。これを研究する部活ということで「落語研究会」、略して「落研」なのだ。 うんちくが長くなった。
ポスターにはまず「部活名」が必要って話だ。
活動内容
活動内容は大切だ。といっても「サッカー部です! サッカーやってます!」のようなそりゃわかっているよ!なことを書くのではない。
・週に何回活動しているのか
・1年間のおおまかなスケジュール
・大会での実績はあるのか
・初心者でもOKなのか
は書いておきたい。
そもそも新入生の生活スケジュールに合うのかがわからないと、入部はしにくいし、大会の実績が書いてあれば、どのくらいハードな内容なのかも察しがつくだろう。その上で経験者を求めているのか、初心者でもOKなのかを伝えないと、決められない人続出だぞ。
連絡先
「よっしゃあ、一発野球部で名を上げてやる!! で、入部したいことをだれにいえばいいんだっけ? あれ、どこにも書いてないじゃん。
およよ、バレー部は2年2組の●●さんにいえばいいのか、よっしゃあ、バレー部だ!」
大谷翔平になるかもしれない逸材がバレーボール界に流出した瞬間である。
だれになんといえばいいのかははっきり書くべきなのである
メンバー募集中であること
もちろん、ポスターを貼り出しているのだから「メンバー募集中に決まっている」のだが、メンバー募集中」、「来たれ、○○」、「○○してみませんか?」などの「いま、募集しています」の言葉は「やってみようかな?」とむらむら思わす効果がある。「募集中でーす!」はしっかり伝えよう!
写真やイラスト
写真やイラストはアイキャッチにもなるし、ぜひとも入れ込みたい。
写真の場合は、部活のイメージを表す場合と実際の部活の雰囲気を伝える場合があると思う。
たとえばサッカー部の場合、イメージを表すならサッカーボールひとつ置いてもいいし、Jリーグの試合の写真を載せてもいいだろう。しかし、おすすめは今のキミの部の雰囲気を表す写真だ。楽しく和気あいあいサッカーをやっているのか、大会の頂点を目指して激しい練習をしているのか、それが伝わる写真であれば、新入生も判断しやすいぞ!たとえば
・メンバーの集合写真 ・練習風景
・休憩中の風景
・試合(大会、コンクール)のようす
・文化祭や体育祭などのようす
などが部の雰囲気を伝えてくれるのではないだろうか?
部活勧誘ポスターのキャッチコピーのヒント
「新入生募集中です!」は確かにわかりやすいが、それだけでは他の部活と横並びにしかならない。差別化のためにはキミの部活ならではのキャッチコピーがぜひとも欲しいところだ。
「苦手なんだよな。そんな文才、ぼくにはないし・・」と下を向く必要はない。キャッチコピーの作り方にはコツがある。それをつかめばきらりとひかるキャッチコピーも思いのままだ!
ターゲットを絞ってみよう
キミの部が求めている新入生はどんな子だろう? その子にメッセージが届くようにすることで「新入生募集中です!」に特徴がでてくる。
たとえば、「バレー部って背が高くないとダメなんだよな」って思っている子は多い。だったら「背が高くないキミが光るポジションあります!」としたらどうだろう?「え? そんなポジションあるの?」となることうけあいだ。
実際、日本代表の平均身長は189センチだが、リベロ(バレーボールで、守備を専門にする選手。他の選手とは異なるユニホームを着る)は174センチだ。(2021の代表チーム) サッカーであれば「Jリーグ 見るのに飽きたら、やってみよう!」サッカー好きだけど、初心者のきみを募集しているよ、とわかりやすいのではないだろうか。
入部の行動を促せ!
必死さはわかるが、「入部するの? しないの? どっち?」と迫られると「えーーーーーっとちょっと考えます」と逃げられてしまいがちだ。
人間が物事を決定するには段階があるから「今決めて!」と迫るのは得策ではない。
遠回りに感じるかもしれないけど、まずは興味関心を持ってもらうことが、実は早道なんだ。
それには「お試し」が効果的。ポスターのコピーワークにそれを活かさない手はないよ。
・まずは見学から!○階○○室に来てね!
・○○(活動場所)で待ってるよ!
・質問があれば●●まで!
など、まずは気軽な接触をすすめるのがベストだ。
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部活勧誘に成功する言葉 失敗する言葉
成功する勧誘の言葉
たとえば経験者を誘う場合、その人はもうその部活を検討中かもしれない。
だからあとは「キミの〇〇する力がどうしても必要!」とか、「キミのポジションは空けてあるから!」とか、具体的なきっかけがあれば入部が決まるかもしれない。
逆に、初めてのことに挑戦したいと思っている人だったら、その部活がどれだけ自分に合っているか、をポスターに表すことが大切だ。
入部すると、どんなメリットがあるのかを伝えることも非常に大事なポイントだ。
「やったことがないスポーツでも、先ぱいがていねいに指導してくれる」「演奏したい高価な楽器が学校で借りられる」「県大会によく出場しているから、きっとキミも行ける」など、新入生が魅力を感じて「充実した中学校生活を送るには、この部活に入ることが必要だ!」そう思ってもらえそうな切り口で伝えよう。
失敗する勧誘の言葉
勧誘するときの言葉で失敗につながることが多い注意ワードもある。
たとえば、活動の様子を大げさに紹介すること。 「先ぱいがすっごく厳しいけど、うまくなれるからやりがいがある!」「先生はほとんど来ないし、いつでも休んでOK」 とかね。
「経験者だし、ある程度厳しそうな部活のほうがいいかな?」と思って話した人が「部活はゆっくり楽しみたい」と考えていたとか、「ゆっくりやりたそうかな」と感じていた人が実は「バリバリ活動したい」と思っていた...とか。イメージとずれていて入部をやめてしまうかもしれない。
大げさなことは言わずに、ありのままのことを伝えて、まずは見に来てもらうことを目標にしよう!
キミもそうだったと思うけど、新入生は充実した中学校生活を送りたい...と思っているよね。だから、雰囲気(ふんいき)がよくて活動しやすそうな部活を選ぶと思うんだ。 それなのに部員の表情が暗かったり、楽しく活動できなそうだったりする雰囲気では、興味があっても入部をためらっちゃう。
だから、キミの部の特徴が「落ち着きのある雰囲気」だったとしても、はじめは明るく楽しいムードを出す工夫が必要だ。 まずは「笑顔」「明るさ」で新入生がふみ込んで来やすい歓迎している雰囲気のポスターを作ろう!
※くわしくは「部活勧誘の言葉 うまくいくもの いかないもの」
プロのスポーツ選手が所属するクラブチームで働く
プロ野球やプロサッカーなどの代表的なプロのスポーツでは、選手はいずれかのクラブチームに所属しています。
スポーツチームスタッフは、そのクラブチームの運営にかかわる仕事を行います。
一口にスポーツチームスタッフといっても業務の内容ははば広く、チームの活動をアピールする広報活動をしたり、資金を提供してくれるスポンサーを探したり、チームの活動に必要なお金を管理したり、所属している選手との契約に関する交渉や処理を行ったりしています。
ほかのチームから優秀な選手を引き抜いたり、ファンやサポーターの来場数を増やすための工夫を考えたりといったことも行います。
また、選手の体調の管理などを行うメディカルスタッフや、外国人選手のための通訳など、より専門的なスタッフのいるチームもあります。
大きなチームになれば、それだけ業務の内容や量も多くなるため、役割を分担して行うスタッフも増える傾向が見られます。
クラブチームの親会社に就職した後、スタッフとしてクラブチームで働くことが多い
クラブチームを運営する企業に就職し、チームスタッフとしてクラブチームに配属されて働くケースが一般的です。
また、マネージャーや広報担当者などは、そのチームに所属していた元選手が引退後に採用される場合もあります。
いずれも、担当する仕事により、働き方はそれぞれ違います。
そのチームの本拠地から離れた地方で試合やイベントがある場合、選手と行動をともにするため、何日にもわたって家を離れることもあります。
スポーツチームスタッフはどんな人に向いているの?
運営するチームが順調に活動できるように支え、選手たちを管理したりサポートしたりできるよう、すぐれた管理能力が必要とされます。
さまざまな選手やスタッフに信頼されるために、コミュニケーションをはかる力をもち、誠実でたのもしい人柄であることも重要でしょう。
チームや選手のために積極的に気を配ったり、観察したりするこまやかさも必要です。