『試合で負けた人にかける言葉 先輩や友達になんて言おう?』

ミライ科
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2021.08.02

夏は部活などでも大きな大会が開かれることが多いよね。
きみも、大会に参加したり応援をしたりしたことはあるかな?
テレビで見ている試合やプロ野球やプロサッカーの大会なんかは、いっしょに見ていた人の応援しているチームが負けたとしても、「残念だったね~」なんて、まあ気楽に声をかけられるよね。
でも、一生懸命練習をしていたことを知っている相手自身が試合で負けてしまったらどうだろう?しかも、その相手が好きな人だったりしたら...
「わ~、なんて声をかけていいのかわからない!」
なんてことになるよね。
大会が多いこの季節、負けた人にかけることばを考えてみるよ!

目次

すぐに前を向かなくたっていい

まずは、相手の立場に立って考えてみることがポイントだ。
大切な試合、絶対に勝ちたいと思っていた試合に負けてしまった直後の相手に
「よし、次だ!次の大会をめざそう!」
なんて声をかけたらどうだろう?
負けた直後にそう言われて「よしっ」と思える人はなかなかいないんじゃないかな。
負けた本人も気が動転しているだろうし、そもそもこのセリフは、いっしょにがんばっていた仲間や先生、監督がかけることばであって、応援する立場の人が言うのは気を付けたほうがいいかもしれないやつだ。
大切な人が落ち込んでいるのを見ると、「なんとか前を向かせてあげたい!」って思うかもしれない。でも、落ち込むべきときにきちんと落ち込むのも、立ち直るためには大切なこと。
きみにできる大切な役割は、落ち込み過ぎないように「気持ちに寄り添うよ」ということを伝えることだと思うよ。

相手のペースに合わせてみよう

「気持ちに寄り添うよ」ということを、ことばではなく態度で伝える方法があるよ!
ちょっと練習が必要かもしれないけれど、心がけてみるだけでも相手が受ける印象が変わるはずだからやってみよう。
それは「相手のペースに合わせて話を聞く」ということだ。

同じ速さ、トーン

まずは相手の話す速さや声の高さに合わせること。
相手が「ボソッ、ボソッ」としか話さなかったら、そのペースで。
「こうだったかもしれない、ああだったかもしれない...」
と後悔することばを淡々と話しているようなら、淡々と。
話す速さを合わせるのと同時に、声のトーンも意識して合わせてみよう。
明るい声だったら、きみも明るい声で。
低めの声だったら合わせて低めにね。

相手の話をさえぎらない

いろいろとアドバイスや意見が浮かんでしまう...そんなときもぐっとガマン!
相手が話しているときは、とにかくじっと耳を澄ませて聞いて、受け止めよう。
聞いてほしいと思って話している相手に、「さえぎられた」と感じさせるのは避けたいし、さえぎってまで話したいときって、相手に「アドバイス」「提案」をしようとしていることが多いんじゃないかな?
そんなときに使いやすい
「いや、でもさ...」
「だって...」
「それはさ...」
みたいなことばは、どうしても「否定」を感じさせることばを使いがち。
相手が落ち込んでいるときには、こういうことばを使うのはとにかく注意だ。

相手のことばを反復する

落ち込んでいるときは特に、アドバイスを求めているわけではないんだ。
きみも、落ち込んでいるときに
「こうしたら?」
「あれやってみたら?」
「こういうことじゃない?」
なんて次々と言われたら
「あ~もう放っておいて!!!」
なんて思わないかな。
そんなときは、相手が言ったことばをくり返す方法がおすすめだ。
例えば
「勝てると思ってたんだよ......」
と言われたら
「勝てると思ってたんだね。」
「あぁ、くやしい......!」
と言ったら 「くやしいね。」 と繰り返す。 ただひとつ、この方法で注意しなきゃいけないのは、やりすぎること。
「......話聞いてる?」
と言われかねないので、相手の様子を見ながらしつこくなりすぎないようにね。

ただそばにいるだけでもいい

落ち込んでいるときは、話をしたくないかもしれない。
でも、気の置けない人がそっと隣にいてくれるだけでも気持ちが落ち着くことがある。
何も会話が無かったとしても、「相手が話し始めるまでそばにいる」ということで十分な場合もあるから、覚えておこう。
そばにいるだけで...と思っていたら、
「しばらくひとりにして」
なんて言われることもあるかもしれない。
そう言われたら、隣にいなくても気持ちはそばにいるよ......という意味で
「話したくなったらいつでも呼んでね」
とか、伝えておくのがいいかもしれないよ。

負けたときにかける定番のことば

この言葉をかけたから慰められるかどうかわからないけれど、定番の言葉を教えておこう。
●お疲れ がんばったね
●かっこよかったよ
●きみがいちばんがんばったよ
●胸をはって帰ろう
●負けたことが人を強くするんだ
定番だけに安定感があるよね。

負けたあとLINEを送るエチケットは?

直接声をかけられないからLINEで、なんてことも最近は多いかも知れないね。
その場合に注意したいのは「一通目の反応」だよ。
一通目に「今、LINEしてもいい?」と聞いたときに返事が来なかったり、そっけないなど、いつもと違う反応だった場合は「今は一人でいたいからそっとしておいてほしい」のサイン。 深追いせずにすこし時間をあけようね。
きみが相手を心配している気持ち、がんばったことをねぎらいたいという気持ちはとってもステキだ。伝えるタイミングや伝える方法を考えて、相手にあった声かけをしてみてね!

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「部活の大会で負けた人にかけることば」に興味を持ったキミにぴったりな仕事
人の気持ちに寄り添う仕事、人の「心」の問題に向き合う専門的な仕事である「臨床心理士」を調べてみるといいよ。
スポーツに特化して、コミュニケーションを学んでみたい、選手のサポートを学んでみたいという人は「スポーツトレーナー」や「スポーツインストラクター」がおすすめだ。


どんな仕事かな?と思ったら「おしごと事典」を見てみてね!

おしごと事典
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2021.08.02

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