サッカーコーチ

サッカーコーチの仕事内容は?

サッカーコーチになるには?ライセンスは必要?やりがいは?


サッカーコーチとは選手や子どもたちにサッカーを教える仕事

・サッカーコーチとは?


サッカーコーチは選手や子どもたちにサッカーを教える人です。
コーチといっても、クラブチームのコーチ、サッカースクールのコーチ、企業チームのコーチ、プロリーグのコーチまで様々です。

またコーチには、サッカーの楽しさを伝えるコーチ、トップチームでプレーする選手を育成するコーチ、チーム強化の最前線に立つコーチなど種類があります。

・サッカーコーチの仕事


サッカーコーチの仕事は、選手のトレーニング指導や育成、サポートを行うことです。また試合に出る選手のポジションを決めたり、試合の監督を行ったりします。

指導時間以外では、日々のトレーニングのメニューづくり、スクールやチーム運営のための事務的な仕事、生徒募集のチラシづくり、経費の管理など、様々な仕事を行います。

・サッカーコーチのやりがい


サッカーコーチのやりがいは生徒の成長です。自分の指導の内容によって選手がレベルアップしたり、チームが試合で勝ったりする時、コーチは大いにやりがいを感じます。また将来世界で活躍するような選手を育てることに喜びを感じているコーチもいます。

サッカーコーチはどんな働き方をするの?

サッカーコーチは主にサッカースクールやチームなどに就職

プロとしてコーチをしている人たちの就職先は、主にサッカースクールやクラブチームなどです。
学校に通っている子どもたちを教えている場合は、平日の昼間はチームの運営にかかわる仕事をして、夕方から子どもたちに指導をしています。また、土日も指導や試合などを行うので、休日もサッカーをしていることが多い生活です。

一般的に、サッカースクールやクラブチームのコーチは、1年ごとの更新でコーチの契約を結んで働いています。
サッカーコーチの給与水準はそれほど高いとは言えないため、ほかの仕事と兼任している人が多いようです。しかし自分でサッカースクールを経営して生徒がたくさん集まっているコーチの場合は、サッカーコーチ一本で生活しています。

サッカーコーチはどんな人に向いているの?

サッカーコーチは元Jリーグの有名選手である必要はない


サッカーコーチは元Jリーグの有名選手でなければなれないわけではありません。一般的に選手が伸びるサッカーコーチには、次のようなスキルがあるようです。

◯ 高い指導力
トレーニングの方法や試合の戦術をわかりやすく教える技術、選手のモチベーションを上げる技術、選手の理解力に合わせて指導する技術など、高い指導力があります。

◯ コミュニケーション力
指導では、「伝え方」がとても大事になります。特に子どもたちへの指導では、発達段階に合わせてわかりやすく伝えたり、気持ちに寄り添いながら伝えたりするコミュニケーション力が必要です。

◯ 忍耐強さとほめじょうず
たとえ選手がなかなかできるようにならなくても、忍耐強く教えたり、ほめて励ましたり、選手の成長を信じて応援できる人がコーチには向いています。

◯ 新しい指導技術への向上心
サッカーの指導技術は進化していきます。ライセンスを取得しながら、さらにその上のライセンスをめざして努力していける人に向いています。

◯ 英語力
英語力があると活躍の場が広がります。海外での活躍はもちろん、国内での指導でも生徒や選手が海外からの留学生や移住者である場合が増えてきています。

サッカーコーチの将来展望は?

サッカーコーチの将来展望 安定収入にはプロチームの指導をめざすことも選択肢

子どもたちへのサッカー指導には需要があり、特にサッカースクールやクラブチームなどでは、比較的低年齢層への指導のできる人が求められています。そのためサッカーコーチは今後も必要とされる職業です。ただしそうしたサッカースクールやクラブチームの多くは十分に利益を出していない現状があるので、利益の上がる仕組みづくりが必要です。
将来性や安定した収入を得るためには、プロサッカーチームの指導をめざすことも一つの選択です。

サッカーコーチにはこうすればなれる!

サッカーコーチになるには「日本サッカー協会指導者ライセンス」が必要

・国内でプロのコーチになるにはライセンスが必要


日本でプロのサッカーコーチになるには、「日本サッカー協会指導者ライセンス」を取得することが必要です。「日本サッカー協会指導者ライセンス」はD級〜S級などのランクがあり、プロサッカー選手への指導をしたい場合、最低「公認C級」コーチの資格が必要です。

ライセンス取得には必ずしも選手経験は必要ありませんが、実技講習があるのでサッカーの基礎技術は必要です。高校や大学までサッカーを続けていた人は経験が生かせます。
プロのコーチをめざすには早い段階でライセンスを取得していくことが大切です。
高校を卒業後、専門学校や大学でスポーツのトレーニング方法やスポーツメンタルの理論を学びながら、在学中に「公認C級」ライセンスを取得しておくことがおすすめです。就職にはライセンスが条件になることが多いようです。

・「日本サッカー協会指導者ライセンス」の種類


◯ 公認キッズリーダー
「公認キッズリーダー」は10歳以下の選手や子どもたちに、サッカーの楽しさを教えることを目的としています。資格は満16歳以上。「公認キッズリーダー」は、地域クラブの指導者や保護者など、ボランティアのコーチの取得が多いようです。

◯ 公認D級コーチ
資格取得条件は満18歳以上です。発育発達、指導者の役割などの講義と、ボールフィーリング、スモールサイドゲームなど実技の講習会があります。指導者ライセンスの中で最も初級のライセンスです。

◯ 公認C級コーチ
プロサッカー選手への指導者になるには最低このC級ライセンスが必要です。公認C級コーチは、小学生を対象とする指導者としてサッカースクールなどで活動できます。技術・戦術理論、コーチング法、プランニングなどを学び、ゴールを奪うシュートなどの実技講習を受講します。

◯ 公認B級コーチ
高校生以下のチームの監督やコーチ、サッカースクルールの指導員ができます。

◯ 公認A級「ジェネラル」
「ジェネラル」はサテライトチームやJFL、なでしこリーグの監督、またはJリーグのコーチとして活動できます。

◯ 公認A級「U-12」
JリーグやJFLのチームでU-12年代の指導を行える資格です。

◯ 公認S級コーチ
Jリーグのトップチームや日本代表の監督ができます。


より上のライセンスを取得するには、一つ下のライセンスを持たなければなりません。また、公認B級コーチ以上を取得するためには、Jリーグ、日本サッカー協会、全日本大学連盟などの推薦が条件です。推薦には、選手としての実績か「C級コーチ」としての確かな実績が必要です。

また海外のプロコーチをめざすには、海外の指導者ライセンスが必要です。